2009年12月4日 金曜日
今週に入ってから、東山、干し大根、干し柿作りといろいろな経験をしてきた三葉っ子たちですが年長児は今日は玉ねぎ植えに生石農園に行きました。今までも副園長にたくさんのことを教えてもらっている子どもたちは「今日は何を話してくれるんだろう?」と目を輝かせながら話を聞いていました。話の中で植え方の話になると「玉ねぎはね、土を掘って立てて植えるんじゃないんだよ。玉ねぎの葉っぱは柔らかくて風が吹いたり物がぶつかったりするとすぐに折れたり倒れたりするから、寝かせて植えるんだよ。そうすると自分の力で立って強く育つんだよ。赤ちゃんも最初はずっと抱っこされてるけど自分の力でハイハイできるようになって自分の力で立てるようになるよね。」と植え方を説明する中で生きるということを教えてもらいました。その話を聞いた子どもたちは丁寧に玉ねぎを植え、「強く育ってね!」と心を込めて植えることができました。又、農園に植えてあるビワの花が咲き誇り、いちじくが実をつけている様子も観察しました。花をつけているビワの葉っぱは深緑で実をつけて終わりになったいちじくの葉っぱは黄色に色づいていました。
玉ねぎ植えから帰るときりん組の数人の子どもたちがロッカーの前に集まっていました。そこには4日前から水栽培をしているヒヤシンスがありました。暗くするためにしている黒ビニールを取り、ヒヤシンスを見て、「やっぱり今日も根っこが伸びとる!」とTくんが言いました。玉ねぎ植えで真剣に話を聞いていたTくんは「ヒヤシンスも一人で強くなっとるんやね。」とヒヤシンスの頑張りに感心して「毎日見てあげんといかんよね。」と友達に話しかけました。玉ねぎ植えで感じたことを他の植物にも同じように感じ素直に言葉に表現する子どもの姿を見て、環境ひとつで子どもの心の育ちが大きく違うことを改めて感じこれからもいろいろな経験を通して心を大切にしていきたいと思いました。
又、玉ねぎを植えて帰るバスの道中バスの窓から見える山々の紅葉を見ながら、いくつの色があるかみんなで言い合いました。赤、黄、緑、茶、黄金色なぜかむらさきと山々は色づいていました。そして、園に近づくと副園長が「みんな団地のほうを見て。」と子どもたちに言葉をかけました。そしてその場所に着くとイチョウの木の下が一面黄色いじゅうたんになっていました。一番最初についたくじら組と副園長で「ちょっと行ってみようか。」と走っていき、思わず立ち止まりました。あまりの綺麗さに子どもも足を踏み入れることをためらい、息を呑みました。副園長が「入って遊んでもいいよ。」と言うと「本当にいいの?」と言って黄色いじゅうたんの上に足を踏み入れました。それから帰ってきた他の年長クラス全員で葉っぱを投げたり、集めたり、穴を開けて顔を作ったりとそれぞれがイチョウの葉っぱでめいっぱい遊びました。年に一回しか見れないきれいなイチョウのじゅうたんを見て何かを感じることができた子どもたちはずっと忘れることのない出来事になったのではないかと思います。今日しかできないこと、今しかできないことを大切にし、これからも子どもたちと過ごしていきたいと思いました。
コメント (「玉ねぎの強さ!!」 きりん組 中田 拓成 はコメントを受け付けていません)