幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

2009年6月4日 木曜日

 心配していた雨も止んで、子どもたちが楽しみにしていた、たまねぎとじゃがいも堀をすることができました。ひよこ組も6月から3人増えて5人になりました。毎日ひよこ組の部屋からバスを見て、「今日、バス?」と聞いていた歩き登園のM君は、今日はついにバスに乗れると大喜びでした。

 農園に着いてからは、どのクラスの子どもたちも説明を静かに聞くことができていました。ひよこ組の子どもたちも、たまねぎを抜く時は、「これは、食べれんよ。これはいいよ。」と、ぼんぼりのたまねぎは食べないこと、ぼんぼりがなくて、葉っぱが横に寝ているたまねぎが食べられることを理解して話しながら抜いていました。又、抜く時は、「ここもって、1・2・3」と掛け声をかけて、二人で、一緒に助け合いながら、抜く姿が見られました。じゃがいも堀りでは、昨日同様、子どもたちより先に、たくさんの虫たちが太ったじゃがいもを食べていました。それを、食べている虫たちは、だんご虫やアリやカナブンの幼虫たちでした。そこで気がついたのは、みみずが、1匹もいないことでした。地上でも住める虫が土の中で水分もあるじゃがいもの中で、安心して巣を作って住んでいました。来年は、大きなじゃがいもを作るためにも土作りをして、みみずに帰ってきてもらわなければなりません。できるだけ、薬を使わないで土を肥やして、必要な虫に住みついてもらうこと、これも自然を守ることになるのですよね。

 a2.JPG  b1.JPG  c1.JPG 

 じゃがいもほりでは、6月に入園してきた、君は、虫が苦手と言うことをお母さんから聞いていたので、大丈夫かなぁと心配していましたが、とても勢いよくひと堀りしました。すると、そこから、たくさんのアリが・・・・”わぁ”と逃げ出したくん。、虫がいることに気付いた君は、「いや、恐い」と大泣きしはじめました。しかし、じゃがいもが大好きな君は、「じゃがいも、じゃがいも掘る」とじゃがいも掘りも諦めることが、できないようでした。じゃがいもを3つ土の上にのせその上に、軽く土をかけてあげると、「やったとれた」と、とても喜んでいました。そして、満足すると、友達の掘ったじゃがいもをキャリーまで、運んであげるなどいそいそとお手伝いをすることができていました。副園長の話をしっかり聞いていた君は、お母さんおいもを見つけると「ありがとう」と言って土を少しかけてあげる姿が見られました。また、君がk君に「かわいそうやけん、返してあげよう」と一生懸命に話しかけているので、「どうしたのかな?」と思ってよく見ると虫が好きなK君が、右手に4匹のだんご虫を大事そうににぎっていました。何度も何度も一生懸命訴える君を見て、K君は、だんご虫を優しく土の上に返してあげていました。それを見た君は、とても安心したように「良かった」とつぶやきました。

 d1.JPG  e1.JPG  f.JPG

今日のお土産のじゃがいもは小さくて、数も少なかったのは?

 まず、肥料が少なかったのか、じゃがいもの1株の数が少なかったこと。そして、昨日と同じ様に沢山の虫たちが幼稚園の子ども達が来る前に、沢山お味見をしていてきれいなじゃがいもは少ししかなかったことです。役員さんと教師たちで、虫に食べられていないじゃがいもを一生懸命により分けて、やっと、少しづつですが、おみやげにすることができました。 

 どなたか、上手なじゃがいもの育て方を教えて下さい。来年こそは大きくて、おいしいじゃがいもを沢山つくりたいのです。

   h1.JPG

トラックバック
コメント (「ちっちゃなじゃがいも」            ひよこ組水木良美 はコメントを受け付けていません)

2009年6月3日 水曜日

バスから帰ると、1番に私の目に入ってきたのは木工コーナーでした。その場所はたくさんの幼児で賑わっていました。各遊びのコーナーを設定するに当たっては、子ども達が遊び込めるための細かい配慮が必要です。この木工コーナーでは、副園長が子どものイメージしやすい長さ、大きさ、形で、しかも釘を打ちやすい硬さの材料を用意していました。なたで割った木はぐにゃっと曲がったものもあり、それを選んだ年長児は「おもしろい形。」などと言い、そこからまたイメージを膨らませて飛行機の下につけている姿も見られました。ぺんぎん組のKくんはすでに早く登園してきた友だちに占領されている木工コーナーを見て「場所がない。早く来たら良かった。」と悔しそうでした。また、ひまわり組のTくんは「先生守っとって。おしっこがもれそうなんよ。」と今の場所を友だちにとられたらいけないとトイレを我慢していたようでした。副園長に言ってもらい気付いたのですが、よく見ていると子でもが手に取っていく木材が段々と変わっていっているのです。初めは手のひらの大きさのもので軽く薄いもの次に長いもの、上達していくと幅の広いものへと移行していることが分かりました。子ども達のこの育ちを私自身が気付けるようにしていきたいです。

0963-1.JPG

今日は1ヶ月実習に来ておられた大原先生の最後の日でした。そこで年中5クラスがぱんだ組に集まりました。ぱんだ組のNくんはみんなの前で「三葉幼稚園に来てくれていた大原先生は今日が最後の日です。」と堂々と言ってくれました。大原先生には、三葉の子ども達の生活の場面に感動し、子ども達の素晴らしさを1つ1つ見つける度に言葉で態度で伝えてくださいました。また、きれいな歌声、素晴らしいピアノで色んな歌を心を伝えてくださいました。最後に大原先生のピアノで、「生まれてきてくれてありがとう」を歌いました。気持ちがいっぱいになり、大原先生も子ども達も教師も涙しながら歌いました。感動いっぱいのとても心地よい空間でした。お部屋にかえって「大原先生と遊んでもらったことのある人?」と尋ねるとほとんどの子が元気に手を挙げていました。子ども達からも色々な思い出が聞かれ、よく見ていてくださったのだと改めて感じました。大原先生には、音楽だけではなく本当に環境の準備からたくさん関わって頂きその学ぶ姿勢を見習っていかなければならないなと思いました。これからも、子ども達と様々な気持ちを感じていきたいと思います。

0963-4.JPG 0963-5.JPG 0963-6.JPG

 年長5クラスは玉ねぎ抜きとジャガイモ掘りに行きました。出発前に少し雨が落ちてきて、行けるだろうかと不安もがありましたが、最後まですることができました。昨年、じゃがいものお母さんいもを植えたことやジャガイモ掘りをしたことを覚えていた子どもたちと農園に向かうバスの中で「お母さんおいもは切ったのを下にして植えたよね。どうなってるかな?」「たしかお母さんおいもは土に戻してあげるんやったよね。」と話をしました。農園につき玉ねぎを抜きました。その中で副園長からたくさんの玉ねぎの中に混ざって少し形の違う玉ねぎがあることについて話をしてもらいました。それはぼんぼりが付いている玉ねぎで、葉っぱの間から伸びている茎はとても硬くて玉ねぎの芯までつながっています。「これは、次の玉ねぎが生まれるためにぼんぼりに花が咲いて種ができるよう強くて栄養が取れるように守ってるんだよ。」と聞くと「玉ねぎってえらいね。」「すごいんだね。」と玉ねぎが次の命を守るための力があることを感じることができました。

      0963-2.JPG      0963-3.JPG

                   <じゃがいもがアリの巣になっていたよ!>

 玉ねぎ抜きをしてからジャガイモ掘りをするために帝京農園へ移動しました。そこで副園長が「みんなラッキーだね。」と話を始めました。それは、生石の農園と帝京農園のジャガイモの生長の違いが見られた事でした。「生石のじゃがいもは葉の色が黄色くなっていたよね。びわやイチゴと一緒で取ってくださいって言ってるけど、ここのじゃがいもはまだ葉っぱも緑で花もあってまだ早いよ!と言ってるんだよ。でも掘らしてもらおうね。」と話しました。掘ってみると、まだほんとに小さなじゃがいもも付いていて、ビワやイチゴに続いて植物の生長にも改めて気づくことができました。                               

又、そこではたくさんの虫たちも生活していました.たくさん穴が開いたジャガイモの中から次々と出てくるあり、これには驚きました。なんとジャガイモはありの巣になっていたのです。又、別のジャガイモには虫が食い込んでいました。ジャガイモ畑で平穏に生活していた虫たちは、ジャガイモ掘りに来た子どもたちに右往左往の大騒ぎ、それは園では経験できないことでした。おかげでジャガイモは穴だらけでみんなで食べるために植えたジャガイモは虫たちと分け合って食べることになったしまいました。 

子どもたちにはこのような生活の中で、自然の厳しさや生きることがどんなことか学んでいって欲しいと思います。

       

トラックバック
コメント (「1ヶ月間ありがとう」 ぺんぎん組 立川留美 はコメントを受け付けていません)

2009年6月2日 火曜日

 朝、登園してきた子ども達に古森先生が話しかけました。「駐車場のトマトの葉っぱが丸くなっとるよ。」それを聞いた年中・年少の子ども達は教師と一緒に見に行きました。強い日差しに負けてしまったトマトの葉っぱは元気なくしおれていたのでした。「お水がいるんよ!」とペットボトルに水を汲んでトマトにかけました。その時、緑色のトマトの赤ちゃんを見たYちゃんは、「トマトは赤くなってからとるんよね!」と言いました。続いて隣りのSちゃんが、「苺も赤い色やないとだめなんよね!」そんな話をしていると小さなきゅうりの赤ちゃんができていることに気づきました。そこで子ども達は、「きゅうりの赤ちゃんは大きくなっても、なんで緑色のままなんやろ?」と色が変わらないことを不思議に思い、教師に聞いたのでした。子ども達の鋭い質問に教師はうまく答えられなかったようです。今日の教師の反省でした。

 今日から古森先生の発案で、木工のコーナーを出すことにしました。初めて木工を出すということで、釘が打ちやすい木片や子ども達がイメージしやすい形のものを選び、準備しました。新しいコーナーに興味を持ったたんぽぽ組のSちゃんは、木片と釘を持ってきて金槌で打ち始めましたが、なかなか真っ直ぐに打つことができません。曲がった釘を教師に直してもらいながら、何度も何度も諦めずに打ち続けていました。何度も打つ中で、いつの間にか金槌の柄の持つ位置が変わって、金槌の近くを持っていました。強く打つためには、柄の端を持たなくてはならず、幼児の力では重さもかかりうまく釘を打つことができません。反対に、金槌の近くを持つと力は入りませんが、うまく打つことができるのでSちゃんは、失敗を繰り返すなかで、そのことに気づき、試行錯誤しながら2つの木片をくっつけることができたのでした。

  imgp1043.JPG  imgp1044.JPG  imgp1045.JPG

 木工のコーナーでは、自分の手を打たないように集中したり、木片と木片をつなげるために釘の長さを考えたり、木片をつなげながら作りたいもののイメージを膨らませていきます。Sちゃんのように失敗を繰り返すなかで育つ様々な子どもの気づきの過程を教師がしっかりと認め、子ども達と喜びや達成感を共感していきたいと思います。

 ひとしきり遊んだ片付け前のことです。ある子が空に虹が出ていることに気づきました。今日出ていた虹は、私たちのイメージしている山型ではなく、反り返っているような形でした。虹をみつけたぞう組のSちゃんやひまわり組のTくんは、絵の具のコーナーに行って、その感動した気持ちを絵に表現していました。また、さくら組のTくんは、「あの虹、誰が描いたんやろうね。」と、とても素敵なつぶやきを聞かせてくれました。 こんなに素晴らしい感性を持ったみつばっ子達と一緒に遊んで、私たち教師もたくさんのことを学んでいきたいと思います。

  imgp1048.JPG  imgp1051.JPG  1.JPG

トラックバック
コメント (「失敗を繰り返して気づくこと」 たんぽぽ組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)

2009年6月1日 月曜日

 今日も三葉幼稚園には楽しいことがいっぱいでした。

  a1.JPG   b.JPG   h.JPG

まずは、あお虫探検隊。ぱんだ組の子ども達が探検隊になって駐車場の畑に探検に行きました。幼稚園の一歩外に出ると危険がいっぱいだけれど、大原先生の森のくまさんに合わせた「みぎみて♪ひだりみてもういちどみぎをみて」という歌にのって自然に交通ルールを学ぶことができました。畑に到着してあお虫を探しましたが、なかなか見つかりません。みんな目を凝らしてよーくよーく見ていると・・・「おったぁー!」という声が!みんな一斉にその声のする方を見ました。すると、大きなあお虫と小さなあお虫がブロッコリーの葉っぱの上にチョコンとのっているではありませんか。あお虫を発見したA君は「やったぁー!バンザーイ、バンザーイ!」と大はしゃぎ。その姿を見て探検隊のみんなも一緒に「バンザーイ、バンザーイ!!」と喜びました。そして、ぱんだ組にあお虫を持ちかえって育てることになりました。ぱんだ組の仲間になったあお虫さんの動きを眺めていた子ども達はあお虫さんになって、身体表現を楽しみました。明日はあお虫さんとどんな出会いをしていくのでしょう。

       j.JPG    i.JPG    

 その頃園庭では、まるで夏のような暑さに副園長が水遊びができる環境を準備していました。泥舟に水を溜めて側にくじらの噴水を出しました。その噴水は子ども達がぬれないよう霧状になって水が吹き出ていました。そこに子ども達が集まってきて「何なんだろう?」とのぞいてみると霧状になって出てくる水の上にとてもきれいな虹がでていたのです。子ども達は虹ができたと大騒ぎしていました。「何で虹って見えるんだろうね?」という副園長の声に子ども達も教師も頭を働かせて考えました。すると、B君が「太陽!」と言いました。虹ができるにはおひさまの力が必要なのだと気付いた子ども達。しかし、また問題が起こりました。虹が見える子と見えない子がいるのです。子ども達は、立っている場所をいろいろ変えてみながら考えました。「虹は良い子しかみえないのかなぁ?」「なんでだろう?」と疑問に思って降園した子ども達。明日も虹は見えるのでしょうか?ここにも水と太陽の不思議がありました。また、そんな中で虹を見たぞう組の子ども達はなにを思ったかびわの木に向かいました。そこで理由が分かりました。びわの歌詞にある「うすいにじあるろばさんの」というフレーズを連想したのです。ろばを見たことのない子ども達はきっとびわの葉っぱの形のろばの耳は今日見た虹色に輝いていると思っていることでしょう。大人になったらその「うすいにじある」の意味が理解できて、懐かしい思い出になるに違いありません。いろいろなところで繋がっているびわ。もう実はだんだんと黄色く色付いてきています。「私も食べて!」とびわがささやき出すのももうすぐです。

  l.JPG   g.JPG   d.JPG

   c.JPG   e.JPG     

トラックバック
コメント (「あお虫探検隊」 らいおん組 神岡会里 はコメントを受け付けていません)