2009年6月30日 火曜日
いつも雨が降ると、「今日は外で遊べんね。早くやまんかな。」と残念そうにしている三葉っ子も今日は登園してくると「先生!雨降ったね!プールもできるようになるかな。」「田植えには行けんけど雨になってよかったね。」と雨を喜んでいました。すると副園長が雨がさらに楽しくなるようマジックをかけてくれました。1つ目は包丁ままごとコーナーのテントの柱に魚をつるしたのです。すると、雨で少し暗いかなと思っていた空間がたちまち明るくなりました。その瞬間その場にいた子どもたちから歓声が上がりました。そして、A君が「すごい!古森先生が作ったん?」と声をかけました。いつも面白いことをしてくれているのがわかっている子どもたちは副園長がすることをよく見ていました。また、自分たちでも作れるのではないか、作りたいなと思わせるマジックをかけたのでした。
もう1つのマジックは、子どもたちは遊んでいる途中に放送で知りました。「三葉幼稚園のお友達、プールに少し水を入れました。着替えのあるお友達は入っていいですよ。」と放送を聞いた瞬間子どもたちはお着替え袋を一斉に確かめていました。プールの水はほんの少し、小川のせせらぎのようでした。きりん組では、こあら組の後に入ろうと何度も「まだこあらさん出てないか見てくる!」「早く入りたいな!」とプールを覗きに行き、入ることを楽しみにしていました。そして、待ちに待った自分たちの入る時間になると、びしょびしょにならないというルールうを決めて、水遊びを楽しみました。かかとがつかる程度の少しの水でしたが、久しぶりのプールでの水遊びを「気持ちよかった。」ととても満足していました。
また、今日は7月2日にくま組、くじら組が代表で行く、高島屋ちびっこまつりでする七夕のペープサートや歌を全員で見ました。七夕の話では教師がペープサートで話を進めながらクイズを出していきました。クラス毎に出されたクイズを一生懸命考えて手を挙げて答えることができました。そして、くま組くじら組が練習してきた歌と合奏を披露してくれました。とても真剣な表情で歌ったり合奏したりしているのを見て「前に見せてもらったときより上手になっとる。」「かっこいいね!」と拍手が起きました。笹飾りの意味を知った子どもたちはこれからも七夕に向けて思いを込めた短冊や飾りを作っていくことでしょう。
2009年6月29日 月曜日
早朝まで降り続いていた雨は止んだものの、どんよりとした梅雨空の下で今日も子どもたちは思い思いの遊びを楽しんでいました。園庭の水たまりに裸足で入り、柔らかい土の感触を楽しんだり、土をホットケーキのように丸い形にし手でペタペタと手形をつけてみたりと、服も体もどろんこになって遊んでいました。
片付けが終わった後は、子どもたちが大好きな踊りの時間です。今日は新しい踊りを3つ入れてみました。これらの踊りは教師の頭の中には運動会の踊りを意識したものですが、全園児一緒に今から楽しみ、9月には自然な形で年齢別の踊りとしてまとめていきます。今日初めての踊りでしたが、さすが三葉の子どもたち!!「踊ったことあるの!?」と聞きそうになるくらいノリノリでおしりを振ったり、「イェイ!!」と掛け声をかけたりしながら踊っていました。
年長児は明日田植えに行くので副園長に田植えについて話をしてもらいました。副園長が出掛けるということで、早く来ているクラスの子ども達には遅いクラスが登園してくる9時35分に(長い針が7になったら)集まることを約束しました。約束をしっかり守って集まってきた子ども達は、苗の植え方から、間隔のあけ方、苗を植えるときの持ち方など細かく教わりました。泥船に土を入れて水を張ったミニ田んぼに本物の稲の苗を使って実際に植えてみました。「苗を持つときは、お父さん指とお母さん指とお兄さん指とお姉さん指で根もとをそっと持って、土の中までしっかりさすんだよ。土から手を出すときは手はこうするんだよ。」と手をぬくときの感覚を真似て優しく指を離していました。苗を植える間隔も「くっつきすぎて植えたら、狭いよ。大きくなれないよ。お米が困るので大きくなれるように間をあけようね。」という話を聞いて、子ども達も考えて植えていました。
苗になるお米はみんなが食べている白いお米ではなくて、玄米でお洋服(もみ)を着ているものであること。白いお米は死んでいるお米なので、生きている玄米ではないと芽が出てこないことも分かりました。それを聞いたA君は「僕は玄米を食べているから元気なんだ。白いお米ばっかり食べているからお兄ちゃんは弱いのかな??」と納得したようにつぶやいていました。
明日は子ども達が楽しみにしている田植えです。いいお天気で田植えができるといいなと思います。
2009年6月27日 土曜日
朝、バスから帰ってみるとたんぽぽ組の前のテラスで何か制作するコーナーが現れていました。何かなと思って覗いてみると年少児が中心になってちょうちん作りをしていました。色々な広告の中から好きな絵を選んで組み合わせて作っていきます。前日、年長児が作ったちょうちんは「難しい」という声がたくさんあり、出来ない子もいたので副園長が誰でも楽しく作れ、しかも子どもがイメージしながら自分の表現が楽しめるちょうちんを考案したのです。 今日のちょうちんの作り方は年少児でも作ることができ、子どもたちもとても楽しそうに取り組む姿が見られました。絵柄をよく考えて合わせると包装紙では中がうさぎの絵柄になったり、広告ではドーナツや車を使うとちょうちんの内側からドーナツや車が見えるちょうちんができたりします。そのことに気づき一生懸命に絵柄やサイズを調節したりとても楽しい雰囲気の中で遊ぶ様子がみられました。1つ作り終わると「もう1回やりたい」という声がたくさんでてきて、年少児でも1人3つぐらい作る姿もありました。 年少児のS君は、出来上がった自分のちょうちんを台に上がって針金をひもにとても上手にねじって止め、飾っていました。その後、ちょうちんが出来た他の年少児が「飾れないから先生飾って」と言っているのを聞いてS君が「僕がやってあげる」と言って飾ってあげていました。子ども同士でできることをしながら、お互いが育ち合っていくのだろうと入園してたった3ヶ月しかたっていない3歳児の姿に感動しました。
ちゅうりっぷ組では、今日七夕飾りの三角つなぎ、四角つなぎを利用して魚をみんなで作り、お部屋の壁に海が出来上がりました。そんな中でSちゃんは、四角に三角を4枚くっつけて手と足をつけました。それを自分で海の中に貼りつけていたのを見て「これ何作ったん?」と聞くと、「カニつくったんよ」と答えました。それを聞いて「すごーい」と思いました。私にはカニなんて思いつかなかったからです。他にも「イカ作ったよ「わかめも作る」と言ってたくさんの生き物を貼り付けることができました。夏らしい涼しいコーナーがお部屋にできあがりました。
2009年6月25日 木曜日
今朝、副園長が、「駐車場のトマト、10個くらい採れる」と呟いているのを聞いて、1番に収穫できるチャンスだ!!と、園庭で遊んでいたくじら組の子ども達と一緒に、駐車場の畑に行きました。行ってみると、緑の葉と葉の間に隠れて、赤色に色づいたトマトがたくさんなっていました。子ども達と、「このトマトおいしそぉ」「こっちにもある!」と言いながら、収穫していきました。「あっこれ食べられとる!!」と呼ぶ声に行ってみると、いちごやびわに続いて先を越されて食べられているトマトが13個もありました。そのトマトも採って、隣りにできていたきゅうりも2本収穫して、園に戻りました。そして、大きなたらいに水と氷を入れて、収穫したトマトときゅうりを浮かべました。そして、園内で採れた小松菜と春菊の花を浮かばせて、そこに副園長が色合いを考えて、レモンを入れてくれました。「うわぁおいしそう」とRちゃんは、人差し指を水に浸してなめて、ニコッと笑いました。
その後、食べるのはお楽しみと言う事で、年長は初めて5クラス全員で、旗とポンポンを持ってリトミックをしました。いつもと違うのは、5クラス全員でする事と、旗の合図で、まんまるちゃんの時に旗を横に持つ事と、2分ちゃんの時は、旗を上下に動かすという2つのルールができた事でした。考える事が増えた事で、子ども達も放送を聞いて真剣に動く姿が見られました。
その後、年少児、年中児も交えて、新しい盆踊りの曲を元気いっぱいに踊った後、副園長が、今日収穫したトマトやきゅうりの話をしました。その時の事です。水に浮かべていたトマトを手に取ると、なんとかじった跡のあるトマトが3個も出てきました!!「あらー」「これはどうしたんだろう」「食べたのだれ」参観日に保護者に「おかあさんですか」慌てて首を横に振るお母さん。それを見た子ども達は、「あーあ」と、先に食べられてしまった事をくやしがっていました。冷たくて水々しいトマトを見て思わず口に入れてしまった子どもを想像すると、かわいくもあり、幼稚園で実った初めてのトマトはまたまた誰かに味見をされてしまったと、教師も思わず笑ってしまいました。これから、夏の野菜が食べ頃になります。手作り給食が楽しみです。
☆ミキスタディのお友達と一緒に・・・「いただきます」
2009年6月24日 水曜日
今朝も、昨日たくさん雨が降ったことで園庭では、大きな水たまりができていました。そのなかで泥だらけになりながら、泥だんごを作ったり、年長児は水たまりの水をせっせと運びだしたりしている姿がみられました。また地面が湿っていたことで、しゃぼん玉がよく飛んでいていつの間にか何人もの子どもたちがしゃぼん玉のコーナーに集まって自然の変化やそれによる不思議な現象を何となく察し、楽しんでいるのには感心しました。一方そのためにしゃぼん玉コーナーのテーブルは石けんの粉と水で汚れ方がとても大きくて、付いている教師は、ふき取ることに大ワラワしていました。それを見た副園長が、新聞紙で机の上を掃除するハケのような道具を発明してくれました。これを使うと誰でも簡単にテーブルもおろし金についた石けんの粉も取れるのです。ひよこ組の君も早速それを使って何度もきれいに掃除していました。
又、今日もリレーが盛んでしたが、その中でも、何人かのお母さんやお父さんも走っている姿がありました。くま組のS君は、お母さんと何周も走ってとってもニコニコ笑顔で満足そうでした。子どもも、教師も、おとうさんも、おかあさんもみんな手を抜かず一生懸命走る姿は正に三葉家族だと思いました。そして今日は、みんなで片づけをしてから、アブラハムの子や盆踊りの「おじぞうサンバ」や野球拳を踊りました。そこでも一緒に踊っているお母さんの姿をみて、何とすてきなんだろうと嬉しくなりました。
参観日は、後2日間いろいろな踊りを子どもたちと踊っていきたいと思います。
リレーや盆踊りに参加して下さったおとうさんおかあさん、三葉幼稚園の保護者の温かさに触れた気がして、教師達の励みになりました。子ども達の分までありがとうがざいました。
☆自由隊形で踊っていくうちに三葉の輪になりました☆
2009年6月23日 火曜日
昨夜の雨は上がったものの、雲が残っていて蒸し暑い朝になりました。、子ども達は総合公園に行くのだと思い、ウキウキで登園してきました。しかし、昨日の激しい雨で足元が悪い上に、湿度が高く熱中症の心配があるということで、子ども達の体力的な面を配慮して中止にしました。子ども達は少し残念そうでしたが、そこは三葉っ子。上手く気持ちを切り換えて、次々に戸外へ遊びにいく姿が見られました。雨上がりの園庭は最高です。いくつかできた水溜りに、あちらこちらから集まって来た子ども達が、泥場や砂場の土とも違う土の感触を楽しんでいました。「ここは硬くて、ここはモチモチ。」と言って泥だらけになりながら全身で遊んでいました。
また、リレーも盛んになっていました。丁度リレーのコース上に水たまりの遊び場ができていて、遊んでいる子を避けながらのリレーになっていました。それに気付いた副園長は水たまりを避け、ちょっと小さめのコースを作りました。リレーをしたい子、水たまりで遊びたい子の両方が満喫できる空間ができました。たくさんの教師が関わり、子ども達と楽しむことができました。くじら組のSくんは「先生走ろう。オレ速いけん。」と誘うと、教師より先にバトンをもらいゴールしました。走り終わり、「Sくん速いね!!」と言うと、「オレが先にもらったけんよ。また走ろう。」と言って何度も何度も走っていました。
みんなで片づけをした後、ぺんぎん組ではあじさいの壁面作りをしました。集中して折り方を聞いて、ひとつひとつ丁寧に折っていきました。なかなか上手くいかない子には、先に出来た子が優しく教えてあげる姿が見られました。1つできあがると、3つ4つと何個も作っていきました。前の壁面に順々にセロハンテープで貼っていくとひとりひとりのあじさいが集まって、それはきれいなぺんぎん組のあじさいになりました。ひとりひとりの力が集まるとこんな大きな力になるんだという事にも気づいて欲しいと思いました。明日もまた、今日の続きが出来るようにお部屋の環境にだしておきたいと思います。今日ぺんぎん組には、たくさんの保護者に来て頂きました。いつもの子どもの姿、いつもとは違う子どもの姿、頑張ったり楽しんでいる姿があったと思います。また明日からも子ども達と楽しんでいきたいと思います。ありがとうございました。
2009年6月22日 月曜日
たんぽぽ組のMくんが空を見ながら言いました。「先生、明日公園行けるかな?」今日から自由参観日が始まりました。明日は、園外保育に総合公園に行く予定になっていて、Mくんはそのことを気にしているようでした。「雨が降らんようにてるてる坊主作らないかんね。」きっと、Mくんは明日の園外保育を楽しみにしていて、晴れて欲しいと願っているでしょう。
今日、私は子どもの頃の気持ちに戻る発見をしました。年長児の朝顔の苗に水をあげようとした時、よく見ると鉢の下に何かありました。見てみると、泥団子が大事そうに鉢の下の隙間に隠されていました。そういえば子どもの頃、「明日、また続きをしよう!」と誰にも見つからない所に隠して、わくわくしながら次の日を待ったものでした。明日に期待を持って、降園している子どもがいるのだなと嬉しくなりました。
自由参観日では1日1回は各クラス・学年単位での活動が入っています。たんぽぽ組では、今日から作品展が始まるということで早速見に行きました。金曜日の帰りに、「月曜日には、先生がお手紙を付けて飾っておくからね。」と約束して帰ったことで、「作品見に行かんの?」「私の作品はどこにあるん?」と子ども達からは期待している様子がうかがえました。「お友達の作品は絶対に触ったり、壊したりしないこと」・「ホールの中では走ったり、騒いだりしないこと」を約束してホールへ上がりました。ホールに入ると第一声が「おぉー!」という歓声でした。全園児分のたくさんの作品を初めて目にした子ども達は、感動している様子でした。上手なきりんの作品が目に飛び込んできたYくんは、作品に向かって走り出しました。「触ったらいかん!」と注意してもYくんの足は止まりません。「あ!!」と思った瞬間、Yくんは作品の一歩手前でピタッと止まりました。Yくんの足元には土曜日に、「初めて見る作品を触りたくなるだろう。」という副園長の見通しを持った判断から、アドバイスを受けながら教師達で作った柵があったのです。子どもの心の動きと行動を汲み取っての細やかな配慮を、もっと勉強しなければいけないと反省する出来事でした。
最近はたんぽぽ組でもリトミックを楽しんでいます。ビニールテープの円上に、クラスのみんなが座れるようになり、毎日少しずつ成長している姿が見られることが私の喜びになっています。木曜日のリズム遊びでも、リズムに合わせながら楽しそうに活動する子ども達の姿を見せられたらなと期待しています。
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