2009年5月29日 金曜日
今日もバスを降りた子ども達は、キラキラの笑顔で、「おはよ」と言って、走ってきてくれました。「先生、今日は砂場でお山つくろう」と言うR君の声で、砂場で山を作っていると、「よせて」とりす組さんが、どんどん集まってきました。みんなで作っているとH君が、「日本一の山!富士山つくろうぜ」と呼びかけました。それを聞いて、みんなが勢いよく砂をかけていきました。Sちゃんは、「さら粉係になります。富士山は、白いから」と言ってバケツ一杯に、さら粉を集めてきました。そこから、「オレは、川の係」「トンネル係」「お山係」などと、それぞれに係になって、すごく大きな富士山ができました。仕上げにさら粉をかけると、「わぁーできた」とみんなの拍手がわきあがりました。それから、「すごいピカピカや。もっとかけよう」ともう一度みんなでさら粉を取りに行って帰ってくると「あぁー!!!」なんと山が崩されていました。私は「あー。みんなで一生懸命作ったのにー。」と泣きまねをすると、みんなは焦って「先生、大丈夫よ。みんなでもう一回作ったらいいから」と急いで山を作り始めました。かわいすぎる子どもたちの姿にニヤニヤしながら一緒に作り直し始めた時、片付けになってしまい、元のように大きな山はできませんでしたが、子ども達は砂場に「ちょこん」とできた小さな山を見て「今日は楽しかったなー」と口々に言っていました。今日は私自身、気がつくと子どもと一緒になってドロドロになっていました。そして、一人ひとりがそれぞれの役割を果たして、一つのものを完成させるという楽しさを味わって、すごく楽しい一日になりました。
又、今日りす組ではもう一つニュースがありました。毎日、青虫チェックをしているH君とK君が「脱皮途中のさなぎ」を見つけてきたのです。ご飯を食べる時も、さなぎが見える席に座って、ずっと観察していました。足をバタバタさせ、ゆっくりゆっくりと一生懸命に出てくるさなぎを見て「がんばれー。もう少し!」などと声をかける二人にも力が入ります。 ついに、脱皮に成功!!!
その後、生まれたてのちょうは体をゆらゆらと揺らして、羽を乾かしていました。私も脱皮の瞬間を見たのは初めてで、すごく感動しました。
今日は、手作り給食でした。今日のメニューは
・玉ねぎとにら、ちくわの天ぷら
・枝豆
・ひじきご飯のおにぎり
・ごぼうとにんじん、大根、しいたけ、こんにゃくの五目煮
・寒天ゼリー
・具だくさんのお味噌汁
・おふのラスク
でした。りす組では、得にお味噌汁が大人気で何度もおかわりをして満足そうでした。「ほっぺがおちるー」とゼリーを食べるYちゃんや、煮物がおいしい!とみんな楽しそうでした。お母さん方も「ニラの天ぷらは食べた事がなかったけれど、とってもおいしいですね」と副園長に作り方を聞きに行かれた方もいらっしゃるそうです。
たくさん遊んで、たくさんおいしいものを食べて今日も子ども達はニッコリ笑顔で帰っていきました。月曜日が楽しみです。
2009年5月28日 木曜日
今日、戸外で遊んでいるとうさぎ組の女の子が「先生!こっちきて、こっちきて、大変なことになっとんよ!」と言って私の手をひっぱって行きました。行ってみると緑色のいちごの実がたまごのパックの中にひとつずつ並んで入っていました。それを年中児たちが「うわーかわいそう」「まだ青い時はとったらいかんのよ」と言いながらみんなで取り囲みました。そして次々に子どもたちが集まり、なかには、「昨日もびわがとられとんのに誰がいちごとったんよ。やさしい実なのに」と、なでながら残念そうに言っている子どももいました。年中児達は青いいちごを採ったことに対して本当に申し訳ない気持ちや、ごめんねという気持ちを持っているんだなと思いました。しかし年少児はまだ、青いいちごをちぎる子がいます。私は、年少のクラス担任としてもっと子どもたちに、命の大切さを分かってもらえるように、この機会をとらえて自身が一緒になって考えていかなければならないと思いました。その後、さくら組でもう一度採られたいちごを見せて話しをすると、いちごの気持ちになって考えたり、友達同士で話しあったりする姿が見られました。「いちごも赤くなろうと頑張っているんだよ、だからみんなは大きくなるまで絶対に採ったらだめだよ!」と言うと、「絶対採ったらいかんよ」と言い合う子どもたちもいました。今、三葉幼稚園にはいちご、トマト、きゅうり、春菊、ケールなどのたくさんの野菜が、元気に大きくなっています。毎朝幼稚園に来ると、自分からペットボトルに水をくみ、水をあげる子どももいます。それは、植物を大切にしようとする子ども達の思いでしょう。昨日のびわの実について、子ども達と話し合ったばかりだったのですが、植物にも命があること、命の大切さ、粗末にしないことをこれからしっかり話し合っていこうと思います。いいことではないけれど、今回のことで命の大切さを改めて実感することができ、環境による保育の大切さを考えることができました。
さくら組では作品展に向けて、セロハンテープを使って廃材遊びがとても盛んになってきています。そんな中で、DくんやZくんはラップの芯やお菓子の箱をそのまま持って帰ることが多いので、今日は画用紙を出してみました。すると、紙と紙を合わせてブーメランを作りました。「Dちゃんすごいね上手やん♪」 「Zくん、かっこいいブーメランが作れたんやね。」と、声をかけると、2人共、「うん!すごいやろ?帰ってお母さんにプレゼントするもん。」と、満面の笑顔で答えました。年少児は特に、上手に出来たこと、出来なかったことが出来るようになったことを、教師がしっかり受け止めてあげることで、それが自信になって意欲につながっていくのだとと思います。
2009年5月27日 水曜日
今年度からディケアサービスセンター歩風里さんからの要請を受けて交流が始まり今日、初めてぞう組が訪問しました。5月に入ってそのことを知った子ども達は、「おじいちゃんやおばあちゃんに元気とパワーをプレゼントする」と張り切って準備を進めていきました。クラスで話し合いをし、その中でどんな気持ちでするのか、どんな内容でするのか、そして、どんなふうにしたら、元気とパワーをプレゼント出来るのか考えました。そして、「お引越しゲームをしよう」という案があがり、実は、2日前に年少さんや年中さんに小さなおじいちゃん、おばあちゃんになってもらって練習もして当日に臨みました。「先生、おじいちゃんを一人にしたらかわいそう」とR君。R君のつぶやきを聞いたまわりの子ども達も練習をする中で「ここに誰か来て」「あっ、あそこは、一人になっとる」と友達を呼んだり、まわりを見渡して考えて行動したりする姿がみられました。いろんな気持ちを心の中に溜め込んで歩風里交流当日を迎えた子ども達。副園長に歩風里をつくった人は、卒園児のお母さんであること。また、おじいちゃん、おばあちゃんが気持ちよく過ごせるように木で出来ていること。そして、どんな気持ちでおじいちゃんやおばあちゃんと触れ合っていくのか話して頂きました。副園長の話を真剣な表情で聞いている子ども達を見て副園長の語りには、常にイメージが描かれていることにとても感動した私です。また、その中には、教師としての演出の工夫が大切であることが含まれており学び多い場でした。やや緊張気味に始まった交流でしたが、お年寄りの方と「幸せなら手をたたこう」や「茶摘み」の触れ合い遊びをしたり、自己紹介をしたりと親しみをもって、かかわることが出来ていました。お年寄りの涙を見て「おじいちゃんやおばあちゃんが喜んでくれたのが嬉しい」と言って一緒に涙を流すKちゃんの姿・・・そして、副園長から「おじいちゃんやおばあちゃんは、みんなの姿を見て、温かい気持ちになってハートがいっぱいになったんだよ。そして、ハートがいっぱいになって溢れてきたのが涙だよ」と教えて頂きました。その話を聞いて今度は子ども達のハートがいっぱいになって、幼稚園に帰っても涙ぐんでいる子もいました。子ども達の姿、気持ち、そして、歩風里の皆さんの涙、姿、気持ちに私も今日は一日感動いっぱいで過しました。卒園児のお母さんでもある、歩風里の所長さんが涙を流しながらアブラハムの子を一緒に踊って頂いたこと、本当に嬉しかったです。そして、このような交流の場を頂き感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
続・ビワの大事件
一昨日、もぎ取られていたビワの実・・・教師の間でタイミングの良い指導が出来ていなかったこと。そして、もっと教師自身が重く受け止めて考えなければならなかったことを反省し、今朝その青いビワの実を木の根元に置きました。また、残っている色付き始めたビワには、新聞紙の洋服を掛けて子ども達の登園を待ちました。一番に登園して来たS君は、すぐにビワの変化に気付き「あれ、どうしたん?」と見に行きました。そして、植木鉢の上に置いてあるビワの実を見て「かわいそう」「包帯を巻いてあげよう」と言いました。今まで、大切に見守ってきたビワの木。実をつけるまでに3年間もかかっていること。色々なことを話しながら、子ども達と命の大切さを考えました。飼育栽培を通して命の大切さに気づかせていく、と言いますが、それはどういうことでしょうか。どんな果物でも、青いうちは、美味しくない。それは、今は食べないでねと言っていること。色付き始めると甘くなりおいしい香りがするようになり食べてねと言っていること。そして、食べてもらって種を捨ててもらって芽が出て子孫を増やすことに、つながること。青い実は次の命が育たなくて私達、人間が生きていけなくなること。「つなぐ命」について教師自身が考える機会を頂いたように思います。
2009年5月26日 火曜日
朝・晩はまだ肌寒いですが、日中はぽかぽかと過ごしやすい毎日が続いています。三葉幼稚園の子どもたちも、元気で活発に遊んでいます。絵の具のコーナーに行くと、うさぎ組のAちゃんが、何かぶつぶつとつぶやきながら絵を描いていました。Aちゃんに何の絵か問うと、「お父さんよ。」と答えました。「お父さんはね、目があって、鼻があってね・・・。」と、お父さんの顔を思い浮かべながら描いていました。先日、フジグランに出す『お父さんの絵』を描いたことを思い出しながら、色も何分も何分もかけて、丁寧に塗っていました。「周りには花火、そしてお姉ちゃんとAがおるんよ。」と、イメージしながら筆を動かしていきました。真剣なAちゃんを見て、「Aちゃんの頭の中には、もう完成した絵が思い描かれているんだろうなぁ。」と、思いました。また、ぱんだ組のN君も、いつものように絵の具で絵を描いていました。すると、筆からポタッと絵の具が垂れてしまいました。その瞬間、N君の動きがぴたっと止まり、何かを考えているようでした。そして、おもむろに筆を置くと、紙を両手で持って傾けて、その垂れた絵の具を流し始めました。その様子を見ていた教師は、去年『流し絵』をしたことを思い出しました。N君は、ポタッと落ちた絵の具を見て、昨年して遊んだ流し絵が瞬間的によみがえったのでしょう。子どもの体験は、きちんと頭のタンスに溜め込まれ、同じような場面で応用されて生きているのです。
さて、一方、テラスの前では、たくさんのアリが大きなハチの死骸を運んでいました。その様子を、ぱんだ組のSちゃんが長い間じっと見つめていました。アリ達は、自分のからだの何十倍もある獲物を、頑張って巣の中に入れようとするのですが、ハチのおしりがひっかかって入りません。アリ達は、方向を変えたり、押し上げたり、ハチのからだを傾けたり、何とか穴に入れたいと試行錯誤している様子でした。なかなか入らないので、仲間を呼んできました。どれほど時間がかかったことでしょう。ずぽっと、ついにハチのからだは穴の中へ・・・。入った瞬間、「入った!!」と歓声があがりました。そして、あれだけいたたくさんのアリ達は、いつの間にかさーっと巣の中に帰っていき、みんないなくなりました。「これからみんなでごはんやね。」と言って、みんなでしばらくその巣を眺めていました。ハチは、いちごの赤ちゃんが生まれるお手伝いをする大切な役割がありました。なのに、今回はそのハチが、アリのエサとなって運ばれていました。死んだハチが、今度はアリの命となってつながっていくのです。今日もまた、命のつながりや、動物達が生きるための自然の摂理を実感しました。
今日は火曜日。お弁当日でした。うさぎ組のH君のお弁当の中には、かわいらしい『びわ』が3個入っていました。「お母さんがびわの歌知らないって言うから教えてあげたんよ。そしたら買ってきて食べさせてくれたの。」と、嬉しそうに話してくれました。そして、「うさぎ組のみんなにも1個あげるー。」と言って、みんなに分けてくれました。1個のびわを30等分に分けて、口に入れると、「なんだかやさしい味がするね。」と、Rちゃんがつぶやきました。
そんな中で、大変悲しい事件が起きました。昨日の夕方、事務所横のびわが何者かにもぎとられていたのです。あんなにみんなが毎日眺めて、少しずつ色づくのを待っていたびわは、無残にも何個ももぎとられて、お部屋に転がっていました。みんなで歌ってやさしい気持ちになったびわ、びわの葉をゆすりながらまるでゆりかごで揺れているようなかわいいびわの実たち、誰もが大切に思っていたはずでした。この出来事を教師はどうとらえ、どう子どもたちと語り合えばよいのでしょうか。そんなことを考えていながら、今日、この事件のことを、私たち教師は子どもたちに伝えることができませんでした。タイミングで人として大切なことを知らせていかなければならないはずなのに、私たちは、一体いつ、どのようにこの悲しい出来事を子どもたちに伝えるつもりだったのでしょうか。副園長にそのことを報告しながら、反省するばかりでした。そして、明日は、子どもたちにこの事を伝え、みんなで考える時間を作りたいと思いました。子どもたちが帰った園庭で、教師達は悲しい思いで残されたびわに紙をかぶせ、そのびわの木の下に、もぎとられたびわの実をそっと置きました。明日登園してきた子ども達に気付かせるために・・・。そして、子ども達としっかり話し合いたいと思います。犠牲になった青いびわの実の命を無駄にしないために・・・。
2009年5月25日 月曜日
今朝、お花屋さんから残ったお花をたくさんいただき、早速色水コーナーやたたき染めのコーナーに出してみました。赤・ピンク・黄色とたくさんの色があることに感激した子ども達は、「この花の色はどうだろう。うまくできるかな?」と会話を弾ませながら作る姿が見られました。
又、カーネーションなどの花があり、これは色水やたたき染めのコーナーに出すだけでは、もったいないと生け花コーナーを作ることにしました。入れ物は、先日の運動会の時にカイワレを入れた牛乳パックのお土産箱を作り、そこにヨーグルトカップをみつけオアシスを入れました。年少児から年長児まで興味を持った子ども達が次から次へとやってきて花を挿していきました。ひまわり組のAちゃんは花が長すぎるとフラフラすることに気づき、丁度いい長さに切って生けていきました。そして、友達にも「長さを考えた方がいいよ。」と優しく教え、ひまわり組の花屋さんでいっぱいになりました。この花を生けるのには、色々な学びがあります。バランスや色合いなどを工夫していかなければ、美しさも崩れてしまいます。調和のとれた物にするには、適当な長さ、適当な量を考えていくことで素敵な生け花になります。一人ひとりが真剣に取り組む姿に教師たちは、「子どもの方がセンスがあるね・・・。」と苦笑する場面もありました。「お母さんにあげる!」、「玄関に飾る!」と喜んでお土産に持ち帰っていました。
さて、今日は年少組は「大原先生リサイタル」と題し、3階ホールで歌を披露していただきました。流れるようなピアノ伴奏に心地よい歌声に教師はもちろん、子ども達も大原先生の虜になっていました。「七つの子」を歌って下さった時には、みんなの体が自然と左右に揺れ、リズムをとりながら聞き入っていました。年少組のM先生は、この「七つの子」を聞いているときに、小さい頃お父さんと自宅の近くの小川でメダカとりをしたことを思い出したそうです。そして、2人でてくてくあぜ道を帰る時の情景が広がって、懐かしさがこみ上げてきたと話していました。「夕焼け小焼け」の歌を聞くと幼い時に過ごした田舎の様子を思い出すと古森先生の息子さんが言われているという話を聞きました。やはり、歌は人の心に残るものなのだと実感しました。心地よく歌い、心地よく聞けるように、これからも重視していきたいと思います。
今日は、古森先生が山梨県にある帝京科学大学こども学科において、「こどもトピック講座」で講義をされました。たくさんの学生さんや近隣の幼稚園関係者の方々の前で幼稚園の遊び、幼児の育ちについて色々な視点から講演されました。明日、園に戻られたら学生さん達の反応がどうだったか聞くのが楽しみです。ちなみに、ひまわり組のKくんは、「今日、古森先生。みんなの前でいっぱい僕達のこと話してくれよんよね。」とドキドキした様子でした。
2009年5月22日 金曜日
昨日の雨で園庭には、たくさんの水たまりができていました。外に出てきた年少児達は、教師と一緒に泥団子を作ったり、水たまりに足を入れて土の感触を楽しんだりしていました。年中のRちゃん、H君、Yちゃんは、3人で泥団子やボールの中にさらさらの泥を入れてチョコレートケーキを作っていました。そのさらさらの泥に触ってみたくなって、Rちゃんに断って手を入れてみました。泥の中から出した手を見て、H君が「手袋やぁ!」と叫びました。それを見たRちゃん、Yちゃんもおそるおそる手を入れて泥から抜いた手を見て「うわぁ、見てみてぇ!」と茶色の手袋を見せ合う姿が見られました。そんなH君の「手袋」という発想に私はとても楽しくなりました。ぱんだ組のK君は、普段泥遊びをしないのですが、今日は教師と一緒に泥団子を作りました。手に泥がつくのを気にしていたK君は気付いて思わず手を放して落としてしまいましたが、もう一度勇気を振って泥団子を手にしました。そして、両手でそっとくるむように包んで緊張しながらひょろひょろと2階の保育室まで運んだのでした。そのことで汚れることへの抵抗が吹っ切れたのでしょう再び園庭に行くと泥遊びを始めたのです。いつの間にか洋服が汚れることも忘れて手も足もドロドロになっていました。あんなに神経質だったK君にとって、今朝の雨はまさにダイナミックな遊びへのきっかけであり、子どもとしての変身の時になりました。
くま組は、今日ケアフル竹原を訪問しました。お部屋で「先生、とっても緊張しとるけどみんなは、大丈夫?」と聞くと「うん、大丈夫!」と言っていた子どもたちだったのですが、実際おじいちゃん、おばあちゃんを目の前にするとみんな緊張してしまい思うように踊ったり、言葉を言ったりすることができなくなっていました。しかし、そのことに気付いたおじいちゃん、おばあちゃんたちが盛り上げてくださり、しだいに声が大きくなり笑顔が見られるようになっていきました。自己紹介の時、あるおばあちゃんが「Sちゃんの名前、覚えたよぉ可愛い♪」と笑顔で話してくださいました。そして、そのおばあちゃんは「今日、子どもたちが遊びに来てくれたことが嬉しい」と言って自分が作ったかたつむりの置き物をくださいました。園に帰って子どもたちと話し合ってそのかたつむりは、みんなが見えるところに置きました。帰りのバスの中でS君、Nちゃんは「おばあちゃん、とっても優しかった!」と嬉しそうでした。今回ケアフルを訪問して私も子どもたちも緊張していたのですが、おじいちゃん、おばあちゃんと触れ合うことができてとてもいい思い出になりました。元気をあげに行っている子どもたちは本当は、おじいちゃん、おばあちゃんたちに育てていただいていることを実感した一日でした。おじいちゃん、おばあちゃんたちは、やはり子育ての名人でした。そして、子どもたちには必要な方々です。元気で長生きして、子どもたちをいつまでも見守ってて下さいね。
2009年5月21日 木曜日
今日は、いつものギラギラしたおひさまもちょっとお休み。ちょっぴり涼しい一日のスタートでした。
バスから降りてきたK君が、「いちご今日も赤くなっとるね。」「ひとつ、ふたつ、みっつ、・・・」と数えているうち、「今日は、すくないねえ」とつぶやくと、「お日様がでてないけんかなあ」とI君。いちごを通して、はち、だんごむし、なめくじ、などの虫たちとの出会い、そして虫たちは、たくさんの話題や課題を私たちに提供してくれました。子どもたちの大好きだっただんごむしも実はイチゴを食べる害虫だったこともわかりました。
またびわの木の前では、ぞう組のS君とI君は、古森先生の歌声を聞いて、びわの木を見にやってきました。昨日もびわの話題が各クラスででたのですが、そのびわの木の前で歌詞のお話をしてくださいました。「うすいにじあるろばさんのお耳みたい」というのは、ろばの耳の裏は、血管がみえて薄いピンク色で、お日様が当たると、虹色に見えること。「お日にぬるんでうれている」は、お日様を一杯に浴びたびわが美味しそうに甘くなっている。」という意味であることを教えてもらいました。するとS君達が、突然「びわの絵が描きたい。」といって画板とパステルを持ってきて、びわの木の前で、絵を描き始めました。びわの葉っぱが、ろばの耳ににていることやびわの実が上を向いて抱き合ってることなどに気づきながら描いていました。その真剣なまなざしは、「ちびっ子画家」のようでした。
さて砂場では、藤棚の伸びたツルをおじちゃんが切っていました。切ったツルが山積みにしてある事に気付いた古森先生はそのツルで冠を作りました。そしてその冠を頭に乗せて歩いていると、その後ろを後から後から子どもたちの行列が出来ていきました。それに気づいて あっという間に子どもたちと教師が集まり、藤のツルでスカートや冠を作り、それを身につけ 園庭を走り始めました。その光景は、ジャングルでちびっ子達が遊んでいるかのようでした。「ジャングルぐるぐる」や「サバンナ」を踊り、それはそれはたのしかったこと。・・・・・・ 今思い出しても身体が自然に動いていきそうです。
「ぱんだ組ニュース」
カイワレ大根の栽培を経験したことで いろいろなことに興味を持ち始めたようです。「さくらんぼの種を植えたら芽がでるかなあ」「この種はどうかなあ・・・」といいながらT くんは実際に土に植えてみました。 またカイワレ大根の種をまくことを聞いた丁ちゃんは、おうちで、自分でやってみたいと牛乳パックに朝顔の種を入れて持ってきてくれました。その朝顔が水栽培で大きくなり緑の葉をつけ、根もはってきたので土に植え替えをしました。
またカイワレ大根の種を入れる入れ物を作ったことでS君は今日自分で線も描かず、かごをイメージしながら、なんと同じ形を作りました。こんな幼稚園での子どもたちの遊びがすべて学校に行ったときに科学や算数の学習ににつながっていく根っこになるんだなと改めて子どもたちの姿を見て学びました。そしてもう一つ・・・・・ぱんだ組には今、免許を取るために他園から音楽の得意な大原先生が実習に来てくださっていて、まいにちそれは素敵なピアノの音色とオペラ歌手のような歌声を聞かせてもらっています。ぱんだ組だけすごく得をしている気分・・に浸っています・・。
そして今日、きりん組とくじら組の子どもたちは、合歓の木を訪問しました。大好きな「アブラハムの子」や「お引っ越しゲーム」そしてふれあい遊びしましたが、年中の3学期に比べてはるかに成長した子どもたちは一生懸命でした。びわの歌も幼稚園のびわの木を思い出しながら優しく歌うことが出来ました。今回はおじいちゃん、おばあちゃんのために茶つみの手遊びを用意していきました。「夏も近づく八十八夜トントン・・」お年寄りと子どもたちが年齢を越えて心が通い合ったひとときでした。
コメント (「力をあわせて、富士山ができたよ♪」 りす組 松田 亜弓 はコメントを受け付けていません)