2009年1月13日 火曜日
新学期が始まってすぐの3連休明け、「登園を渋る子どももいるかな?」という私の心配をよそに、ぺんぎん組の子ども達は元気いっぱいに「おはよう!!」と挨拶して登園してきました。今日はこあら保育の子ども達の一人登園の日です。教師達は、どうすれば満3歳の子ども達が楽しめるのかを考えて、園庭に小さな砂山を作ったり、小さなシャベルを用意したりして環境を作りました。寂しさから泣いてしまう子もいましたが、お兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に遊んだり、自分のしたい遊びを楽しんだりしていました。
今日は15日のじゃがいも植えに向けて、じゃがいもの種芋を切って干す活動を年中と年長児がしました。じゃがいもやさつまいもがどのようにできるか知っていますか?三葉幼稚園の年長児にもなると、じゃがいもは種芋から、さつまいもはつるからできるという違いを知っているのです。では、どうして種芋は2つに切るのでしょうか?古森先生からの問いかけに対して、年長児達は
「芽が下に向いとったら真っ暗で伸びんよ!」
「上に出るように、芽を上向きにせないかん。」
と、今までの経験から芽が下に向いて成長することは適していないことがよくわかっています。2つに切ると、種芋の切り口がじゃがいもの水分で濡れてしまいます。濡れたまま植えると、そこが腐ってしまい、じゃがいもはできないのです。今日は切り口に灰を付けて乾かしました。古森先生は子ども達にイメージさせました。
「みんなが怪我をしたらどうするかな?」
「薬をつける!」
と子ども達。灰にはじゃがいもを病気から守る働きがあるのです。灰は熱が加わって無菌であること。お母さんが料理を作るときに煮たり、焼いたりすることでばい菌が死んでいくことなど、様々なイメージを膨らませながら新しいことを学んだ子ども達でした。
子どもは達は遊びや経験を通して頭の中の引き出しに知恵を取り込みます。そして蓄えた知恵が必要な場面に出くわすと引き出しからそれに合った情報を選び出して取り出し、イメージを広げ更に豊かな知恵として応用していきます。たくさん遊んで引き出しに溜め込んだ知恵を必要に応じて取り出せる機会をたくさん与えること、それは毎日の遊びや生活の中にあるのです。教師は一人一人の子ども達の育ちを見つめ、それぞれに合った働きかけやかかわりを大切にしていかなければいけないと改めて感じたのでした。
コメント (「じゃがいもは、どうして2つに切るの?」 ぺんぎん組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)