2008年10月29日 水曜日
『あおむし』
以前からホームページで話題になっていたように、10月16日にひまわり組にあおむしがやって来ました。幼稚園の菜園のブロッコリーの葉っぱで育ったあおむしですが、飼いはじめた翌日6匹のあおむしがサナギになりました。そこで、図書室に行って図鑑を調べ、サナギからどんなふうに蝶になるのか調べた子ども達は、「図鑑のサナギは木にくっついているのに、この中には木がない!木を集めてこんといかん!」とあおむしが住みやすいようにケースの中も作っていきました。
10月25日の土曜日、子ども達が休みだったことが残念でしたが、4匹の蝶が誕生しました。休み明けの月曜日、飼育ケースを覗き込んだR児が、「蝶がおる!何で!?」「あっ!蝶が生まれたんや!」と大喜びして友達と大騒ぎ、頭をくっつけ合って覗き込んでいました。そして、Aちゃんの「図鑑にはちょうちょさん、花の蜜を食べるって書いとったけど、ここにはないよ。」というつぶやきに、他の子ども達が「花とってきて入れようか・・・。」「でも、幼稚園の花は取ったらいかんよ。」などと話し合った結果、「ちょうちょさんは、やっぱりお空に逃がしてあげよう!」と決まりました。
10月27日 晴れた大空に4匹の蝶が空高く飛んでいく姿を見あげた子ども達は「わぁ!!元気でね!」「すごい!!飛んだよー!」と感動していました。それから後も次々やってくる別のケースに入れているあおむしにもえさを替えたり、お掃除したり楽しんで世話をする姿が見られました。昨日は「キャベツがなかった!」ということで代わりに白菜を持ってきたR児。白菜をケースの中に入れてからしばらくすると、ほとんどのあおむしがケースのフタのところにあがってきてしまったのです。えさの白菜の上には1匹もいません。それを見て、「もうすぐサナギになるけん、上に登ったんよ!」と話していたのですが、R児が「でも、おかしいよ!大きいあおむしがサナギになるのに赤ちゃんあおむしまで登っとる!」と気付いたのです。「あおむしは白菜が嫌いやったんよ!」「じゃあ、あおむしみつけたところのブロッコリーの葉っぱ採ってこよう!」と言って、みんなでブロッコリーの葉っぱを採ってきて入れ替えました。すると、どうでしょう。あおむし達はすぐに葉っぱのところに来て、バリバリと食べはじめました。子ども達は、ここでも気付きと発見がありました。子ども達の生き物に対する温かい気持ちも育ってきています。
『ぺんぎん組のお店屋さん』
ぺんぎん組には”ラーメン屋さん”、”くじびき屋さん”、”やおやさん”の3つのお店屋さんができています。。年長児がお店屋さんごっこをはじめたことで刺激を受けたぺんぎん組の子ども達が、早速お店屋さんごっこをはじめたのです。しかし、お客さんがなかなか来ずに思うようにいかなかったのですが、今日はたんぽぽ組さんがひつじ組の”道後温泉バス”に乗ってひつじ組さんの温泉にやって来た後、ぺんぎん組に立ち寄ってくれました。ラーメン屋さんの子ども達は、大急ぎでラーメンを作りますが、大混乱で調理場がめちゃくちゃになっていました。「こんなに散らかったお店はお客さんが来んわい!」とAくん。「きれいにせないかんね!」とMちゃん。お客さんを迎えるためにお店をきれいに準備して待たなければと悟ったラーメン屋さんの子ども達でした。
また、くじびき屋さんでは当たりくじの景品のことでもめていました。Yくんはくじびき1回に2個の景品を渡そうとしていたのですが、それに気付いたSくんが「1個やないといかん!」と言い合いになりました。今まで誰かに言われるままに動いていた子ども達も、しっかり自分の考えを出せるようになり、お互いの意見を出し合いながらお店屋さんごっこを進めはじめたのです。しかし、もう1つ、お客さんに嫌な思いをさせないようにするという心遣いがそこに必要なことも分かってきたようです。
やおやさんは野菜作りを楽しんでいます。野菜は田舎からトラックで運んでくる新鮮なものばかりだそうです。お客さんに買ってもらえるように、呼び込みを頑張っている姿が見られました。年長児から様々な刺激を受けて知恵を蓄えているぺんぎん組の子ども達。あさってはたくさんの大人のお客さんがみえることになっています。どんなお店屋さんになるか楽しみです。
『ハッピーレストラン』
くま組ではつくってあそぼの番組をきっかけに、レストランごっこがはじまって約2週間が経ちました。バーガー、団子、ジュースの材料作りからスタートして、先週の金曜日には子ども達が話し合って自分達でバンダナと廃材を持ってくるようにメモを書いて持ってきたことで、月曜日から本格的なレストランごっこになりました。毎日子ども達のイメージが広がっていくなか、接客することで必要なものにも気付いて用意したり、それぞれの品物を協力して作ったりする姿が見られています。
昨日はSちゃんが「食べ物屋さんの入口には見本のメニューがあるよ。」と言ったことで、全部のメニューを作って展示しました。そして、Yちゃんが「レジのところもレシートがないけど・・・。」とKちゃんに言うと「やったらレシート持ってきたらいいやん!」と提案をしました。また「銀行のカード作ったけど、お金作るところもできてないよ!」とRちゃんが気付きました。
このように、昨日、また新しい案が出て課題をもったまま今日を迎えました。「先生持ってきたよ!」と数人の子どもが家から買い物をしたレシートを持ってきました。「でも、お店の名前が違う。」とAちゃんが言うと「ハッピーレストランって書こうや!」とYちゃんがレシートをロールの紙に貼っていって、名前を1枚ずつ書き替えました。それを丁寧に巻いていくとレシートができました。レシートが出てくる機械は廃材を使って本物のように作りました。「先生はダンボール持ってきたよ!」と私も用意したダンボールを出すと「銀行作るんよね!」とMちゃんが言って銀行作りがはじまりました。銀行はガラス張りというイメージがあるようで、ナイロンを広げてガラスを作りました。そのなかの作業で、セロハンテープを切って渡す人、テープをうけとって貼る人がいて、きちんと流れ作業をしていました。Kちゃんがどうしても自動ドアにしたいと思うのですが、良い案が思い浮かびませんでした。すると、Yちゃんが「なんか引っかけて動くようにしたら?」と言ったことで、ここは教師の出番と私が両側にロープを張って、それにダンボールを引っ掛けると自動ドアが完成しました。両側に一人ずつ立って、ドアの前に人が立つと「ウイーン。」と言ってドアが開くしくみになっています。それを交代で何人もの子どもが楽しんでいました。看板はMちゃんが習字のように一文字ずつ丁寧に書いていき、まわりで見ていた教師達から思わず拍手が起こりました。明日は、「銀行の中を作る!」と言って張り切っています。
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