2008年9月5日 金曜日
プランターの苺に水やりをしていた時のことです。よく葉っぱを見てみると、「おんぶバッタ」の子どもがいたのです。今年に入ってから、色々な方からお花を頂いたり、園内に野菜を植えたりすることで生態系が戻り始めたのかもしりません。今年は害虫駆除の薬をまかなかったこともよかったのではないかと思います。小動物は子ども達にたくさんのことを教えてくれます。「そんな命を大切にしたいな。」と思いました。先日、南斎院の畑から捕ってきたコオロギやバッタは、ぺんぎん組の子ども達で世話をしています。土が乾くと水をあげ、エサがなくなるとままごとコーナーから野菜を選んで持ってきてあげています。一昨日の話になりますが、ぺんぎん組のHくん、Rくん、Hちゃんとエサを取り替えることがありました。畑から持って帰ってケースに入れていた芋づるが枯れていたので、取ろうとするとなかなか取れないのです。「先生!根っこが生えとる!」とRくん。なんと、枯れている芋づるから根が生えていたのです。「すごいね!お芋のつるも生きようと頑張っとるね!」子ども達と共に、生き物の生命力に驚かされる出来事でした。
最近のぺんぎん組は、運動会の練習で大忙しです。今年の種目の中でも苦戦しているのは、踊りの「てをつなごう」です。何が難しいかというと「隊形移動」です。2人組から6人組へ。6人組からクラスの円に。そして、クラスの円からコース別の円へと隊形が変化していきます。年中の教師達は、「早く覚えさせてあげなくては!!!」と意気込むあまり、楽しさを忘れてしまっていました。そんな時、古森先生から「遊びながらグループや円ができるようになればいいんじゃない?」というアドバイスがありました。このアドバイスを取り入れたことで、遊び感覚の練習から子ども達の多くの笑顔が見られ、私たち教師も練習がとても楽しくなりました。今日は、ぱんだ組、りす組、ぺんぎん組の3クラス(赤コース)で、どのクラスが早く円を作れるか競争しました。結果は、ぺんぎん組が「2位!!」になり、ぺんぎん組の子ども達は飛び上がって喜んでいました。
この踊りには、今年の年長児の「お泊り保育」でのグループ分けのねらいと同じねらいがあります。「他のクラスの誰とでも仲良くできる柔軟性を身に付けて欲しい!」というねらいです。今年の年長児の姿を見て感動した私たち教師は、「年中時から、この素敵な力を身に付けて欲しいな。」と思いました。クラス全員が一丸となり、相手のことを思いやったり、気づくことのできる力を育てながら、楽しい練習をしていきたいと思います。
一方、反対コースのひつじ・うさぎ組(青コース)では、6人組の円を作るのがとても上手かったようです。その様子を見た古森先生は「しゃぼん玉みたいね。しゃぼん玉がくっついたらどうなるかな?」と子ども達に投げ掛けました。子ども達からは「泡になる!」「壊れてしまう!」という答えが返ってきました。しゃぼん玉遊びは子ども達が大好きでいっぱい遊んでいたので、しゃぼん玉のイメージが膨らみフワフワ飛びながらグループ同士が当たらないように、しゃぼん玉の「〇」になることができました。この話を職員会で聞いた私は、「よし!早速、来週からぺんぎん組の子ども達に、このことを伝えよう!もっと楽しく踊りができるようにしよう!」と思ったのでした。
「ぺんぎん組のみんな!もっと楽しい踊りにするからね!みんなで頑張ろうね!」
コメント (「楽しみながら身につく練習とは?」 ぺんぎん組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)