2008年5月30日 金曜日
先日、年中さんが「つくってあそぼ!」のテレビを視聴しました。、「色水を使ってあそぼう!」というタイトルでしたが、その中のひとつ、「吹き絵」を環境の1つとして出してみました。しかし、子ともたちの興味や他の環境との兼ね合いや発達段階等を考慮しないで安易に出してしまったために遊びの内容に乏しく、、このコーナーをどうするか教師たちの課題となりました。
そして今朝、古森先生がいつものように教師たちの失敗をヒントに「流し絵」を提案して下さいました。吹き絵は絵の具の広がり方など変化に乏しく単発で終わってしまっていたのですが、流し絵は偶然性と絵の具の流れを意図的に調整してイメージへつないで挑戦していく楽しさが子供たちの興味をそそったようでした。まわりの教師たちもついつい「これはおもしろい!」と夢中になって遊んでしまうくらいでした。用紙に好きな絵の具を落とし、紙を傾けながら絵の具の流れを調整して自分のイメージにより近づけていきます。いちばん初めに作って下さった古森先生の作品は絵の具が流れたところを道に見立ててそのまわりにクレパスで木や家、人間を描いて、地図になっていました。それを見た子どもたちも「やってみる!」と興味を持って集まってきました。年中のYちゃんはくるくると紙をまわし、できた形に耳や手足をクレパスで付け足して「馬」や「ワニ」を作りました。紙の上を流れるのは1筋だけでなく、2,3筋同時に流れていくので「おっとっとっと・・・おっとっとっと・・・」とまわした紙の方向に頭を傾けながら絵の具を追っている子、夢中になりすぎて、ついつい立ち上がってしまい歩きながら「おっと!」言いながら全身で絵の具を運ぶ子など夢中になって遊ぶ姿が見られました。
絵の具遊びでも今日の「流し絵」や「版画」「野菜スタンプ」「お絵描き」など様々な手法があるのです。又、場所や材料など物的環境を用意しても、そこには共に楽しむ教師という環境が必要であり、教師が楽しめない遊びを子供たちが楽しめるわけがないのです。そしてその遊びの中で、教師も子供と一緒に、発見したり感動したりして学んでいく姿勢が必要です。
一方室内でも子供たちは少しずつ作品展を意識し始め、廃材遊びを楽しむ姿が見られるようになりました。出来た作品を見合ってはお互いに刺激し合って、試行錯誤しながら作ったり描いたり根気強く遊ぶ姿にどのような作品や絵が出来上がるか今から楽しみです。
又、たたき染めコーナーで、材料を布から障子紙に替えてみるなど教師たちもその場を捉えてさりげなく教材研究を進めています。。1つの遊びでも材料を替えるだけで、また違った発見があったり発展したり新鮮だったりします。教師自身が興味をもって遊びにかかわっていきたいと思います。
コメント (「地図や動物ができちゃった!!」 らいおんぐみ 丸山美和 はコメントを受け付けていません)