2008年3月18日 火曜日
昨日、バスで子どもたちを迎えに行くと、バスの前で写真を撮っている子どもがいました。「そうか、今日でバス通園も終わりか・・・。明日は卒園式だからなあ。」と気付かされました。年長児にとっては、3年間慣れ親しんだ幼稚園。バスとも昨日でお別れでした。卒園式を控え、当日、式に参加できない年中さん、年少さんに出席してもらって、園内卒園式とも言うべき練習を兼ねた、本番さながらに行うのです。年少、年中が見守る中始まりましたが、返事にしても別れの言葉にしても、いつもの元気良さがありません。「なぜだろう?」昨日の職員会では、この話題について話し合われたのでした。古森先生からは、「年長の先生たちの意識が低いのでは?」と指導されました。教師が子どもたちの気持ちを盛り上げるためには教師も凛として最初から臨む事、教師が気を抜いて臨めば当然子どもたちにも緊張感がないのです。子どもたちの力を発揮させるためには、教師の態度は重要な環境であることに気付かされました。
この1年を振り返ると、親子遠足・運動会、夕涼み会、秋季運動会、生活発表会、子どもたちと練習を進めていく中で、‘教師は子どもたちのモデルである‘という言葉を強く意識させられました。くま組みの子どもは、そういえば自分の気持ちに素直で、心の優しい子どもたちばかりでした。私が張り切っているときには、大はしゃぎして、心に迷いなどがある時は、何か元気のないそんなクラスだったのです。楽しいときは一緒に沢山楽しみ、叱るときは厳しく叱る関係の持てる子どもたちでした。昨日の降園時、子どもたちには「明日の卒園式では、今までで一番かっこいい年長さん」であることを約束し、降園しました。子どもたちのモデルであれるよう、卒園式には堂々とした態度で臨み、優しく子どもたちを見守りたいと思います。
★そして卒園式★
在園児や他の学年の先生たちが作ってくださったアーチ・階段の在園児手作りの花々に迎えられて、元気に登園してきた年長児たちは、胸に生花をつけてもらって凛とした姿で式に臨みました。入場では保護者の間を堂々と行進し、いよいよ最後の式なのだなと教師一同、胸を熱くしてスタートしました。
今日の卒園式は、NHKから取材があり、夕方6時10分から子どもたちの姿をニュースで流して頂きました。私たちは今日の晴れの日に、このような形でテレビに流して頂けたことも記念の日として嬉しく思いました。
式中、たくさんの方々に見守られて修了証書を授与され、花道を通って保護者に手渡す場面では、涙する保護者の方もいらっしゃいました。今日は体調不良で欠席したり、途中退場する幼児もいましたが、138名が全員元気で卒園できたことを嬉しく思います。今まで子どもたちの事を一番に考え、アドバイスしたり配慮したりして下さった古森先生。子どもたちを送り出すために、みんなの先生方が協力して下さったこと、そして、出席して下さった方々の気持ちを胸に巣立って行きました。
開始時間の遅れなどハプニングから皆様をお待たせしたり、子どもたちを戸惑わせてしまったりすることがあった事が、私たち年長担任としては、申し訳なく残念でした。でも、子どもたちは「今日も先生、しょうがないなあ!」と笑って許してくれたことと思います。
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