2008年3月12日 水曜日
「先生!昨日はてんとう虫がおったんやけど、今日はおらんのよ…」と両手に虫めがねと図鑑を持って春探しをしていたM君達。「今日も暖かいけん冬眠しとった虫さんが出てきとるかもしれんのよ。」と3人で探しはじめました。しばらくすると「きてきて!イチゴの花が前よりもいっぱい咲いとる!」「こっちはつぼみがあった!」と発見!するとY君が「ちょうちょみつけた!」と言うと周りの子ども達は虫めがねで周囲をキョロキョロ。「違うこっちよ!よく見てみて!」と言うので見ると、それは豆のつるの先でした。図鑑に載っているちょうちょの口とつるの先のうずまきの形が「本当!ちょうちょに似とる!」といろいろな春を見つけました。
砂場のところでは、ひつじ組とひまわり組の子ども達がお店を開いていました。3学期に入って異年齢児とも交流が深まり戸外でもいろいろな場所で様々なクラスが一緒になって鬼ごっこやサッカーをして遊んでいます。
3月6日木曜日。ひつじ組は合歓の木を訪問しました。お年寄りと歌やふれあい遊びをして楽しい時間が過ごせました。合歓の木に着くと少し緊張していた子ども達でしたが、おじいちゃん、おばあちゃんに「かわいいね。」「こっちに早く来てお顔みせて。」など言葉をかけられると、自然に顔もほころびはじめ笑顔で交流することができました。帰り際には、目を細めながら「○○ちゃん、今日はありがとう。」と一人ひとりの名札の名前を読みながら握手をして下さったおばあちゃんが目を細めながら名札を読んでくれている様子をみて、「おばあちゃん、帽子に書いてる名前の方が大きいけん読みやすいよ。」と次の子もその次の子も帽子の名前を見せながら声をそろえて名前を言う姿がみられました。すごく嬉しそうに園へ帰ってきた子ども達は、次に訪問する時はみんな年長さんです。
今日ひつじ組では、H君がクラスで最後のお誕生日を迎えました。今日で全員5歳になりました。いよいよ2日後になったさよなら会の準備に仕上げにとりかかりました。もうすぐ年長さんになることを心待ちにしている子ども達、明日はクラス別お別れ会と参観日です。このクラスで顔を合わせるのは保護者の皆さんも最後です。子ども達は保護者の方たちが来てくれるのを楽しみにしています。
2008年3月11日 火曜日
ぞう組の子どもたちは、「おはよう」の挨拶のかわりに今日の挨拶は「今日、最後のお弁当持ってきた?」「うん、持ってきた!」というやりとりでした。いつもより大事そうに下げているカバンの中には、お母さんが作ってくれた幼稚園最後のお弁当が入っていました。いつになくソワソワしている子ども達でしたが、さすがに開ける幼児はいませんでした。お昼のお弁当の楽しみと同じ位やっぱり遊びが大好きな子ども達なのです。
青空のもと、自分のしたい遊びを見つけて遊び込む姿が見られました。包丁を使ったままごとコーナーでは、大根をチューリップ型に抜いて花びらで飾ったかわいい料理を作ったWちゃんとYちゃんができあがった物を古森先生や年少の子たちに見せたいと、テラスに飾りました。イメージした物に他の花や野菜を切ってつけるところなどさすが3年間三葉に通っただけのことはある!!と感心しました。又昨日から仲間入りした新しい遊具「スマイルたのしいお店屋さん」は、年中さんと年少さんたちに大人気です。この「スマイルたのしいお店屋さん」は各4つの個室にかわいい椅子がついていて、小さな窓からやりとりができるようになっています。ちょっと不思議に思ったのは、遊んでいる子たちがみーんな男の子だったことです。
いよいよお昼の時間です。今年に入って一番暖かかった今日は、園庭で全員が揃って最後のお弁当を食べました。色とりどりの帽子が混じって「いただきまーす」の大きな声。お弁当の袋を開けるとお母さんからのメッセージが入っている子たちが何人かいました。そのメッセージを読んでいると思わず涙がこぼれる程感慨深いものがありました。一人ひとりに対する思いはメッセージだけではありません。今日は特別に好きな物だけを入れてくれたお母さん、1段が2段になって盛り沢山のおかずが入っていたTちゃん。いつもより早く起きて作ってくれたことを喜んでいる女の子もいました。
ポカポカ陽気の中で最後のお弁当を全部食べたぞう組は、全員、感謝のカードを作ってひそかにお弁当袋の中に入れました。今まで3年間あるいは2年間自分の為に作ってくれたことに「ありがとう」の気持ちをこめて書いていました。最初と最後のお弁当って、親も子も忘れられない思い出ですね!お母さん達ありがとうございました。
*ちょっといい話*
昨日のバスの中で、ひよこ組のMちゃんとぞう組のSちゃんが心和む会話をしていました。それは、
M「私ね、もうすぐ引っ越すんよ」
S「どこへ?」
M「お部屋が変わるんよ」
S「うーん、それってひよこさんから年少さんになるってこと?」
M「うん、帽子が変わるんよ」
S「そうだね、もうすぐMちゃんは年少さんだもんね。私はあとちょっとで卒園していなくなるから、Mちゃんがこれから入ってくるひよこ組さんに優しくしてあげてね。
M「うん、わかった。」
心がポカポカしてくるいいお話でした。
2008年3月10日 月曜日
年中の合歓の木、ケアフル竹原訪問も今年度は今日で最後になりました。その訪問最後の今日はぱんだ組がケアフル竹原を訪問しました。子どもたちは登園してくると「今日ケアフル行くんよねー!」ととても楽しみにしていました。バスの中では古森先生から、手や足が動かない、耳が聞こえにくいおじいちゃんやおばあちゃんもいるから大きな声で話したり、しっかり目を見たり、大きく踊ったりしようね。と話をしていただきました。「はーい!」と元気よく手をあげた子どもたちがケアフル竹原に着くと笑顔が消え緊張から顔がこわばっておばあちゃんたちが「おはよう」と迎えてくだっさっているのに「おはよう」の言葉もでません。古森先生に促されるとやっと小さな声で返すことが出来ました。しかし、おじいちゃんおばあちゃんのあたたかい雰囲気のおかげでだんだんと笑顔も出て楽しく触れ合い遊びや歌や踊りをすることができました。
ゲームでじゃんけんをする時に、H君とK君のおじいちゃんは手が不自由な方でした。じゃんけんをするとH君とK君がパー、おじいちゃんはグーでした。それを見てハッと気付いた二人はあわててパーの手をチョキにして二人が負けるようにしたのです。以前、古森先生に「手がパーができないおじいちゃんがいるかもしれない。そのおじいちゃんはグーしか出せないんだよね。じゃんけんする時はどうするんだろう」と話していただいたことを思い出したのです。後で「おじいちゃん負けてばっかりになるけんチョキにした。」と話してくれました。二人の優しい気持ちにとても心があたたかくなりました。プレゼントのペンダントを渡して、帰りにはおじいちゃんからあたたかい言葉をいただきました。全員と「元気でね」 「また来るね」と握手をしてお別れをすることができました。
幼稚園に帰ってから「どうだった?」と聞くと「すごく楽しかった!」 「緊張でドキドキしよった。」などとても嬉しそうに話してくれました。みんなとてもいい笑顔で年長さんになったらまた行けることを楽しみにしていました。
今日は子どもたちにとってお年寄りの方と触れ合ったり、思いやりの気持ちを持って交流したりとても貴重な体験をすることが出来ました。こうして、人として大切な心をお年寄りの方々に育てて頂けることをありがたく感謝するばかりです。
2008年3月7日 金曜日
園庭は今日も遊ぶ気満々で登園した子ども達の熱気であふれていました。昨日砂場でキング山とながら川を作って遊んだことがとても楽しかったひまわり組の子ども達は所持品の始末を終えるとそそくさと砂場へ走って行き、一人二人と集まってあっという間に砂場はひまわり組の子ども達でいっぱいになりました。そして昨日の続きをしようと足を踏み入れると、アララ・・・川がなくなっているではありませんか!「これは大変だ!!」と一生懸命に川の形を作り直そうとしましたが、なかなかうまくいきません。そこへやってきたひつじ組の子ども達が手直しをしてくれて溝ができました。誰かの「水を流すぞ」の声で鍋やコップなどを持ってきて、水を汲むと一斉に流し、水が流れると大喜びで何度も何度も水を運ぶ姿がみられました。異年齢児が一緒に遊ぶことで遊びがより発展し、橋をかけたり、樋を使ったりしてダイナミックになっていきました。
そしてその中には口数が少なく、いつもは消極的なきりん組のYくんの姿がありました。発表会後から時々砂場で遊ぶようになり、それが徐々に楽しくなって最近は毎日砂場で片付けの時間まで楽しむようになってきました。Yくんも砂場では「よーし、ここに川を作ろう」「水を流そう」などとよくしゃべり、イメージしたものをとてもいい表情で作っています。
砂場には生きていくために必要なあらゆる生活の知恵が埋もれています。卒園まで毎日楽しんで知恵と活力を掘り起こしてそれをお土産に小学校に行ってほしいと願っています。
卒園式まであと7日、秒読みに入りました。寂しいようなそれなのに焦っている自分に、年長児として立派な姿で卒園させようと言い聞かせています。
2008年3月6日 木曜日
今日は、昨日に引き続き、雲ひとつない青空の気持ちのよい朝でした。空を見上げていると、桜の木には、かわいい木の芽がふくらんできていました。「この木に桜の花がいっぱい咲いた頃、みんなは、年中さんになるんだよ。」と話しながら、一年前の入園式のことを懐かしく思い出していました。
「先生!今日もキングやまつくろう!!」とK君の声に続き、M君、Y君、Aちゃん、Mちゃん達が、張り切って砂場へいちもくさんに出かけて行きました。昨日みんなで作った山に『キングやま』と名付けたことで親しみができ、今日も続きをしようということになったのです。なんだか友達に会いに行くようなわくわくした気持で、私も砂場へと向かいました。すると、「あのね、山はね、お水をかけると、固くなるんよね。」「あんまり水をかけすぎてもくずれてしまうんよね。」「お舟が流れるには、水をくんできて流したらいいよね。」と子ども同士で試したり、考えたりしながらの言葉がとびかっていました。キング山をせっせと大きくしようと砂を高く盛り上げているひまわり組さんのそばでキング山のまわりに長い長い川づくりをしているりす組さん、そして、その川の水が流れるようにと中の砂を掘り出して形を整えている年長のY君。異年齢児たちがこうしてかかわりながら砂場という場所を共有して遊んでいる姿はすごいなと思いました。キング山ができ上った時、ひとつの穴を見つけた私は、お山に顔を描こう!と誘い掛けました。(実は、この事が後の反省会で、教師の誘導でそういう展開になるのはどうか?という議論?となりました。副園長から一つの穴からの発想、そして展開は子ども達ならもっと面白いものになったのではないか?という話を聞き私自身の反省するところとなりました。)
そして、口を大きく掘って穴をあけたことで、そこにプリンカップの型押しを並べ歯にみたてました。「上の歯は無理よね。」というと少し考えたK君。「わかった!」と言って白いコップを上に差し込んだのです。中に砂が入ったままでは差し込めないので砂を出してコップを入れてみました!すると「できた!!」上の歯下の歯そろったキング山になったのです。そして、その口にプリンを作って食べさせてあげているかわいい姿がありました。果てしなく広がっていく子どもたちの発想をとめてしまわないよう、教師はいつも子どもたちの芽をのばしてあげられる援助の仕方や言葉かけをしていきたいと思いました。
今日はらいおん組の最後の習字でした。以前の習字の時間に管野先生から「次の習字で最後になります。その時には自分の名前を書くから練習してきてね。」と言われていたことを覚えていた子どもたちは「先生!昨日練習してきたよ!」と言って登園してくると自信あり気に言っていました。一文字ずつ書いていた今までの習字とは違って、名前の手本を見ながら自分のペースで書いていきます。最後まで集中して書き続ける子や途中、集中が途切れても気持ちを切り替えて書く子等、いろいろな姿が見られました。
ぞう組では、今までに書いた習字の整理をしました。うずまきの字から始まって、1文字から2文字、4文字、そして今までのことをおさらいして書いた名前をとじながら自分たちの字がだんだんと上達していることに気付き、自信を持ってきた様子でした。この1年間してきた習字の時間は文字の練習だけではなく集中すること、話を聞くこと、書けた喜び、正しい姿勢、汚さないこと、大切に扱うこと、準備から片付けまで沢山のことを学んだようです。
2008年3月5日 水曜日
朝一番、ドームのロープが凍りついてしまっているのを年中組のHくんがみつけました。そこでみんなでどうしたらいいか考えました。するとHくんが「お湯をかけたらいいんよ」と言ってままごとコーナーに寒い日には置いてあるお湯を持ってきてロープにかけました。するとくっついていたロープが見事にとれたのです。それから子どもたちの実験が始まりました。今度はアヒルの遊具の所へ行き底にはっていた氷を水の中に入れてみるとまたまた氷は溶けました。しばらく水の中に氷を入れて溶けるのを楽しんでいた所にAくんがお湯を持ってきました。そして「今度はお湯に入れてみよう」と言って今度はお湯の中に入れてみました。このように子どもたちはあれこれと自分たちで考えて試しながらいろいろなことを学んでいくんだと実感し、驚かされました。
朝あれほどひえこんでいたのに、日中はポカポカ暖かく子どもたちは今日も元気いっぱい戸外で遊んでいました。そんな中、さくら組では大型積み木を並べて遊んでいました。Nちゃんが「ここは海やけんねー、落ちんように」」と言うと、他の子どもたちがバランスをとりながら積み木の上を歩いて渡っていました。1人1回づつすると「じゃあー次」というNちゃんの掛け声で一斉に積み木の移動が始まりました。Tくんは長い積み木を斜めにし、Kちゃんは積み木を離して置くなどそれぞれに工夫が見られました。自分たちで考えてどんどんおもしろい遊びへと発展させている子どもたちの姿にとてもうれしく思いました。
今日はいよかんを持ち帰りました。Hくんは「年長さんが取りに行ってくれたんよねー」と言いながら袋に入れ、Sちゃんは「お父さんとお母さんにもあげるー」と大切そうに両手で包むようにして眺めていました。家族で幼稚園のことを話題にしながら味わって下さるところに大きな意味があるように思います。
2008年3月4日 火曜日
おもちつきが終わって、年長さんが卒園式を迎える日も少しずつせまってきました。昨日は、初めて古森先生に修了証書の受け渡しの練習に入ってもらいました。それまでの硬い雰囲気が、古森先生の笑顔で一瞬にして和んで、証書を受け取った子ども達からも「ありがとうございます。」 「ありがとう。」と言う声が聞かれました。又、”がんばる”の意味を考えた事で、今日はその事を意識して練習に参加していました。
今日は冷たい雨が降り、室内の活動が中心で、パソコンをしたり絵の具をしたりして遊んでいました。そんな中、あとわずかになったらいおん組の子ども達と、どんな楽しい事をしようかと考えた結果、4月から子ども達と一緒に作ってきた壁面作りをする事にしました。最後の壁面になる事を伝えると、話し合って、”にじ”を作ることにしました。「ただ絵の具で塗るだけはつまらんねー。」と言うと、「じゃあてがたにしよや!」とSちゃんが提案し、「それいいねえ!」と周りの子達も大賛成!!大きいにじがいいと意見が出たので、紙を繋ぐ人と色を作る人に分かれて準備を進めていきました。園庭で遊んでいた友達にも「てがたでにじつくるよー!」と声を掛け、全員が集まりました。色は、いろいろな意見が飛び交う中、オレンジ、黄色、黄緑、水色、ピンク、赤の色に決まり!!さっそく自分達の手に絵の具を塗って、みんなの手形を重ねていきました。「おれのてほそい!」「せんせいのてでかい!!」と、手の大きさを比べ合いながら、みんなの手と手が繋がった”にじ”が出来上がりました。
ふとAちゃんが「このにじのうえあるいてみたーい。」と呟くと、「じゃあ、じぶんのにんぎょうつくってはろうや!」とKちゃんが提案し、明日はその続きをする事にしました。
又、他の学年との交流が盛んになり、今日は縦のコースでお互いに誘い合ってお弁当を食べました。ぺんぎん組さんでは、ぞう組さんの顔見知りの友達と一緒に食べる事を決めていて、その友達に手紙を書いたり席には名前を書いた札を置いたりと、心を込めて迎えようとする姿が見られました。明日も、子ども達の思い出に残る一日にしたいと思います。
コメント (春みーつけた ひつじ組 中村理香 はコメントを受け付けていません)