2008年2月3日 日曜日
今日は待ちに待った生活発表会でした。やる気満々の子や少し緊張した表情をしている子等、いろいろな思いを胸に市民会館にやってきました。
また、今までの練習の成果を100%の状態で舞台の上で発揮できるようにしていく役割がある教師達も緊張感でいっぱいでした。
そして1部(赤コース)、2部(青コース)の発表会が年長さんのプログラム進行のもと進んでいきました。
ひよこぐみさんの演技は見ているだけでも微笑ましいのですが、今までで一番、元気のいいかわいいペンギンの踊りと歌を披露することができました。
年少児はとにかくお母さん達が見に来てくれていることが嬉しくてたまらず、舞台上から真っ先に見つけて手を振ったり、「おかあちゃーん」と呼びかけたり、お客さんなど気にしないで自分の世界に浸っている姿もみられ笑いを誘っていました。中には、大勢のお客さんに圧倒され、その場に立ち尽くしてしまう子もいましたが、あの舞台に立てたというだけでもその子にとって今後につながる大きな経験になったと思います。また、優しい声で歌うことを意識してきた『ななつのこ』もまるで赤鬼のように真っ赤になって叫んでしまっていた子が今日は優しい声で歌うことができました。
年中児は自分達が発表会の『はじめのことば』を言って、歌を一番に聴いてもらうということでとても張り切っていました。踊り、オペレッタをする中で衣装をつけたり、小道具ができたりしてくる度に演技をする事がどんどん楽しくなってきて、今日は一人ひとりが精一杯の力を発揮することができました。
プログラムが進み、後半の演技が始まったときのことです。時間待ちの間、我慢していたらしくHくんは舞台でおもらしをしてしまいました。着替えに手間取ったことと、側の子も集中できなかったことで、副園長が「もう一回してよろしいでしょうか?」と会場に声をかけて、保護者の方にも賛同していただきました。もう一度踊りをする事を舞台にいる子ども達に言うと、「うん!いいよ!」「やろう!」と力強く答えてくれてやり直すことができました。たとえ発表会であってもこれも保育であることを考えると、どうすれば子ども達にとって良い経験をさせてあげられるか冷静に判断することが教師の役割だと本当に実感しました。
年長組は5クラスそれぞれが数ヶ月間、いろいろな経験を積み重ねて創り上げた成果を今日、発揮することができました。
らいおん組は『3匹のこぶた』の劇をしました。一人ひとりの意識が高まった総練習頃からもっとお客さんを楽しませる演技をしようと子ども達からいろいろな案がでて、さらに楽しい場面が増えて、小道具も変わっていきました。ごぶたの兄弟、おおかみ、りす、うさぎ、それぞれがその役になりきって演技する姿が本当に輝いて見えました。私自身、初めての年長の担任として発表会に参加したのですが、子どもと一緒の気持ちになって考えることの大切さを学びました。最後の『にじの歌』では、子ども達は情景を思い浮かべながら気持ちを込めて歌い、アンコールの『みんなともだち』も卒園まであと少しという思いがこもり、涙をいっぱいためて歌う子らの姿に感動しました。
この三葉幼稚園の生活発表会はこれも園生活の延長であるという事を本当に実感した1日でした。今後は進級、進学に向けての準備が始まります。残りの数ヶ月間、子ども達には今のクラスでの思い出をいっぱいにして卒園させたいと思います。
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