2008年2月29日 金曜日
2月最後の今日は、2月29日。4年に一度のうるう日でした。部屋に集まった時、子ども達にうるう年という年があることを話したのですが、子ども達には少々難しいようでした。
今日はおもちつきの準備の日です。登園してきた子ども達が、さつま芋蒸かしの手伝いをしようと腕まくりをしてやって来ました。「せんせい、おいもたべるんやろ?」「やきいも!?」と、おもちつきとさつま芋のつながりはほとんど分かっていないようでした。期待でいっぱいといった表情で、はりきってさつま芋洗いを手伝っていました。今日の蒸かし芋は、今食べるのではなくて、明日のおもちつきで芋もちを作るために準備しているのだと話すと、「へ。おいもをいれるん?」「どんなおもちができるんやろ?」「あしたのおもちつき、たのしみ!」と、ますます期待が膨らんだようでした。今年は、さつま芋が豊富だったのと、腐らないで今までうまく貯蔵ができたので、幼稚園で栽培したお芋を使うことができます。冷たい水に思わず、キャーキャー言いながらも、せっせと洗っていました。
さつま芋が蒸しあがると、今度はいもの皮むきです。今度は湯気をあげながらホックリとなった黄色いさつま芋を「あったかいねぇ。」と言いながら、みんなで皮をむいていきました。その芋の美味しそうなこと!!と思った瞬間 パク!! 年少児のS君は、むき終えたさつま芋を口に入れてモグモグ・・・。その向こうでも、ひよこ組のSちゃんがパクパク食べているではありませんか!それに気がついた年長児のA君が「あー!これはたべたらだめ!!あしたのおもちつきにつかうのがなくなるよ。」と厳しく注意をしていました。そして、蒸かしたさつま芋がどうやら少し残りそうだったので、子ども達にお手伝いしてくれたごほうびに、みんなで分けて食べることにしました。「やったー!」と大喜びで、小さいお芋をみんなで分け合って食べました。お手伝いした後の一口は、ホッペが落ちそうなほどおいしかったようでした。明日のおもちつきが楽しみです。
さて、今すみれ組では子ども達と毎日歌っている歌があります。それは、昨年の子ども達が歌っていた『生まれてきてくれてありがとう』の歌です。この歌は、手話で歌うことができるので、子ども達に手話の話をして、ありがとうやうれしいや好きという手話を覚えました。そして、耳の聞こえない人と、この手話で話ができるのだと伝えると、更に力を入れて歌う姿が見られました。 T君は「せんせい、このうたいいうたやね。みんながうれしくなるね。」と話してくれ、S君やHちゃんは、家族にも教えるんだと何度も繰り返していました。すみれ組の一人ひとりが、誰に対しても思いやりの心を持って生きていけるきっかけになればと、願いながら歌っています。
2008年2月28日 木曜日
昨日、年長赤コースの 伊予柑狩りが延期になり、今日5クラスで出掛けました。バスの中で副園長の提案の「みんなで年少さん、年中さんにも1個ずつおみやげを持って帰ってあげよう」という話を持ちかけると「それ、いいねえー!オレたちがサンタクロースや!」とまた1つ、伊予柑を採ることの期待がふくらみました。どんどんバスが山道を上がっていくにつれ、たくさんの緑の中に丸い オレンジ色の伊予柑が見えてきました。「わあー!いっぱいある!」と歓声をあげる子ども達の表情は生き生きとしていました。まず、1人1個ずつ近くの伊予柑を採って、皮をむいて食べてみました。「おいしい!甘い」「甘ずっぱい!」中には「うーん、すっぱい!」と言いながらも友だちと食べる採りたての味は絶品でした。ケガがあってはいけないと子どもたちには落ち着いて行動すように伝えて、伊予柑狩り開始です。はじめは友だちと近くの伊予柑を採っていたのですが次第に木の合間をぬって、きれいなものを探しながら採る姿が見られました。その途中でカマキリの卵やセミの抜け殻を見つけたり、花の蜜を吸ったりと大自然ならではの発見や楽しさに出会いました。たくさんのキャリーが伊予柑でいっぱいになったところで、いよいよお土産用の伊予柑狩りです。家に持って帰るのが5個、年少さん・年中さんへのプレゼントが2個で合わせて7個を選びながら家から持ってきた袋に入れていきました。その袋を大切そうに抱えて園まで持ち帰ると、年少さん・年中さんがどんな顔をして伊予柑を受け取ってくれるのかワクワクしながら、各部屋をまわって「どうぞ!」と一人ひとりに手渡していきました。1個の伊予柑を手渡す手と受け取る手、触れ合うその表情の中に通い合う温かさを感じました。ほとんどの幼児が伊予柑狩りが初めてで大変良い経験ができたと思います。役員さんをはじめ、お手伝いに来てくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
帰園後は、明後日のもちつきに向けて95kgのもち米洗いをしました。振り返ると、今年度は田植えに稲刈り、伊予柑狩りと初めての体験も多く、本当に地域の方々に支えられて成長していく子どもたちは幸せだと感謝の気持ちでいっぱいです。
2008年2月27日 水曜日
ぱんだ組の子ども達が 登園するとすぐに「先生!鬼ごっこしよーや!」とやってきました。以前は戸外では砂場や三輪車で遊んでいたぱんだ組の子たちが最近は毎日のように鬼ごっこをして遊んでいます。誘われて外に出ると子どもたちがまるくなって集まっていました。「先生もはよ入って!」と言われるままに一体何が始まるのかと行ってみると「はい!手出してー!・・・せーの!」「エイエイオー!!」と掛け声をかけて「これで気合いいれるんよ!」ととても満足そうな様子でした。ジャンケンをして鬼を決めると、鬼は白帽子にする。全員つかまったらまた新しい鬼ごっこをする。と自分たちでルールを決めたり、話し合って進めたりしていく姿がみられました。その中に年少さんやひよこ組さんが入ってくると特別ルールを作ってあげるなどすっかりお兄さん、お姉さんになっていました。
一方、室内ではおすし屋さんが売れなくなったので新装オープンするコンビニの準備をしていました。いつもおもしろい発想をしてくれるK君を中心にジュースやお弁当、お菓子ができていました。そしていよいよ開店です。しかし店の前に立って呼び込みをしてもなかなかお客さんは集まりません。どうしたらいいかと話し合い「新しい商品を作ろうや!」ということに決まりました。K君の「じゃあみんなで廃材で車とか作ろうや!」という提案でみんなで作った物を売ることにしました。車や船、ペンダントと次々にできて机に並べるとなんだか作品展みたいになりました。自分たち手作りの商品とあって呼び込みもいつも以上に気合いが入ります。お客さんが来ると「これはですね・・・」と商品の説明もはじまりました。
最近ではお店屋さんごっこから廃材遊びもまた盛んになってきました。その子ならではのこだわりがみられたり、とても細かい所まで作っていたりと素敵な作品が次々に完成していきます。また、遊びの中でも自分たちで考えて意見を出し合い、話し合って決めるという姿が多く見られるようになりました。もうすぐ年長さんになる子どもたちの成長ががとても楽しみな今日この頃です。
2008年2月26日 火曜日
本日ひよこ組最後の入園児Mちゃんが入園し、29人がそろったというのに外は雨でした。しかし、せっかくそろったので、ひよこ組全員で集合写真を撮ることにしました。どの子も写真を撮るのが大好きで前へ前へと出てきてなかなか撮ることができません。そしてやっと撮った写真はみんなとてもいい笑顔でした。
今朝、古森先生がおひなさまの前にソファーを2つ置いてくださっていました。早バスで来たひよこ組の子どもたちがそのソファーに座り何やら話していました。その中でAちゃんは、手を合わせて何かをお願いしていました。また、昼食後今度はぺんぎん組の子どもたちが鈴などを持って集まってきました。「何をするのかな?」と思っているとひなまつりの歌を歌いながらリズム打ちを始めおひなさまの前はとてもにぎやかになっていました。
さて、ぺんぎん組やぱんだ組ではお店屋さんごっこが今も続いています。ぱんだ組のKくんは、掃除機を作って店の中を掃除していました。また、ぺんぎん組ではお店のカウンターでアイスクリームやお寿司を売っていました。カウンターのすみにはお寿司用の魚が水槽の中にいます。それを見たひよこ組の子どもたちは、お金を作って買いに行く姿が見られました。そして帰ってくると、そのお店屋さんを真似てひよこの部屋でもごっこ遊びが始まりました。
さて今日はこあら組さん初めての給食でした。玄米ごはんがパラパラしていておはしでうまくつかめずに泣きながらも一生懸命食べていたBちゃんの姿が印象的でした。帰りのバスの中ではお弁当の中に入っていた「みかんがおいしかった」とか「ごはんがおいしかった」などと口々に話していました。
2008年2月25日 月曜日
先週末、年中児と年長児に「もうすぐお餅つきがあるからお休みのときに、散歩に行ってよもぎを見つけたら持って来てね。」と呼びかけていました。 すると、今日、早速きりん組のAちゃんとぞう組のkくんが持ってきてくれました。
そこで、陽の光が暖かいたんぽぽ組の前のテラスによもぎをより分けるコーナーをつくって見ました。それに気付いた好奇心旺盛な子どもたちが「なにしよるん?」「これ何のはっぱなん?」と集まってきました。「これをお餅に入れてたべるんよ」と話すと「ヘ これ食べれるんや」「おいしいんかな」と驚いた様子でした。「この小さな芽がおいしいんだって」という原田先生の言葉にHくんは「こんなに小さな葉っぱがおいしいんか・」とよもぎを手に取り芽を摘みながらつぶやいていました。お餅つきがとても楽しみな様子でした。そのテラスの横でプランターに植えたイチゴが小さな花をつけているのを見つけました。幼稚園で見つけた小さな春です。
今日たんぽぽ組は片付けをした後、みんなで戸外に出ました。そこで子供たちの色々な姿が見られました。この間までファンタジースペースに登れなかった子が登れるようになっていたり、補助付き一輪車に乗れるようになっていたり、鉄棒で逆上がりができる子もいました。全員で”あーぶくたった”をしたときはほとんどの子がルールを理解していて楽しく遊ぶことができました。また、途中でころんだ友達に、「大丈夫?」「痛かった?」と気遣う姿も見られました。この1年間のたんぽぽ組の子どもたちの成長は私にとって何にも代えがたい喜びです。私が初めて担任として受け持ったたんぽぽ組の子どもたちとの残り少ない生活を充分かみしめて心に刻んでおきたいと思います。
2008年2月22日 金曜日
昨日、りす組とぺんぎん組は初めての合歓の木を訪問しました。初めてということで、古森先生が「この子どもたちをこれから皆さんが育てていって下さいね。」と声を掛けて下さったおかげで、デイケアを訪問したりす組は、おじいさんおばあさんが笑顔で迎えて下さり、「七つの子」の歌もお年寄りと一緒に大合唱になりとても温かい交流ができました。ぺんぎん組は、デイケアに比べ、身体が不自由な方の所を訪問しました。子どもたちがそばに行くと、突然泣き出すおじいちゃんに驚き、それ以上近寄れなくなったRちゃんは、「ありがとう」と嬉しくて泣いてるんだよと古森先生に教えてもらい、安心して触れ合うことができました。また、ほとんど反応のない方に対し、一生懸命に手を握りながら手遊びをして離れるときは「行ってくるね」と何度も声をかけるMちゃん。よだれがついた手を嫌がらず、しっかり握ってあげるYくんなど想像もしなっかった子どもたちの姿に驚きと感動でいっぱいになり、私も心が洗われるようなひとときでした。
さて、今日は毎回楽しみにしているてづくり給食でした。私たちは先日の食育講演会後、食べることの大切さ、手間をかけて心を込めて料理することの大切さを改めて感じながら、子どもたちにも伝えていきたいと思いました。配ぜんの仕方も気をつけて、一つ一つの料理を引き立たせるように美しい盛り付けを心がけました。今日は子どもたちが自分でおみそ汁を運んだのですが、年少さんはこぼさないように、そっとそっと運ぶかわいらしい姿が見られました。納豆の中には、きざんだりんごが入っていて、子どもたちも嬉しくて、「デザートみたい!」と残さず食べていました。ちりめんとれんこんを油で揚げただけでも、とてもおいしく、キャベツにかけて食べました。幼稚園で食べられるてづくりの味のおかげで、にんじんが大きくてもパクパク食べる子どもたちが育っています。
2008年2月21日 木曜日
寒い日が続いていましたが今日はとてもポカポカした1日でした。園庭では裸足で遊んでいる幼児も多く、砂場では山作り、川作りが盛んに行われていました。くま組のRくんやAくんも「服が汚れたから着替える。」と言って着替えている姿に砂場での遊びを楽しんでいる様子がうかがえました。
さて、連日のブログでは三葉商店街の様子が載っていますが、そのお店もお客さんの入りが悪くなるにつれて変化しているようです。スパゲティー屋をしていたたんぽぽ組では大きな裏紙に何枚も絵を描いては重ねていき、紙芝居のようにして映画屋さんができたのでした。「むかしむかし・・・。」とお話は始まりましたがそこはやはり年少さん。絵とお話の内容が無茶苦茶です。でも一生懸命にお話を考えて語る姿はとても微笑ましくて可愛く感じられました。
くま組では『らーめんやくま』が今も盛り上がっています。今日は発表会の写真を見に来ていた保護者の方が多数来店してくれました。くま組のらーめん屋さんの始まりは2週間前のことでした。他のクラスがお店屋さんを作り始めた時、「くま組でも何か作る?」と問い掛けてみると「外であそびたいから・・・。」といつもはリーダーシップをとる子ども達が乗り気ではなかったのです。するといつもは控え目な子ども達が「先生、お店屋さんしたいな。」と言って来たのでした。廃材遊びが得意なRくんやMちゃんが中心となり、お店屋さんが始まりました。今まで友達について行くことが多かった子ども達が話し合い、担当を決めて、具材を作り、お店屋さんごっこを展開していく姿を見てとても嬉しく思いました。展示写真をご覧の際には是非『らーめんやくま』にご来店下さい。
くま組では1日1回はクラスのみんなで活動することを約束して活動しています。鬼ごっこや踊り、リレー、ドッチボールをしてきました。その中でもやはり1番の人気はリレーでした。今日も男女混合でAとBチームに分かれて走りましたがどの子も一生懸命走り、周りの子も走っている子を応援する姿がみられました。
卒園まであと26日となりました。「三葉幼稚園で良かった。」「くま組の友達とまた会いたいな。」と思えるような日々にしたいと思います。
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