2007年11月17日 土曜日
今日のフリースクールは「さつま芋」をテーマに焼き芋作りや、ひがしやま(干し芋)作りを親子で体験しながらその不思議について考えていきました。
さつま芋掘りを体験した後、子どもたちは家庭でお芋の天ぷらやスイートポテトなどのお料理を作ってもらって食べたようですが、焼き芋は幼稚園でも今年初めてなのでとても楽しみにしていたようです。新聞紙とアルミホイルを持って来るように伝えていたので、焼き芋にどう使うのか、どうして必要なのかを年少担当の教師達がフリースクールでおなじみの劇で説明していきました。そして洗ったお芋を塩水につけてバイキンをやっつけることや、新聞紙やホイルを巻く事で直接火に当たらないで中はアツアツ・ホクホクの焼き芋が出来る事を学びました。そして、早速、年少さんはお芋洗い、焼き芋作りへ、年長、年中さんは「ひがしやま」作りに分かれて活動に参加しました。
「ひがしやま」を知っていますか?
今日はこの芋作りも取り入れました。「ひがしやま」というのはふかした芋を細長く切り、長い時間ゆっくりとお陽様に当てて作る干し芋の事です。陽に当てる事で水分が蒸発し、甘みが増すのだそうです。もしかしたら朝日のあたる東の方を向けて干す事で「ひがしやま」と呼ばれているのでは?などとも考えました。私達教師も幼稚園で子供達と植物を育てていくうちに、朝日の大切さに気づきました。そういえば、洗たく物も朝日に干すし、布団も午前中干します。人間の体内時計も朝日を浴びると直るといいます。人間にとって食べ物はかかせないものですが、生きていくためにとても大切なエネルギーをお陽様からもらっているのですね。
「ひがしやまは初めて!」という保護者の方も多く、とても興味を持って熱心に古森先生の話を聞いていました。やわらかいお芋を切る事は少々難しかったのですが、年長さんは日頃の経験を活かして、慎重に一人で上手に切っていました。また、年中さん、年少さんは普段の包丁ままごとで野菜を切るのとは違った感触を味わいながら保護者の方や先生達と一緒に切る姿が見られました。切ったお芋をひとつひとつザルの上に並べ、「いつ食べれるの?おいしくできるかなぁ。毎日、見とこー!」とでき上がりを楽しみにしていました。また「家でも作ってみよう!」と保護者の方も張り切っておられました。さて、今年の「ひがしやま」のでき上がりはどうでしょうか?1ヵ月くらい先でしょうか?!とても楽しみですね。
さて、みんなで準備した焼き芋の方はおいしくでき上がったでしょうか。
実は焼きすぎて少々炭になってしまった芋もありましたが・・・。お父さんのお手伝いを頂いて、ほくほくのあったかい焼き芋ができ上がりました。
園庭に大きなビニールシートを敷き、ピクニック気分でみんなであつあつの焼き芋を食べました。焼き芋は時間をかけてじっくりと焼くことで芋の甘みが増し、それが外へ出ないようにして食べられるのでとてもおいしいです。でも本当に焼き芋がおいしい理由はやっぱりあの焼けた時の香ばしい匂いと湯気の立っている温かさ、そして割ったときの鮮やかな色など人の五感を刺激するからではないでしょうか。焼き芋は五感で味わっている事を子ども達に伝えたかったのですが、やはり私達だけではうまく説明が出来ず、わかりやすく古森先生に説明していただきました。子ども達はよく話を聞いて色々な事を知ろうと意欲満々な姿が見られました。
最後に「手作り芋羊羹」のはずだった「芋羊羹風ゼリー」を食べ、胸いっぱい、お腹いっぱいの楽しいフリースクールとなりました。保護者の方々にたくさんお手伝いして頂きましてありがとうございました。
※ちょっと美容にいい話
美容にいいといわれているビタミンC、ビタミンEを多く含むさつま芋。(ビタミンEは玄米の2倍ともいわれています。)ビタミンがいちばん多く残る芋の料理方法は、短時間で加熱料理できる天ぷらだそうです。しかし、いくら良いとはいえ食べすぎには注意して下さいね。
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