2021年8月22日 日曜日
このところ雨続きの日々となり、子供達はテラスから外を眺め「雨、雨」と言いながら指さし、園庭に出れる時を心待ちにしていました。
そして小さい雨、大きい雨が分かるようになった子もいます。
小雨になった園庭のあっちこっちに出来ている水たまりを見て、私も幼い頃、水たまりの中をわざと水しぶきをあげながらピチピチと歩いて、走って、気持ちよかった事、楽しかった事、母親に叱られた事等を思い出しました。
子供達にも、そんな楽しい体験をさせたいと思い、タイミングを見計らっていたのです。
保育教諭が「小さい雨になったかなー」「雨止んだかなー」と気にかけていると、Y君が一緒になって「雨ちゅごいよ」「雨小さいよ」と教えてくれます。
そしてついにポツポツと水たまりに落ちていた小さい雨がなくなりました。
さぁ、始まりです。
「雨上がったよ。みんな外に行くよ。」の掛け声で、目をキラリと輝かせた子供達があわてて帽子を被り、裸足で飛び出しました。
いつまた降り始めるか分からない雨なので、急がなくてはなりません。
そんなことを知ってか知らずか子供達の準備はとても早く驚きました。
園庭はまるでお池のような大きな水遊び場です。
保育教諭が水たまりに入って「チャプチャプ」と言いながら歩き始めるとみんな一緒に「チャプチャプ」と水しぶきをあげます。
そして「ジャンプー」と言って飛んでみせるとA君も「アンプー アンプー」と言い片足を踏みならし、水しぶきを飛ばします。
跳ね返る水が顔にかかっても全く平気でニコニコです。
嬉しくって楽しくって何度も繰り返していました。
次々と別の水たまりに移動していたBちゃんは深い水たまりに行くと、「足、ないよ」と言い深い事を教えてくれました。アヒルの乗り物にも水がたまり揺らすと水の音がして、跳ね返り、またそれで歓声があがります。
足だけだった遊びが、手を付けてみたり、水しぶきを友達にかけたりと、エスカレートしていきました。
スコップを持ち出してくる子もおり、水を運んだり、道を作ったりと、どんどん遊びが発展していきました。
どの子もキラキラした目で、室内遊びでは見られない表情をしていました。
改めて自然との共存という言葉が浮かびました。
思う存分遊ぶ中での気付き・喜び・不思議・汚れること等を知ることが、将来の自然との付き合い方につながるものと思いながら、いつの間にか保育教諭も童心に帰っていました。
降園時、水たまり遊びの事をCちゃんのお母さんに伝えると「家ではさせてあげられないし、良かった。」「三葉ならではですよね」と喜んでくださいました。
「なす、ピーマンの収穫」
テラス前のプランターにある、なす・ピーマンが収穫の頃となっていました。
古森先生から「くるくる回してみて」と手を取ってもらい、収穫の方法を教わったI君は、嬉しくって、採れたピーマンをみんなに見せていました。
すると、次々と取りたい子が集まり、とりたいアピールで大騒ぎとなりました。
そこで、保育教諭がひとりひとりと一緒に「くるくる」と言いながらとりました。
トマトの時より、少し難しかったけど、自分でとったナスや、ピーマンは特別な物で、大切そうに持ち、満足そうな顔をしていました。
調理士さんに持っていき、美味しい給食にしてもらう約束をしました。いっぱい食べて子供達が野菜のようにすくすくと成長していくのが楽しみです。
2021年8月15日 日曜日
2週間前保育園で育てていたトマトの処理について園長から指導を受け、ペットボトルに活けていた青いトマトが赤く色づいてきました。子どもたちがいつでも見られる所に置いていると、子ども達は毎日登園すると観察していました。最初に活けた時は、1つだけオレンジの実があったのですがその実が少しづつ赤くなっていく様子を子ども達も感じながら見ていました。毎日観察していると、大きな変化は見られませんでしたが、土日の休み明けは一目瞭然「先生!赤くなった!」と子ども達は大騒ぎです。次々に子ども達が集まって来て「見せて!」と大人気です。赤くなったトマトを優しくツンツンと触ってみる子、以前赤くなったトマトを収穫してきたので「いい?」と収穫しようとする子もいますが、みんなに「ダメ!見るだけ!」と注意されて手を引っ込めていました。そんな姿を見て成長したなと感じます。2歳児達は4月から5か月間でそれぞれの育ちの姿が見られ、子ども達から学んだり、その知恵に驚かされたりすることがたくさんありました。9月かられもん組の半分の子ども達は幼稚園のたんぽぽ組になります。楽しみにしている子ども、不安に思っている子もいますが、お部屋も繋がっているので連携を取りながら見守っていきたいと思っています。今、少しづつですが夏休みの預かりに来ているたんぽぽさんと遊んだり、合同保育をしたりと交流して慣らしています。たんぽぽ組へ行っても声をかけあったり、成長を感じたり、見守る事ができるので、幼稚園での子ども達の成長がとっても楽しみです。このれもん組のメンバーで過ごすのも後2週間ほどですが、子どもの成長は1日1日がとても大きいのでその姿をしっかり焼き付けておきたいと思っています。さて、冒頭の青かったトマトもほとんどの実がオレンジ色になっています。後2週間、9月になるまでには全部の実が赤くなって「みんなで味わえればいいな」と思いながらこれからも子ども達と観察したり、水をかえたり、晴れている日には日に当てたりしていきたいと思います。2週間前、本当に赤くなるのかなと半信半疑でアドバイスを受けてしてみたのですが、今では少しづつ赤くなっているトマトを見て生命力ってすごいなと思いながら、あの時指導してもらわなかったら子ども達にこんな体験をさせてあげられなかったなと、反省しています。9月にたんぽぽ組に入る子ども達と一緒にトマトを味わえるのが楽しみです。
<8月13日金曜日>
今日はお盆という事もあり、お休みが多くいつもの半分の子ども達が登園してきました。朝から雨が降っていたのでテラスから外を見ながら「雨!」「雨降ってるねー」とじっと雨を見ていた子ども達に古森先生から「ここで水くみ遊びしてもいいよ。」と提案してもらいました。そこで準備を始めると、それを察した子ども達はキラキラした目で今か今かと待っていました。保育教諭がタライに水を汲んできてその中に魚を入れると、「お魚!」と手に取って泳がせていました。すると、れもん組のS君がカップで魚すくいを始めました。「あれ?あれ?」と言いながらなかなかすくえず、、保育教諭も挑戦してみましたがすごく難しくなかなかすくえません、、それでも諦めずにすくい続け、すくう事が出来ると「先生!見て!出来た!」とすごく嬉しそうに見せてくれました。それを見ていたもも組のR君も魚すくいに挑戦してみましたが、やはり難しくR君は考えて側に浮かんでいたアヒルの水鉄砲をすくう事にしました。これも動くので少し難しい様でしたが、コツを掴みすくう事が出来るようになると、何回もすくって楽しんでいました。環境の出し方で子ども達は子ども達なりに考えて遊んでいて驚かされました。これからも環境の出し方を考えて子ども自らが考えたり工夫したり、知恵を働かせたりして遊ぶ事が出来る様にしたいと思いました。
2021年7月18日 日曜日
暑さが日に日に増し、連日30度を超える日が続いています。
そんな暑さにも負けず、ひよこ組の子ども達は元気いっぱい登園しています。
もも組のお部屋では、先日、古森先生から「特別な事はしなくて良いのよ。コーナー遊びのスペースを色々出すと、子ども達が自分で考えて遊べるし、スポーツダンスでしている片付けなども出来るから。」とアドバイスを受け、物の出し方や配置など指導して頂きました。
いつもは、何冊かの本を立てかけて並べて出していたのですが、それを辞めて、間隔を空けてソファを置き、本を全部カゴに入れて出しておきました。すると、子ども達がカゴの中の本を「どーれーに しーよーうーかーなー」と言っているように自分で選びカゴから取って、横にあるソファに座って読み始めました。
本を片付けるのも本棚に戻すのは難しいのですがカゴに入れて片付ける方法なら、もも組の子ども達でも出来ます!!はじめは出来なくて、そのまま置きっぱなしになっていた本も、「お片づけはここよ!」とカゴに入れることを伝えると、ちゃんと出来るのです!毎日一番近くで保育しているのに、子ども達の「できること」を摘み取ってしまっていたのだなと反省しました。
木のコーナーハウスも子ども達の盛り上がるスペースになります。かくれんぼしているかのように身を潜め、反対側にいる友達や保育教諭を驚かそうとする子もいれば、お料理を運んでカウンターに並べたりと、遊びは様々です。すかさず保育教諭がお客さんになり、小窓のカーテンを開けて「お店開いてますか?」「おなかぺこぺこです」と言うと、自分が準備したお料理を出してくれて、満足顔のMちゃん。「もぐもぐ、おいし~~!!」と言うと、次から次へと出される食事!!カウンターの向こう側は子ども達が集まって、自分のも食べてほしい!おいしー!と言ってほしい、可愛い子ども達がいっぱいでした。
「ぶどうジュースが飲みたいなー」と言うとポットを傾け、コップに注ぐ仕草をして「はい」とコップを渡してくれるRちゃん。ぶどうの食材を直接手渡してくれるYちゃん。自分たちで色々考えています。
環境作りを再度意識してからの子ども達の遊びの変化や成長は目まぐるしく、「こんな事もできるんだ!」「保育教諭の話をよく聞いているんだな!」など発見の多い日々でした。楽しいことを見つけ、キラキラと目を輝かせているこども達の遊びがもっと楽しくなるよう工夫していきたいなと思いました。教えなくても幼児期は環境で育つと園長は言います。生まれてやっと1年の乳幼児でも大人の仕草、行動をしっかる見ていて、それが遊びにつながり、知恵となります。責任重大です。お父さんお母さん、一緒に子どもの育ちを楽しみましょう。
2021年6月13日 日曜日
梅雨明けはまだですが、天気のよい日は日差しが強くなり30度近い夏日になります。こんな暑い中でも汗をかきながら子ども達は元気に遊んでいます。以前、幼稚園のブログでトマト事件の記事がありましたが実はひよこ組のトマトの赤ちゃんも何者かに盗られてしまっていました。その事をれもん組の子ども達にも分かりやすく話すと「盗ったらダメ!」「痛いよね!」と2歳児なりに考えた答えが返ってきました。保育教諭がどうやって守れば良いかを問いかけると、「ギザギザ!」「チクってする!」など自分がいたずらした時に叱られた経験を思い出したようで答えていました。幼い子にそれ以上の対策は出てくるはずもありません。そこで、子どもたちと一緒に廃材を使ってバリケードを作る事にしました。たくさんの廃材の中からいろんな事を考えながら並べてみて、上手に使う事が出来るようになったセロハンテープで一生懸命くっつけていきました。中にはアンパンマンの廃材を見つけてアンパンマンに守ってもらう様に作っている子もいました。最後はみんなでお絵描きをした厚紙を保育教諭がおばけの形に切ってひよこ組のバリケードが完成しました。子どもたちとトマトの所に付けると、それからは毎日の様にトマトの様子を見に行っている子もいます。今たくさんトマトの赤ちゃんが出来ているので、これからも子ども達と観察して赤くなるのを楽しみに待ちたいと思います。今回のトマト事件の事でこんなに小さな子どもでも、私達の言葉掛け次第であらん限りの知恵を出して表現してくる事が出来るんだと驚きました。そして、中には自分たちで自分たちでトマトを守ろうとする姿もみられ、このことがきっかけでしてはいけない事があることに気付くきっかけになったのではないかと思います。
6月に入ってすぐ、2歳児達はじゃがいもとたまねぎを掘りに行きました。小さな手で虫も怖がらずに掘っている姿はとてもたくましく思いました。幼稚園でも、じゃがいも堀りがあり、次の日には粉ふきいも屋さんが出来ていました。れもん組の子ども達を連れてその様子を見に行くと、古森先生が「みんなも掘ったよね!」と大きなじゃがいもを見せてくれました。そして、実際に保育教諭が皮をむいたり、切ったりする所を見て、「がんばれ」と応援してくれる子もいたり、じっと見ている子もいたりと反応は様々でしたが、自分達が掘ったじゃがいもがどんな風になるのか実際に見る事が出来てとても良い経験が出来ました。出来上がった粉ふきいもはあっという間に食べてしまう子が多く、苦手でいつもは食べられない子が普通に食べられたりと、自分達で掘ったじゃがいもは格別の味だったようです。
<6月11日金曜日>
今週は暑い日が続いていましたが今日はくもり空で涼しかったのでこれはチャンスと、遊戯場へお散歩に行く事にしました。行く前にはしっかり友達と手を繋いで歩く事や、車や自転車が来ると危ない事などを話してから出発しました。門の所で幼稚園の先生や子ども達に見送ってもらうとますます嬉しそうになんとなく足も軽くなったようでした。すれ違う人や近所の人達に保育教諭が挨拶をすると、それに続いて子ども達も「こんにちは!」「バイバーイ」と手を振る姿がありました。初めて見る光景がたくさんあったので子ども達はいろいろな事に興味津々でしたが、小さな体で友達と手を繋いでしっかりとした足どりで歩く事ができていました。私たちが思っていた時間よりはるかに早い時間で遊戯場に着きとても驚きました。遊戯場では、汽車の遊具が大人気で網の所から手と足を使って登る子、途中にある丸太の橋を怖がりながらも一生懸命進んでいる子、「先生!おーい!」とどこから声がするのかと思うと、背伸びをして高い所から顔を出して手を振っている子など、楽しい時間を過ごすことができました。帰り際には、三好先生にきゅうりと「うさぎにあげてね。」とまだ小さいにんじんを何本か持たせてもらいました。にんじんを大切そうに片手で持ち、歩いて帰っている姿は何だか行きよりお兄ちゃん、お姉ちゃんになった様な気がしました。幼稚園に帰ると、古森先生に「ただいまー!」と元気に言う事ができ、「楽しかった!」「にんじん」「きゅうり」など、子ども達は思い思いに子ども達なりの言葉で一生懸命伝えようとしている姿があり、すごく驚かされました。そのままうさぎ小屋へ行き、にんじんを食べさせてあげると「食べた!」と子ども達は満足気に部屋へ帰っていました。この1日だけで、何だかひとまわり成長した様な気がしました。これからもチャンスを見つけて、子ども達にはいろいろな経験や体験をさせたいと思います。子ども達は「またお散歩行くー!」と嬉しそうに言っていました。また涼しい日にいけたらと思っています。
2021年4月4日 日曜日
暖かくなり、とても過ごしやすくなり三葉幼稚園の桜は満開になりました。今日は4月4日、3日前の4月1日ひよこ組からは20名の子ども達が幼稚園年少組、たんぽぽ組のお部屋へ移行しました。年少組さんは4月12日の入園式で正式に幼稚園児になります。外で元気よく遊ぶひよこあがりの子ども達を見て心が踊ります。風が吹いて桜が散るたび「わあ~」とくぎ付けになっている子がいたり、散った桜も花びらを両手いっぱいに集めて「見て!桜!」と嬉しそうに家族へのプレゼントに持って帰る子もいました。子ども達はいろいろな形で春を感じています。ひよこ組の新しく4月1日より通園を始めた子達はまだ慣れず、不安で泣いている子は保育教諭に抱っこされて園庭をお散歩したり、うさぎさんを見たり園庭から見える電車に手を振ったりして落ち着いていました。又、一方ではテラス前に人工芝を敷き、ひよこ組の広場を作り「あったかいね!」と友達と日向ぼっこをしていると、柵にてんとう虫が止まっている事に気が付きました。すると、何人も集まって来て、みんなでてんとう虫の観察が始まりました。てんとう虫が動くと、動いた方へ子ども達も動いて行き、羽を広げると「おっ!」とキラキラした目で見ていました。残念ながら上手に飛ぶ事は出来ず、飛び立つ所は見られませんでしたが、子ども達が「がんばれ~」と応援している姿は真剣でした。
そして、てんとう虫が動かなくなると、子ども達がそれぞれ「寝たんかな?」「起きてー」と声を掛けたり、「足が痛いんかな?」と心配したりしている子がいてとても可愛く思いました。部屋に入る時間になり、てんとう虫に「ばいばーい」と手を振ってお別れをしている姿がまたまた可愛いかったです。この1年を通して子ども達はたくさんの経験をし、見違える程成長しました。昨日出来なかった事が次の日には出来るようになっていたり、保育教諭が予想していなかった事をしたりと、たくさん驚かされる事がありました。そして、私達保育教諭が子ども達に教えられる事もたくさんありました。3分の1の子ども達が年少組、たんぽぽ組に進級しました。更に成長していくであろう子ども達を見守り、応援していきたいと思います。
さて、ひよこ組の新入生達の大部分は初めてお母さん、お父さんから離れる子、初めての環境で戸惑っている子もいますが、それでも子ども達は子ども達なりに先輩の友達に混じって遊び始めています。園庭へお散歩へ行ってうさぎを見つけたり、犬のすべり台やあひるの乗り物を見つけて興味を持ったりと、笑顔も見られます。しばらくの間は登園する時に泣いて来る子もいますが、お母さん、お父さんは心配しないで笑顔で保育教諭にお渡し下さい。お預かりしたお子さんは三葉っ子らしく、たくましく育っていくよう、見守り、援助し生きるために必要な習慣を身につけさせていきたいと思います。今年度もよろしくお願い致します。
2021年1月24日 日曜日
あっという間に1月も残り1週間になりました。まだまだ寒い日が続いていますが、日中は過ごしやすい日も増えてきました。子どもたちは登園して毎日自分で所持品の始末をします。月齢の高い子どもは自分でカバンの中から必要な物を取り出して始末します。毎日保育者と一緒に繰り返していた事がしっかり身に付いてきて成長を感じます。れもん組の子どもたちは最近、折り紙にハマっています。最初はなかなか折れなかった子もいましたが、繰り返していく内に三角や四角を折る事ができるようになりました。保育者が声を掛けながら一緒にやっていくと、犬や猫も折る事ができ、顔や髭も描いている子もいて、とても驚かされました。後2か月で年少さん、たんぽぽ組さんになる子どもたちには、もっと自分で出来る事や必要な習慣を身に付けさせて進級させたいと改めて思っています。
~屋外遊戯場へパート1~
幼稚園児がいよかん狩りに行くという事で園長から「ひよこさんもどう?」と誘ってもらいました。スポーツダンスのない2歳児は早速お散歩の準備です。友達と手を繋いで歩くのも上手になり、保育者の声掛けで道路の脇に寄ったり、列の間を開けないよう歩いたりする事ができるようになりました。踏切の音が鳴り始めると「電車がくるよ。何色かな?」と指さしながら見ていました。オレンジ色の電車が来ると「あーオレンジ」と嬉しそうです。そんな風景を眺めながら屋外遊戯場に着くと汽車の遊具に一目散に走って行きました。この日幼稚園児たちは緑のカバンをリュックがわりにしていよかん狩りをしていました。ひよこ組もみかんを採ってみるよう声を掛けてもらったのですが、保育者達が慣れない事からしりごみしてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまいました。園長からは、子どもたちには教師達が安全面への配慮をしながらできるだけ、三葉の子らしい体験をさせる努力をするよう指導を受けてしまいました。年齢や発達差を踏まえた上で工夫しながら幼稚園児と同じ環境の中で雰囲気を体験できるビックチャンスをこれから大切にしていきたいと思いました。
~パート2~
その翌日、最近にはないポカポカ日和でした。昨日散歩に行けなかった1,2歳児が散歩に行く事になりました。テクテク、ヨチヨチお手て繋いで「頑張れ!頑張れ!」と声を掛けながら歩いて行きました。途中、誰かに会うと「こんにちは」とぺコっと頭を下げる幼児もいて、笑顔をさそっていました。やっと屋外遊戯場に着くと1歳児は広い遊戯場をトコトコとどこまでも歩いて行きました。あわてて保育者が追いかけます。その先には赤い汽車の遊具が見えます。汽車に遊具に着くと足がしっかりしっかりしている子はすぐに網の方からどんどん登って行き、上から下を眺めていました。その間に園庭では昨日収穫してきたいよかんを剥いていると、匂いにつられて小さな子達が一人二人と近寄って来ました。「ちょっと待ってってね」と言うとニコッと笑いながらその場から離れずいい子で見ていました。「用意ができたよ」と言うと待ってましたとばかり順番に並んで座ります。1口大に切って見せると、どの幼児達も大きな口を開けて口に入れてもらうのを待ち、口にポンっと入ると嬉しそうに食べていました。自分が食べ終わると隣の友達がもらっているのをじっと見ていました。いよかんを食べた幼児達はパワーをもらってまた元気いっぱい。友達と手を繋いで幼稚園への帰途に着きました。今しかできない経験のチャンスを逃さず、保育者も一緒に楽しんでいきたいと思います。
2021年1月17日 日曜日
先週はいよいよ本格的な冬の訪れと感じる寒さがやってきて、先日は雪もチラチラ降ってきました。それに気づいた子どもたちは、テラスへ走って行って「キャー!」と大喜びで、その場でくるくる回ったり、手を広げて受けようとする姿が見られました。幼児たちはもしかしたら生まれて初めて見た白い粉は物珍しく嬉しかったのでしょう。
お部屋に入ると、この日は新聞バルーンで遊びました。新聞を広げると、子どもたちは次々と新聞バルーンの下に座っていました。保育教諭がそれを上下に動かすたび「キャー」と大喜び。隠れて遊ぶだけでなく、みんなでバルーンを持ってバサバサ動かしてみたり、布団にしてみたり、ちぎったり…とどんどん遊び方は変わっていきました。
最後にみんなでちぎった新聞を雪に見立てて遊びました。雲をつけたかごから「雪だ~‼」と新聞をまくと、子どもたちは舞う新聞に大喜びで目をキラキラさせて上を見上げていました。大きな大きなバルーンがお布団となり、最後は雪になる等、色々な物に変化させて遊ぶことによって様々な楽しさを味わうことができました。
又、別の日には、新聞や広告を両腕につけて鳥になりきって遊びました。「パタパタパタ~」と子どもたちの前で走ると上手に真似をしながらついてきて本物のひよこさんの行列になっていました。
この遊びを通して新聞紙は多様な遊びに利用でき、その中で育つ子ども達の想像力や気付き、知恵、工夫など楽しみながら五感を養っていく素材であることに気づきました。これからも五感を刺激しながら、子どもたちが楽しく遊べる保育を工夫していきたいと思います。
コメント (「水たまり アンプー アンプー」 ひよこ・みかん組 松末華来子 はコメントを受け付けていません)