2024年10月1日 火曜日
今日から10月に入りました。今朝包丁ままごとをしている子どもの元へ園長が駐車場に生えていた赤しそを持ってきてくれました。実も花も付いていて「これはね梅干しを作るときに使う赤しそだよ」と教わると近くにいた年長のMちゃんTちゃんは鼻を近付け「あっ本当だ!梅干しのニオイだ!」と言っていました。それを見て、ままごとでも秋の自然物を取り入れていろいろな料理が作られるのだろうなとわくわくしました。
そしてMちゃんとTちゃんは花壇に水やりをしている教師の所でも何やら気付いていました。それは植木鉢に咲いている白い花びらのおはなです。白いお花の中心部分は赤色をしていました。「白いお花の中にもう一つ赤いかわいい花がある!」「本当だ!かわいい♡」と自然の不思議をみつけ、園長にすぐ知らせていました。するとどれどれ~と見に来てくれもう1つ発見です。花びらが重なっているものと重なってないものとで同じ花でも違うように見えたり、白と赤の割合が反対の色ちがいの花もあったり、中心部分の色が、花の中にもう一つの小さな花に見えて、形が違うように見えたりすることに気付いて話していました。「お花もおしゃれしてるんだね~」と話しているとその近くに茂っているアジサイの葉っぱの茂みの中から『チリリリ~ン』と虫の声も聞こえてきて、小さな秋をたくさん見つけることができました。
一方で年中児たちが朝からテントの下にゴザを運んだり、トラックにコーンを置いたり小さな石ころを拾ったりと運動会に向けての準備をしていました。準備が終わるといつものように年中児と年長児が入り混じってリレーの練習もたくさんしていました。そして今日も全園児でオープニングとフィナーレを練習しました。不思議なことに昨日から子ども達が園庭に集まると今まではいなかったトンボやチョウが低空飛行でやってきて子どもたちを応援してくれています。秋の自然に見守られ、秋の虫の声に応援してもらって子ども達は昨日よりも元気にキビキビと動くことができていました。
年長児は”自分たちで考えて動いたり、小さい子が困っていたり迷ったりしていると助けてね”と園長からもお願いされ、また少し自覚して動けるようになるんだろうと期待しています。年長は4クラスでリレーをする事でクラスでの仲間意識も高まり、また鼓笛隊では4クラスみんなで心を一つにして演奏し、踊りの練習も楽しみながら難しい隊形移動をマスターするなど学年でも仲間と協力することの意識ができつつあります。仲間みんなで協力しあって運動会が大成功するよう、残りの日数頑張っていきます。
2024年7月9日 火曜日
今朝は少し曇り空で、昨日よりは涼しい感覚からか、子どもたちも園庭中を走り回って遊び、暑くなったら自然と日陰に入っていました。水汲み遊びの所では今日もピタゴラ遊びをしていて、トイが上手くつなげない、段差がなくてボールが転がらない…と友達と試行錯誤しながら遊んでいた年中さん達の姿がありました。その様子をしばらく見ていた園長が「ここにあるのはなんでも使っていいよ」とアドバイスをするとピン!ときた子がポリバケツを裏返し、大きいタライも使って段差をつけました。そして何でもつかっていいと聞くと、なんと近くにいたひつじ組のT先生にも「ちょっと先生手かして!ここもって」と先生も使っていました。本当に何でも使って?遊んでいて、ちょっとした一言で子どもたちの察する能力に驚かされました。この子達の遊びから産み出される知恵全てがかわいく、生きていく力に繋がるのだろうと感じています。
子どもたちが遊んでいる中、テラスでこそこそ…よいしょっ!と先生たちがなにやら準備をしはじめました。すると”んっ?”とすぐ気がついた子どもたちが集まってきました。どこにそのアンテナがあるんだろう?とよく思うのですがちょっとした異変にも気づき「おもしろそうだな!」と集まってくるのです。机が出てきて何やら大きな機械も出てきて、かき氷の看板が貼り出されると「えっ!かきごおりやさん!?」「やったー!」と喜ぶ子もいれば年長のE君は「お金持ってない!急いで作って友達にも教えてあげなきゃ!」と今までの経験から考えて動く子もいました。そして1番最初に来店したのはきりん組のH君、つづいて同じくきりん組のR君、くま組のKちゃんH君とやってきてお店の前に並びます。
しかし、今から並んでいてもまだ準備中です。遊べないからと予約表を作って準備ができ次第呼ぶことになりました。その間も待っている子が大勢いたので園長が「今かき氷を食べたらお腹冷えてプールもできないよ。体をあたためてからじゃないとお腹痛くなっちゃうよ。どうする?」と言われてそこにいた年中児は「うーん…あ!いっぱい遊ぶ!」「じゃあ自分の先生にいつプール入るかきいてお願いしてきたら」「うん!!」と素直に担任の所へ行ってお願いしていました。そんな話を聞いていたのか、いないのか、年少すみれ組のKちゃんも園長の所に来て「Kちゃんもいちごのたべたい」とお願いしに来たのでまたまた園長は「先生に早くプール入って、かき氷たべたいってお願いしておいで」と声をかけました。するとタタタターっと担任に駆け寄って自分の言葉で伝えることができていました。年少のうちからお兄さんお姉さんたちの姿を見てできることが増えていくんだろうなと感心しました。
みんなが水鉄砲、プールと体を動かし、着替え終わった頃、♪ピンポーンパーンポーンかき氷やさんからお知らせです。分からお店をありますので予約表に名前を着いていたH様R様K様・・・はお先に並んで頂き、他の方はその後から順番にご用意いたします」と本当のお店でありそうなアナウンスが流れると、名前を呼ばれた予約者はききながら「ハイッ!」と元気よく返事をしていました。さあいよいよかき氷やさん開店です。「いちご1つ下さい!」「はい、200円です」「はい」としっかりやりとりしてかき氷を受け取ると溶ける前に!とパクっと食べ「つめたくておいしい!」「今日はかき氷あって良かった~!!」と喜んでいました。また、朝は雲が出ていたのに、天気も味方してくれ、かき氷を食べるときにはお日様も顔を出し暑い日にぴったりのかき氷屋さん開店となりました。これからまだまだ暑さは厳しくなりますが夏の暑さだからこそ味わえる食べ物、今だから感じられる水の心地よさなどを体験しながら、楽しく乗りこえていきたいなと思う今日この頃です。1学期も後少しです。夏休みはお休みの子もいるのでみんなで1日1日を大切に、笑顔いっぱいで家庭にバトンタッチしたいと思っています。
2024年6月12日 水曜日
今日、年長児は古川のレインボーファームに田植えに行きました。前日には園内田植えをして、1粒のお米からたくさんのお米ができることやいつも食べている白米や幼稚園で食べている玄米、そして玄米にもう1枚服を着ているお米(モミ)があることを教えてもらいました。そしてアヒルの口で植えると苗が倒れずに上手に植えられることを教わり、1人1株分(4〜5本)植える練習しました。
そして、今日はご飯のお米ではなくもちができるもち米を植えることを知り、「頑張って植えるぞ!」「みんなでおもち食べれるように頑張る!」と気合十分に登園してきました。今日は昨日練習した泥舟に植えるのではなく、とーっても広い田んぼに入って植えるのです。説明をきいている時も、教師たちが田んぼに入って歩く姿をみて「ズボって足が入るから走ったら危ないし、走ろうと思っても走れないよ。大きく前を見ながら足を出してね。」と田んぼの歩き方から昨日の苗の植え方の復習、そして実際に隣の田んぼは植え終わっていて、自分達も植える時には、適当に植えるのではなく均等な間隔で植えないと、せまくて大きくなれないこと。間隔を上手にあけるために、赤い印が入っている紐があってその赤い印に植えることを古森先生に教わりました。さあいよいよ田植えスタートです。
実際に入ってみると「うわあ~足が!!」と本当に抜けにくいことに驚いたり、尻もちをついたりする子もいましたが、「えへへ」と笑ってみんなへっちゃらで楽しそうに植えていきました。手もアヒルの口にして苗を挟んで、みんな赤い印に1人5本、「プスっとさしてスーっとあげる」と、農家顔負けで、上手に植えていく事ができました。植え終わった子も田植えの前に古森先生から田んぼの中にツノがニョキっと顔を出してノソノソ歩いている”タニシ”の存在やオタマジャクシ、カエルなど色々な生き物がいることをきいていたので「ここにもタニシが!」「オタマジャクシ‼︎」と水の中に生息する小動物の観察を楽しんでいました。
全員が植え終わるととってもきれいに苗が並んでいて上手にできたんだなと見ていると、ブルルル……とエンジン音が聞こえ、大きな機械のような、怪物のような不思議な車があらわれました。「昔の人達はみんなみたいにお米を手作業で植えていたんだけど、今はこの機械で植えるとあっという間に終わるんだよ」と古森先生から話をきいた後、見ていると本当にあっという間で次々と苗が並んで植えられていき、その機械にみんな釘づけになっていました。「あっ!あそこから出てくるのか!!」「あんなにたくさん植えれるの??」「カニの手みたい!」と気付いたことを口々に話していました。広くて、何も植えられてなかった田んぼが帰る時にはキレイに苗が植えられていて、子どもたちは満足そうに「たのしかったなぁ~」と呟いていました。今日植えたもち米が秋には収穫できることを楽しみにこの後の世話を学さんに『お願いします』とお願いして帰りました。
帰る前には、レインボファームの方が先日と同じようにふかし芋を子ども達に用意してくださっていたり、普段はめったに見ることがない、にんにくの花が咲いているのをお土産に持せてもらったり嬉しいことが沢山ありました。子ども達の為に、今日は役員さんも、手伝いに来てくださり、レインボーファームや学さんたちも子どもたちのためにそれぞれ準備してくださったり、この後もお米の世話を引き受けてくださったりとみんなのためにたくさんの方々が動いてくださっていることを実感し、しっかりと子どもたちにもそのことを伝え、また、地域の方々のご協力あっての三葉っ子保育だと改めて感謝していきたいなと思いました。
2024年5月15日 水曜日
朝、いつものように仮園舎に寄ってくれた古森先生の姿が見えないと探していると果樹園に向かう後ろ姿を見つけたくま組のKちゃんぞう組のAちゃんぱんだ組のCちゃんは急いで追いかけていきました。すると果樹園の木の根元に生えている雑草の中にとってもかわいらしい草花を見つけて「これはおしりがぴかぴか光ってるホタルみたいでしょ?名前はホタルグサって言うんだよ」と教わるとCちゃんは周りを見渡して同じものを探して「あった!」「こっちも!」とあっという間に小さな花束を作りました。「古森先生が小さい時はこんな草や葉っぱで遊んでたんだよ。これも音がなるよ」と聞くとすぐに耳の横で振ってみると、KちゃんもAちゃんも「さらさら~って音なったよ」と気付いていました。
そして果樹園にはタンポポやそのわたげ、その他に色々な草や虫、そして大きくなる前に落ちてしまった桃の実もたくさん見つけて拾って、遊びの中に取り入れたり、友達に「これ音なるんよ」と教わったことを広めていました。自然と触れる中で今の時期しかない遊び、楽しみ方がまた増えて楽しむことができでした。
ここ最近、本園組はさんさんらんどから戻ると必ず寄る場所があります。それは自分達が袋を被せてカラスから守っていたびわとプランターのいちごがある駐車場です。毎日「今日はびわ採れるかな?」「らいおん組の帽子の色になったかな?」と楽しみに観察していました。そして今日、なんと!おいしそうなオレンジ色のびわが袋の中からチラほら顔を見せているではありませんか!木の高いところに出来ていたので年長さんが中心になって収穫し、全部で140コも採れました。まだまだ、太陽の光が当たりにくい下の方はきりん組の帽子のみどり色なので、引き続き、観察していこうねと約束して、今日は各クラス 10コずつ頂くことになりました。今年初のびわは「おいしー!!」とほっぺをおさえて嬉しそうに食べていました。
今日は新園舎完成、引き渡しの日です。そこで、お昼前にもう年中年長の8クラスは大林組さんから頂いたヘルメットを被って新しい園舎の前で写真を撮ろうと園庭に集まりました。そして、本当は全員で大林組さんに会ってお別れをしたいけれど、忙しいだろうと諦めていたところ、古森先生が電話をしてくれて、急遽大林組の方達が時間をとって駆けつけてくださって会うことができたのです!いつものオレンジヘルメットにオレンジ服の5人の方が大急ぎで上がってきてくれているのを見つけると「わ〜!来てくれてありがとう」と子供たちは大はしゃぎ‼︎新しい園舎を建ててくださったことへのお礼を言ったり、新しい園舎を大切にしますと誓ったり思い思いに気持ちを伝えることができました。また、内緒で年長児がつくっていた工事の様子の写真や勲章、今日採れたびわのプレゼントも直接することができました。「今日の2時頃古森先生が大林組さんから鍵をもらったら、みんなの幼稚園になるよ。」と話してもらうと「うそー!!嬉しい!」「早く入りたーい!」と期待も深まり、最後にヘルメットを被って大林組さんと写真も撮れて大満足の子ども達(と教師)でした。
お別れも、三葉の子たちは悲しむのではなく最後まで楽しい雰囲気でタッチしてお別れ、お見送りをしました。この時にしか経験できなかったこと、見れなかったこと出会えなかった人たち、全てに感謝しないといけないなと感じる充実した1日となりました。また、明日からもその時その時しか経験できない色々なことをたのしんでいきたいと思います。
2024年3月14日 木曜日
今日の卒園式の練習終わりになにやらぞう組の女の子が古森先生に相談していました。相談し終えるとマイクをもらい、「さき先生、私たちに時間をください」と言いました。すると、それが他のクラスの子達にも伝わり、らいおん、きりん、くま組の子達が次々に担任に「クラスから出て、4人でどこかで休憩していて下さい」と言いました。私たち年長教師4人は一体何が起こるんだろう?「練習するのかな?」と思いつつも約束の12:15に部屋から出ました。するとどこかのタイミングで誰かが”先生にプレゼントを作ろう“という提案をしたこと、それを4クラス100名以上の子達に子どもだけの力で伝達し、意識統一をしていたようで各クラス想いの詰まったプレゼント作りが開始しました。様子を見にきた事情を知っていて一番の理解者の古森先生や丸山先生、同じフロアに居る年中の西森先生を上手く巻き込み、「大きい段ボールない?」「頭の大きさが分からないから先生頭貸して」「ちょっと先生手伝って」とみんなで知恵を絞り、役割分担をし、今までの経験を活かしてクラスで作り始めました。
手紙の内容をみんなで考えて書くクラス、三葉っこと言えば廃材!廃材を工夫してみんなと協力し作るクラス、絵を描いて想いを伝えようとするクラスなどそれぞれみんなで「時間がない!」と急ぎつつ完成させてきました。そして12:50 会議室に呼ばれて行くと次々と4クラスの子ども達がマイクを持って進行し、プレゼントを渡してくれました。ここまで自分達で考え、発言して、友達と協力してやり遂げられる子ども達の姿にとても感動し、ここまで育ってくれているんだなと卒園を前に胸が熱くなりました。こんなにもいい子たちに育ったのは保護者の方々、地域の方々、周りの方々、一緒に過ごしてきた仲間のおかげだなと強く思い、一緒に過ごすことができて幸せだったなと思いました。こんなステキな子ども達と生活できた1年間、この仕事の素晴らしさ、喜び、感動、全てを卒園式2日前の今日、子ども達が教えてくれました。
2023年4月29日 土曜日
新年度が始まって1ヶ月がたとうとしています。令和5年度のみかん組は新入園児10名ともも組から進級した6名でスタートしました。最初の頃は新入園児が泣くのはもちろんのこと、もも組からきた子どもが雰囲気が違うことを敏感に感じ取って、元の保育室や保育教諭が恋しくなって泣き始めると、他の子にも広がって一斉に泣き始め大さわぎ!という日もありました。しかし少しずつ保育教諭にも馴染み、回りを見回しては気になる玩具を触ったり、テラスと保育室を出たり入ったりしながら、行動範囲もどんどん広がっていきました。日に日にできることも増えていき、朝登園してくると、保育教諭と一緒にかばんの中から持ち物を出して、決められた場所に片付けようとしたり、自分のマークも少しずつ覚えて手拭きタオル掛けようとしたりするようになりました。手拭きタオルのひもを両手で広げてちょっと背伸びしながらいっしょうけんめいフックにかけようとする姿を見ながら「がんばれ!」「もうちょっと!」とみんなで応援しています。これはちょっと難しいかな?分からないかな?と思うこともすぐにできるようになっていたり、理解し行動しようとしたりと、この時期の子ども達の発達と吸収力の速さには驚かされます。
今、園庭は工事中ということで狭くなっていますが、幼稚園児たちの様子を見つつ、合間を狙ってできるだけ園庭に出るようにしています。砂場の奥のスマイルハウスの回りが今のみかん組のお気に入りの場所です。保育教諭と一緒にスコップやボウル、コップなどを運んでいき、思い思いに遊び始めます。新入園児のFちゃんはまだ泣くことも多く、外遊びにも興味を示さないので、この日も保育教諭に抱かれたまま周りの様子を見ていました。すると急に砂に手を伸ばして触り始めたのです。手のひらについた砂を『なんだこれ?』とちょっぴり不快そうに砂をはらうように手を振ってみたり、ズボンにこすりつけてみたり、初めての砂の感触を確かめているようでした。そのうち自分で地面に座り、珍しそうに側にあったスコップを持ってみて、置くと、今度は大きなお鍋を持ち上げようとしたり、積極的に目につく周りにある物の感触を確かめたり試したりして遊ぶ姿が見られるようになりました。時々思い出しては泣きそうになりますが、側に保育教諭がいることが分かると、安心したようにまた遊び始め、更に小石や木の枝にも気付いてじっと見つめては投げるなど、身近な発見に夢中になっていました。
慣れてくると室内でもいろいろな遊びに興味を持って関わるようになってきました。まだ始まったばかりのみかん組の子ども達がどんな遊びが好きなのか、どんなことに興味を示すのか私たち保育教諭も知りたいと思い、クレヨン、シール、ボール、紙、粘土などいろいろな遊びを同時に出してみました。クレヨンは紙だけでなく、机や床にまで描く子もいました。シールも思いのままにペッタンペッタン貼っていき、服にまでくっついていました。粘土も口に入れる子もいなくて感心しました。いろいろな遊びの中でたくさんの気付きがありました。その中でも紙をちぎって遊ぶのは大人気で、紙に触ると振り回してみたり、左右に思い切り引っ張って破ろうとしたり、切れ目のところに指をかけてビリビリといい音を楽しんだり、思い思いに紙の感触を楽しんでいました。
まだ始まったばかりのみかん組の子ども達の成長が今からとっても楽しみです。毎日笑顔で『おはよう!』をし、笑顔で『バイバイ、また明日!』ができるよう、子どもたちにとってより良い保育をしていこうと思います。
2023年3月3日 金曜日
3月3日、今日はひなまつり。今年はただのひな祭りではありません。12月に延期されていたもちつきもあったのです。
実は、ひな祭りもちつきは朝からではなく、昨日の放課後から始まっていたのです!!
昨日の放課後、もちつきのために教師たちは、「ああかな、こうかな」とお土産用のひしもちを試行錯誤しながら作っていました。つきたてのおもちを1うす分もろぶたに伸ばして広げ、固まったところで、古森先生がひし形に切っていきました。そしてそこには、少しの切れはしのおもちがでていたのです。そのおもちに目を光らせていたのは、2Fテラスから応援していた年長さんです。古森先生の「見られちゃったかしら。ここは食べてもいいんだけど..」の一言も聞き逃しません。さっきまで2Fテラスにいたはずなのに、気付けばもう目の前にいるではありませんか。「おもち下さい♪」とニコニコでお願いされるとあげないわけにはいきません。「おいし~!!」の声を聞きつけ、次々に年長さんがやってきました。すると「お金あったら買えますか?」と聞く子、両手を合わせ「ありがとうございます。」と拝むように感謝する子、今日来れないことが分かっていたHちゃんは「ひみつよ」と大きめのおもちをもらうと、まるでまっくろくろすけをつかまえるかのようにパチンッと手でかくしうれしそうに持って帰るなど、前日から可愛いエピソードで盛りだくさんでした。
そして、楽しみいっぱいで迎えた当日。今日も朝から教師たちがせっせと準備する様子を2Fテラスから「〇〇先生がんばれー!〇〇先もがんばれ!!」とアイドルになったのかと思ってしまうほど、子どもたちの応援の声が聞こえていました。
すると…もち米をむしている釜の横で古森先生、N先生が何やらいいことをしているではありませんか!!年長さんは急いでかけつけます。なんと、そこではわりばしにおもちをさして、〝焼きもち‘’をしていたのです。炭であっためられたもちは、プク~とふくらみます。そのおもちは先生たちの口の中へパクッと入ります。それを見た子どもたちは「ズルーイ!」とほっぺをふくらまして怒っています。すると、くまぐみのEちゃんの口にもポイッともちが入ってきました。その瞬間、Eちゃんは口を押さえ「どうしよ、おいしすぎる、どうしよ」とニヤニヤやが止まりません。そして、何人もの子たちが実際に焼くことまで経験することができました。
そして、笑ってしまったのは、まるでご飯を作っているお母さんの横をちょこちょこして味見させて~と言わんばかりの勢いで、古森先生に「あんこ食べたーい」とお願いしたり、うすくもちをめん棒で伸ばしているのを見て「顔のマッサージみたい!うちのママもしてる(笑)」と世間話をして笑ったり、無邪気な可愛いさをたくさん見せてくれました。
自分たちでおもちをついた後には、あんころもちを食べられることを知り、子どもたらは大喜び♪「おもちはのどにつまったらダメだから、しっかりかみきること」を約束すると、あんころもちをビョーンとのばしながら食べたり、口のまわりにあんこをつけて泥棒のようになっていたり、あまりにも幸せそうに食べる子どもたちの表情を見て、教師たちも口元がゆるみっぱなしでした。
昼食後には、お待ちかねのお土産の準備です。自分たちの空っぽの弁当の中には、3色のひし形が配られました。実はひしもちの色には意味があるのです。教師にその意味を教えてもらうと「春を待ってる草はみどりだから1段目。冬は雪がふって寒かったね。だから2段目。今日はひな祭りで最後はももの花のピンクだね」とお話を読むかのように話しながら、ひしもちを完成させていました。
今日は子どもたちが本当のおだいりさまとおひなさまのように輝いていたひな祭りもちつきになりました。お家でもたくさんお話をぜひ聞いてみてください♪
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