幼稚園の日記(ブログ)

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2008年11月20日 木曜日

 今日はとても寒い1日になりました。風がピュピュと吹く度に、「キャ寒い!」と言って、体と体を寄せ合う子どもたちや、「寒いけん走ろう!」 「鬼ごっこがしたい♪」と言って、元気よく走り出す子、息をきらしながらも友だちを追いかけて行く子などの姿が見られました。いっぱい走ったあとは、「あったまったね。」 「気持ちいいね。」と言って、テラスの陽だまりでひなたぼっこをしていました。また、2階のテラスの所では、風の強さに注目したきりん組のS君が、広告で作った紙飛行機を飛ばしていました。「めっちゃ飛ぶんで。」と言って勢いよく飛ばしましたが、紙飛行機はくるっと方向を変え、S君の元に戻ってきてしまいました。「あれぇ?」と不思議そうに紙飛行機を見つめていると、そばにいたs君が、「風の向きやない?」と言って、風上の方から飛ばすといいのではないかと提案しました。そこで、園庭に出て、その言葉通りに飛ばしてみると、フワっと紙飛行機は舞い上がり、スイスイと進んでいきました。「すごいね!」と2人顔を見合わせて喜んでいました。

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 そして、今日は三葉幼稚園の子どもたちのために、劇団『バク』さんが来てくださいました。何日も前から楽しみにしていた今日の人形劇。ホルに上がると、かすかに歌が流れていて、それを聴いた子どもたちは、「何が始まるんだろう・・・。」と、ドキドキワクワクです。始めに、司会のお姉さんが出てきて手遊びをしてくれました。どんどん変わる声の調子や動きに合わせて、子どもたちは大笑い。手拍子をしたり、楽しく踊ったりしながら楽しみました。

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 そして、『劇場』は暗くなり、いよいよ人形劇の始まりです。今日のお話は、『みにくいあひるの子』。楽しい曲に合わせてあひるたちが行進して出てきて、すぐにお話に引き込まれました。鈍くてお調子者の主人公‘グレク’を中心に、お話はどんどん展開していきます。楽しいシンでは一緒に笑い、怖いシンでは泣き出してしまう子も・・・。シンに合わせて子どもたちの表情もコロコロ変わります。いじわるな‘こっこさん’というキャラクタが出てきて泣いてしまったりす組のSちゃんでしたが、最後の挨拶で再びこっこさんが出てくると、「あの人が怖かったんよね。」と言って笑っていました。 また、こあら組さんたちも、人形劇を観劇しました。Z君は、シンが変わってグレクがいなくなると、お母さんに、「グレクどこ行ったん?」と話しかけました。すると、「すぐまた出てくるけんね。ちょっと待っててみようね。」 「うん。」などと、親子の会話も聴かれました。最後は、グレクも仲間の白鳥と出逢うことができ、ハッピエンドでした。楽しかったお話に、子どもたちも拍手喝采です。お部屋に帰ってから、たんぽぽ組のR君が最初の歌をよく覚えていて、「あっひるの行進♪」と口ずさんでいる姿も見られました。

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 そして、「今日楽しかったね。」と、みんな、お話の内容を思い出しながらにこにこで降園しました。今日の楽しい公演は、子どもたちにたくさんの学びを与えてくれました。劇団『バク』のみなさん、今日は本当にありがとうございました。

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コメント (「ようこそ『劇場』へ♪」  ぺんぎん組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2008年11月4日 火曜日

 連休明け、肌寒い風を感じながらも、元気に登園してきた三葉っ子たち。「私ね、私ね!柿狩りとみかん狩りに行ったんよ♪」とか、「僕はUSJに行ったもんね。いでしょ?」などと、口々に連休の思い出を語っていました。家族で遠出したり、お家でのんびり過ごしたり、一人ひとりが有意義な3日間を満喫したようでした。

 登園してきて、すぐに園庭に飛び出したぞう組のT君。あるものに気付き、大声で叫びました。「サッカゴルが出とる!!!」・・・その声を聞いて、4・5人がすぐに集まってきました。「オレが!オレが!」 「負けるか!」と、サッカボルに飛びつきます。一人ひとりがボルを追いかけるので、ごちゃごちゃしてうまくいきません。その時、きりん組のK君が、「ねぇ先生、ゴルをもう1つ出して2つにしたら試合ができると思うんよ。もう1個出してもらえんかなぁ?」と、頼みにきました。「そうやね。出そう出そう。」と言って、ゴルを2つにすると、子どもたちが、「グとパでわっかれっましょ♪」と、グとパで2チームにわかれました。左右の線を引くと、さらにサッカ場らしくなり、楽しそうな雰囲気を感じ取ったたくさんの子どもたちが集まってきて、サッカの試合が始まりました。年長さんの動きを見ながら、年少の子どもたちも必死に追いかけていきます。「オレにパスするんで!」 「速さが勝負やけんな!」と、目や口で合図しながら走っていました。片付けの時間になると、「明日もしような!」と、声をかけ合って、爽やかに汗をぬぐっていました。

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 また、先週盛り上がっていた『お店屋さんごっこ』に、今日はかんたんメールの案内を見て、たくさんのお父さん・お母さんが遊びに来てくれました。くま組のY君は、「わ!!みつば銀行がなくなっとる!!!」と慌てて、教師を呼びに行きました。実は、連休を挟むので、テラスに作っていた銀行は教師が簡単に解体して保育室の中に片付けていたのでした。「先生!早く銀行直さんとみんなが買い物に行けんなるんよ!手伝って!!」と言って、何人かで協力してリフォームをしました。なんとかお店屋さんの開店時間に間に合って、「ふぅ・・・よかった。」と、Y君は胸をなでおろしていました。お父さん・お母さんたちも、銀行でお金をおろし、それぞれレストランに出かけていきました。「いらっしゃいませ!こちらへどうぞ!!」と、元気よく接客する子どもたちを見て、お父さん・お母さんたちも楽しそうにお食事と買い物を楽しんでいました。

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 そして、ぱんだ組では、映画館『えみふるぱんだ』へ、「静かに入って下さい。」と手招きして誘い、「目が悪くならないように前の方には座らず、見やすい位置に座って下さいね。」と、説明する姿が見られました。前回の放送教育の大会の中で、堀田先生がおっしゃっていた、『自分で座る位置を決めて座ることができる能力』=『自己管理力』が育っているなぁ、と感じました。

 他にも、ラメンの出前を受けて配達したり、プラカドを持ってお客さんの呼び込みに行ったりと、今日もお店屋さんごっこは大盛況でした。

 そして、今日は帰りに『お着替え袋』を持って帰りました。半袖から長袖に衣替えです。これからどんどん寒くなります。冷たい風にも負けず活動できるよう、体調をしっかり管理しながら、毎日元気に過ごしていきたいと思います★

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コメント (「風の子☆みつば」   ぺんぎん組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2008年10月29日 水曜日

『あおむし』

 以前からホームページで話題になっていたように、10月16日にひまわり組にあおむしがやって来ました。幼稚園の菜園のブロッコリーの葉っぱで育ったあおむしですが、飼いはじめた翌日6匹のあおむしがサナギになりました。そこで、図書室に行って図鑑を調べ、サナギからどんなふうに蝶になるのか調べた子ども達は、「図鑑のサナギは木にくっついているのに、この中には木がない!木を集めてこんといかん!」とあおむしが住みやすいようにケースの中も作っていきました。

10月25日の土曜日、子ども達が休みだったことが残念でしたが、4匹の蝶が誕生しました。休み明けの月曜日、飼育ケースを覗き込んだR児が、「蝶がおる!何で!?」「あっ!蝶が生まれたんや!」と大喜びして友達と大騒ぎ、頭をくっつけ合って覗き込んでいました。そして、Aちゃんの「図鑑にはちょうちょさん、花の蜜を食べるって書いとったけど、ここにはないよ。」というつぶやきに、他の子ども達が「花とってきて入れようか・・・。」「でも、幼稚園の花は取ったらいかんよ。」などと話し合った結果、「ちょうちょさんは、やっぱりお空に逃がしてあげよう!」と決まりました。

10月27日 晴れた大空に4匹の蝶が空高く飛んでいく姿を見あげた子ども達は「わぁ!!元気でね!」「すごい!!飛んだよー!」と感動していました。それから後も次々やってくる別のケースに入れているあおむしにもえさを替えたり、お掃除したり楽しんで世話をする姿が見られました。昨日は「キャベツがなかった!」ということで代わりに白菜を持ってきたR児。白菜をケースの中に入れてからしばらくすると、ほとんどのあおむしがケースのフタのところにあがってきてしまったのです。えさの白菜の上には1匹もいません。それを見て、「もうすぐサナギになるけん、上に登ったんよ!」と話していたのですが、R児が「でも、おかしいよ!大きいあおむしがサナギになるのに赤ちゃんあおむしまで登っとる!」と気付いたのです。「あおむしは白菜が嫌いやったんよ!」「じゃあ、あおむしみつけたところのブロッコリーの葉っぱ採ってこよう!」と言って、みんなでブロッコリーの葉っぱを採ってきて入れ替えました。すると、どうでしょう。あおむし達はすぐに葉っぱのところに来て、バリバリと食べはじめました。子ども達は、ここでも気付きと発見がありました。子ども達の生き物に対する温かい気持ちも育ってきています。

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 『ぺんぎん組のお店屋さん』

 ぺんぎん組には”ラーメン屋さん”、”くじびき屋さん”、”やおやさん”の3つのお店屋さんができています。。年長児がお店屋さんごっこをはじめたことで刺激を受けたぺんぎん組の子ども達が、早速お店屋さんごっこをはじめたのです。しかし、お客さんがなかなか来ずに思うようにいかなかったのですが、今日はたんぽぽ組さんがひつじ組の”道後温泉バス”に乗ってひつじ組さんの温泉にやって来た後、ぺんぎん組に立ち寄ってくれました。ラーメン屋さんの子ども達は、大急ぎでラーメンを作りますが、大混乱で調理場がめちゃくちゃになっていました。「こんなに散らかったお店はお客さんが来んわい!」とAくん。「きれいにせないかんね!」とMちゃん。お客さんを迎えるためにお店をきれいに準備して待たなければと悟ったラーメン屋さんの子ども達でした。

 また、くじびき屋さんでは当たりくじの景品のことでもめていました。Yくんはくじびき1回に2個の景品を渡そうとしていたのですが、それに気付いたSくんが「1個やないといかん!」と言い合いになりました。今まで誰かに言われるままに動いていた子ども達も、しっかり自分の考えを出せるようになり、お互いの意見を出し合いながらお店屋さんごっこを進めはじめたのです。しかし、もう1つ、お客さんに嫌な思いをさせないようにするという心遣いがそこに必要なことも分かってきたようです。

 やおやさんは野菜作りを楽しんでいます。野菜は田舎からトラックで運んでくる新鮮なものばかりだそうです。お客さんに買ってもらえるように、呼び込みを頑張っている姿が見られました。年長児から様々な刺激を受けて知恵を蓄えているぺんぎん組の子ども達。あさってはたくさんの大人のお客さんがみえることになっています。どんなお店屋さんになるか楽しみです。

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 『ハッピーレストラン』

 くま組ではつくってあそぼの番組をきっかけに、レストランごっこがはじまって約2週間が経ちました。バーガー、団子、ジュースの材料作りからスタートして、先週の金曜日には子ども達が話し合って自分達でバンダナと廃材を持ってくるようにメモを書いて持ってきたことで、月曜日から本格的なレストランごっこになりました。毎日子ども達のイメージが広がっていくなか、接客することで必要なものにも気付いて用意したり、それぞれの品物を協力して作ったりする姿が見られています。

 昨日はSちゃんが「食べ物屋さんの入口には見本のメニューがあるよ。」と言ったことで、全部のメニューを作って展示しました。そして、Yちゃんが「レジのところもレシートがないけど・・・。」とKちゃんに言うと「やったらレシート持ってきたらいいやん!」と提案をしました。また「銀行のカード作ったけど、お金作るところもできてないよ!」とRちゃんが気付きました。

 このように、昨日、また新しい案が出て課題をもったまま今日を迎えました。「先生持ってきたよ!」と数人の子どもが家から買い物をしたレシートを持ってきました。「でも、お店の名前が違う。」とAちゃんが言うと「ハッピーレストランって書こうや!」とYちゃんがレシートをロールの紙に貼っていって、名前を1枚ずつ書き替えました。それを丁寧に巻いていくとレシートができました。レシートが出てくる機械は廃材を使って本物のように作りました。「先生はダンボール持ってきたよ!」と私も用意したダンボールを出すと「銀行作るんよね!」とMちゃんが言って銀行作りがはじまりました。銀行はガラス張りというイメージがあるようで、ナイロンを広げてガラスを作りました。そのなかの作業で、セロハンテープを切って渡す人、テープをうけとって貼る人がいて、きちんと流れ作業をしていました。Kちゃんがどうしても自動ドアにしたいと思うのですが、良い案が思い浮かびませんでした。すると、Yちゃんが「なんか引っかけて動くようにしたら?」と言ったことで、ここは教師の出番と私が両側にロープを張って、それにダンボールを引っ掛けると自動ドアが完成しました。両側に一人ずつ立って、ドアの前に人が立つと「ウイーン。」と言ってドアが開くしくみになっています。それを交代で何人もの子どもが楽しんでいました。看板はMちゃんが習字のように一文字ずつ丁寧に書いていき、まわりで見ていた教師達から思わず拍手が起こりました。明日は、「銀行の中を作る!」と言って張り切っています。

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コメント (「あおむし」・「ぺんぎん組のお店屋さん」・「ハッピーレストラン」  ひまわり組 中村理香・ぺんぎん組 丸山利夫・くま組 村田麻美 はコメントを受け付けていません)

2008年10月21日 火曜日

 年長児が高木の農園の稲刈りをしてから1週間が経ちました。そろそろ園内の稲も刈らなければいけないと教師で話しました。今日は、年中・年少児にも稲刈りをさせてあげようと朝から準備をしました。今までは非常滑り台の下に稲を置いていましたが、前に出すことで稲の色も輝いて見えました。子ども達に興味を持ってもらうため、正門から入ってすぐ子どもの目に飛び込むように稲を移動しました。そのことで、登園してきた子ども達も、その変化に気づいて「稲が前に出とるよ!」「かかしが動いとる!」と口々に話していました。

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 今日は、今までになかった新しいコーナーが出ました。それはわらのコーナーです。普通はわら細工をする時は水に浸して木づちでたたいてやわらかくするのですが、今年獲れたわらはまだ水分があるので水につけないでたたきます。その音を聞いて、ぺんぎん組のFちゃんとOちゃんも興味を持ってやって来ました。古森先生がわらぞうりを作っているのを見て、「作ってみたい!」と思った二人は、まずやわらかくなったわらで縄をなうことから始めました。これもコツをつかまないとなかなか上手くいきません。Fちゃん、Oちゃんは教師に手伝ってもらいながら縄をなっていきました。「なかなかできん。」「ここまでできた!」と初めて縄をなう体験を楽しんでいました。ぞうりを作るには、もっと上手くならないといけないので、今日は作った縄にまつぼっくりを付けて首飾りにしました。出来上がったことで、FちゃんもOちゃんも、とても嬉しそうにしていました。今日は、古森先生が作ったぞうりをちゅうりっぷ組のNくんが嬉しそうに履いていました。教師もわらを使った遊びにかかわり、広げていきたいと思います。

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 さて、いよいよ年中・年少の園内の稲刈りです。まず、始めに古森先生に稲について話してもらいました。稲についているのはもみで、そのもみの服を脱がすと玄米になること、お米の殻の服は、虫や病気から守ることなどを話してもらいました。稲を刈った後は木に干します。お米を太陽に当てることで、「おひさまと仲良しになって、栄養がいっぱいになって甘くなるんだよ。」と教えてもらいました。さらに、鎌と包丁の形はなんで違うのか?という話に対して、りす組のOくんは、「よく切れるため!」と答えました。それもあるのですが、包丁は横になっている物を切るためで、鎌が曲がっている理由は、立っている稲を集めて切り易くするためなのだそうです。稲刈りを通して、様々な言葉に触れ、自分達で稲を刈るという貴重な体験ができました。子ども達は、きっともみの中に玄米があることや鎌と包丁の形の違い、稲を太陽に干す理由などを頭のどこかに覚えていると思います。食育は食べる行為だけではありません。必ず子ども達の知識へと結び付いていくと思います。今日、子ども達はもみ(玄米)、鎌、稲、わら、とたくさんの新しい言葉に出会いました。子ども達は、大人の言葉を真似ながら、その事柄の意味を自分の体験に重ね合わせて正しい使い方を学んでいきます。私達教師も、子ども達に様々な体験の中で、1つでも多く正しい言葉に触れさせていきたいと思います。言葉は人として生きていくために必要な人とのコミュニケーション 伝える、表現する、分かり合うための手段として大切な力になると思うのです。

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コメント (「ぼくも、わたしも稲刈りをしたよ!」 ぺんぎん組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)

2008年10月14日 火曜日

 運動会が終わり、2日ぶりに登園してきた三葉っ子たち。教師を見つけて、いきなり「ビビビビ!」と、ウルトラマンのスペシウム光線をを出してきたさくら組のR君とY君。「Aちゃんね!走るん速いんよ!かけっこ1番やったんよ!」と、友だちに自慢しているひつじ組のA君。事務所で応援合戦を最初から最後まで一人で再現しているさくら組のK君。たくさんの子が、運動会の余韻を楽しんでいました。2週にわたって開催された秋の運動会は、子どもたちを大きく成長させ、一生の思い出として心に残ったのかなぁ・・・と感じ、嬉しく思いました。

 今日はあいにくの雨でしたが、三葉幼稚園は活気にあふれていました。作品展も少し意識し始め、子どもたちの創作意欲が急上昇です。ぺんぎん組のお部屋に入ると、すぐにM君が近づいてきて、「先生。僕絵の具がしたいから、絵の具出してほしいなぁ。」と言って、ブルシトを指さしました。そして、そばに居たHちゃんも、「私も。」と言ってほほえみました。Hちゃんは、1学期に比べてとても積極的になりました。教師や友だちの問いかけに、もじもじしてうまく答えられなかったり、嫌なことがあっても、言葉で伝えられず泣いたりしていた数ヶ月前。今ではあの頃がウソだったかのように、自分から友だちを誘い、欲求を言葉で伝えることができるようになっています。今日も、「青の絵の具がいるよ。先生、はい、どうぞ。」と言って、絵の具の原液を手渡してくれました。進級してから半年が経ち、トラブルも多く見られる年中児。主張したり、協力したり、時にはケンカしたり、ウソをついたり・・・。とても難しい年頃ですが、たくさんの経験を元に、一人ひとりが成長しています。

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 そして、今日の作品づくりの1番!の見所は、『木工』です。1階テラスでは、朝から「トントントントン!」と、とても心地よい音が響いていました。ざらざらだったり、つるつるだったり、分厚かったり、薄っぺらかったりと、様々な種類の木材、長さの違う釘、秋が感じられる、まつぼっくりやどんぐりなどの自然物。作品づくりにはもってこいの、整えられた環境を目の前にして、子どもたちの目はキラキラです。木材を組み合わせて、新幹線や飛行機、タンスやブランコなど、またたく間に作品が作られていきます。その中でもひときわ目立っていたのは、ぞう組のT君が作っていた『車』です。自分の顔よりも大きな板に興味を持ったT君は、それらを組み合わせて、丁寧に釘を打っていきました。それはそれは真剣に、熱中してトントン!と釘を打つ様は、大工さんの様でした。形が整ってくると、次は屋根作りに取りかかりました。ちょうどいい長さの木がないことに気づいたT君は、なんと・・・!(教師のアドバイスもあって)長さを測って、のこぎりで自ら木を切り始めました。途中、疲れてくじけそうになりましたが、それでもT君は、「最後までやる!」と言って、切り続けました。切った木をまた組み合わせ、それはそれは立派な車の形ができあがりました。すると・・・!そこで・・・! 『大事件』勃発!!! 通りかかったK君が、その車の上に乗って、座ってしまいました。・・・ガシャン!!!周りにいた子どもたち、教師、すべての人の動きが一瞬止まり、その方向を見ると、T君の車は・・・つぶれていました。T君の今までの苦労を見ていた教師は、思わず泣いてしまうほど、パニックになってしまいました。その様子で、自分のしてしまったことの重大さに気づいて、「ごめんね。」を連発するK君。誰もが、どうしよう、どうしよう、とあわてました。しかし、そんな中T君は、何も言わず、カナヅチと釘を手に取り、トントントン!と、修理を始めました。その背中は、「大丈夫。直せるよ。まかせといて!」と、語っているようでした。そして数分後、T君の車は見事に元通りになりました。さっきよりもっと頑丈に・・・。K君も、そのできあがった車を見て、再度心を込めた「ごめんなさい。」を言うことができました。友だちが心を込めて作った物=大切なもの、ということが分かったようです。そして、作った物を壊されても、『修理すれば直せるから大丈夫』という、T君の心の余裕に、感動しました。この事件を経験したことで、T君とK君は、何かを学んだはずです。子どもたちのかかわりを通して、私たち教師も考えさせられ、教えられることばかりです。三葉幼稚園で形成される社会。これからも、もっともっと発展していくことでしょう・・・☆すくすくと、一人ひとりが育っている毎日です。

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コメント (「みつばの秋がやってきた☆」   ぺんぎん組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2008年9月30日 火曜日

 台風の接近に伴って、今日も雨の1日になりました。各学年、クラスで室内の空間を利用して運動会の練習をしたり、絵の具でお絵描きをしたりと様々な姿が見られました。秋の虫に興味を持っている年長児は、図鑑を見ているうちに「くつわむし」の鳴き声は本当に”ガチャガチャ”なのかと話題になりました。そこで、たんぽぽ組に「くつわむし」がいることを思い出して、みんなで見に行くことにしました。なんとか保育中のたんぽぽ組の先生に許可をもらって見せてもらえたのですが、待っても待っても鳴きません。「夜にならないと鳴かないのかな?」と年長児の一人が言いました。すると他の先生が「この間の夜、”ガチャガチャ”と鳴いていたよ。」と教えてくれました。声が聞けなくてがっかりしながらも、少しだけ納得してお部屋に帰った年長児達でした。きっと、家の庭から虫の声が聞こえたら耳を傾けることでしょう。

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 一方、ぺんぎん組では、男児達が廃材を使ったヒーローの武器作りをしていました。いつも些細な事でトラブルになる男児達が、共通の目的を持って興味のある武器作りに余念がありません。「僕はゴーオンジャーの武器を作ろう!」「僕はキバの武器を作る!」とそれぞれに好きなヒーローの武器を作っていましたが、Fくんが「合体さそうや!」と言うと、Yくん、Sくんも「いいよ!」と言って武器を合体させて遊んでいました。また、ままごとコーナーでは、女児達が粘土で”ハンバーグ”や”ウインナー”を作ってお母さんごっこをして遊んでいました。楽しそうに料理を作っている女児達の姿を見て、Hくんとの約束を思い出しました。先週、Hくんは戸外で”お味噌汁屋さん”をして遊んでいましたが、運動会の練習があるので「また時間があるときに続きをしよう。」と約束をして片付けたのでした。私はHくんに「今日は時間があるから”お味噌汁屋さん”の続きをする?」と聞きました。すると、「する!」と喜んで答えて、早速”お味噌汁屋さん”が始まりました。その様子を周りで見ていたのが、”武器作り”をしていた男児達や”お母さんごっこ”をしていた女児達でした。何をしているのか気になり、「よせて。」と言って仲間に入りました。みんなが”お味噌汁屋さん”をするのかと思っていたのですが、「僕は武器を作っておもちゃ屋さんにする!」「スパゲティー屋さんがしたい!」「お金を作るお金屋さんがいい!」と意見は様々で、何でも売っているぺんぎん組のレストラン屋さんをすることになりました。ここで驚いたことがありました。武器を作っていたおもちゃ屋さんのSくんが、自分がレストランに行ってお子様ランチを食べた時におまけにおもちゃが付いてきたことを思い出したのです。「この武器をお子様ランチに付けたらいいんよ!」と自分の作った武器をおまけにしたのです。子ども達が家庭で経験したことを自分達の遊びの中に取り入れて、更に楽しいものへと変化させていく姿に関心するばかりでした。

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 そうこうしていると、1階の調理室からいい匂いがしてきました。今日は、子ども達が楽しみにしている手作り給食の日です。今日のメニューは『胚芽米の麦ご飯、じゃがいもときのこと揚げのお味噌汁、納豆揚げ、人参のかき揚げ、レタスと山芋のサラダ、ほうれん草のおひたし、りんご』でした。レタスと山芋を混ぜたサラダは初めての献立でしたが、レタスのシャキシャキッ、山芋のトロトロっとした食感が好評で、野菜の苦手なぺんぎん組の子どももよく食べていました。また、胚芽米の麦ご飯は、ほうれん草のおひたしと一緒に食べることでとても食べやすく、体の小さい年少児もあっという間に食べてしまいました。『食欲の秋』様々な食材を好き嫌いなく食べ、元気な体をで寒い冬に備えましょう。        

そして三葉幼稚園のみんな!「えがお!げんき!やるき!」で運動会頑張ろう!

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*ながいもサラダレシピ

 (材料) ながいも オクラ 人参 レタス  マヨネーズ 塩 酢

1 ながいもを千切りにして少し酢で味をつけておく

2 人参の千切りはさっと塩茹でしてさましておく。

3 オクラは薄い輪切り、レタスは一口大にちぎって塩をして絞る 

4 1から4を混ぜ合わせてマヨネーズであえる。       

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コメント (ぺんぎん組のレストラン屋さん開店!! ぺんぎん組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)

2008年9月18日 木曜日

 台風が近づいています。今日も雨予報・・・。子どもたちと空をちらちら見ながら、「降るかなぁ、どうかなぁ?」 「練習できるかなぁ?」と、心配していましたが、今日はずっと曇り空でした。「今のうちにいっぱい遊ぶけん!」と、はりきっていたりす組のSちゃん。まっさきにうさぎ小屋に駆けて行き、「うさぎさん、エサだよー。」と言って、大根の葉をあげていました。「うさぎさんかわいいねぇ。ここいっぱいいるよ。前はこんなにいなかった気がするけど・・・。」と、不思議そうにしていました。実は、先日、産休中の三好先生が、うさぎを4匹届けて下さったのでした。まだまだ若いうさぎたちは食欲旺盛です。Sちゃんが持っている大根の葉を、少しケンカぎみに取り合いながら、ムシャムシャと食べていました。すくすく元気に育っています。

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 また、らいおん組とくじら組は、合歓の木を訪問しました。どのおじいちゃん・おばあちゃんも笑顔で迎えて下さったので、子どもたちも嬉しくなって、元気いっぱい歌や踊りを披露することができました。ふれあい遊びの『幸せなら手を叩こう』をする時に、最初は恥ずかしがっていたRちゃんでしたが、おばあちゃんの方から手をさしのべてもらうと、一瞬目を見開き、教師の方をちらっと見て、はにかみながらそっと手をのばして、おばあちゃんと触れ合うことができました。『マッサージ』をしている時には、「気持ちいいですか?どこをマッサージして欲しいですか?」と、問いかける子に、「すごく気持ちいいよー。ありがとう。」と、言って下さっていました。『にんげんっていいな』や『むしのこえ』を歌うと、知っている方は、一緒に口ずさんだり、手拍子をしたりして下さっていました。本当にあたたかい目で子どもたちを見守って下さり、涙を流すおじいちゃんもいました。そして、くじら組が入ったフロアに、’あるもの’があることに副園長が気づきました。その’あるもの’とは、『とんぼのめがね』の歌詞と振りが書かれたホワイトボードです。「もしかして、合歓の木のおじいちゃん・おばあちゃんは、とんぼのめがねを歌っていらっしゃるのですか?」と、副園長が質問をすると、「うん、うん。」とうなずくおじいちゃん。「子どもたちに教えて頂けませんか?」と、お願いすると、すぐに子どもたちと一緒に振り付きで歌って下さいました。今まで何度も合歓の木を訪問して交流をしましたが、おじいちゃん・おばあちゃんたちから教えてもらったり、リードしてもらったりしたのは、今日が初めてです。貴重な体験をすることができて、くじら組の子どもたちは、少し得をしました・・・♪こちらから、「○○しよう。」 「△△しよう。」と、働きかけるだけでなく、おじいちゃん・おばあちゃんたちから教えてもらったり、意見を聞いたりしてかかわっていくことも、いいなぁ、楽しいなぁ、と感じました。

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 また、今日は津田中学校と、興居島中学校の生徒さんたちが職場体験学習にやって来ました。お姉さんたちが来てくれたことに、子どもたちは大喜びでした。「こっちに並んでー!」と、大きな声で子どもたちを呼ぶなど、私たち教師も、そのパワーに励まされました。元気で明るい幼稚園の先生になってほしいなぁ、と思います。

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コメント (「おじいちゃん・おばあちゃん、こんにちは!」   ぺんぎん組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)