2009年2月20日 金曜日
踊りが大好きなひよこ組の子供たちは、登園して来るなり「お祭り太鼓がしたい」「くいしんぼうがしたい」と毎日テラスに出て、踊っています。今日も、いつものように踊っていると、原田先生が、「ひよこ組さん、ミニ発表会に飛び入りでちびっ子ザウルス踊ってくれる?」と声をかけにきてくれました。すると子供たちは、「踊る、踊る」と大喜びで、一目散にホールへ駆け出していきました。本当は、ひよこ組は昨日ミニ発表会に出たので、今日は出ないことになっていたのです。ところが、ちびっこザウルスのプログラムを読むことになっているぞう組の子供たちが、「読みたい」と残念がっているということで、古森先生がひよこ組も踊ったらと言ってくれたことで、参加することができたのでした。本番は、泣いて踊れなかったAちゃんが今日は踊ることができました。突然ではありましたが、そこはひよこ組さん自分の思いのままに楽しんでいました。
今日は、参観日の最終日でした。すみれ組では、かばんを片付けるとH君が1番に来てくださったお父さんとお母さんと一緒に泥団子作りをする姿が見られました。お母さんも「泥団子作りってはまりますね」といって、ピカピカの泥団子を目指して、子どもと一緒になって楽しんでいらっしゃいました。お父さんは「僕は見てるから」とその様子を優しく見守って下さっていました。他の子ども達も大喜びで、いつも以上に一生懸命作っていました。しばらくして、大事件!!!H君が一生懸命作った泥団子が割れてしまったのです。泣きだしてしまったH君に、お父さんが「任せろ」と言わんばかりにH君の為に泥団子を作り始めました。しかし、何度も何度もひびが入ってしまい、その度に必死に水をつけて直したり、他の子どもが砂をかけて手伝ったりする姿を見て見ている私はとても温かい気持ちになりました。最後の方には、お父さんお母さんの方が子どもよりも熱心に作られている姿は、毎日つい子どもの気分になって熱中して遊んでいる私たちには気持ちが分かって、とても嬉しい1日でした。 お部屋では、1年間の絵を綴る「僕、私の絵」の表紙作りをしました。みんな、絵がとっても上手になっていて、足や体、顔を動かして、嬉しそうに描いていました。「大人になったら、どんな風にこの絵を見るのかな。。。」と、私の幼稚園時代の絵を思い返しながら、子どもと一緒に楽しい時間を過ごしました。
自由参観日の最終日は、赤コースのミニ発表会でした。ミニ発表会とは、2月8日の生活発表会で欠席してしまった子どものために、園内でもう1度、発表会をしようというものです。9時30分開始の予定でしたが、教師が子ども達ひとりひとりの衣装を点検し、みんながステキになるようにとこだわっていて気がついたら20分遅れてしまっていたのでした。それは、その一瞬は2度とない一瞬だから子どものできるだけ、可愛い姿を見せてあげたいという古森先生の思いからでした。私達、教師では気付けない部分を古森先生に指摘してもらったのでした。「今日は、生活発表会では見ることのできない舞台裏もみてもらいます。」ということで、幕間の子ども達の様子も保護者の方に見てもらいました。舞台裏では、教師に指示されなくても、並んだり、大道具を運んだり、片付けたりする姿を見て感心された保護者の方もいらっしゃったのではないかと思います。
今年度、私は、年中のオペレッタ「ピーマンマンとかぜひきキン」を担当しました。子ども達は、元気いっぱいに表現することができ無事に発表会は終わったのですが、私は後悔することがありました。それは、発表会本番の時にピーマンマンのマントが外れてしまったのです。マントが片方外れてしまったKちゃんは、そのことを気にしながら踊っていました。あの時「外れたらお友達同士で付けてあげてね!」ということを伝えていたらと、とても後悔しました。そして、今日のミニ発表会でもう1度発表できる機会ができ、そのことを伝えることができました。すると、見事に友達同士でマントを付け合う姿がみられたのでした。それを見て更に、もっと早くに伝えてあげていたらという気持ちが大きくなりましたが、言われたことを、すぐに実行できる子ども達の成長した姿はとても嬉しく思いました。
昔から「2月は、逃げる」「3月は、去る」と言われていますが、あっという間に一日、一日が過ぎていく今日この頃です。2月もあと一週間で終わり3月18日は、いよいよ卒園式です。きりん組では、卒園式にむけて、気持ちが高まるよう話をしたり、座席で立ったり、座ったり、返事をしたりなどの練習を少しずつ始めています。子ども達は、すぐに自分の座席の位置を覚え、名前を呼ぶと元気よく「ハイ」の返事をすることができています。一人ひとりの表情を見ると、とてもたくましく感じられるようになりました。来週の月曜日は、卒園写真の撮影です。また、絵の表紙作りをしたり、アルバムに貼るパソコンのお絵描きをしたり、文集の表紙を作ったりと子ども達は、創意工夫しながら着々と卒園の準備をすすめています。卒園まで残り少なくなってきましたが、子ども達と共に笑い、喜び、感動し、そして、発見して一日、一日を大切に過ごしていきたいと思います。
2009年2月3日 火曜日
2月3日の今日は、節分です。ぺんぎん組の子ども達も以前からお面作りをして準備をしてきたので、今日の豆まきをとても楽しみにしていました。私がバスで子どもを迎えに行った時のことです。年長組のYくんが私に聞いてきました。
「先生って、何歳なん?」
「先生は25歳やけど・・・。」
「じゃあ、豆26個食べれるね!いいなぁ。」
Yくんは、去年の豆まきの日に古森先生から「数え年」のことを教えてもらい、そのことをしっかりと覚えていたのでした。「年長さん、さすがやな!」と感じさせられました。
ぺんぎん組の子ども達は、登園してきてから豆まきの豆作りを始めました。新聞紙を使って大小さまざまな大きさの豆が出来上がりました。次に豆を入れる枡作りです。身近にある廃材を使って、バックのようにしたり、お財布のようなものがあったりと三葉っ子らしい枡が出来ていました。今日は廊下を歩いていると、月刊絵本の付録のお面や自分で描いたお面を身に付けた可愛い鬼さんに、たくさん出会うことができました。
ホールに集まって豆まきの話を聞こうとした時、子ども達は「ある人」がいないことに気づきました。今日は、古森先生が風邪でお休みだったのです。
「どしたんかな?」
「お腹痛いんかな?」
と、口々に心配している会話が聞かれました。そこで、古森先生を元気にするためにはどうすればいいのかを子ども達と考えてみることにしました。
「風邪の鬼を追い払う!」
「薬を飲めば元気になるよ!」
と、様々な意見が聞かれましたが、年長組から「自分のことは自分でする!」という声が聞かれました。発表会の練習中、ずっと手伝いをしてもらっていた年長組の子ども達は古森先生への負担をかけまいと、「自分達でやろう!」と考えたのです。発表会の練習を通して心も1つ成長した年長児を見て嬉しく思いました。毎年古森先生の説明で始まる豆まきを今年はどうすれば、古森先生に負けない楽しくて分かりやすい説明ができるかを教師達で考えました。いつも古森先生から言われている教師の自立が試される日になりました.ここは文明の機器で「豆まきは”いじわる鬼”や”泣き虫鬼”、”好き嫌い鬼”など心の中の悪い鬼をやっつけるものだよ!」ということをイラストや紙芝居をプロジェクターに映して説明することにしました。子ども達も「ゲームのやり過ぎ鬼をやっつける!」「劇で大きな声を出さない鬼を退治する!」と自分の心の悪い鬼をやっつけようと豆まきを楽しんでいました。
今日は家庭でも、子ども達の可愛い鬼が活躍してくれることと思います。
2009年1月26日 月曜日
松山椿まつりを1週間後にひかえ、この地方で言われている通り、とても寒い1日になりました。バス停で待っていたHちゃんは、お父さんと手を重ねて、手と手をこすり合わせながら待っていました。バスが到着すると、「わぁ!バス来た!待ってたよー。寒かったよー。」と言って、ほっとしたようにバスに乗り込んできました。「今日も寒いねぇ。」と、私が声をかけると、「うん。でもね、お父さんの手もあったかかったぁ。」と、嬉しそうに話してくれました。昔を思い起こすと、寒い日は、おしくらまんじゅうなどで体をあたためあったものでした。Hちゃんとお父さんの姿を見て、体と体をくっつけてあたため合ったり、手をつないだりと、親子のスキンシップができるチャンスで、いつまでもHちゃんの心に温かい思いとして残っていくのではないかと思いました。
さて、幼稚園では、今日も発表会の練習が進んでいます。3階ホールでは、舞台待ちの子どもたちがたくさん集まってきます。「次は僕たちの番!」 「大きな声出そうね。」と、自分たちで順番を数えながら待っています。ただ待つだけでなく、「あの子の踊りが上手やね。」 「あの子の手の振りがいいね。」と、じっくり観察している姿もあります。ぞう組の劇を見ていたひよこ組の何人かの子どもたちは、その場で踊り出してしまうほどでした。何度も何度も同じ所を繰り返し練習する姿を見て、覚えてしまったんです。ひよこさんのパワーもあなどれません。年長さんも負けてられない!とばかり、さらに練習に身が入っていました。踊りもオペレッタも、まだ1週間あるとは言え、かけ声が少しズレていたり、恥ずかしがったりする姿も見られ、完成まで1歩手前といったところでしょうか。
今日の給食の時間のことです。「ぺんぎん組はお休み少ないよねぇ。」と、私がつぶやくと、「えっ?ほかのクラスはお休みおるん?」と、H君が答えました。「お休みしてる子が多いクラスもあるんだよ。」と言うと、「へぇ。寒いからかな。」と、M君が答えました。 「みんなの体の中に入って、熱を出したりしんどくさせたりする、バイ菌が今はいっぱいいるんだよ。そしてほかのお友だちのところにもぴゅぅーっと飛んでいって、うつしちゃうんだよー。」と私が言うと、「じゃぁ、ピーマンマンがやっつけに行かないといけないね!」と、Rちゃんが答えました。年中が発表会で演じるオペレッタの‘ピーマンマンとかぜひきキン’というお話の中で、ピーマンマンや野菜たちが、かぜひきキン(バイ菌)をやっつける!というストーリーがあるのです。Rちゃんは、今回のお話をそれになぞらえたようです。「そうだね。お野菜いっぱい食べて元気な体になったら、バイ菌も飛んでっちゃうかもね。」と言うと、野菜が苦手な子どもたちも、「がんばって食べてみようかな・・・。」とつぶやいていました。寒くても、外でたくさん遊んで、手洗いやうがいもしっかりして、元気な体を作っていけるように、私たち教師も積極的に声をかけていきたいです。お休みしているお友だちも、早くよくなって、元気に幼稚園に来てね♪
2009年1月13日 火曜日
新学期が始まってすぐの3連休明け、「登園を渋る子どももいるかな?」という私の心配をよそに、ぺんぎん組の子ども達は元気いっぱいに「おはよう!!」と挨拶して登園してきました。今日はこあら保育の子ども達の一人登園の日です。教師達は、どうすれば満3歳の子ども達が楽しめるのかを考えて、園庭に小さな砂山を作ったり、小さなシャベルを用意したりして環境を作りました。寂しさから泣いてしまう子もいましたが、お兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に遊んだり、自分のしたい遊びを楽しんだりしていました。
今日は15日のじゃがいも植えに向けて、じゃがいもの種芋を切って干す活動を年中と年長児がしました。じゃがいもやさつまいもがどのようにできるか知っていますか?三葉幼稚園の年長児にもなると、じゃがいもは種芋から、さつまいもはつるからできるという違いを知っているのです。では、どうして種芋は2つに切るのでしょうか?古森先生からの問いかけに対して、年長児達は
「芽が下に向いとったら真っ暗で伸びんよ!」
「上に出るように、芽を上向きにせないかん。」
と、今までの経験から芽が下に向いて成長することは適していないことがよくわかっています。2つに切ると、種芋の切り口がじゃがいもの水分で濡れてしまいます。濡れたまま植えると、そこが腐ってしまい、じゃがいもはできないのです。今日は切り口に灰を付けて乾かしました。古森先生は子ども達にイメージさせました。
「みんなが怪我をしたらどうするかな?」
「薬をつける!」
と子ども達。灰にはじゃがいもを病気から守る働きがあるのです。灰は熱が加わって無菌であること。お母さんが料理を作るときに煮たり、焼いたりすることでばい菌が死んでいくことなど、様々なイメージを膨らませながら新しいことを学んだ子ども達でした。
子どもは達は遊びや経験を通して頭の中の引き出しに知恵を取り込みます。そして蓄えた知恵が必要な場面に出くわすと引き出しからそれに合った情報を選び出して取り出し、イメージを広げ更に豊かな知恵として応用していきます。たくさん遊んで引き出しに溜め込んだ知恵を必要に応じて取り出せる機会をたくさん与えること、それは毎日の遊びや生活の中にあるのです。教師は一人一人の子ども達の育ちを見つめ、それぞれに合った働きかけやかかわりを大切にしていかなければいけないと改めて感じたのでした。
2008年12月16日 火曜日
毎日寒い日が続いていますね。今日の風も冷たいなぁ・・・と思いながら、私が靴箱の所に立っていると、「幼稚園来たぁ!」と、楽しそうな声で、こあら組のK君とT君がひょっこり現れました。そう!今日はこあら組のお楽しみ会です。K君とT君を先頭に。たくさんの親子がやって来ました。屋外遊戯場から幼稚園まで歩いてくるちょっとした道のりの間でも、「ワクワクするね。」 「楽しみだね。」と話していたそうです。
今日は、火曜日コースのお友だちも水曜日のお友だちもみんな一緒に3Fホールに集まりました。クリスマスの楽しいメロディーが子どもたちをお出迎え。昨日、年中さんが張り切って作ってくれた星や人形の飾りが、雰囲気をより一層楽しくさせます。小さなとんがり帽子を被り、こあらさんたちも嬉しそう。’糸まき’の手遊びをして、ちょっと静かになると、なんだか幕の中からヒソヒソと話し声が聴こえてきました。「メリークリスマース!」と、幕の中から登場したのは、サンタの衣装を着た、三葉幼稚園のちびっ子サンタさん。まだクリスマスまでは日にちがあるけど、ちょっと早く来すぎちゃった、おっちょこちょいのあわてんぼうのサンタさんです。サンタに扮装した年長組の子どもたちの出し物は、こあらさんも嬉しそうに見ていました。『あわてんぼうのサンタクロース』 『赤鼻のトナカイ』の歌を一緒に歌ったり、踊り『もったいないソング』を見て、ゆらゆらと身体を動かしたり。自然と笑顔になります。
そして、こあら教師の出し物は、ちょっとした寸劇でした。おしゃれなサンタクロースから、2匹のトナカイは1つずつプレゼントをもらいます。でも、サンタクロースのクイズに正解しなければ、そのプレゼントはもらえません。「ク・リ・ス・マ・スの 『ス』 で、おしゃれになれるものはなんだ!」という質問には、年長の子どもたちに負けないような大きな声で、「スカート!!!」と、たくさんのこあらさんが答えてくれました。教師の問いかけに反応してくれたり、逆に質問することができたり・・・すっかり溶け込んでいるこあらさんでした。そして、劇の中では、トナカイがサンタクロースを迎えに行き、プレゼントを持ったサンタクロースが登場しました。年長さんに手伝ってもらって園児からの手作りのペンダントと、幼稚園からのクッキーをプレゼントしました。みんな喜んでもらえたかな・・・?
それから、会議室に移動して、幼稚園の手作り給食を食べました。今日のメニューは、黒豆ごはん、豚のからあげ、大根の煮物、さつま芋とりんごのサラダ、すまし汁、ケーキです。アレルギー対応の栄養満点のメニューです。「うわー!すごーい!」と言って、みんな感激してくれました。幼稚園に入ったら、またみんなで食べましょうね。そうして、こあらさんのお楽しみ会は、幕を閉じました。3学期からこあらさんは一人登園になります。たくさん泣いてもいいです。お母さんと離れるのはさみしくて辛いですが、親子で頑張りましょう!私たち教師も、あたたかく迎えて、安心した雰囲気を作りたいと思います。
さて、幼稚園では、今日が2学期最後のお弁当日でした。うさぎ組のOちゃんのお弁当には、お母さんからのお手紙が入っていました。それをみんなで読んで、嬉しくなった子どもたちは、「残さずにピカピカにして帰ろうね。」と言って、全部きれいに食べて帰りました。そして、自分たちも、毎週早起きして作ってくれたお母さんにお礼のお手紙を書いて、大切にシール帳にはさんで持って帰りました。手作りのお弁当は子どもたちのパワーの源です★今日もみんな、おいしく食べて降園しました♪
2008年12月5日 金曜日
今朝は大荒れの雨と風の音で目が覚めた方も多かったのではないでしょうか?私も今朝はバス当番だったので早めに家を出て園バスは定刻には出発しましたが、天候のせいか道路が混んでいてバスが遅れてしまい雨の降る中、時間通りに出てくださった方には本当に申し訳ない気持ちでした。
園に帰ってくると子ども達は用意してあった制作遊びの環境のなかで思い思いに遊んでいました。 月刊絵本の付録の「きょうりゅうのあかちゃん」を制作しているこどももいました。 絵本に作り方の説明が書いてあるので文字と絵を見て自分で作れたようです。
説明を見ながら作る物といえば毎月シール帳に貼っている折り紙はほとんどの子どもが折り方を見ながら自分達で作れるようになっています。 12月はサンタクロースを作る予定だったので折り方の見本を出していると興味を持った子ども達が集まってきて作り始めました。 分からないところは隣で折っている友達に聞きながらどうしても分からないときは「せんせいおしえて」と聞きに来て折っていました。なかには、始めから出来ないと言ってくる子もいますが、教師に手伝ってもらって何度も折り直して折り線が分からなくなっても何とか最後まで仕上げることが出来た時はとても嬉しそうでした。 この満足感や充実感が次のやる気につながっていきます。
今日は一日雨が降っていたので他のクラスでも室内の活動が沢山見られました。 「クリスマスのお楽しみ会にはサンタさんが来てくれるかもしれないから」とプレゼントを入れる袋を作ったり、アルバムの整理をしたり、年長組ではケアフル竹原やねむの木訪問の際のプレゼントや劇遊びの小道具を作る姿もみられました。 お年寄りと交流する年長児達は訪問先のおじいちゃんおばあちゃんの事をおもい浮かべながら「どんなことをしたら喜んでもらえるのかな?プレゼントは何にしようかな?など毎日考えながら少しつづ準備しているのです。
外で遊べないけれど雨もまた自然の贈り物です。こんな日だからこそ感じたり別の遊びを考えたりと楽しい学びがあることを教師は気づいて援助していかなければと思います。
明日は赤コースの参観日です。 寒くなりそうですが、元気な子ども達の普段の遊びの様子を見て頂きたいと思っています。
2008年12月2日 火曜日
今日はバスで登園してきたぺんぎん組の子ども達が、「先生、持ってきたよ!」と昨日忘れていた焼き芋用の新聞紙とアルミホイルを持って来ました。今日も焼き芋が食べられることをとても喜び、シールを貼り終えると、戸外に飛び出していきました。今日はこあら保育の日です。こあら保育で弟が来るKちゃんは、張り切って昨日覚えた焼き芋の作り方を教えてあげていました。他のこあら保育の子ども達も保護者と一緒に、お芋を何個もくるむ姿が見られました。遊ぶことを忘れて、焼き芋の所でずっと出来上がるのを待つこあら組の子ども達の姿がとても可愛らしく見えました。
ぺんぎんくみのHくんは、さつまいもがアルミホイルでしっかりと包まれているか確認している私の傍で、その様子をずっと見ていました。
「先生、なんしよん?」
「さつまいもがちゃんと包まれてるか確認しよんよ。」
「なんで?」
「中から新聞紙が見えとったら、そこから火が入って真っ黒のお芋になるけんよ。」
「ふーん。」
とHくんは納得した様子。しばらくすると・・・。
「先生、手伝ってあげらい!」
と、しっかり包まれているか確認する手伝いを始めました。焼き芋を包む作業のなかにも、科学の要素がたくさん含まれています。今日、Hくんはアルミホイルにしっかり包まれていないと、そこから火が入り込んでさつまいもが焦げてしまうという原理を学習したのです。こうした経験が大人になった時にきっと生きていく力になると思うのです。子ども達の周りには、いつも科学があります。そのことを教師が気付き援助することで知恵として蓄えられていくのです。
降園前、1階のテラスの前で苺のプランターをいじっている古森先生の姿が見えたので、何をしているのか覗きにいきました。今年の春に植えた苺が花を咲かせ実をつけた後、伸びたライナーの先に子株が生まれ、さらに伸びて孫株までできていました。「この子株を植えると来年またおいしい苺ができるんだよ。」と古森先生に教えてもらい、そのことを初めて知った私は子ども達に絶対に伝えようと思い部屋に帰って「親株、子株、孫株」の話をしました。しかし、子ども達はいまいち理解できなかった様子なので、作業している古森先生の元へ連れて行きました。「この株がおじいちゃん、おばあちゃんでしょ。これがおとうさん、おかあさん。そして、これがみんなだよ。子どもは風の子で元気いっぱいでしょ。だから、冬を越して春に大きくなっておいしい苺ができるんだよ!」子ども達はよく理解した様子で、来年できる苺を楽しみにしていました。
年長のテラスに干している干し柿の話です。今日、年長組では全園児分足りない干し柿について各クラスでどのようにしたらいいか話し合われたようです。『年中、年少児にあげたらいい!』『自分達も食べたいから、切って分ければいい!』『まだ柿がなっているんだったら、採ってきて作ればいい!』などの意見が出たそうです。最終的に渋柿を採ってきて、足りない分を自分達で作ろうということになったようです。全て教師が人数分はじめから用意するのではなく、足りなかったらどうするか考えさせることで、今までの生活のなかで蓄えてきた知恵と経験を活かしてここでもしっかりと自分達の手で解決することができました。
コメント (「踊り大好き」 ひよこ組 水木良美 「ピカピカの泥団子作れるかな?」 すみれ組 松田 亜弓 「ミニ発表会も楽しかったね!」 ぺんぎん組 丸山利夫 「卒園式にむけて?意識を高めて?」 きりん組 山田 美和 はコメントを受け付けていません)