2008年4月30日 水曜日
今日は、太陽の日差しがじりじりと照り、夏日になりました。園庭の土もはだしになると暑く、子ども達からは「あっつー。」という声が思わずあがりました。それでも、子ども達は、それぞれのクラスのカラー帽子を被り、はだしになって元気に戸外を走り回っていました。そして、帽子を脱いで汗ビショビショになった顔を見せてくれました。新しい帽子の色にもすっかり馴染んだ子ども達は、砂場や泥場で泥団子を作ったり、包丁ままごとで協力し合って一つの料理を作ったりと、遊び方も様々です。泣いている年少組さんに、「どうしたの?大丈夫?」と声をかけている年中組さんもいて、毎日の遊びや子ども同士のかかわりを通して、学年を超えた関係もできているようです。
又、今日年中組さんは、みんなで第一駐車場に玉ねぎの収穫をしに行きました。駐車場には、30個の春玉ねぎが植えられていました。全員が収穫するには数がないので、4・5月生まれのお友達が代表で抜きました。「いーなぁ。」「僕もひきたい!」と口々に言っていましたが、夏の玉ねぎはみんなで採ることを約束して、お誕生日の友達を応援しました。みんなが収穫した玉ねぎは、家やスーパーに置いてある玉ねぎとはちょっと違います。上に大きな葉っぱがついていて、下には長い長い根っこがついています。「玉ねぎは最初はこんな風に採れるんだよ。」と掲げて見せ、順番にまわしていきました。自分の手元に玉ねぎが来ると、葉っぱや根っこを何度も何度も触ってみたり、鼻に近づけて匂ったりしていました。「どんな匂い?」と聞いてみると、「すっぱい匂い。」とか、「甘い匂い」などの答えが返ってきました。中には、「おひさまの匂いがする。」と言っている子もいました。すごく意外な答えだったので、ドキッとしましたが、子どもの素直な表現力に驚き、感心しました。「自然と共に生活している三葉幼稚園の子ども達だからこそ、こんな柔軟性のある発想ができるんだな。」と思いました。この春から教師として三葉幼稚園に来ている私ですが、子どもたちの行動や発言には驚かされるばかりです。子どもたちのいい所をどんどん引き出していけるように、子どもたちの成長のお手伝いをしていけるように、これからもかかわっていきたいです。
そして、子ども達は、収穫した玉ねぎを得意そうに持って帰っていると、事務所の横にかわいらしい2本のたんぽぽが綿毛になっているのを見つけました。フゥーっと息を吹きかけたり、立ち止まってじっくり見ていたりしていました。先日、たんぽぽを題材としたビデオを視聴したばかりなので、とても興味津々に見ていました。
今日は、自然に触れ合う機会がいっぱいあった1日でした。子どもたちにとっても、とても貴重な経験ができたのではないかと思います。
2008年4月18日 金曜日
今日、正門で子ども達を迎えていると、「先生あれ見て!」とぺんぎん組のRちゃんが声を掛けて来ました。Rちゃんの指差す方向を探してみると、年中のお出かけバックを掛けてブランコをこいでいる女の子がいました。「あっ!!危ないね。Rちゃん教えてきてあげて。」と頼むとブランコに駆け寄り教えてあげることができました。ぺんぎん組では昨日お出かけバックを配り、使い方を指導したところで、子ども達が教師の話をしっかりと聞いて覚えてくれていたことを嬉しく思いました。
通常保育になり、戸外でも十分に遊べる時間ができたことで、今までしたい遊びをみつけることができなかった子どももしたいあそびをみつけ、クラスの雰囲気に馴染めなかった子どもも友達の輪に入り遊んでいる姿が見られました。ぺんぎん組では、さくら組から進級した子どもがクラスの半分以上を占めていたので、他のクラスからの進級児が不安にならないかと心配していましたが、砂場で山を作ったり、お出かけバックを持って探検に行ったり、ままごとをしたりと友達とのかかわりが見られていました。室内では、粘土のコーナーで何人かの男の子と女の子が遊んでいました。遊びの様子を覗いてみると、廃材のカップの中に粘土を丸めて入れて、アイスクリームを作っていました。「おいしそうやね。」と声を掛けると、「先生、スプーンがないんよ。」とSちゃんが困った様子で言いました。「そういえば、先生スプーン持ってるんよ。」と廃材でたくさんもらったスプーンの事を思い出し、探すことにしました。しかし、全く見当たらず、「そうだ!なければ作ればいいんだ!」と思いつきました。「よし!先生が作るぞ!」と廃材の中から厚紙をみつけてきて、ハサミでスプーンの形に切っていきました。「私も作る!」、「僕もしたい!」と子ども達も作り始めました。上手にハサミを使いこなす子もいれば、教師が書いた線を一生懸命に切っていく子などもいて手作りのスプーンが出来上がりました。「本物のスプーンがなくても、自分たちで作ることができたね!すてきなアイスクリームができたね!」子ども達は、出来上がったアイスクリームを手に、とても嬉しそうな表情が見られました。
今日は、くじら組のテラスから小さな鯉のぼりが飾られていました。そこでの面白いエピソードです。古森先生は、今日子どもたちに意識を持たせておきたいと考え、くじら組の倉庫に鯉のぼりを探しに行きました。「なにするん?」と子ども達は興味津々でついていって、古森先生と小さな鯉のぼりを探しました。小さな鯉のぼりをみつけると、古森先生は「棒が欲しいんよね。」とつぶやきました。すると、くじら組のKくんが「あそこの倉庫にあったよ。」と言って、倉庫に竹の棒が立てかけてあったことを思い出して取ってきました。その先に鯉のぼりを取り付けて、テラスから外に飾りました。古森先生は鯉のぼりを出す発案と棒でさりげなく飾っておきたいと思って「棒が欲しい」とつぶやいただけで、その後の過程は、すべてくじら組のKくんを中心にして子ども達がしてしまいました。「先生はいらないね。」古森先生はただ見守るだけでした。帰りのバスでのこと。。。「古森先生はマンションに住んどんかな?」とKくん。Kくんは棒に鯉のぼりを吊るしたことからマンションに飾った鯉のぼりのことをイメージしたのでしょう。昨年も幼稚園では大きな鯉のぼりを何匹もロープに吊るしていたのです。子どもの発想、考えは面白いなと感じた話でした。
年中組の子どもの中には、2階から物を落としてみたり、物を投げてみたりと悪さをする姿も見られ始めましたが、図鑑を持ってタンポポを眺めたりダンゴ虫を探したり興味津々で活動する姿もみられます。子ども達の様々な発見に感動、共感し楽しい園生活になるよう頑張りたいと思います。
2008年2月22日 金曜日
昨日、りす組とぺんぎん組は初めての合歓の木を訪問しました。初めてということで、古森先生が「この子どもたちをこれから皆さんが育てていって下さいね。」と声を掛けて下さったおかげで、デイケアを訪問したりす組は、おじいさんおばあさんが笑顔で迎えて下さり、「七つの子」の歌もお年寄りと一緒に大合唱になりとても温かい交流ができました。ぺんぎん組は、デイケアに比べ、身体が不自由な方の所を訪問しました。子どもたちがそばに行くと、突然泣き出すおじいちゃんに驚き、それ以上近寄れなくなったRちゃんは、「ありがとう」と嬉しくて泣いてるんだよと古森先生に教えてもらい、安心して触れ合うことができました。また、ほとんど反応のない方に対し、一生懸命に手を握りながら手遊びをして離れるときは「行ってくるね」と何度も声をかけるMちゃん。よだれがついた手を嫌がらず、しっかり握ってあげるYくんなど想像もしなっかった子どもたちの姿に驚きと感動でいっぱいになり、私も心が洗われるようなひとときでした。
さて、今日は毎回楽しみにしているてづくり給食でした。私たちは先日の食育講演会後、食べることの大切さ、手間をかけて心を込めて料理することの大切さを改めて感じながら、子どもたちにも伝えていきたいと思いました。配ぜんの仕方も気をつけて、一つ一つの料理を引き立たせるように美しい盛り付けを心がけました。今日は子どもたちが自分でおみそ汁を運んだのですが、年少さんはこぼさないように、そっとそっと運ぶかわいらしい姿が見られました。納豆の中には、きざんだりんごが入っていて、子どもたちも嬉しくて、「デザートみたい!」と残さず食べていました。ちりめんとれんこんを油で揚げただけでも、とてもおいしく、キャベツにかけて食べました。幼稚園で食べられるてづくりの味のおかげで、にんじんが大きくてもパクパク食べる子どもたちが育っています。
2008年1月28日 月曜日
今日も朝からとても冷え込みました。午後からは雨が降り始め、その雨もあられになって一層寒さを感じました。さて、子ども達はいつものように登園し、戸外ではなわとび、サッカーなど身体を動かして遊んでいました。
屋外用のカセットデッキは発表会の踊りの曲を流して踊っていましたが、駈足の曲に変えると年少児が嬉しそうに園庭を走り始めました。何周も走って一緒に走っていた教師達も息が切れそうでした。
なわとびをしていた年長児は個人用なわで友達同士で回数を競い合って跳んだり、中には二重跳びができる子がいたり驚きました。年中児は「先生、まわしてー!」と長なわの前に並んで一人ずつ数を教えて跳ぶことを楽しんでいました。
ひよこ組さんはなわをヘビのように動かしたり、自分がぐるぐる巻きになってほどけなる可愛らしい姿もみられました。片付けの後は発表会の練習です。りす、ぺんぎん組は歌をもっと素敵な声でお客さんに聴いて欲しいと練習するのですが、なかなかうまくいかず、古森先生に『こぎつね』『そうだったらいいのにな』の歌についてお話をして頂きました。ぞう、らいおん、きりん組は『にじ』の歌詞を分かりやすく話して頂くと、さすが様々な経験をしてきた年長児だけあってすぐ情景が思い浮かび、歌が驚くほど変化したそうです。本番がとても楽しみです。
さて、今日は手造り給食でした。先生達の手造り味噌にごぼう、さつまいも、人参の根菜類、白菜、厚揚げ、こんにゃく、しめじ。身体によい食材がたっぷりの具だくさんみそ汁でした。子ども達が温かいみそ汁を食べられるよう、出来上がりの放送が流れると準備万端、わくわくしながら待ち、「いただきます」の後はどの子もパンより先にみそ汁から食べ始めていました。「あったかくって天使になりそう・・・」と呟く子も。根菜類は身体を温めてくれます。心も身体もぽかぽかになって大満足の笑顔がいっぱいでした。
こんな寒い日も温かいおみそ汁を頂ける三葉っ子は本当に幸せです。栄養のあるものを食べてしっかり身体を動かして遊び、強い身体になって風邪なんかに負けません。
2007年12月14日 金曜日
三葉幼稚園にサンタクロースがやって来て一夜が明けました。
今朝、バスに乗ってきた子どもたちは、サンタさんがくれたプレゼントを「お家のバックに入れてきたよ。」「テーブルの下に置いてきたよ。」と大切にしまってあるようでした。ケーキの方は「弟と半分こして食べた。」「お母さんにも一口あげたよ。」と家族で仲良く分け合って食べたことを教えてくれました。その中でうさぎ組のM君が「とんぼのケーキだったんよ。」と言うのです。私はなんでとんぼなのかと不思議に思い、聞くと、「緑のびろびろのが羽で赤いのが2つあってそれが目なんよ。」と言いました。もうお分かりですね。ケーキの上に飾ってあった柊のことだったのです。私たちはクリスマスには当たり前に見る柊の飾りですが、子どもたちは1つ1つが新鮮なもので、それを大人が真似できない言葉で表現します。私はとても温かい気持ちになりました。子どものつぶやきをこれからも聞き逃さないようにしようと心に誓った朝でした。
園庭にでると、あひるの乗り物のそばで、子どもたちが熊手を使い、いちょうの葉を集めていました。見上げたそのいちょうの木は以前、見事に黄色く色付いてから、今では西側の葉が全て落ち、ここ最近、いちょうのじゅうたんができていました。子どもたちはそのいちょうの葉を一枚一枚拾い集め、花束にしたり、両手ですくって雨のように降らせたり、三輪車の後ろの座席にいちょうをいっぱい積んで走り、ついて走っている友だちが落として遊んでいました。その後を振り返ると園庭にいちょうの道ができていました。いちょうの葉があるだけでこんなに子どもたちは遊ぶことができるんだなと驚くばかりでした。
さて、先日、預かり保育のお母さん先生から、キャリー6個分のみかんを頂きました。昨日から昼食後に一人一個、みかんを食べています。友だちと1つのテーブルを囲んで「みかん食べたらカゼひかんのよ」とおいしそうに口いっぱいほおばる子どもたちの姿はとても微笑ましいものでした。みかんの産地、愛媛県の子どもたちならではの味わいですよね。
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