2016年2月9日 火曜日
幼稚園の第1駐車場に目をやると、梅の花が咲いていることに気づきました。昨年、年中児が植えたチューリップの球根も土の中から芽を出し始め、徐々に春が近づいてきていることを知らせてくれています。
今日は、朝から壊れかけたオペレッタの大道具を子ども達と修理しました。オペレッタに必要な道具を自分達で準備するという意識が身についてきて、協力して運んだり設置したりしています。そのため、大道具がくたくたになり修理が必要になったのです。軟らかくなってしまった段ボールを支えるための段ボールの箱を取れないように、一生懸命にクラフトテープで留めていました。段ボールをしっかりと留めて立たせてみると、Aくんが支えの段ボールの箱がかごに使えることに気がつきました。「この中に金の卵を入れたらいいことない?」とみんなに提案すると、「いいね!」とAくんの発見に感心していました。私自身も金の卵が舞台に転がってしまっていたので、かごでも置いてそこに入れておくことを考えていたのですが、Aくんの発想に感心するばかりでした。
発表会本番を迎えるまでの過程の中から、こうした発想や工夫が子ども達からたくさん生まれています。それこそが、この1年間で子ども達が成長してきた証なのだと思います。こうした発想を生むきっかけとなっているのが、副園長の生活に即した知恵やアドバイスです。今日も、その一場面があったので紹介します。
年中のオペレッタ「ジャックと豆の木」の練習中、大男に怖がるにわとりが出てくる場面がありました。教師達は、震える仕草をして怖がっている様子を表現させていたのですが、副園長は子ども達に「みんな怖い時はどうする?地震や怖いことが起きた時、小さくなってみんなが寄り添うでしょ?」と声を掛けました。副園長は、子ども達の実体験をオペレッタの演出へとつなげたのです。子ども達もこの話を聞いて、子ども同士で気持ちを通わせ演じる表情や表現が変わるのだと思いました。
昨日のブログでもお知らせしましたが、日本茶でのうがいを行っています。手洗い、うがいをしっかりとして、発表会に備えたいと思います。
2016年1月15日 金曜日
昨日、E先生のおじいさんが市場で売り物にならない野菜を、「見た目が良くないだけで、新鮮なので使ってくれないか?」と持って来て下さいました。その野菜の中には、二股、三つ股、オウムの口ばしのような人参、中には割れた人参などがありました。それを見た副園長は、ぱっと頭の中でおもしろい遊びを思いついたようでした。それは、様々な形の人参から子ども達がイメージを膨らますというものです。昨日の職員会の中で、教師達もその話を聞いて人参を見ながら話が盛り上がりました。そして、今朝、「なににみえるかな?」と表示を付けてテーブルに様々な形の人参を並べておきました。すると、登園して来た子ども達がコーナーに気づいて、人参を見ながら話をしていました。「何に見える?」とAちゃん。「これは、イルカにみたいやね!」とBくん。「こっちはカニの手みたい!」とCくん。様々な形の人参から、動物や虫、乗り物をイメージして会話を弾ませていました。
今日は、生活発表会の座席決めのくじ引きがありました。年少、年中、年長に分かれて、役員さん立ち会いの元、保護者の座席を決めていきました。兄弟がいる家庭は、兄弟で1つのくじを引くのですが、どちらが引くかを話し合う姿が見られて、自分が引けるように弟や妹を説得したり、また譲ったりする姿も見られました。たんぽぽ組のTくんは、自分が引いたくじがどこだったかをしっかりと覚えていて、帰りのバスから降りると、すぐにお母さんに報告していました。子ども達はお父さんやお母さんに良い席に座ってもらいたいと、期待を持ってくじ引きをしていました。今後の発表会の練習にも、熱がはいることでしょう。
このくじ引きは座席を決めること以外に、自分の名前やお礼を言ったり、教師の話をしっかりと聞いて自分で考えて行動することも大事な目的です。三葉幼稚園では、アイススケートや乗馬などの行事の中でも、お世話になった方にお礼を言ったり、自分で考えて行動したりすることを大切にしてきました。その体験の積み重ねから、名前やお礼を元気よく言ったり、自分から進んで行動する姿が見られて、嬉しく思いました。
今日の手作り給食は、「さつまいもご飯・ソーセージのてんぷら・切り干し大根のかきあげ・レタスとブロッコリーにマヨネーズ・酢の物・りんご」でした。切り干し大根のかきあげは、副園長のアイデア料理で、子ども達はとても喜んで食べていました。
<健康情報>
休み明けの月曜日は、欠席者が多くなります。土曜日、日曜日の過ごし方に注意して下さい。
2015年12月1日 火曜日
先週、副園長に苺の苗の植え替えをしなければならないことを教えてもらった教師達は、今年できた苗の孫の部分をプランターに植え替えていました。しかし、副園長から苗の間隔をもう少し空けないといけないことをアドバイスしてもらい、昨日数本の苗を園内のプール横のコーナーに植え替えたのでした。環境の変化を敏感に感じ取る子ども達は、何も植えていなかったコーナーに苺が植えられていることに気が付きました。「なんで、わらが敷かれとんやろ?」と、苺の根元に敷いたわらを不思議そうに見ている子ども達に、「これから寒くなるけん、お布団敷いてあげとんよ。」と話しました。身近にある植物達が冬支度をしていく様子を見て、冬の訪れを感じてくれればと思います。
今日から2学期の自由参観日が始まりました。保護者の方が来園してきて、園庭が狭くなってくると副園長がままごとのコーナーにテーブルを増やしたり遊具を移動したりして環境を変化させると、子ども達の活動が活発になり、いつもの子ども達の明るく主体的に遊ぶ様子を見てもらうことができました。参観日は4日の金曜日までしています。お時間の合う方は、是非来園されて子ども達の生活の様子を見ていただければと思います。
1階テラスでは、お楽しみ会に向けてクリスマスツリーの飾りを作っていました。包装紙や色紙の切れ端、広告などを利用して、サンタクロースやトナカイ、輪飾りを作ってツリーに飾っていました。作品展でイメージを広げて作ることが楽しくなった子ども達は、包装紙の柄をトナカイの毛並みに見立てるなど、工夫がつまった飾りを作っていました。
年長児のお店屋さんごっこを経験してから、年中組でもお店屋さんごっこをする姿が見られ始めました。今日は、ぱんだ組の子ども達が遊具をお店にして、お母さんをお客さんに招いていました。何でも自分達でする年長児の姿を見ていた年中児も、重たい丸太を友達と協力して運んできてテーブルにしたり、お店屋さんごっこに必要な道具を用意したりして年長児から影響をたくさん受けている様子が感じられました。お客さんから少し難しい注文を受けると、どうやって作ろうかと友達と考えて、砂を固めて形を作ったり落ち葉を飾ったりして考えて作る姿が見られました。
今日から25日まで、毎日午後5時から午後8時まで幼稚園のイルミネーションが点灯しています。ご覧になりたい方は、お越しください。
2015年11月10日 火曜日
今朝、副園長が早く登園して来ていた年中の子ども達に、「年長さんの作品を見に行くよ!」と声を掛けました。昨日の職員会でりす組の環境のことが話題となり、子ども達が作品を作ることに意識が向くようにと声を掛けてくれたのでした。私も登園していたりす組の子ども達を誘って年長の部屋を訪れました。らいおん組の部屋では、海賊船やからくり屋敷、うさぎとかめが追いかけっこをするゲーム等、細かくて工夫がいっぱいの作品が並んでいました。それを年長児が詳しく説明してくれると、その話に真剣に耳を傾けて、目をキラキラと輝かせていた年中児達でした。三葉幼稚園では、「環境による教育」を大切にしています。人と人とのかかわりも大事な環境のひとつです。年長児の刺激や周りの友達からの刺激を受け、その体験の積み重ねが年長児の豊かなイメージや知恵を育んできたのだろうと感じました。
昨日、作品展の案内状を見ていた副園長がある事に気が付きました。それは、案内状の一部が欠けているというものだったのですが、その欠けた部分を子ども達と一緒に作ればいいと案をもらって、今日早速作ることにしました。広告を細長く手でちぎって、案内状に貼っていく作業なのですが、広告をちぎる向きによっては紙の繊維の流れに逆らうのでうまくちぎれません。しかし、繊維に沿ってちぎると、不思議なことに真っ直ぐにちぎることができるのです。そんな不思議を体験しながら、案内状は完成しました。子ども達に聞くと、副園長と同じように案内状に違和感を感じていたようで、子ども達の感性の鋭さには驚かされました。出来上がった案内状を手に、「こっちのほうが、本物みたい!」と嬉しそうに眺めていました。今回の作品展の案内状は、いったいなんでしょう?それは、届いてからのお楽しみにしておいて下さい。
今日は、ぱんだ組が初めて施設訪問で、歩風里に行きました。今まで行っていた年長児より、少し小さな子ども達を見て、「小さいねぇ。」「何歳かな?」と、おじいちゃん、おばあちゃん達も目を細めて、微笑んで温かく迎えて下さいました。昨日、副園長に、「自分達が楽しむために行くのではないよ。みんなの笑顔や踊りで、おじいちゃん、おばあちゃん達を楽しく、元気にさせてあげようね。」と話をしてもらいました。少し緊張しながら最初の挨拶をしましたが、手拍子や応援をしてもらっているうちに、子ども達のいつもの活き活きとした笑顔と活動が戻っていました。副園長にアドバイスをもらって、運動会のタイヤ引きを少し変えてお年寄りの方に見てもらいました。笑顔いっぱいで活動する子ども達の姿を見てもらうことができ、保育の内容を考えて選ぶことの大切さを感じました。拍手をたくさんもらい、「上手だね。可愛いね。」とたくさん声を掛けてもらって、とても嬉しそうなぱんだ組でした。
2015年10月15日 木曜日
運動会まであと2日となり、幼稚園の園庭も徐々に運動会の準備ができ始めました。そんな中、年長児達で事務所の横に植えていた朝顔を片付けることにしました。朝顔の種の袋は、茶色に変わって周りの葉も枯れて、黒い種が今にも飛び出しそうになっていました。種を積んで、優しく殻を破ると中から黒い種が出てきました。その種を集めた年長児達は、「年中さんに年長になった時、一緒に植えてもらおう!」と大切に容器に入れていました。夏に花を咲かせて、子ども達を楽しませてくれた植物達も終わりを迎え、秋真っ只中の三葉幼稚園です。
昨日、突然崩れ始めた年長児の鼓笛隊。昨日の職員会で、教師達は子ども達を信じ、認めて気持ちを盛り上げていこうと決めていました。そして、朝から気を引き締めて練習しようと構えていた教師達を尻目に、副園長が「今日はたくさん踊ろうね!」と子ども達に声を掛けました。そして、園庭の中央に踊りの台やすのこの椅子を出して、色々な学年の踊りの曲をかけて、誰でも参加できる『運動会ごっこ』が始まりました。その楽しそうな雰囲気に、登園してきた子ども達も次々と加わり、大盛り上がりでどの子も頬を真っ赤にして笑顔で踊っていました。三葉っ子のすごいところは、どの子もいつの間にか、他の学年の踊りを踊ることができるようになっているのです。憧れの年長児の四国民謡めぐりや、年長児は年少や年中児の踊りも何でも踊り、それが楽しくてたまらないのです。それは教師達も同じで、緊張気味であと2日どうしたらよいか迷っていた気持ちは吹き飛んで、みんながもう笑顔いっぱいになっていました。
オープニングの曲が終わり、退場しようとしたその時、年長児が突然、「応援準備!!」とマイクを持って声を掛け、子ども達が自分達で考えて動き始めたのです。15クラス+ぴよぴよ組までも加わって、16クラスの『運動会ごっこ』がプログラム通りの本格的な物になっていきました。こうなれば、教師の出番はありません。子ども達は次に何が必要か、どう動かなければいけないかを自分達で考えます。子ども達自身が、教師になるのです。いつもはテント下から眺めている年長児の組体操にも加わり、とても楽しんだ年中、年少児達でした。年長児も教師役として、自信をもって動いていて、昨日とは違った表情になっていました。
副園長の誘い掛けから始まった踊りは、『運動会ごっこ』へと発展し、子ども達の気持ちを盛り上げるきっかけとなりました。【一つの言葉、一つのきっかけで、気持ちを大きく変えることができる】これが副園長の魔法なのです。今日の生き生きとした表情と自信たっぷりの『子ども達の子ども達のための三葉らしい運動会』が、2日後に繰り広げられるであろうと期待いっぱいの教師達です。
2015年9月16日 水曜日
今朝、第一駐車場の畑でさといもの花が咲いていることを副園長が教えてくれました。私はさといもの花を見たことがなかったので、早速畑に見に行きました。さといもの花は、私がイメージしていたような花とは違い、黄色でとても上品でしたが、すでに満開が過ぎてしおれかかっていました。今日は、雨が降って子ども達と見に行くことができませんでしたが、花が咲いているタイミングを逃さずに、見に行く機会を作りたいと思います。テラスにつるしている枝豆の色は、徐々に黒くなってきました。先週、枝豆とりをしたりす組の子ども達も色が変わってきていることに気づいて、大豆ができるのを楽しみにしています。
運動会の競技を遊びの中に取り入れて、かけっこをしたり踊りをしたりしている子ども達ですが、今日年少児のかけっこを見ていると、友達に負けまいと必死な表情で走っている姿が見られました。片付けの後、ひよこ組さんから「一緒に踊りをしよう!」と声を掛けられたりす組の子ども達は、ひよこ組さんとペアになって喜んで列車を作りました。9月から入園してきたばかりの子もいるひよこ組さんです。りす組の子ども達の思うように動いてくれません。それでも、一緒に手を合わせて踊ったり、同じ目に高さにかがんで踊ったりしている子ども達を見て、自分より小さい子に合わせることができるようになっていることを嬉しく思いました。元気いっぱいで活発なSくんとペアになったYくんは、「全然言うこときいてきれんかったけど、一緒に踊りができて楽しかったよ!」と満足していました。三葉幼稚園は、どの学年ともかかわりがもてるという良さがあります。それは、子ども達の心を育てたり、影響を受けて知恵や技術をため込んだりする貴重な経験なのです。こうした他学年とのかかわりを大切に保育をしていこうと思います。
今日は、青コースの手作り給食でした。
献立は、胚芽米・ソーセージの天ぷら・ツナサラダ・きんぴらごぼう・りんごでした。
<保健情報>
季節の変わり目、風邪で欠席している幼児が数名います。体調管理に気を付けて下さい。
2015年8月28日 金曜日
今朝、子ども達と畑の草抜きをしていると、「キチキチッ」と音がして虫が飛び出してきました。それは、大きなショウリョウバッタで、男の子達は大喜びでバッタを追いかけていました。また、ウサギ小屋の裏を覗いていたHちゃんが、「先生!ぶどうがあるよ!」と驚いた様子で言ってきました。見ると、そこにはヤマゴボウが生えていました。ヤマゴボウの実は、ぶどうのように連なっていて、ぶどうのように見えたのでした。ヤマゴボウの実を潰して、きれいな色水ができると袋に入れて大事そうに持って帰っていました。園内の身近な生き物や植物が、子ども達を楽しませてくれました。
昨日の職員会で、「わくわくランド」が本当に楽しかったと話題になり、お泊り保育後、わくわくランドを体験していなかった青コースの年長児と、「楽しかったので、またやりたい。」と言っていた子ども達ができるようにと、今日もわくわくランドを開店することにしました。青コースの年長児達は、「お泊り保育の時と変わっとる!」「どんなになっとんかな?」と、わくわくしている様子でした。中に入ると、飾りつけが変わっていることや新しくパズルのコーナーができていることに大喜びの年長児達でした。朝からわくわくランドを楽しみにして登園してきたりす組のRくんは、開店の放送が流れると年長児の列に交じって並んでいました。昨日のアンケートで、「もっとやりたかったから。」という理由から、楽しくなかった方にシールを貼っていたRくんでしたが、「2回できたで楽しかった!」と、満足そうでした。今日は、わくわくランドに入った全員が楽しかった方にシールを貼っていました。「楽しかったから、また続きをしたい!」という子どもの思いや、「まだやっていない子にも経験させてあげたい!」という教師の思いが叶えられたのは、環境を大切に思い、残しておくことができる三葉ならではの保育だからだと思います。
今日は、各学年で運動会の話をしたり踊りを踊ったりしました。動物のお面を付けて踊ったり、物語を演じたりする教師と一緒に、子ども達も楽しんでいました。年長児は鼓笛隊のパートの話をして、運動会に期待を持って話を聞いている様子でした。
夏季保育では、お金作りをしたりポテトチップスを買ったり、また、わくわくランドにも入ったりして、楽しい3日間になりました。来週から2学期が始まります。子ども達が試したり工夫したりして、伸び伸びと遊べる環境作りを大切に、2学期も子ども達と楽しんで生活したいと思います。
コメント (「実体験をオペレッタの中に取り入れて」 りす組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)