2019年5月9日 木曜日
昨日のブログの中で、年少さんがフラフープを使って、お引越しゲームをしたという話がありました。今日も園庭の真ん中に、古森先生がポン、ポンとフープを置いてくれました。一つ一つの輪を、両足そろえてピョン、ピョン跳んで進んでいると、登り棒の所にあった巧技台やタイヤが、途中に入ってきて、少しずつ難易度が上がって、おもしろくなってきました。そうしているうちに、今度は、大きな丸太が途中に転がされ、その上を歩くとグラグラ動くので、みんなびっくり。恐る恐る渡っていきます。古森先生が、やって見せてくれると、子どもたちも次々に挑戦していきました。初めは、年長児が多く並び、難易度の高い丸太の上を進んでいきました。フラフラしながらも、両手を広げてバランスをとり、足を一歩ずつ前に出していく子、身体を横向きにして、カニさん歩きで足を滑らせながら進んでいく子など、どの子も意欲的に取り組み、順番を待つ列もどんどん長くなっていきました。
遊び一つで、自主的・主体的に行動し、目標を持って取り組むようになり、楽しむためには、きまりを守ることも自然に経験することができていました。そして、「〇〇がないからできない」ではなく、「何か使える物はないか」という考え方も、これから生きていく上では、とても大切なことだと思いました。
今日は、そんな楽しい遊びもあったことから、遅コースのバスが着いた後には、ほとんどのクラスの子どもたちが、戸外で遊んでいました。すると、「お引越しゲームをしようか」と古森先生が、小さな年少さんの手をとり、フープの中に入りました。音楽が始まると、教師たちも集まり、クラスに関係なく「おいで、おいで!」とあちこちに小さな輪がたくさんできました。二回目は、人数を増やしていこうと「1人から2人になって、どんどん増えて50人の輪ができたらすごいよね~」という古森先生の呼びかけでスタートすると、最後はみんなで一つの輪になりました。
10連休という長い休みが明けて、年少さんの中には、泣いて登園する子がいたのですが、今日は、楽しい環境ができたことで、泣いていた子も遊ぶようになりました。教師たちが、考えもつかないアイデアを古森先生が出してくれて、入園して1か月の子どもたちを助けてくれました。何よりも、小さな子どもたちが、古森先生の周りにたくさん集まって、笑顔になっていく姿を見て、子どもたちが、今、必要としていることは何か、そのために環境はどうするべきか、教師のかかわり方はどうあるべきかを考えることができました。
今日の手作り給食には、アルミホイルに包まれたものがあり、「なにが入ってるの?」と子どもたちは、わくわくしながら開けていました。「おさかな!」と喜んで、みんな残さず食べました。お手伝いしてくださったお母さんたち、ありがとうございました。
2019年4月12日 金曜日
園庭に咲き誇り、春の訪れを知らせてくれた桜の花も、今朝は風に乗って舞い散っていました。砂場の周辺では、足を踏み入れるのをためらうほど、美しいピンクのじゅうたんが広がっていました。登園した子どもたちは、風に舞う花びらと競争して走ったり、両手ですくって息を吹きかけて飛ばしたりして遊んでいました。
昨日、入園後初めての登園日となった年少さんの子どもたちは、担任の先生と一緒に包丁ままごとコーナーで野菜を切っていました。硬くて切りにくいかぼちゃを、扱いやすい大きさに教師が切っておくと、それをどんどん小さく切って「いっぱいきったよー」と嬉しそうに見せてくれました。
年中・年長になった子供たちは、昨年経験している色水遊びを楽しみ、「こんな色ができたよ」と見せてくれて、水を多くしたら水色になったこと、にんじんで作ったからオレンジ色になったことなど、どのように作ったかを話すことができていました。すり鉢と棒の数が限られているので、順番を待つこともできていました。
さて、幼稚園の駐車場にも春がやってきました。毎朝、畑の様子を見てくださっていた古森先生が、「スナップエンドウができているよ」と教えてくれました。早コースの年長くま組ときりん組のこ子どもたちが取りに行きました。古森先生が採って見せてくれた豆は開くと中の種が左右のさやに交互にくっついていました。どんなに振っても落ちない種は、栄養をもらうためにしっかりとつながっていることを知りました。根から入った栄養が、どんどん上に上がってきてここまで来るんだねと教えてもらいました。一人一つ採り、自分が採ったものと友達が採ったものとを比べて、大きさや膨らみ具合、形、長さなどの違いに気付き、話す姿がありました。その隣にはビワの木があり、緑の実がたくさんなっていました。大きな葉に守られている実もこれからどんどんオレンジ色になっていきます。アスファルトからタケノコが顔を出し「このままだと駐車場がボコボコになる!」と叫ぶ子もいました。いろんな発見をした畑を後にする時、りす組のKくんが「畑は楽しいことがいっぱいだね!」と満面の笑みで話していました。
私たち教師も自然に親しみ、自然と共に育っていきたいと思いました。
2017年10月19日 木曜日
今朝は雨。雨の中、子どもたちを迎える準備をした後、昨日年中児が刈った稲を干しているとからすが狙っていることに気付き、網をかけていました。それを見て園長が雨のしずくがかからないようにとテラスの上に円椅子を置いて移動してくれました。太陽のパワーで乾いたら、みんなでお米の服(もみ)を取っていこうと思います。そして穂を取った藁で縄を編んだり、草履を作ったりしてみたいと思います。
一方、お部屋では、廃材遊びを楽しんでいました。宇宙プロジェクトで宇宙に行くロケットに興味を持っていたA君は、アルバムにもロケットの絵を描いて貼っていました。数日前からペットボトルが廃材箱にあるのを見つけたA君は、それを持ってクレヨンでペットボトルの先を塗り始めました。根気よく何時間も、服が赤く染まるほど頑張っていました。その次の日は、気に入った色々な形の箱を見つけ、それを組み合わせペットボトルをくっつけるとロケットが出来上がりました。そして「発射するところ」と言って、「10、9,8,7、・・・・」と数を数え始めました。「発射台があるといいかも」と声をかけると、すぐに作り始めました。一学期は牛乳パック4つをくっけて、「ピストルなんよ」「ここからも ここからも玉が出るんよ」と教えてくれました。そんなA君が今日は何日もかかって、自分がイメージしたものを考えて、根気よく最後まで作ったので、成長を感じ、とても嬉しく思いました。
それに刺激された他の子どもたちも思い思いのものを作り始めました。B君は「僕もロケットの発射台を作ろう」と言って、ロケットになる物を見つけると、それを立てて「ロケットに乗る階段がいるよね」と言って、牛乳パックを切って階段を作っていました。
一人一人が自由に自分でイメージして工夫しながら表現した作品が、お部屋に増えてくるのがとても楽しみです。
今日は、全園児、手作り給食でした。
2017年9月25日 月曜日
秋晴れの朝、まだ誰もいない園庭には、秋の訪れを告げるように銀杏の実の絨毯が広がっていました。
子ども達が登園してくるにつれ、子ども達の声が園庭に響き始めました。その中で年中の青コースの子ども達が、バルーンの練習を始めました。くるくる廻りながら移動するというところを何度も練習していました。くるくる廻ることに集中すると移動ができなかったり、移動に集中するとくるくる廻らず、引っ張ってしまったりして、一度に何かをしながら、もう一つの動作をすることの難しさを感じてました。みんなで力を合わせてする楽しさと頑張って出来たという達成感を味わせていきたいと思います。
その後、部屋では、今週施設訪問をするぱんだ組とりす組が練習をしていました。お互いのクラスが向かい合って並ぶと恥ずかしくなり、横を向いたり、言い終わっても友達とふざけあったりして落ち着かない状態でした。園長先生が来てくれて、おじいさん、おばあさんの方をしっかり向いて、笑顔で大きな声でゆっくり言うことなど話してくれました。そして笑顔で言うように練習していくと、次第に大きな声が出るようになってきました。当日は、笑顔と元気をプレゼント出来るようにしていきたいと思います。
今日は避難訓練の日でした。13時10分になると地震警報が鳴り、地震が起こりました。すぐに防災頭巾をかぶって部屋の中央に丸くなる子がいる中、上靴を履かなければと焦っている子どもの姿がありました。初めてロッカーに上靴を置いてすることでしたが、前もって丁寧に放送で説明があったにもかかわらず、上靴を意識しすぎて、履く方にいってしまっていました。落ち着いて出来るようにしていきたいです。その後は防災教室で学んだ「おはしも=おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない」を守って、園庭に避難しました。いつ起こっても、自ら自分の命を守れるよう、又近くにいる友達のことを気遣って一緒に避難できるようにしていこうと思いました。
今日は、パン給食でした。芋炊き、大人気でお代わりをしていました。
2017年9月4日 月曜日
2学期が始まって、初の午後保育!昨日までの暑い夏空と代わって、今日は曇り空でとても過ごしやすい一日になりました。園庭では、子どもたちが1学期遊んでいたままごと・砂場・固定遊具・乗り物等で楽しんでいました。
その様子を見ていると、1学期は2~3人グループで遊んでいた子どもたちが5~6人グループに増え、一緒にかくれんぼをしたり、鬼ごっこをしたりして集団遊びを楽しんでいました。ルールも分かり、それを守って「タッチしたからA君が鬼だよ」「えっ!違うよ。タッチしてないよ」「捕まえたやろ」と自分たちの思いもしっかり言い合っていました。時折、お互いの思いがぶつかり、トラブルになりながらも、自分たちで「もう一回、タッチしたらいいよ」「じゃ 次は僕が鬼になる」と解決しながら遊んでいました。
しかし、なかには年中児らしい部分も見られ、一人が隠れたところに鬼以外のみんなが一緒に隠れてみんなが見つかったり、隠れたところにあった遊具で「これ振ると砂が落ちるよ」「もっと入れてや」等と他の遊びを始めたりする姿が見られました。
また、年長児がリレーを始めると、年中児や年少児も興味を持ち、学年を超えて集まり、2グループに分かれて並んでいました。そこには今年は入ったばかりの満3歳児の姿もありました。貰ったバトンを持って、一生懸命走って、次の友達につないでいく子どもたち。年長児がしていたのを年少児たちが見て、真似していく三葉らしい姿が今日も見ることが出来ました。
ひとしきり遊んだ頃、踊りの曲がかかると、他の遊びをしていた子どもたちもやってきて、踊り始めました。友達や先生がしていることを見て興味を持ってしょうとする三葉っ子たちは、2学期もこうして成長していくのだろうと思い、楽しみになりました。
朝夕涼しくなるにつれ、夏の疲れからか、枯れかけたさくらの葉が散っていました。ブランコに乗り、揺れるたびに足元で舞う落ち葉に気付いたH君は、拾ってはブランコの鎖の穴に入れて飾りつけ、その葉と一緒に揺れていました。もうすぐ秋です。自然の変化に目を向け、子どもたちに触れさせていきたいと思います。
2016年4月28日 木曜日
昨日はあいにくの雨で外での遊びができなかった子どもたちでしたが、今朝もちょっとの雨の合間を見つけては裸足になってやわらかい地面の感触を楽しんだり、水たまりで泥遊びをしたり思う存分に遊んでいました。年少児たちも、楽しそうに遊ぶお兄ちゃんお姉ちゃんたちに
負けじと泥んこになりながらきゃっきゃと笑う姿にたくましさを感じます。
年中児の踊りで予定していた「ぼくらのおひさまパワー」は、選曲と振り付けが単純であまり子どもたちには人気がないことがわかり、園長から「もっと乗りのよい曲にしては」とアドバイスされてしまいました。そして、なんとなく浮かない表情の子どもたちに園長が「フォークダンスはどう?」と提案してくれました。教師たちで新しい曲を探していると、かわいい「カナディアン・バーン・ダンス」というのを見つけました。そして、子どもたちがかわいく活き活きと動ける振り付けを…と考え、園長が一つ一つの振りやポーズに名前を付けてくれました。ピエロ・キューピーちゃん・キラキラ・・・「お母さんに教えてあげてね。」という言葉にうなずいた子どもたちは、きっとお家でそんなポーズや動きを教えてくれると思います。と、いうのも、年中がフォークダンスを踊っているときに園長のそばにぴったりとくっついていて一緒に踊っていたちゅうりっぷ組のSちゃんが、実に上手にそのポーズを真似していたのです!それを見た年中児たちは、「3歳のSちゃんに負けないぞー!」と気合を入れ、お父さん、お母さんにも教えてあげると約束したのです。先日の参観日で踊っていたものと変わりますが、とっても楽しいので上記の3つの動きをご家庭で子どもたちと練習してみてください。
今日、ぱんだ組とりす組は駐車場にイチゴを収穫しに行きました。イチゴの甘い匂いに誘われてたくさんの虫が集まってきて隙を見て食べてしまうのです。そこで食べられる前に・・・と今日15個のイチゴを収穫し、みんなでわけていただきました。
駐車場に行くと、やはり一番に目につくのは竹の子です。この前まで、子どもの背丈程だったのに、今では後ろにひっくり返るくらい見上げなければならなくなっています。 その竹を見ながら教師が「かぐや姫って知ってる?」と聞くと、知っている子と、知らない子が半々くらいでした。チューリップからはおやゆび姫、竹からはかぐや姫が生まれたことを話すと、きょろきょろしながら、竹やぶを見ていました。また。教師が「かぐや姫は、赤ちゃんから大人になるまであっという間だったんだって。」と話すと、りす組のRくんが「かぐや姫も竹と一緒やけんよ!!」とぱっと答えてくれました。Rくんの竹の生長とかぐや姫のお話を結びつける理解力に驚きました。本物を身近に見て、観察をしてきたその実体験と、得た知識は大切なんだと改めて感じました。
2016年3月3日 木曜日
陽が登るとぽかぽか陽気。子ども達は戸外に出て、体をいっぱい動かして遊んでいました。
先日、カブトムシのケースの様子を見ていた副園長が、カブトムシの幼虫は生きているのか心配していました。そして、今日子ども達と一緒にケースの土をひっくり返して調べてみました。ザルに土を取ってこしてみましたが、なかなか幼虫が出てきません。しばらくしていると、「幼虫や!」と子ども達がみつけましたが、どうも様子がおかしいのです。体の表面がからからに乾いて死んでしまっていました。どうして幼虫は死んでしまったのかを子ども達と考えていると、家でカブトムシを飼っているFくんが「土がぬれてないけんよ。俺ん家の土はいっぱいあるで。」と言いました。Fくんの言う通りです。ケースの中の土は少なく、全く湿っていませんでした。幼虫のエサになる腐葉土や水がなかったので、幼虫は死んでしまったのです。これは私の知識がなかったことや気に掛けていなかったことが大きな問題でした。私達はなぜ虫を飼育するのでしょう。本来、虫達は自然の中で自由に生きる方が幸せなのです。生き物を飼うということを、もっと真剣に考えなければならないと反省する出来事でした。
3月3日は、ひな祭りです。園内でも手作りの雛人形を飾り、「うれしいひなまつり」の歌も聞こえてきています。先日の参観日にりす組で園の会議室に飾っている雛人形を見に行きました。「うれしいひなまつり」の歌詞を思い出しながら、上の段からお内裏様、お雛様、三人官女に五人囃子と雛飾りを楽しんでいました。その中で、全く名前の出てこない三人の男の雛人形がいたのです。私も全く分からず困っていると、参観に来ていたTくんのおばあちゃんが、「これは仕丁(しちょう)といって、お供やお掃除をする人なんだよ。」と教えてくれました。更に面白いのは一人ひとり表情が違っていて、泣いている顔・笑っている顔・怒っている顔があるのです。子ども達もこの発見には驚くと共にとても喜んでいました。
今日はひな祭りということで、給食も特別メニューです。三葉幼稚園では、行事毎に調理師さんが考えて、その行事に合った子ども達が喜ぶ食事を作ってくれます。今日のメニューは、「ちらし寿司・とんかつ・レタスとブロッコリーのサラダ・すまし汁・団子」でした。そして、副園長が買ってきてくれたひなあられが全員に配られました。伝承的な行事の度に、その由来につながるお料理を友達と頂くという経験は、今の時代だからこそ心に残る習わしとしてさせたいと思います。
コメント (なにして遊ぶ? りす組 佐々木 恵 はコメントを受け付けていません)