2020年1月14日 火曜日
冬休みの間、毎日登園していた預かり保育の子どもたちが楽しく遊べるようにと、園庭の中央付近にジャングルジムを設置し、その周りに道のようにラインを引いていました。すると、三輪車に乗って、道沿いに走る子どもたちや、ジャングルジムに登って辺りを見渡す子がいました。また、日の当たる所には、ままごとコーナーを移動させ、柵で囲うとお家のような雰囲気になり、そこで落ち着いて遊んでいました。
そして、冬休み明けの今日は、とても寒い朝になりました。ところが、今日の環境は暖かかった冬休み中の環境のままスタートしていたのです。朝一番に戸外環境を見た古森先生から、「こんなに風が冷たいのに、ジャングルジムを園庭の真ん中に置いて、子どもたちが遊ぶかしら?」とひとこと。周りにいた教師が集まり、実際にジャングルジムに触れると、びっくりするほど冷たくなっていました。「こんなに寒い日は、しっかり身体を動かして遊べるようにしてあげないと」と古森先生から指導を受けながら、ジャングルジムを端に移動し、サッカーゴールを出しました。ボールを出すと、待ってましたとばかりに子どもたちが一斉に集まり、それぞれにあちこちにボールをけり始めました。すぐに柵を持ってきて、サッカーコーナーを作り、ビブスを用意すると、チーム分けができて試合形式で遊びが始まりました。
いつもは、日が当たって暖かかったままごとの場所も、今日は吹きっさらしで寒く、そこも古森先生の指導のもと、図書館の下に移し、風よけのカーテンを閉めました。風をよけて、落ち着いて野菜を切ることができ、ぞう組のTくんとHくんは2人で素敵なワンプレートを作っていました。
三葉幼稚園の園庭環境は、季節や時期、その日の気候によって、くるくると変わります。環境の変化に応じて、子どもの遊びがどんどん変わるのを、私たちは今まで見てきました。しかし、いつも古森先生の後をついて行くことが多く、「気づく」ことができていなかったと思います。もっと気持ちを張って、敏感になっていかなければならないと思いました。そして何より、子どもの様子を見ればわかるという事、保育に携わる者として「見る目」を持たなければならないと思いました。
そして、お正月遊びとして出している、こま回し、羽根つき、たこあげについても、板の上で回そうとしていたこまを、「地面で回してみたら」と古森先生からアドバイスがありました。すると、こまの軸が着地した地点から、ず~っと動いていく線ができて、一番回りやすい所で止まって回り続けると、そこに穴が掘られていくのです。この現象が、”ドリルで穴を掘る”という原理とつながるのです。
子どもが、やりやすいようにしてあげるというのは、考える力を奪ってしまうということに気づかされました。こまを地面で回していると、今までしなかった、回っているこまの上に砂をかける子が出てきました。回転するこまの上に砂をかけると、ねずみ花火の火花のように、砂が散るのです。
このように、環境によって子どもたちの遊び方と、そこからの学びも違ってきます。子どもたちが感じる力、考える力、つまり豊かな感性と思考力を遊びによって育てていくことが、私たちの役割だなと強く感じました。そしてそれは、私たちの環境の与え方が左右することも強く感じた一日でした。
さて、今日は未就園児保育こあら組さんの一人登園が始まりました。今まで保護者と一緒に来て、幼稚園には慣れていたので、楽しく過ごすようすが見られました。帰るときは、年中児が手をつないで、バスや歩きの場所に連れて行く役割をもらい、来年は幼稚園の最年長児になるという事で、やさしく靴を履かせてあげて、手をつないで誘導する姿が見られました。お迎えのお母さんが来ると、ほっとして涙が出る子もいましたが、「バイバイ、また遊ぼうね」みんなで見送ると、にっこり笑って帰っていました。
2019年12月5日 木曜日
今日、年中組は秀野邸にある農園に出かけて、玉ねぎの苗を植えました。子どもたちが集まると、古森先生が「ゴリラさんがね~」と話始めました。何でゴリラ?!と思いながら聞いていると、「皮むいて皮むいて、なくなっちゃったのは何でしょう?」とクイズを出してくれました。子どもたちは、元気よく「たまねぎ~!」と答えました。これから植えるのは玉ねぎとわかると、苗を見せて玉ねぎの赤ちゃんで、大きくなると”ねぎぼうず”という子どももできるんだよと話してくれました。そして、みんなが知っている玉ねぎは、白い根の所が大きくなってこんなふうになるんだよと本物の玉ねぎも見せて説明してもらいました。玉ねぎは、ねぎの仲間だけど、ねぎと玉ねぎは違うということも子どもたちは知ることができました。玉ねぎの苗と普通のねぎを両方見せて、「どこが違うでしょう?」とまたまたクイズです。「根っこの長さが違う」と答えた子がいてびっくりしました。もう一つあるけど、何かなと考えていると、りす組のOくんが「いろちがい」と答えました。お味噌汁に入れるねぎは、これで出来上がりだけど、玉ねぎの赤ちゃんはこれから大きくなるから、「(年中)りす組さんの帽子の色(きみどり)みたい。ねぎは(年長)きりん組さんの色(みどり)だね。」と子どもたちの身近なものに例えて話して下さいました。
次に植え方です。畑の畝には、子どものこぶし二つ分くらいの間隔で、植える位置を示してあります。もし、間を開けないで植えるとどうなるでしょう?古森先生の右に左にと次々に先生がくっついていきました。「わあ~、ギュウギュウだよ~大きくなりたいのになれないよ~」と玉ねぎが困っている姿を実演しました。先生が順に離れ、間が開くと「あ~よかった大きくなれる」とほっとした表情で言うと、子どもたちもにっこり笑顔になりました。苗を土の上に寝かせると、「みんなが寝るときみたいにね。」「寝ただけじゃ、どうかな?」子どもたちは「ふとんかける」と言い、「そう、これがお布団だよ」と土をやさしくかけて「おやすみなさい」と声をかけながら、苗の植え方を教えてもらいました。そして、玉ねぎの苗は自分で起きてくるのです。古森先生が、「朝、自分で起きる人~」と子どもたちに聞くと、あまり手が挙がりません。「玉ねぎの方がえらいね~。本当に自然の力は不思議です。
古森先生のお話は、子どもたちによく伝わります。大人に説明するように、手順だけを伝えるのは簡単です。まだ、4~5歳の子どもたちが、今から自分が何をしようとしているのかを知り、その扱うものについて知ること、やがて自分達の口に入る食物が、そのように育つのかを知ることは、とても大切なことだと思います。子どもたちに身近なことから、親しみのあることから話すことで、子どもたちもどんどん話に引き込まれていきます。心に残る体験は、この大切なお話があってこそだなと思いました。
そうして、一人五本の苗を近くに咲いていた菜の花を区切りの目印にしながら植えていきました。もう一つ、楽しい体験をしました。秀野邸の周りには、茶色いじゅうたんのように、ものすごい量のどんぐりが落ちていました。みんな一斉に拾い始め、ポケットはすぐにいっぱいになりました。あんまりたくさん落ちているので、どんぐりでころっと滑って転んでしまう子もいました。まさに”どんぐりころころ”です。「あった、あった」といくつ拾ってもなくなりません。古森先生が大きなシランの葉を曲げて、小枝で止めておたまのようなものを作ると、近くにいた子は、そこにどんぐりを入れて遊び始めました。自然に親しみ、思う存分遊ぶこの経験こそが、これからの子どもたちの見えない力となっていくことでしょう。私たち教師がそれを見失うことなく、大切に思い、気付き、子どもと共に楽しんでいくことが一番大切だなと感じました。
2019年11月5日 火曜日
今日のお買い物をするにあたって、前々から年長さんと年中さんでグループを作り、遠足の時に一緒に手をつないで歩いたり、お弁当の日にそのグループで食べたりして、お互いの顔と名前を覚えて交流してきました。リーダーのお兄さん、お姉さんの話を聞くこと、グループで行動することを話してバスに乗りました。お店に着くと、入店前に古森先生から値段を見るときは、大きい方の数字ではなくて、カッコ( )の中の数字を見ることを教えてもらいました。おかしは、幼稚園で待っている年少さん、プレ年少さんも食べられるように、みんなで分けられるものを選ぶこと、パンコーナーにも分けられるものがあることも教えてもらいました。そして、年長のリーダーの子どもたちは、古森先生から100円玉を受け取り、お家から持ってきた財布に大事そうに入れました。年長の副リーダーさんは、カゴを持ち店に入りました。
野菜・魚・肉・惣菜など店内を一周してから、おかしコーナーに行きました。年中のOくんが「これがいい」と取ろうとすると、「高いけん買えん」と言われていました。税込99円のおかしを一つ買ったグループ、二つを足して100円以内になるようにして買ったグループ、パンコーナーでパン、シュークリーム、お団子など分けられると思ったものを買ったグループなど様々でした。
レジで支払いをする時、袋持参だと2円引きになるので、99円のおかしを買ったグループは、100円を払って3円のおつりをもらいました。税込で102円のおかしを選んだグループは、袋持参でぴったり100円で買い物ができました。
園に帰ってからは、100円をもらって何を買ったのか、年長さんが報告書を書きました。鉛筆でグループ全員の名前を書き、買ったものの名前、値段、おつりはいくらなど書きました。財布からレシートを出して確かめていると、その中に”袋値引-2”と印字してあり、「これが2円引きましたということだよ」と伝えました。四苦八苦しながら報告書を書き、年中さんもあいている所におかしの絵などを描きました。
年長のリーダーさんは、その報告書を古森先生の前で読み上げました。園内放送で「みんなでお買い物したおやつを食べましょう」と知らせてから、全員が外に出て、シートの上で食べました。
今日の活動には、”幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿”がいくつも含まれています。「自立心」では、自分で考えて行動する。「協同性」では、買うものを選ぶという目的を共有して、協力して買い物をする。「道徳性・規範意識の芽生え」では、公共の場でのルールを知り、他のお客様に迷惑をかけないようにする。「社会生活とのかかわり」では、地域社会に出て、お店の人とのやりとりをする。「思考力の芽生え」では、何を買うか、意見が食い違ったときに、友達の考えにも気付き、悩んで考えて一つに決める。「数量・図形・文字等への関心・感覚」では、値札の数字、商品名を書いたPOP,帰ってから報告書を書く。「言葉による伝え合い」では、何を買うか、自分の思いを伝えたり、レジでお礼を言う、報告する。
一つの活動を通して、子どもたちが何を経験し、何を身につけることができるか、何が育っていくか、私たち教師はしっかり考えて保育していかなければならないと改めて考えることができました。
2019年10月2日 水曜日
送迎バスに乗っていると、田んぼや畑のあぜ道に咲くヒガンバナの赤色が目に飛び込んできます。
園の駐車場の片隅にもそっと咲いて、秋の風にゆれています。畑に秋茄子が実り、テラスに持ってくると、たんぽぽ組の子どもたちが触ったり匂ったりしていました。ぱんだ組の子どもたちに、茄子でどんな料理ができるかな?と聞くと、「しょうゆつけて食べる」「焼肉みたいに焼く」などと言っていました。よく見ていますね。
同じくテラスには、種がいっぱいつまったひまわりが置いてあります。子どもたちが一粒一粒取り、並べて数を数えていましたが、数えくれないくらいの量で、箱いっぱいになっていました。
ひめあちゃんの一粒の種から花が咲き、たくさんの種ができました。「ひめあちゃんは、こうやってみんなに種を分けてあげたかったんだね」と子どもたちに話すと、じっと見つめてうなづいていました。命のつながりを感じてほしいと思いました。
さて、今日は3か月ぶりの家庭弁当日でした。登園時、「お母さんのお弁当が入ってるからカバンが重た~い」という嬉しい悲鳴が聞こえてきました。また、泣いてぐずっていた年少さんに「カバンにお弁当が入っているからね」とお母さんが声をかけると、すっと歩いて行くことができていました。
お弁当の時間には、「ウインナーある人~」「は~い」「ぼくのは、カニさん」など楽しく会話していました。運動会の練習をがんばった後のお弁当は、一番のごほうびとなりました。
今、職場体験で三津浜中学校の生徒さんが来ています。子どもたちと一緒に砂場で穴掘りをしたり、得意な絵を描いて見せてくれたり、ひつじ組のTくんは、バッタの絵を描いてもらい、嬉しくてそれに色を塗っていました。子どもたちも年齢の離れた人とかかわる経験ができています。
2019年8月29日 木曜日
今日は、赤コースの夏期保育でした。子ども達は久しぶりに会った友達と戸外に出て、砂場や包丁ままごと、ブランコなど一学期に遊び慣れた所へ行って、笑顔で会話しながら遊んでいました。また、教師が広々とした園庭にラインを描き始めると、年長児が走り始め、それを見た年中児も加わり「よーいどん」でかけっこを楽しみました。担任の教師が走り始めると、一緒に走るのも嬉しい様子で、年長児は競い合うことを楽しみ、年中児は、「先生頑張って」と応援していました。遊びの中で、思い切り体を動かし、競い合い、応援することを楽しみながら、二学期の運動会に気持ちがつながっていくといいなと思います。
さて、朝から「かき氷やさん」に気づいて、気になっていた子ども達と準備中のお店を見に行きました。古森先生が「かき氷食べたい人~」と声をかけて下さり、「はーい!」と次々に手を挙げました。お金はいくらかな?どんな味があるのかな?とお店の貼り紙を見ていると、「お店の人してみる?」とまたまた古森先生が誘って下さり、お店の人役、お客さん役になって、「いらっしゃいませ、かき氷いかがですか」「いちごをひとつください」「30円です」「はいどうぞ」「おいしかったよ」「ありがとう」と準備中の店内でかき氷やさんごっこをすることができました。それぞれの立場に応じた言葉でやりとりをすることを知り、経験することができました。そして、本物のかき氷を買うことに大きな期待をもって、お金作りをしました。お金にはどんな種類があるのか、硬貨と紙幣の種類を子ども達に聞くと、知っているものを答えていました。自分で作ったお金で、好きな味のかき氷を買って食べることができ、かき氷を作ってくれた先生たちにお礼を言いました。Rくんは、「ほっぺが落ちるくらいおいしかった」Kくんは、「バナナが凍ってた」と感じたことを言葉や仕草で表現していました。
降園前に、りす組では夏休みの思い出を子ども達に聞いてみました。「水族館に行ったよ」という子が多く、「何を見たの?」と聞くと、「カメ」「ペンギン」「クラゲ」と答え、Aちゃんに、カメはどのくらいの大きさか聞くと、「これくらい」と顔の大きさくらいを手で表現して教えてくれました。名古屋に行ったというAくんに、どうやって行ったか聞くと、「飛行機に乗った。電車に乗った。バスにも乗った。」といろいろな乗り物に乗ったことを話してくれました。Rくんは、島の海に遊びに行ったので船に乗ったこと、Kくんは、砂浜で穴を掘ったら水が出てきたこと、一人ずつ話を聞いていると、次々に手が挙がり、自分も話したいという子がたくさんいました。経験したことや感じたことを言葉で伝えることの楽しさ、それを人に聞いてもらえる喜びを感じていけるといいなと思いました。
2019年6月27日 木曜日
今週は、月〜水の3日間、自由参観日でした。戸外遊び、クラスでの活動などいろいろな場面を見て頂きました。中でも、プール遊びは子どもたちはもちろん、保護者の皆様も楽しみにされていたことと思います。実は、当日プール室の室温、水温は低く、普段なら入れない日でした。戸外は気温が高く、日差しも強く、汗もかいてプールに入れてあげたいと思うものの「どうする?」と悩んでいました。そこで古森先生が“ストーブをつけて、プール室の室温を上げる”という考えてもみなかったアイデアを出して、すぐに準備してくださったのです。プール室の室温が22℃、水温23℃、外気温28℃であれば、プール室の室温を上げて外気温と同じにすれば、水温が低くても気持ちいいし、出た後も寒くないでしょうと教えてくださいました。そして、その結果、気持ちよく水に入り、子どもたちは「キャーキャー」と歓声をあげて水遊びを楽しむことができたのです。
私たち教師は、つい“出来ないから仕方ない”と諦めてしまいがちなのですが、古森先生は、“どうすれば出来るのか”を常に考えて、身をもって私たちに教えてくださいます。子どもの姿を見て、どういう遊びをしているのか、なぜそうしているのかを考えること、教師が子どもに経験させたいことがあるなら、どういう環境作りをすれば良いか考えること、繰り返し私たちに示してくださっています。現代は、多様性の時代と言われます。どんな状況になっても「どうすれば出来るか」という考え方を身に付けておくことは、これから生きていく子どもたちにとっても大切なことだと思います。
今日は朝から大雨で、プールの前の海の家では、テントの隙間から雨が落ちていました。雨水を受けるために、教師が足洗いのたらいやバケツを置いておくと、どんどん雨水がたまっていきました。雨が降るし、濡れるから、いつもござを敷いてブロックなどで遊んでいたのですが今日は出来ないと思ってきたところ、またまた古森先生が来て、小さなプレ年少たんぽぽ組の子どもたちと「ジャンプ、ジャンプ」と一緒に飛び跳ねて遊び始めました。人工芝の下には水を含んだ土があるので「グジュグジュ」と足で踏むと水が出てきてその感触を楽しんでいました。たらいにたまった水を手でちゃぷちゃぷしてみたり、水くみ遊びで使っていた廃材のカップや容器を出してくると、たらいから別のたらいへ水を運んだり、テントの屋根からポタポタ垂れてくる雨の雫を受けたりしていました。ここでも、雨の日だからこそ、何が出来るかを考えることなのです。たんぽぽ組の子どもたちは、ずっとこの遊びを楽しんでいました。
さて、りす組の子どもたちは、すみれ組におもしろい物があるということで遊びに行きました。すみれ組のYくんのおじいちゃんが、木でビー玉転がしの板を作ってプレゼントしてくれたそうです。3つあり、りす組の子どもたちが自然に3つのグループに分かれました。グループ①は、リーダーになる子が出てきて「僕の後ろに並んで」と言い、順番を待って遊んでいました。グループ②は、貸し借りが上手くできず、自分がしたいと主張が強くてけんかになっていました。グループ③は、椅子の座面に立てかけていた板を座面の上に置いて、自分たちで傾斜の角度を変えながらビー玉が転がるスピードの違いに気付いていました。年少のすみれ組の子どもたちが遊んでいた様子と年中児の違い、グループごとの違いを見て子どもっておもしろいなと思いました。
健康情報…結膜炎になっている子どもが増えています。西日本では、手足口病が増加しているというニュースもあります。手洗いをしっかりしましょう。
2019年6月3日 月曜日
雨上がりの今朝、しゃぼん玉コーナーでは、子どもたちが吹くストローの先から、しゃぼん玉が次々に空高く上がっていく様子がみられました。スタンプコーナーでは、異年齢児たちが関わりながら、ペーパーを繋いでいき線路が長く伸びて、電車や家もできて素敵な町ができていました。また、お家からてんとう虫の抜け殻を持って見せてくれたり、黒い幼虫が、ビオラの花を食べることを知ると、咲き終わってしおれたビオラの花を入れて食べるかどうか観察するなど生き物への興味・関心が広がっているようです。
さて、今日はプレ年少、年少、年中の子ども達は、じゃがいも掘りに行きました。古森先生が「誰が植えたのか知ってる?」と聞くと「年長さん!」と答えた子がいました。今の年長児が年中の時に種いもを包丁で半分に切って切り口に灰をつけて植えたものです。1株に何個おいもができているか数を数えた後、古森先生が「お母さんおいもですか?」とおいもに聞くと「違いまーす、僕はお兄ちゃんおいもでーす」と1つ1つのおいもに聞いていくとどれも違いました。最後に、半分に切れた黒くてしわしわになったおいもが出てきて、「はい、私がお母さんおいもです」子どもたちにいっぱい栄養をあげてしわしわになったお母さんおいもに「ありがとう」と言って、畑に返してあげようねと話してくれました。畑の土はとても柔らかく、子どもの手でも簡単に掘ることができていました。自分で1株掘って、出てきたおいもを並べて「7人家族だった!」「私は3人家族」など、話を聞いていた子どもたちは、そう言って数を数える姿がありました。おいもを落とさないように両手で抱えてそっとキャリーに入れていきました。
青コースの子どもたちは、秀野邸内を探検しました。古森先生がお殿様役になって「何をしに来たのじゃ」と尋ねると、「じゃがいもを掘りに来ました」と子どもたち。長いやりを見せてくれて、沢山発見があったようです。赤コースの子どもたちはお庭を探検して、どんぐり拾いや落ち葉遊びを楽しみました。
今日みんなで掘ったじゃがいもは、プール開きの日にカレーライスになってみんなの所に帰ってきます。
暑い中、お手伝いに来て頂いた役員さんありがとうございました。
今日、年長児は今朝6時に三津浜港に入港したダイヤモンドプリンセス号、豪華客船を見に行きました。市役所観光課に連絡をとり、園バスをすぐ近くまで入れる許可を特別に頂き、間近で見学させて頂きました。15階建てで見上げても見上げきれないほど大きな船に子どもたちは大興奮でした。「すごーい!」「かっこいい!」「未来みたいだ!!」と口々に話す子どもたち。目を輝かせる三葉っ子たちに海外からのお客さんが次々に“Hello!” “Hi”と話しかけてくれました。(三葉っ子こ可愛さは万国共通です!)そんな海外の方にも「ハロー!」「シーユー!!」「サンキュー!」と声をかけると、外国人の乗組員の方が「アリガトウゴザイマス」と答えてくれました。その場その場で見事に受け応えする三葉っ子たちに、教師たちは嬉しいやら感心するやら“さすが!“の一言です。今日はいい経験になりました。身近にある、こんな環境もどんどん利用していきたいです。
コメント (園庭環境と子どもの遊び りす組 佐々木 恵 はコメントを受け付けていません)