幼稚園の日記(ブログ)

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2010年10月26日 火曜日

 ぴゅっと冷たい風が吹き、三葉幼稚園もすっかり秋模様です。先週土曜日に運動会を終えた三葉っ子たち。「おはよう!」と元気よく門をくぐってくる子どもたちの顔が、ちょっぴり頼もしく見えました。

 風と一緒に、「トントン!」と心地のいい音に誘われて、木工遊びのコーナーに行くと、小さな大工さんたちがいっぱい集まっていました。時には『カナヅチ待ち』で長い列ができるほどの盛り上がりです。木材選びに苦戦している子どもたちを見て、副園長が少し長めの手でにぎれるくらいの細い木片を出してくると、子どもたちはイメージが一気に膨らんだようで、『形』ある作品を作り始めたのです。釘の入らないようなブロック状の木片や、薄い物では、土台としてイメージしにくく、何でも出せばいいというわけではありません。『あんな形にしたい』と、頭の中でイメージできるようになると、今度は子どもたちの方から、『こんな形の木が欲しい』と注文がくるのです。副園長が、「どんな長さに切りましょうか?」と楽しく問いかけると、「ここ切って!」「この木と同じ長さにして。」と、次々持ってきます。らいおん組のT君は、「自分で切りたい!」と言って、サニーマートに出かける寸前まで真剣に切っていました。釘を打っている子どもたちは、もう自分の世界に入り込んで真剣で、とてもいい顔になっていました。テントの中はたくさんのカラー帽子でいっぱいで、どれだけ机を持ってきても足りないくらいのにぎわいでした。

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 また、園庭の隅のいちょうの木の下には、たくさんの『ぎんなん』が落ちていました。上を見上げると、さくらんぼのようにぎんなんが何十個も実っていました。少し高い所に実っているけど、どうにか届きそうなぎんなんを見て、副園長が「採れそうだなぁ。」とつぶやくと、それを聞いていたくま組のTちゃんが、白鳥の遊具の上に乗って採ろうとしましたが、あと少しの所で届きません。すると、なんとTちゃんは掃除用の『くまで』を持ってきたのです。くまでの先を利用して、次々とぎんなんを落としていくその姿を見て、なるほどと感心しました。そばにいた年少さんも楽しくなって、せっせと自分の手の平にたくさん落ちたぎんなんを拾って集めていました。始めは子ども用のくまでで一生懸命採っていましたが、だんだん低い所のぎんなんがなくなってくると、いつしか大人用の物や椅子も持ってきていて、驚きました。気がついたら自分もやってみたくなった教師までもが、くまでを持って一緒に採っていたのには笑ってしまいました。園内でこんな自然と触れ合うチャンスがあるなんて、三葉っ子たちは本当にラッキーだなと思いました。

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 そして、今日は年長・年中児がサニーマートに買い物に行きました。バスに乗る時から、年長児が年中児を抱っこして、自己紹介をしたり、様々な会話をしたりして仲良くなっていました。「ここ曲がったらお店あるんよ。」「楽しみやね。」などと楽しく話をしているとすぐにサニーマートに着き、お店の前で副園長から店内での動きや注意などを聞いて、ドキドキで自動ドアをくぐると、年長児が作った3体の牛さんが牛乳売り場の上から迎えてくれました。年長児たちは、「あ!僕たちが作ったやつ!」「お乳が見えるね。」と嬉しそうに指をさして言っていました。その後副園長から5人で1組のグループに100円ずつおこづかいをもらって、ぎゅっと大事そうに握ると、みんなでお菓子コーナーに行きました。5人で「あれがいい、これがいい。」と意見の食い違いがありながらも、絶対に5人手をはなさないで、101円でもダメ、ガムやチョコはダメ、という副園長との約束を思い出しながら、『100円で買える物』を一生懸命選んでいました。どうしても自分がお金を持つリーダーになりたかった年中児は、それは年長さんに譲ったものの、「レジは番レジって言よった!」と言って、同じグループの友だちをぐいぐいとひっぱっていく姿も見られました。おつりとレシートもなくさず持って帰って副園長に渡すという約束をぶつぶつ唱えながらレジに行き、ドキドキでレシートをもらってお菓子を袋に入れてもらうと、自分たちでお買い物ができたという喜びと満足感で、みんなニコニコでした。

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 園に帰って、くま組・ぱんだ組の1組は、こあら組さんの所に行って、代表として「みんなで楽しく分けて食べて下さい。」「どうぞ召し上がれ。」と言って、自分たちが買い物に行ってきたということをしっかり説明して、お土産を渡すことができ、お母さんたちに大きな拍手をもらいました。同様に、年少児をそれぞれのクラスに招待し、お弁当を食べた後お菓子はグループで話し合い、みんなで分けて楽しく食べることができました。

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 今日の買い物で、年長・年中児は、他学年とのかかわりや、買い物に行って商品を選ぶこと、他のお客さんに迷惑をかけないこと、お金を払うこと、お金のありがたさ、そして副園長との約束を果たすことなど、生きていく上でとっても大切なたくさんのことを学べたと思います。たった1日ですが、すごく成長したなと思う1日でした。

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2010年9月29日 水曜日

 少しずつ木の葉も色づき始めて、幼稚園バスから見える景色も変化してきています。5号車に乗ったぞう組のT君は、「あ!稲刈りしとる田んぼがある!」と、指さしました。「ほんとだ、ほんとだ!」と、みんなが身を乗り出して、秋探しゲームが始まりました。 幼稚園に着くと、今日は入場門にアーチ、そして退場門が用意された園庭で、年長児が鼓笛隊の準備をしていました。「おっとと。早く行かなくちゃ!」と言って、ぎゅっと手をグーにして飛び出して行ったのは、くま組のYちゃんです。運動会を3週間前に控えて、みんなやる気モードです!

 年中組では、前々から『ステップ オン & キャッチ』のゲーム内容について、色々話し合っていました。今までは、2人組になって、1人がシーソーになっている板を踏む人、その板の反対側についているカゴから飛んでくるボールをキャッチする人と、役割を決めてゲームをしていましたが、どうにも単調で、いまひとつ気持ちの高まりに欠け、どうしたものかと悩んでいたのです。それを聞いた副園長が、「1人でやってみたらどうだろう。」と、一つのアイディアを出してくれました。今までは、板の横に立って、キャッチする人の邪魔にならないように踏んでいましたが、板の真正面に立って踏むと、うまい具合に自分の方にボールが飛んできて、キャッチすることができるのです。踏む力が弱いとボールは転がってきます。強すぎると頭の上を飛び越えてしまいます。その力加減は、自分で何度もやってみるうちに分かってきて、みんなすぐに夢中になって何度も何度も挑戦していました。練習しすぎて少し疲れ気味なT君に、「お茶飲んできたら?」と声をかけましたが、「お茶はいらん!!」と、真っ赤な顔で答えて取り組む姿が見られました。力の加減を調節して、上手に取ることができた時の「やったぁ。」という顔がとても嬉しそうでした。練習の時は、100発100中でキャッチできていたひつじ組のMちゃんは、他のクラスと競争した時に焦って失敗してしまいました。それが、悔しくて、「明日朝7時40分に来て練習するけん!!」と言って意気込んでいました。自分で目標を持ってこれから楽しく練習することができそうです。

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 年中児がゲームの練習に夢中になっている側では、色んな場所で子どもたちが遊び込んでいました。砂場では、今日は年少児が中心になって水を流したり、山を作ったりいていたし、年中児は、つりかんやうんていの所で固まって、誰が長くぶら下がっていれるか競争していました。そして、ままごとのコーナーでは、たくさんのかわいいコックさんが自分たちの料理を見せ合っていました。りす組のTちゃんは、豆を房から1粒ずつ取り出して、大根の上にトッピングしようとしますが、転がってうまく乗せることができないので、包丁で半分に切って平らにすることを思いつき、上手に乗せることができました。その隣では、こあら保育(未就園児保育)でお母さんと来ていたMちゃんが、大根を切っていたので声をかけると、お母さんが「手出ししたら怒るんですよ。なので好きにさせてます。」と、くすっと笑いながら教えてくれました。こあら組さんには、9月に入って始めてきている子も多いのに、もう自分の好きな遊びを見つけて、「あっちに行きたい!」 「これしたい!」と、興味津々であちこちまわっています。絵本の読み聞かせやペープサートの時間も、お母さんから離れて上手に座って聞くことができています。運動会のかけっこの練習でも、にこにこ笑顔で走っています。

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 明日から天候の崩れが予想されますが、時間を有効に使って、子どもたちの生活が豊かになるように、一つでも多くの学びがあるように、また、それを見逃さないように楽しんでいきたいと思います。

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2010年9月2日 木曜日

 真夏日はまだまだ続きます。バスから降りると、地面からの熱気がすごくて、一瞬驚いたりす組のTちゃんは、「暑さには負けたくない!」と言って、保育室に走っていきました。シール帳にシールを貼って、すぐに1階テラスに下りてくると、副園長が黒板に何か文字を書いている所でした。” きょうは なにして あそぼうかな。 たのしいこと みつけよう! ” その文字を読んで、「楽しい事?」と、首をかしげるTちゃん。「今日はみんな何して遊びたい?」という副園長の問いかけに、ちょっと考えながら、「ブランコ!」 「つみき!」 「色水、砂遊び、かけっこ…。」 などと、答えていました。年長児のNちゃんは、「私はままごとがしたいな。」と言うと、「よーし!」と、やる気の一言を残して、全速力で走っていきました。その頭の中には、もう何が作りたいか考えがあるようでした。他にも、三輪車やすべり台など、それぞれが自分の楽しい事を見つけて、散らばっていきました。黒板の文字は、子どもたちにとって、 ”今日はどんな事を考えたらいいのかな?”と思った時の、ちょっとしたヒントになっています。この提案を受けて、子どもたちが意識を持って何かに取り組むのと同時に、私たち教師も、 ”どんな風に楽しい事させてあげようかな” と、考えるチャンスを与えられているのです。

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 くじらの噴水の所に行くと、今日も洗面器やバケツで水まきをしている子どもたちがいました。しかし、近くに水をまきすぎて、周りの土がぐしょぐしょになった上に、ただ水をまき続けるだけで、さらなる発展の様子もなくなっていました。そこで、副園長が、数箇所に穴を開けたペットボトルを1個持ってきて、そっと置きました。それを目ざとく見つけたTちゃんが水を入れると、シャワーのように四方、水が飛び出しました。それを見た他の子どもたちが、嬉しくなって、「僕も!」 「私も!」と言って、代わりばんこにシャワーで地面に模様を描いて楽しんでいました。また、かけっこをしている友だちが裸足で走ると暑いだろうと思ったYちゃんとS君は、走路に何度も何度もシャワーで地面を濡らしに行っていました。少しの工夫で、いつもの遊びがこんなに楽しくなるんだと、またまた教師が気づかされた出来事でした。

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 また、今日はくま組さんが幼稚園のプールを洗いました。それはとっても貴重な体験になりました。まず、プール掃除をするにあたって、自分たちでスポンジやたわしを用意する、というルールが課せられると、26人一人ひとりが園舎のあちこちを探して、手に持って来ることができました。そして、今日は特別にプールのどこからでも跨いで入っていいという事で、嬉しくて出たり入ったりしながら、色々な所を膝をついて這いずり回って磨く姿が見られました。そして、プールの底は、つるつるの部分と、滑らないようにギザギザになっている部分があります。つるつるの部分は、たわしで少しこすると、きれいになるのですが、ギザギザの方は、なかなか汚れがおちません。縦にこすってみたり、左右にこすってみたりしてみましたが、なかなかうまくいきません。そこで、副園長が、園を描くようにこする事を教えると、汚れがみるみるうちにおちていきました。副園長の、「なぜかな?」という質問に、「どうしてかなぁ?」と、みんなで考えました。「ギザギザになっとるけん、汚れがたまるんじゃない?」というR君の意見に賛同して、たわしをまわしてみんなで磨きました。5歳のうちから、もう ”おそうじのコツ” を覚えてしまった子どもたちです。最後は水を流してピカピカになり、みんなで1列に並んでぞうきんで水吸い取りリレーもしました。排水口の中にも汚れがたまっており、ホースの水で押し出しました。その水をバケツで受け、次々と子どもたちに渡すと、バケツリレーのように流れ作業になりました。水の気持ちよさを体で感じながら、知恵をいっぱい使った、最高に気持ちのいい時間でした。最後はきちんと自分の使った物を元の場所に戻し、片付けも完璧でした。普段は、おっくうだな…と感じてしまうお掃除も、今日の子どもたちには、きれいになった満足感と心地よさ、清々しさなど、たくさんの喜びを感じた遊びになりました。

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2010年7月1日 木曜日

 雨が降ったり、じめじめしたりと、崩れがちだった昨日までの天気から、今日はからっと晴れて、汗がにじむほど暑い1日になりました。

 前々から、戸外に魚釣りコーナーが出て、たくさんの子どもたちが魚釣りや魚作りを楽しんでいます。そこで、今日は趣向を変えて、テラスに『カニ』や『イカ』や、『少し大きな魚』など、作って吊るしておいてみました。すると早速、「私も作りたい。」と言って、何人かの子ども達が集まってきました。年少さんも、プラスチックのカップやトレイなど、好きな廃材を選んで、魚を作りました。いつも使っている水性マーカーとは違って、油性のマーカーを使うのがなんだか新鮮で、じっくり何の色にしようか悩んでいる姿を見られました。「針金も通していい?この頭の所につけたいんよね。」と言って、自分たちで考えた魚を頭の中でイメージしながら作っているようでした。「とってもかわいいお魚さんができたね。」と言うと、にっこり微笑んでそろーっと釣り掘りに浮かべました。「わ。プカってなった!」と言ったうさぎ組のJ君の目を見ると、嬉しそうで、また少し得意そうに見えました。自分で作って浮かばせた魚を釣るのが楽しくて、けっこう長い時間釣って遊んでいましたが、少し釣りにくかったのか、「今度は針金を上につけないかん。」と言っているJ君の顔が真剣で、遊んで考えて工夫して楽しんでいる姿に、「次がんばれ!」という思いで見守りました。夕涼み会には釣り堀りコーナーにみんなの魚がいっぱい泳ぐことでしょう。

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 園庭の真ん中に、やぐらに見立てて大きな傘が立ちました。今日はそこがカラオケコーナーになりました。デッキを用意すると、年中さんが、すぐに舞台に上がって歌い始めました。友達の歌声を聞いて、知らず知らずのうちに、お客さんの席はいっぱい!!初めて経験する年少さんたちも、「次は僕が歌う!」「私はしゃぼん玉がいい!」などと、次々リクエストし、順番を待ちました。時には順番を待てず間に割り込もうとしてしまう子や、マイクを持ってポンポンと叩いたり、大きな声でしゃべったりしてしまう子もいるので、みんなで楽しく遊べるように、正しくマナーを教えていきたいなと思います。本当はもっと早い時期から、カラオケコーナーを出して、魚作りと共に、夕涼み会を意識して、保育に組み込んでいけてたらよかった、という教師の反省があります。あと1週間になりましたが、毎日の遊びの中でも、『夕涼み会』の雰囲気を感じて、楽しめるように環境の作り方も考えていきたいと思います。

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 また、今日、年長は眼科検診に行きました。「○○組の○○です。お願いします。」と1人1人がしっかり言うことができました。眼科の先生の評価は、例年より弱視の子どもが少ないということでしたが、前髪の長い子が多く、そのことが弱視の原因や瞳のキズになるかも知れないという心配があります。前髪は短く、または上にあげること、プールのある夏場は髪もできるだけ短く清潔にすることをおすすめします。

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2010年6月10日 木曜日

遅コースの子どもたちが登園して、みんなが園庭に出てきた頃、りす組のT君が、「あ!飛行機雲がある!」と言って、空を見上げました。まぶしい日差しに目を細めながら、手の平で顔をかざして、「ほんとやほんとや!」と口々に言いながら指差している視野に、水しぶきが入ってきました。思わずびっくりして、「うわ!冷たっ!」と、飛び上がった子どもたちです。太陽がじりじりと照り、園庭から暑い空気が上がってくるのに耐え切れなくなった教師が水まきを始めたのです。その水をちょっとでも触りたくて、「キャーキャー。」と言いながら、ホースのまわりにたくさんの子どもが集まってきました。ホースを持った教師と子どもたちの追いかけっこの末、見事に水をかぶってびしょびしょになってしまったAちゃんを見て、まわりの子たちが首をすくめて笑い合っていました。「すぐに乾くからいいもん!」と、手を腰に当てて胸を張るAちゃんの姿は、何だか誇らしげでした。ちゅうりっぷ組のテラスの前にも、くじらの噴水が出され、「僕も私も。」と言って、噴水が上がるのを楽しんでいました。「あっ。虹が見える!!」と気づいたK君の声に、どこだろう…と、いろんな角度からみんながのぞいていました。このようなちょっとした水や科学の触れ合いが、今後の水遊びに、そして『涼を楽しむ』ということにつながっていくのです。

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 太陽がみんなの真上に来た頃、副園長が「びわが2個残ってるね。」と、ぼそっとつぶやきました。1個はひよこ組さんにあげたのですが、さぁ1個残ってどうしようかと考えながら、りす組に帰って話をすると、「ほしいね。」 「でも1個しかないんよね。」と考えていましたが、とりあえず見に行くことになりました。びわの木の所に行くと、本当に小さなかわいらしいびわの実がちょこんとなっていて、「これは小さいけん全部のクラスで分けっこするのは難しい。」などと言って、うーん、うーん…と考えていると、副園長が「じゃんけんとか、くじびきとかにしたら?」と一言アドバイスをくれました。「そうしよう!」とみんなの意見がまとまりました。代表のM君とYちゃんが園内放送をすると、すぐに年少・年中のクラスの先生と、代表の子どもたちが走ってやってきました。全員が息をのんで静まり返った中、緊張の一瞬。『じゃんけんぽん!』…気になる結果ですが、りす組は残念ながら1回戦敗退。負けてしまいました。でも、最初に『うらみっこなしよ。』という約束をしていたので、悔しい気持ちを抑えて、「うん、うん。」と納得している子どもたちでした。優勝したちゅうりっぷ組のMちゃんが満面の笑みでびわを持っているのを見て、なんだかこちらもにこにこになって、潔く諦めてにっこりすることができました。「涙が出るくらい悔しい!」と言っていたY君に、「今度はいちじくができるからね。」という副園長の言葉を聞いていたT君が、肩をポンポンとたたきながら、「次があるよ。」とさりげなく励ます姿が見られました。びわ1個から始まったこのじゃんけん大会ですが、悔しい気持ちや、嬉しい気持ちなど、いろんな想いを交錯させながら、たくさんの事を学ぶことができました。とても楽しいお昼のひとときでした。

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 そして、年長は、朝顔の芽が全く出てこない状況が続き、副園長に相談をしました。すると、水がなかったのでは。と教えてくれました。そこで出てきたのは乾いた砂の入った水槽!!実際に子どもたちの目の前で、水がしみ込んでいく様子を見せてもらうと、子どもたちが、あげる量の水では、上の面だけにしか水が行き渡っていませんでした。「上の砂の小人さんだけが水を飲んでいく、下の小人さんまで水がいってないみたい。」と、もう1度水をかけていくと、水槽の周りの土しか水がしみ込みません。4回目にやっと種の所まで水が届いたのでした。今まで毎日あげていた水の量では全く足りなくて、種はほとんど水を吸うことができていなかったことが、分かり、子どもたちも納得してうなづいていました。種から芽と根っこが出て初めて、根っこから栄養をもらうということで、きれいに芽を出した元気な双葉を抜いてみると、しっかり根っこができていました。子どもたちに分かりやすいようにと、「赤ちゃんはお腹すいたらおっぱいちょうだいって自分から行けないよね。でも大きくなったら、お腹すいたと言って冷蔵庫へ行って探して食べるよね。」と、根っこができると、自分でお水を探して土の中から栄養がとれました。今度はたっぷりのお水を、朝顔の種にあげて、水を含んだ鉢に植えることにしました。明日は、子どもたちと土の入れ替えをして、もう1度朝顔の世話をしていきたいと思います。

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2010年5月15日 土曜日

 今日は、待ちに待った親子運動会でした。週間予報では50%と心配されていたお天気ですが、子どもたちの願いが届いたのか、無事お日様が顔をのぞかせてくれました。風は少し冷たかったですが、ぽかぽかと過ごしやすい1日になりました。8時45分の開門の合図に合わせて、「おはよう!」と元気よく登園してきた子どもたち。「今日はお母さんと一緒にキンダーポルカ踊る約束したんよ。」 「くっつきむし、いっぱい練習してきたよ。」などと、一人ひとりが笑顔で話してくれました。

 隣の席から大好きなお父さん・お母さんが見ていてくれるのが嬉しくて少し照れていた子どもたちですが、「おひっこしゲームが始まるよ。」という声に合わせて、元気よく園庭に飛び出して行きました。元気な先生の所や、自分のクラスの先生のところなどたくさんお引越した後に、『手をたたきましょう』の歌に合わせて整列し、大きな声でアブラハムの子を踊ることができました。保護者の皆さんからたくさんの拍手をもらって、はにかみながら園児席に帰ると、お父さん・お母さんもあたたかく迎え入れて下さっていました。

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 年中のかけっこになりましたが、りす組・ぱんだ組はすぐに5、6人組を作って準備をすることができました。今年の年中児は、トラックを半周走ります。スタートの合図で元気よく走った後は、担任の「1番!」 「2番!」の声を聞いて、それぞれの番号札の所に自分で座ります。昨日の練習までは、ついつい教師が「ここに座るんよ。」と、必要以上に声をかけてしまっていましたが、今日は自分で考えて座ることができていました。遊びの中で生まれたこの順位づけですが、いつも4番になってしまうりす組のYちゃんは、いつも自分が4番である事を気にし始めていました。おうちで悔しくて泣いてしまう日もあったそうです。今日も頑張って走りましたが、今日も4番。しかし、副園長はバンザイをする時に、今日は順位でバンザイをしませんでした。「2番、4番、6番のお友達立ちましょう!バンザイ!」 …いつも4番目に呼ばれる『4番』という自分の番号がすぐに聞こえて、Yちゃんは嬉しくなってすぐに立ち、2番と6番のお友達と一緒に力いっぱいバンザイをしました。競争心も大事ですが、最後まで走って頑張った一人ひとりの子どもたちへの気持ちを大切にしたいという心に、Yちゃんのお母さんも感動されていました。

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 年少さんは、今年新しく取り入れた『とっきゅうでんしゃにのって』という親子フォークダンスをしました。楽しい曲に合わせて頭をなでたり、抱っこしたり、たくさんスキンシップをとりながら、親子で電車になって自由に移動します。教師が作ったトンネルを、お父さん・お母さんも少し遠慮がちですが、嬉しそうに通り抜けていました。泣いていた子どもたちも、終わり頃にはいつの間にかニコニコになっていました。

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 年長さんは、リズムあそびで、『We are the champ』の曲に合わせてリトミックをしました。うまくできるか少し不安な教師たちでしたが、そんな心配はすぐに吹き飛びました。子どもたちは曲が始まる前から、目をキラキラ輝かせ、副園長の放送をよく聞いていました。ABCDのグループで入れ替わったり、クロスに並んだりする度に、客席の方から大きな歓声があがります。予定していなかったスキップも、とっさに取り入れましたが、上手にできていました。さすが年長さん。全員が目的、意識を持って歩いて自信満々に保護者の前に整列する事ができ、子どもたち自身、とても嬉しそうでした。「年長になったら、こんなにしっかりするんですねぇ。」との感心の声が保護者席から聞こえていました。

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 そして、最後は保護者の前で、『地球にEcoしょ!』を踊りました。客席から見ていた保護者の方も、一緒に踊ったり口ずさんだりして下さっていました。お母さんに甘えて一緒に踊ったり、競争したり、協力したり、親子で存分に楽しめた親子運動会になりました。おみやげと、毎日やさしく声をかけて大切に育てたかいわれ大根を持って、保護者の元へ笑顔で帰っていった子どもたちです。今日はいっぱい頑張ったから、おうちではぐっすりかな。

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 保護者の方、今日はありがとうございました♪

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2010年4月19日 月曜日

 園庭の桜の花びらも大方散り、木々の芽が太陽の光をいっぱいに浴びて、鮮やかな緑が新鮮で、子どもたちの顔もひときわ輝いて見えます。今日は、園庭に大きなこいのぼりを出しました、、大きな口を開けて、さわやかな空気を胸いっぱいに吸い込んでいるこいのぼりを見て、門をくぐって登園してきた子どもたちも、こいのぼりのように口を開けて、思わず立ち止まって見入っていました。

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 久しぶりの春らしい暖かさに、戸外にはたくさんの子どもたちが出て、ジャングルジムやドームに登ったり、ボール遊びをしたり、砂場で大きな山を作ったりして、自分の好きな遊びを見つけて楽しんでいました。今年度新しく入園してきたりす組のAちゃんは、送って来たお父さんと離れるのが寂しくて、泣いてしまいましたが、包丁ままごとのコーナーへ行って、にんじんを手に取って包丁で切り始めました。トン、トンと切っていくうちに、いつしか夢中になり、涙も止まっていました。副園長が、キャベツをお皿に見立てて「こんなお皿もあるよ。」と出すと、嬉しそうにそのお皿に自分の切ったにんじんを1個1個盛り付けていきました。そのお料理は、お母さんへのお土産にすることにすると、Aちゃんはにこにこになりました。

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 毎年この時期になると、事務所横の花壇や植木の所では、だんご虫や青虫などの虫探しや、春のお花探しをしている子どもたちでいっぱいになります。今年も、年中児は月間絵本の付録の図鑑を得意気に肩にぶらさげて、虫や花を見つけてはページを開いて、「これはパンジーだ。」「だんご虫の足はいっぱいあるんよ。」などと話して研究していました。そのすぐそばでは、秋に植えたさやえんどうの豆がたくさん実をつけていました。それに気づいた年中・年長児たちが、台所からカゴを持ってきて、摘み始めました。葉っぱの裏に隠れている実も見つけて、うさぎ組のSちゃんは、「お豆さんかくれんぼしとったね。」と、優しく声をかけながら摘む姿が見られました。また、「茎の所を持ってぴゅっと採るんよ。」と、後から来たくま組の子どもたちにも教える姿も見られました。収穫したお豆を入れるためのカゴを台所から持って来たSちゃんは、みんなが採ったお豆を最後まで集めていました。咲いているお花は、また豆になるから大事に置いておこうね、と話して、終わるとSちゃんもいっぱい集まった豆を見て、満足そうな表情を浮かべていました。

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 給食の時間になりました。今日は、みんないつもより準備をするのが早くて、思わず「どうしたの?」と聞いてしまいました。すると、りす組のT君が、「今日はスープがあるんやろ!」と言いました。朝から調理室からいい匂いがしていたのを、どうやら知っていたようです。今日は、副園長がカレー味の玄米スープを作ってくれました。年中児は、お皿にスープをついでもらうと、保育室までの長い長い廊下を、そろりそろりと慎重に運んでいました。いただきますをすると、すぐにぺろりとたいらげて、おかわりをする子どもたちに、もう一つ、おまけのお料理がありました。それは、ねぎと大根を酢味噌であえた『ヌタ』でした。『ヌタ』は、野菜がいっぱい入っているし、酸っぱいかな?と思っていたのに、それもあっという間になくなりました。年少児までもが、「もっと欲しい!」とおかわりを求めるほどでした。さすが食欲旺盛なみつばっ子!!なんだか頼もしく感じました。

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さぁ、明日はどんな楽しい事が待ってるかな♪

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