2022年6月29日 水曜日
昨日の職員会で、「プールに足をつけて遊びたい」という話になりました。そして今朝、職員たちが緑テントの下にビニールプールを準備し子どもたちが入らないようにロープをしていました。すると、それを見ていた古森先生が、「ロープがあることで子どもたちの遊びたい、こうしたいという想いを断ち切ってしまう」とアドバイスをくれました。そこで、ロープを外してみると、年長さんがどんどん集まってきて協力しながらブロックや雨どい、ひしゃくを持って、先日から続いている雨どいを使った水路を作っていきました。
雨どいを組み立てて、水を流したのですが、台のブロックが同じ高さで雨どいが平行になっていることに気付いた、らいおんぐみのKくんが「まっすぐやけん水が流れんのよ!」と言ってブロックを1つ持って来て高さを変えると、勢いよく水が流れていきました。
一方では、蛇腹ホースにペットボトルのキャップを入れて遊んでいましたが、うまく下に落ちていきません。どうすれば落ちるのか考えた年長さんは、試しに水を少し流してみました。すると、ペットボトルのキャップも一緒に流れていったのです。子どもたちはたくさんのことに気付いていき、大盛り上がりとなりました。年長さん、年中さんがあまりにも生き生きと遊んでいたので教師も一緒にやってみたいと思いそこに物を置いてみましたが、その途端年長さんに、さっとそれを外されてしまいました。それは子どもにとってイメージに反するものだったのです。しっかり子どもの遊びの邪魔をしている自分が恥ずかしくなりました。子どもたちは自分達のイメージを表現しながら、その中で学習し続け、満足できるまで追求していくのです。しばらくして、年長さんの楽しそうなことをしている様子を見た年少さん達がその輪に入って遊び始めました。ですが、年少さんは年長さんの水路の遊びなど気にせず水の中に座り込んで遊び始めたのです。それをしばらく無視して遊んでいた年長さん年中さんは怒らず、すっとその場から離れていってしまいました。それではいけないと、さりげなく隣に泥舟とたらいを置いて、年少さんを呼ぶと、水汲み遊びをしたり、水を流してみたり、年長さん、年中さんの真似をして遊び始めました。
年少さんがいなくなったプールにはまた、どんどん年長さんが集まってきて先程までの遊びが再開したのです!!
またさらに子どもたちが遊びを発展させていく様子を見て達成していく子どもたちの力強さにとても感心した1日となりました。また、子どもたちの遊びを保障すること大切さを実感しました。
2022年6月7日 火曜日
今朝、子どもたちが登園すると園庭の真ん中に白いテントがあり、そこには「?」の文字がありました。年少さんが「何が始まるのかな〜?」「はてなになっとるよ!」と言っている横で年長さんがニヤニヤしながら「わたし知ってる!」「去年やったもんね〜おいしかったな〜!」と言っていました。それを耳にした年少さんも「ポテトかな?」と何だか分からないままにワクワクした様子で教師たちが準備しているのを見ていました。
そして始まったフライドポテト作りに子どもたちは釘付けです。教師たちが切っているじゃがいもを見て、「わたしが掘ったじゃがいもかも」「大きいね〜!」とても嬉しそうに話します。「やった~今日はポテトが食べれる日なんだ!」と大喜びする年長児たちですが、今日は生石の畑へビワの収穫へ行く予定になっていました。「ビワの収穫行きたい!でもポテトも食べたい・・・。」年長児の揺れる心…。「帰ってきた時にはフライドポテト残っているかな?」「たんぽぽさんや年少さんが全部食べちゃうんじゃない?」と古森先生から、からかわれて急に不安な顔に…。どうしたら帰ってきた時においしいフライドポテトが食べられるのか考えた年長さんは「おいしいビワ取ってくるから残しといてね」とたんぽぽさんや年少さんの元へ方々走り回り、交渉成立です。安心して年長さんは少しの間ビワの収穫に出掛けていきました。そのお話はまた…
そのあと年少さんと年中さんは、古森先生がポテトを鍋に入れた瞬間、鍋からブクブクブクと大きな音とアブクがわきあがるのをみてビックリ「なんで??となりのお鍋はブクブクしてないよ」と不思議そうにしていました。そこで古森先生が「じゃがいもがたくさん水を吸って大きくなったから油に入れるとお水が空に上がっていくんだよ。この湯気はじゃがいものお水なんだよ」と教えてくれました。その話を聞いた子どもたちは2つの鍋を見比べて「こっちはお水がなくなったんだね」と納得です。そうして完成したフライドポテトは水分が飛んでカリカリのとてもおいしいポテトになりました。
ですが、フライドポテトはただでは食べられません。実は30円と値段がついていたのです。食べるためには、お金とポテトを入れる袋が必要です。それに気付いた子どもたちは「作らなくちゃ!」と大騒ぎです。さくら組とちゅうりっぷ組はテントの下で丸い紙に数字や好きな絵を描いてお金とコップが完成です。
準備のできた子どもたちは先生の店員さんにお金を渡してフライドポテトを買うことができました。
自分で掘って買ったフライドポテトは、どこで食べるポテトよりもおいしくて、「おいしい〜!!!」「うま〜い!」と満面の笑みでした。おかわりのポテトも食べることができ特別な1日になりました。
時間を戻して「ビワの収穫!!」ポテト屋さんを楽しみに出発した子どもたちはやる気満々!バスに乗り込む時も「びわ♪びわ♪」と言うかと思いきや、「♪ポッテト♪ポッテト」・・・今から何をしに行くのやら?と思わず笑ってしまいましたが、仕方ありません。出発前に、園長にポテトのお味見をさせてもらったからなのです。出発前に「いってきま~す!」と声をかけにポテト屋さんの周りのテントに集まっていると、園長が慌てて油の中をかき回し、何やら急いでいるように見えました。園長が少し食べて固さを確かめて「あとちょっと。」とつぶやきました。それを見た子ども達は「ずる~い!」と口々に言いましたが、私が「みんな気が付いていないの?この優しさに!」とふふっと笑いながら声をかけると子ども達はキョトン。すると園長が「古森先生が、先生達で食べてみんなにあげないことってあった?」とにっこり笑って言いました。そこで勘の良い子ども達の表情がぱぁ~っと明るくなり「ない!!!」と口々に言います。そんなやりとりをしているうちに、「これはまだちょっと柔らかいんだけどね~みんなが帰ってくる頃にはもっとおいしいカリンカリンのポテトにしておくからね!」と味見用のポテトをお皿に取ってくれました。こういう時の子ども達は速い!あっという間に整列し、お行儀よくポテトを一口頂いたのでした。アツアツポテトのおかげで子ども達のテンションは最高潮です!バスで生石農園に着いて、さっそく収穫だ!と気合を入れましたが、なんと生石のビワはどうやら空から黒い大きなカラスたちのビワ泥棒が侵入したようで大変なことになっていました。「大変だ!」と急いで綺麗なビワの収穫です。「あそこにもある!」「ここにもあるよ!」とビワの木全体を見渡して、おいしそうなものを探していました。上の方の届かない所は先生たちが、とってくれると知ると「先生!あそこ!」「もうちょっとこっちのやつ!」ととってほしいビワのところを知らせてくれました。
両手いっぱいに美味しそうなビワを持った子どもたちは、「見て!こんなにとれた!」と嬉しそうに見せてくれました。
たくさんとった後は少し味見をしました。きれいにオレンジに染まったものをみんなで分けましたが、少しの量でもとても甘くてみずみずしいビワに子どもたちは大満足!!「あま〜い!」と言ってペロリと食べていました。帰ってからも「あまくておいしいビワがとれました」と胸を張って伝えていました。今日とったビワは明日みんなで分けて食べたいと思います。
帰りのバスに乗ると子ども達が「先生、早く帰らんとK先生にポテト食べられてしまうかも。(行く前にからかわれました笑)」「ねぇ、ちっちゃい子たち、約束覚えとるかな?」「先生、ポテト入れるカップ作ってないやん!食べれんかも!!」・・・さっきまでビワをとっていたとは思えないほど、話題はポテト、ポテト、ポテト・・・。あんなにおいしい味見をさせてもらったのですから期待は高まる一方です。
「ただいま~!」と園内の先生に声をかけ、年長児はお待ちかねのポテト屋さんの時間です。「すごいすご~い!」「やった~!!」大急ぎでカップやお金作りに部屋に入ったと思いきや、光の速さで支度を終え、戸外に出てきました。園長から油とお水の話を教えてもらうと、真剣にうなずいたり、自分なりの考えを答えたり『さすが年長さん!!』の姿でした。
そして、ポテト屋さん最後のお客さんになった年長さんは古森先生の「おかわりいるなら、もう一回お金作っておいでよ。」と2,3人に伝えたささやきが、あっという間に広まってみんなが2回目のポテト屋さんも楽しみました。あまりにも嬉しい2回目のポテトにきりん組のRちゃんは靴を履くのも忘れて裸足で飛び出てきました!その必死さ、子ども達の「おいしい!」の喜びよう、笑顔、歓声・・・何もかもがかわいらしくて、教師達み~んなずっとニコニコしていました。ポテトの味見から始まり、ビワを収穫し食べて、ポテトのお買い物を2回楽しんだ子ども達から「今日は最高の日だね!」という声が聞かれました。
2022年5月16日 月曜日
先週の金曜日、さくら組に年長のおにいちゃんおねえちゃんがやってきました。今週の水曜日の子どもだけの運動会のプログラムを決めるために年長さんが来てくれ、何の踊りを踊るかどんな競技をするか、一緒に考えてくれました。そこで運動会に向けての気持ちも高まってきて家でもペンギンダンスやサンサンダンスを踊っていたそうで、みんな運動会を楽しみにしているようです。そして今朝、園庭で古森先生が年長さん年中さんに教室から自分の椅子を持ってくるように声をかけてもらって何往復も椅子を運んである姿が見られました。そんな様子をみた年少の子どもたちは何が始まるのかワクワクドキドキ!!そして、年長さんが年少さんのために準備してくれた椅子に座って真剣にその様子を見ていました。みんなの大好きなアブラハムです。アブラハムはお部屋でもたくさん踊っているので自信満々で友達同士で顔を見合わせてニヤニヤ踊っている子や、自分の踊っている様子を見ている先生に得意そうに「上手〜?」と聞いている子などみんな楽しく踊っていました。年長さんのやっぱノリノリやリトミック、およげ!こいのぼり競技を見たさくら組の子どもたちは、「やっぱすごいね〜」「私もやってみたいな」「こいのぼりおよいどる!」と待っている間も目を輝かせて真似をして踊っていました。また、他の学年の競技が始まったときに、ある子が「がんばれ〜!」と言うと他の子も「がんばって!」と言って、1人から始まった応援が競技が終わる頃にはみんなに広がり、手拍子をして、年少さんの応援団ができていました。自分の応援していたクラスが1番になると自分のことのように喜ぶ年少児たちはしっかり運動会に参加できていて驚きました。
お昼ご飯を食べた後、運動会で使うマスクバックにシールを貼りました。たんぽぽ組から上がった子は、何を作るか分かったようで、「発表会で使ったやつだ〜!」「シール貼ってもいい?」と言いながら自分の好きな形を選び貼って完成しました。降園前には、踊りと応援合戦の練習をしました。「さくらぐみ〜」と掛け声は誰が言うのかみんなで話し合い、女の子1人と男の子1人で言うことに決まりました。これで子どもだけの運動会への準備は万端です。ますます運動会が待ち遠しい1日となりました。
2022年3月11日 金曜日
卒園式まで残り数日、登園してくると年長児達は「グーとパーで分かれましょう!」と言いながら元気良く階段を降りてきました。「おれが鬼ね、早く逃げてー!」と笑顔で走っていきました。バスの子達も登園し、クラスの年長児がそろうと、自分達から「先生一緒に遊ぼう!」「ケイドロしよ!」と教師を誘って集団で遊ぶ姿がありました。たんぽぽ組さん同士が喧嘩をしていると「どうしたの?」と言ってあげるらいおん組のY君、自転車をとられても怒らず優しく貸してあげるくま組のR君など、園庭でもお兄さん、お姉さんらしい関わり方をしている子がいて、見ていて微笑ましくなりました。残り少しですが、年長さんと一緒に遊べる機会を大切にしていきたいです。
また、今日は園長が園庭の様子を見て、子どもが楽しく遊べるように環境を変えてくれました。バスケットボールの人気が落ちているのに気づいて、玉入れの方に持って行きました。最初は、ゴールの下にカゴを置いて玉入れのカゴにしていましたが、それでは面白くないと、バスケットゴール2つを向かい合わせにして、その下にカゴを置き、高さも変えてピタゴラスイッチのような玉入れが完成しました。年長児が集まってボールがゴールにあたって落ちるのを見て楽しんでいましたが、そんな中ですみれ組のR君が遠くの方からすました顔で片手で玉入れのボールを投げてどんどん入れていました。その様子を見ていた周りの子ども達は勿論、教師もびっくりです。そんな周りの雰囲気を気にすることなくR君はさらに、そこに転がってきたバスケットボールもひょいっと拾ってジャンプしてゴールに向かって投げると、なんとそれも入ったのです!教師達もまたまたびっくり‼︎思わず「天才だ!」と呼んでいました。それを見た子ども達は、「次は僕がする!」「私もやりたい!」と集まってきました。人気のなかったバスケットボールが新しい遊びに変わり、人気を取り戻しました。遊びの準備をする場所、出し方など、遊びの環境を教師が工夫することで子どもの遊びも育ちも変わっていくんだと勉強になりました。大変身したバスケットゴールで子ども達と沢山遊んでいきたいです。
今日は今年度最後の給食の日でした。子ども達も「カレーのにおいがする!お腹空いた!」と楽しみにしていました。「次は年中さんになる!」という意識が出てきたさくら組。苦手な野菜も自分で一口ずつ頑張って食べて、ほとんどの子が完食することができました。コロナに負けず、最後まで元気いっぱい遊びたいと思います。
2022年2月15日 火曜日
昨日、初めて発表会の服を着た子ども達は登園してくると、「昨日の服可愛かった〜」「早くもう一回着たい!」と大喜びで話をしていました。
さくら組では、Y君とT君が絵を描きたいと言って描き始めました。Y君は、「ぼくは黄色怪獣だった!黒色のズボンはいたよね。ギザギザもあった!」と一つ一つ思い出しながら楽しそうに描いていました。T君は、「明日はパパが来てくれる!見てるところ描いた!」と明日の発表会を楽しみにキラキラした目で話しました。
うさぎ組では、「発表会晴れますように」という願いを込めて子ども達とてるてる坊主を作りました。そして、教師に抱っこしてもらい桜の木の高いところにつけようと頑張っていました。「高いところの方がお日様に届いて天気になるね、お願いしよう!」と目をぎゅーっとつむってお願いをしている姿がとても可愛いかったです。すると⋯その願いが届いたのか、雲の間から太陽がひょっこり出てきて暖かくなってきました。「えっお願いもう届いた!?」とびっくりしながらも「やったー!やったー!」と喜ぶ子ども達の姿に明日を楽しみにしている様子がうかがえます。明日、土曜日の発表会も良い天気になりますように。
また、今日は最後の練習ということもあり、見ている園庭の小さなお客さんも気合が入っていました。さくら組のRちゃんは、客席ど真ん中の園長のために準備された正面の最高の席を陣取り、お姉ちゃんいるきりん組の劇を最初から最後まで脇目もふらず見ていました。そして、時々監督気分でうんうんと頷きながら「上手!」と拍手をしていました。色々な学年の踊り、オペレッタ、劇を興味を持って見ることができる野外ステージはやっぱり素敵だなと思いました。
そして、最後の練習で年中児達は園長からやる気と元気の出る声掛けをしてもらいました。教師達は年中児のオペレッタが元気いっぱいで面白くて可愛くて、涙が出るくらい笑って見ていました。終わって拍手をしてもらった後、園長から「悲しくて泣いてるんじゃなくて面白くて笑っちゃった。一生懸命頑張っているみんなを見ていると嬉しくて楽しくて幸せな気持ちになるんだよ。だから明日は見ているお客さんを幸せにしてあげてね。」と話をしてもらいました。それぐらい頑張った欲張り爺さん役のK君は、欲張り爺さんの帽子のてっぺんがぱっくり破れてしまいました。帽子のてっぺんから覗いてる頭を気にして触っていると、「頑張ったから破れたんだよ。大丈夫!自分で直せるでしょ!」と園長から肩を叩かれると頭を撫でながら嬉しそうな顔をしていました。
明日はいよいよ本番です。舞台の上で堂々と楽しんで演じている子ども達を目一杯頭に焼きつけて下さい。
2022年1月27日 木曜日
さくら組では、発表会で必要な自分の役のお面も作り、「私はうさぎさんだから!」と張り切って踊っている子ども達を横目で見ながら遊んでいるカメさん役の子ども達に、「何がいるかな?」「お家に戻るからお家がいるよね」と今日はカメ役の子ども達と一緒にお家作りをしていきました。「カメさんのお家は砂でできてるんだって」と話をすると、誰かが「茶色かな」とつぶやきます。教師が絵の具で茶色を作っていると、ちゅうりっぷ組のG君がチラッと覗いて「もう少しかな」と言いました。それを聞いていたさくら組のYちゃんは「ちょっと赤色に見える!」と自分がイメージする砂の家の色を考えながら話していました。色ができるとみんなで協力して塗りながら、K君は手を絵の具だらけにしながら「ここぬれてない!」と気づいてそこを塗りつぶしていました。
また、オペレッタ「ねんころかめのこもりうた」の雪の精役の子ども達は、踊っている時に雪が降っているように見えるよう、青と白のポンポンを作っていきました。Mちゃんは、「雪の妖精は何作るの?」と作る前から楽しみにしていました。「ポンポンは細くなるように裂いていったら雪が降ってるみたいに綺麗だよ」と声を掛けると、「これどう?」「これ雪に見える?」とお互いに確認し合ったり、「まだ大きいのあるよ!」と見つけて裂いていったりしてフリフリの可愛いポンポンが出来上がりました。
自分達が作ったポンポンを使って踊ってみましたが、本当に雪が降っているみたいに綺麗で、雪の精役の子ども達も嬉しそうに踊っていました。
野外ステージのお客さんも密にならないように一人一人離れて座り、コロナに気をつけながら他の学年の練習も楽しんで観ていました。発表会まで残すところ実質13日ですが、子ども達と楽しみながら練習していきたいと思います。
2021年12月20日 月曜日
2学期最後の日、寒さに負けず元気に遊んでいた子ども達に反して園長がテラスに飾っているフクロウを見ると、冬の支度が出来ていなくてとっても寒そうに見えました。そこで園長が以前に年長児からプレゼントされたマフラーを持ってきて、フクロウの親子の首に巻いてあげました。それでも寒そうと、タオルを帽子にして頭に被せてあげて可愛いフクロウの親子になりました。それに気付いたぞう組のIちゃん、Rちゃん、M先生は、お部屋から布を持ってきてマスクを作りはじめました。「くちばしはここだから口はここかな」とギャザーをつけて、口のところをふんわりとさせて息ができるようにして、あったかくなるようにと考えながら着けていました。ぱんだ組では、「かさこじぞう」の話を読んだ後に、Cちゃん、Rちゃんが「フクロウさんもあったかくなってたよね。着けてあげた人に良いことあるかもね」と話をしていて、子どもの感性にも驚かされました。
今日は、終園式がありました。園長からは3学期が終わると次の学年になることを見据えて、3学期はみんなが大きい組さんになる準備の期間であることなどを楽しく話してもらいました。泣かないで登園すること、冬休みの間、食べても寝るだけでなく、お父さん、お母さんのお手伝いをすること、早寝早起き朝ごはんを食べることなど規則正しい生活習慣の話などしてもらい、3学期にはちょっとだけ大きくなって元気に登園することを約束しました。
お正月の鏡もちの話も、子ども達はとても興味を持って聞いていました。「うらじろは、表は緑色で裏が白いことからみんなが大人になっておじいちゃん、おばあちゃんになって髪の毛が真っ白になるまで元気に過ごせますようにという意味があること」「幼稚園の鏡もちは、年長さんが植えて収穫をしたもち米で作っていて、世界で一つの鏡もちであること」「おもちはみんなの心を映すもので、ニコニコしている時も怒っている時も鏡はしっかり見ているのでニコニコで幸せでいるように、そしてその幸せが2つあるようにと2つ重なっていること」「鏡もちの上に乗っているのはみかんではなくだいだいといって、みかんよりもレモンよりも酸っぱいんだけどみんなのおじいちゃん、お父さん、子どもが代々続きますようにという願いがあること」など、分かりやすく一つ一つ話してもらいました。聞いたことを忘れないように、部屋に帰って覚えたことを友達と話している子もいました。
3学期には、かっこいいお兄さん、お姉さんになった子ども達に会えるのが楽しみです。寒い日が続くので風邪を引かないように元気いっぱい楽しい冬休みになりますように!
コメント (「水遊びからの学び」 さくらぐみ 中村真衣 はコメントを受け付けていません)