2019年10月25日 金曜日
昨日は雨が一日中降ったことで、戸外で遊ぶことができなかった子供達でしたが、今日は登園してくるとさっと所持品の始末を済ませて、戸外へ飛び出していきました。
雨上がりの園庭は、泥遊びの格好の場所です。たくさんの子供達が裸足で遊んでいましたが、そこそこで固まって遊んでいたので、その様子を覗いてみることにしました。園庭の真ん中では、ひまわり組とたんぽぽ組の子供達が集まって泥のケーキを作っていました。「先生!気持ちいいよ!」「コーヒーもできたよ!」と嬉しそうです。図書館の下では、すみれ組の子供達が集まって泥団子づくりをしていました。さらさらに乾いた砂を何度もかけながら、「先生!かちかちになったよ!触ってみて。」と自慢気です。そして、正門の横では、真っ赤に紅葉した桜の落葉の上に泥団子を置いて、ぱんだ組の子供達がお団子屋さんごっこをしていました。「先生!団子みたいに軟らかいけん触ってみてや!」とAちゃんが差し出してくれたお団子は、本当に軟らかく少しつやがあって、本物のお団子のような感触だったのです。話しを聞いてみると、ここを通りかかったSくんとAちゃんが泥に足をとられて転びそうになったことがきっかけのようです。「何で泥が滑るんだろう?」と泥を手にとって考えていたAくんでしたが、正門の所に細かいさらさらの砂が集まっていて、そこに雨が降ったことで、軟らかくてきめの細かい泥ができたということに気付き、この場所でお団子屋さんごっこをしようと思いついたそうです。
子供達は、生活や遊びの中での変化を敏感に感じとり、どうしてだろうと考えたり試したりして、遊びを展開していきます。そんな子供達の気付きや発見に負けてはいられないなと感じさせられました。
今日はぱんだ組とうさぎ組が施設を訪問しに行きました。幼稚園を出発し、バスの中では楽しく話していた子供達も、いざおじいちゃんおばあちゃん達の前に立つと、緊張している様子でした。しかし、踊りを踊ったり触れ合い遊びをしたりしているうちに緊張がほぐれ、段々と笑顔が見られるようになりました。又、自己紹介をする時には、少し恥ずかしがりながらも自分の名前を紹介していました。帰りのバスの中では、園長から褒めてもらって、とても嬉しそうでした。
2019年9月24日 火曜日
今朝の園庭は台風17号の影響で葉っぱや枝が散乱していました。幼稚園のテントをひっくり返してしまうほどの強い風で、台風の恐ろしさを実感させられました。教師達は、園庭を確認しながら子供達が怪我しそうな物を除き、散乱している葉っぱや枝はそのままにしておきました。それは、台風がどんなものなのか、子供達に実感して欲しいと思ったからです。楽しい自然と優しい自然、そして怖い自然があることを実感するチャンスなのです。すると、登園して来た子供達が、その状況を見て「台風の風が相当強かったんよ!」「台風の力ってすごいな!」と驚いていました。そうこうしていると、園長から「三輪車の所が台風で大変なことになっています。みんなで乗り物を園庭に運びましょう。」と放送がありました。子供達は三輪車を園庭の中央に集めて、小さな熊手を持ってくると掃除を始めました。落ちている葉っぱや松葉、まつぼっくりを集めていくと段々と大きな山になって、松葉の「ちくちく山」が出来上がりました。その隣では、女の子達がまつぼっくりを並べて数を数えて数遊びをしたり、男の子達が松葉相撲をして遊んだりしていました。そして、教師が裏紙とセロハンテープを持ってくると、枝や葉っぱをセロハンテープでとめて、制作活動も始まりました。「残りの葉っぱはキャリーに入れようや!」と年長児達。どうやら年長児達は、残りの葉っぱや枝を焼き芋を焼くときに使えるようにと置いておくようです。三葉っ子達は、遊びの天才です。葉っぱを集める掃除が、いつの間には遊びや学びに発展し、生きる力へとつながるから驚きです。
年少児達は、先週の金曜日に三葉図書館で借りた本を返却しに行きました。金曜日に「今度火曜日に本を返すから忘れないでね。」という教師の言葉をしっかりと覚えていて、ほとんどの子が忘れずに持って来ていました。図書館には棚ごとに果物や花の表示が付いていて、本についているマークを見ると、元の場所が分かるように絵本サークルのお母さん達が管理してくださっています。自分が借りた本のシールを確認しながら返しているとHちゃんが、「先生!②って書いとるけど、なんで?」と声をかけて来ました。本には番号もふられていて、数字が読める子は数を数えながら本を並べていました。物語に親しむのはもちろんですが、マークを認識することや数字に興味を持つことなど、図書の返却を通して育てていきたいなと思いました。そして、子供達と教師が一緒にすることの大切さを改めて感じることができました。
2019年8月28日 水曜日
今日は久しぶりに子供達が集まる夏季保育1日目です。教師達は子供達が楽しめるようにとかき氷屋さんを予定し準備を進めていましたが、今日は大雨でどうしようかと頭を悩ませていました。すると、そこにやって来た園長は、いつものように雨が降ったら楽しいことができるチャンスだよと言わんばかりに嬉しそうに教師に発想の転換を提案しました。そして、雨が滴るテントにはわせた雨どいを触り始めると、テントに溜まった水が上手く流れるように傾斜をつけました。それでもテントが弛んだ部分には雨水がすぐに溜まって落ちてきます。すると園長が「棒が欲しい。」というので持ってくると、弛んだ部分に棒をはわせて梁を作るとテントに雨水が溜まらないように工夫しました。さすが、遊びの天才の園長です。その姿を見ていた子供達は、「樋は重ねんと水が漏れてしまうんよね。」「斜めにしとるけん上手く流れよるんよ。」等々、気づいたり発見したりしたことを思い思いに話していました。さすが三葉っ子。砂場での学びがしっかり生活につながっていて、園長との会話が弾んでいました。他の先生達は、「すごーい!」とただただ驚いたり感動したりするばかりでした。
さて、子供達の楽しいことの一つ目は、プール遊びです。雨が降っていましたが湿度が高かったので、室内プールは丁度良い温度でした。シャワー前に雨のシャワーを浴びて、プールに入ります。夏休みの間に海や川、プールに行った子供達からは、「顔をつけれるようになったんよ!」「泳げるようになったけん、先生見よってや!」とできるようになったことを嬉しそうに教えてくれました。
そして、二つ目の楽しいことはかき氷屋さんです。先程、園長が工夫して準備してくれたテントの中には「かき氷30円、いちご味、メロン味、レモン味」の看板が貼られていました。それを見ていたひまわり組の子供達に、園長が声を掛けてくれました。「30円って10円玉が何枚いるのかな?」指で示しながら、みんなで算数のお勉強です。「10円、20円、30円」と数えていくと・・・。「3枚いる!」とRちゃんが気付きました。裏紙で10円玉を3枚作ると、何味にするかを自分で決めて注文しました。今日のかき氷には、スライスした冷凍バナナも添えてあって、みんな喜んで食べていました。
食べ終わると、かき氷を作ってくれた先生たちにお礼を言いました。「おいしかったです。ありがとうございました。」すると、かき氷屋さんのA先生から「みんな何がおいしかったのかな?」と質問が返ってくると、子供達は少し考えて「かき氷がおいしかったです。」「バナナがおいしかったです。」と、きちんとお礼を言うことができました。このように会話の中で、相手としっかりと言葉のキャッチボールができることが大切です。こうした積み重ねが、小学校の生活につながっていくのです。
子供の生活や遊びの中に、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿がたくさん転がっていることに改めて気づかされました。2学期もピンチをチャンスに換えて楽しむことができる工夫をしながら、子供達の素敵な気付きや発見が多くある保育をしていきたいと思います。
2019年7月17日 水曜日
夕涼み会まであと3日となり、年長にクラスからは盆踊りの曲に合わせて太鼓を叩く音が一段と力強く聞こえてくるようになりました。テラスでは、年中児達が絵を描いたり飾りを作ったりして夕涼み会の看板を作っていました。又、年少児達は園長が考案した封筒を使ったちょうちん作りに挑戦していて、夕涼み会に向けて子供達も教師と一緒にいそいそと準備しているところです。
今朝、ままごとコーナーを覗いてみると、今が旬の夏野菜が並んでいました。特に今日多かったのはきゅうりでした。それを見たH先生は、きゅうりを切ったり割り箸に刺したりして動物を作りました。その様子を見ていたらいおん組のWちゃんは、「私も作る!」と言ってきゅうりを色々な厚さに輪切りにしていきました。そして、厚いきゅうりに切り込みを入れたかと思うと、そこに幅の狭い薄いきゅうりを差し込んで耳にしたのです。これには、周りにいた教師や友達も驚きです。自分がイメージした通りのサルができたと満足そうなWちゃんでした。
昨日から自分で作ったうちわを持って盆踊りの練習をしている子供達ですが、うちわを持つことで手先への意識が変わってきているように感じました。園長から「太陽に届くように手を伸ばしてみて。」「キラキラしてみて。」など、声がかかるとしっかりと手を伸ばして生き生きとした表情で踊っていました。夕涼み会当日にはこの子供達の活気に溢れる掛け声や踊りを保護者の方々に見ていただけることと思います。
又、盆踊りは踊ること以外にも大切なことがあります。それは、人の話をしっかりと聞くことや太鼓の合図を聞き分けて動くこと、集団行動がとれることなどです。単に踊りを楽しんで踊っているのではなく、こうした教師の思いや願いも込められているのです。特に年少児は4月から初めて集団で生活する子もいました。踊りを踊る姿以外にも集団の中で生きていくための術や力が身についてきている様子も感じとっていただけたら嬉しいなと思います。
2019年6月15日 土曜日
今日は、同窓会がありました。三葉幼稚園の同窓会は、三葉幼稚園を卒園した1年生から4年生までの卒園児達が集まる会です。今回は347名の卒園児達が幼稚園に帰ってきてくれました。1年生達は卒園してまだ3か月しか経っていませんが、少しお兄さんお姉さんの顔つきになっていました。又、数年振りに会った4年生は背もぐんと伸びていて、少年や少女っぽくなっていて驚かされました。卒園して色々な小学校へと就学していった子供達ですが不思議と輪に入れなかったりよそよそしかったりする子がいなくて、三葉幼稚園がそのまま小学校になったような雰囲気でした。
今日の天気は残念ながら雨。しかし、園長からは日本には四季があり、季節に合わせた楽しみ方を日本の人達はしてきたことを話してもらいました。そして、今日は各学年の先生達が室内でも楽しめるゲームを考えていることを園長から教えてもらって、また期待が膨らんだ様子でした。
1年生は、クラス対抗の玉入れをしました。今回はくま組が接戦を制して1位になり、大喜びしていました。2年生は、体力オセロをしました。子供達は体を思いっきり動かして、1つでも多くのオセロをひっくり返そうと無我夢中でした。3年生は牛乳パックタワー競争をしました。積み上げ方や向きを考えたり助け合ったりしながら、友達と知恵を出し合って集中して楽しんでいました。4年生はじゃんけん列車をしました。久し振りのじゃんけん列車だったようですが、幼稚園の時の楽しかった雰囲気が蘇ってきたようで、どの子も幼稚園の頃の顔に戻って楽しんでいました。
1年に1度、こうして子供達が集まってくれ、元気な顔を見せてくれたり小学校でのことや近況報告をしてくれたりなど、語り合える会を今後も大切にしていきたいと思いました。
7月の夕涼み会には、また卒園した子供達に会えるのを楽しみにしています。又、本日学年ごとに撮影した集合写真は、できあがったら連絡しますので楽しみに待っていてくださいね。本日、送迎等でご協力いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。
2019年5月18日 土曜日
今日は令和元年最初の親子運動会がありました。子供達が作った沢山のこいのぼり達が風に吹かれて元気よく泳ぎ、子供達を応援しているようでした。園長からは、今年は13年ぶりに後援会のクラス対抗競技が復活したことや幼稚園が今までに集めてきたベルマークが累計100万点を越え、記念の盾を頂いたことを話してもらい、みんなで運動会を盛り上げ、頑張ることを話してもらいました。
今年のお引越しゲームは、教師がキャラクターのお面をかぶり、子供達は好きなキャラクターの所へお引越しすることにしました。「次はどこに行こうかな?」と子供達が自ら考え移動し、楽しんでいる姿がたくさん見られました。
プレ年少と年少は、踊り「ちょっとだけ体操」「にこにこひまわりさん」を踊りました。どちらの振り付けも親子で掛け合いができるようになっていて、最後に保護者にぎゅっと抱きしめられた時は、にこにこの笑顔が溢れていました。親子競技の「ここまでおいで」は、子供達の走りに負けないようにと、お父さんお母さんも全力で走って下さっていて、お父さんお母さんを追いかけて笑顔で走ってくる子供達も、とても嬉しそうでした。いつまでも今日の子供達の笑顔を忘れないでほしいと思います。
年中は踊り「ハイタッチ!」と「くっつけむし、くっつけー!」の競技をしました。親子で色々なタッチを楽しむ踊りで、リズムとタイミングを親子で息を合わせながら踊ります。親子競技では、「今日はお父さんお母さんにぎゅっと抱きつくことができるぞ!」と、子供達は両手両足に精一杯力を込めて抱きついていました。忙しさにかまけて抱きしめる時間や回数が減ってしまいますが、競技中はお父さんお母さんに抱きつくことができて、とても嬉しそうでした。
年長は、踊り「ようこそ日本へ!」と競技「わくぐりわくぐり」をしました。少し難しい振付でも、さすが年長児。保護者と掛け合いをしながら、元気よく声を出して踊っていました。フラフープを親子でくぐる輪くぐりの競技もチーム戦でとても盛り上がり、白熱していました。水曜日までは80点だったリトミックは、2日間で100点にしようと頑張ってきました。そして、今日はたくさんのお客さんの前で、しっかりと手足を動かして表現することができました。保護者からは、「100点!120点!100万点!」と言ってもらって、とても満足げな年長児達でした。
13年ぶりに復活したクラス対抗競技は、各クラスから15名の有志に参加してもらって、玉入れ競争をしました。各クラスから大きな声援や拍手が送られ、青コースはうさぎ組。赤コースはきりん組がそれぞれ優勝を飾りました。
本日は午後、一時的にポツポツ雨が落ちる時間もありましたが、ご参加頂きありがとうございました。子供達と保護者の方々の素敵な笑顔をたくさん見ることができて、嬉しく思いました。本日は、ご協力ありがとうございました。
2019年4月10日 水曜日
今日は平成31年度の入園式でした。今年は入園式までに桜の花が散らぬようにと祈る気持ちでおりましたが、あいにくの雨で残念ながら散って水溜りには花びらの池ができていました。そこで、三葉幼稚園に新入園して来る子供達のためにと教師達は知恵を絞り、心を込めたお迎えができるようにと、プランターの花を飾ったりアーチや立て看板を並べたりして準備しました。
そして9時近くになると、お母さんお父さんに手を引かれて新入園児達がアーチをくぐって登園して来ました。保育室に入るとクレヨンやハサミ等、新しい道具をお父さん、お母さんと一緒に片付けました。「明日は、ここにカバンを片付けるんだよ。」とカバンを掛ける場所も確認して、明日から一人で幼稚園に来るんだという意識ができたようでした。担任と挨拶を交わすと、少し緊張気味の子や元気よく挨拶をする子など様々な表情が見られましたが、入園式開始前には保護者から離れて入場の準備をすることができていました。
今年は楽しんで入場することができるようにと、園児が入場する通路には人形やキャラクターの飾りを付けました。たくさんの拍手で迎えられながら笑顔で入場してくる3歳児達は、教師の誘導に従って上手に座ることができました。園長先生からは、今日から三葉幼稚園のお友達になったこと、新しいクラスになったことを優しく話してもらって、「〇〇くみさーん!」の呼び掛けに元気よく手を挙げて返事をしていました。式中もよく話を聞いて教師達と手遊びをしたり歌を歌ったりして落ち着いて参加することができました。在園児のお兄さん、お姉さんからはお祝いの言葉と踊りをプレゼントしてもらうと、かっこいい踊りを真剣に見て手拍子をしたり、なかには一緒に踊り出す子もいました。
入園写真を撮り終えると、新しいシール帳にキラキラのシールを貼りました。そして、最後に調理師さんが作ってくれたマドレーヌをお土産にもらって、大切に持ち帰りました。
今日は、三葉幼稚園の先生達、お兄さんお姉さん達、そして調理師さんとたくさんの人達から温かい心をいっぱいもらった新入園児達です。明日から、この素敵な子供達の笑顔がたくさん溢れるように教師達も子供達の様々な表情や行動を読み取り、楽しみながら保育していきたいと思います。
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