2008年2月13日 水曜日
「椿さん」の頃は暦の上で旧正月でもあり、一年のうちで一番寒い時期だと言われていますが、まさに今日は気温が低く、冷たい朝となりました。しかし、寒さなどなんのその。園庭では冷たい風も気持ち良いかのように子ども達の歓声が響き渡っていました。こんな寒い日でも子ども達と元気一杯走り回っていると少しも寒さを感じないから不思議です。
「先生、なわとびできるようになったからみとって!」とSちゃんとKちゃん。「前まわりができるよ。ほら見て!」とS君とM君、R君・・・それを見て何人も「私もやる、ボクも!」と集まってきました。
また泥場では今日初めて固いおだんごができた!と満面の笑みで見せてくれたM君。いろいろな場面で子ども達の成長ぶりと意欲が見られます。
そんな中、ふとKちゃんが「ねえ、先生、コーヒー屋さんに行こうよ。」と言いにきました。そういえば昨日、らいおん組さんから「コーヒー屋さんに来てください。おいしいコーヒーがありますよ。」という手紙をもらっていたのです。さっそくお金を作ってでかける事にしました。
「100」とかいたお金を握りしめて、らいおん組のドーナツ屋さんの前に並んだKちゃんが「私は焼きそばが欲しいんだけど、このお金では買えないかもしれない。」とつぶやきました。「どうして?」と聞くと「だってね、ほら、このお金は〇が少ないんよ。」と言うのです。見ると値段表には“やきそば20000えん”と書かれてありました。「すごい、こんなところに気付くなんてすごいね。」とKちゃんの気付きに驚きながらも恐る恐る注文してみました。中からかわいい耳のカチューシャをつけたSちゃん店員さんが顔を出して「やきそばできますよ!」と答えてくれました。
次に、らいおん組のお店の中を覗いてみると発表会で作った三匹のこぶたの家が並んでいました。その中でせっせと注文の料理を作っていました。ちょっと気になる20000円の焼きそばはエプロンをつけたT君が茶色のトイレットペーパーの芯を細長く手早く切って、それをお皿に盛り付けると「できあがり。」出してくれました。(もしかするとフォアグラ入りなのかもしれませんね、〔笑〕)
また、隣のきりん組のマクドナルド屋さんではポテトとマクドナルドのセットが大人気で行列ができていました。誰も言わないのに年長さんから年少さんまでみんな一列に並んで、じっと自分の順番を待っていたのには驚きでした。
こうして異年齢児がかかわる中で子ども達はそれぞれ自分達で考え、たくさんの事を発見し、感じ、心の中の引き出しに貯めこんでいくんだなと感じました。心の中の引き出しにたくさんの経験が詰まっている子程、たくさん知恵を貯えて生きていくための力が身についていくのですね。
子ども達を見ながら私も子ども達においていかれない様、今から少しでも引き出しに貯金をしていきたいものだとつくづく感じました。明日はまた、どんな発見をしてくれるのかなととても楽しみです。
2008年1月21日 月曜日
今日は、急に本格的な寒さが、やってきたような朝でした。でも三葉っ子は、寒さなど何のその「寒いけん、動かんといかんのよね。」「ポケットに手を入れたらいかんのよね。」と早速先日 のフリースクールで 学んだ事を話す姿がみられました。すぐに自分達の生活の中に取り入れるとは、さすが三葉っ子ですね。
さて、明日から園内総練習が、始まるという事で、今日は、プログラム順にホールで演技を行っていきました。休み明けという事で、どうかな・・?覚えてるかな・・?と心配していたのですが、今日はお客さんも目の前にたくさんいることもあってステージにたったとたん、いつものような踊りが出来なかった子ども達が、たくさんいました。どうしたんだろう・・・と考えてみると…原因は、私たち教師にあったのです。いつも練習の時、子どもたちの前に立ち、つい一緒に踊ってしまっていたのです。子どもたちの中にある限りなく伸びる力を止めてしまっていたのは私たち教師でした。部屋に帰って「自分たちで考えてやってみようよ。」と声をかけると、なんとやろうとする子達が、どんどん増えてきました。お父さんお母さんに「かっこいいところをみてもらいたい!」とはり切っている子どもたち。どんどん伸びる芽にたっぷりと栄養をあげられる教師にならなければと改めて思いました。
そして、昼食時、調理パンと,古森先生手作りの大根と大根葉の煮物がありました。その煮物を一口食べたとたんとろけるような美味しさが、口いっぱいに広がっていきました。少し落ち込んでいた私には、涙がでそうなくらい美味しくて温かいものでした。バスの中では、子どもたちが、「今日の大根美味しかったね。昆布も炒り子も食べたよ。」「古森先生の玄米は、美味しいねえ。」となんだか子ども達の会話ではないような・・・・・でもそんな会話の出来る三葉っ子は、本当にしあわせだな・・・・・と感じました。
2007年12月6日 木曜日
「今日が最後の焼きいもだよー。」と声をかけると、子ども達は「えーおしまいなの?」と残念そうに言いながらも「いっぱい食べれる?」と楽しみにしていました。教師達も張り切って火を起こしたのですが、初めに入れた木も大きなものを入れすぎてなかなか燃えず時間が経ってもお芋が焼けていないというエピソードがありました。古森先生の援助で何とか子ども達においしい焼きいもを食べさせてあげる事ができたのですが、火を起こす難しさも改めて勉強した私達教師でした。
子ども達は「あつい!あつあつだねー。」と言ってフーフーしながらおいしそうに食べていました。「もっと!もっとおかわり!」とおかわりの手がどんどんでてきました。園庭でこんな風にみんなで食べると本当にどうしてこんなにおいしいのでしょうか。格別の味でした。
【干し柿作り】
先日「ひがしやま」作りを経験した子ども達。今日は出来上がった「ひがしやま」をみんなで食べてみました。硬いけれど「噛めば噛む程甘くなるね。」と言いながら子ども達は「おいしい!おいしい!」と言って一生懸命噛んでいました。軟らかいものばかり口にするこの頃、時にはこんな硬い物を食べてみるのも良いかもしれませんね。
さて、今日は干し柿作り。
朝、登園してきた子ども達は渋柿の皮をむいている古森先生や先生達の周りに興味を持って集まってきていました。
「ひがしやま」もお陽さまの光を長い間浴びることで甘味がでてきました。この渋柿も今は渋くて食べられないけれど皮をむいてお陽さまのパワーを浴びることで渋みが甘味に変わります。
そして、それを「おいしくなあれ」と言って手でもむと軟らかくなってもっと甘味が増してくる事などを古森先生に年長、年中、年少とそれぞれの学年にわかりやすくお話して頂きました。
そして、みんなもお陽さまと仲良くなってお陽さまパワーをたくさんもらうと風邪もひかずに元気になるよ!いい事がいっぱいあるよ。というお話を目をキラキラさせて一生懸命聞いていました。
また、先生達の皮むき大会では、皮むきの得意な先生にも得意でない(?)先生にも子ども達は公平に声援を贈ってくれていました。
むいた柿は熱湯のおふろに入り、バイキンをやっつけると1個ずつ縄の間にへたを入れ、吊るしていきました。
この干し柿は年長さんのテラスに干して、しばらくお陽さまパワーを浴びます。お正月明けた頃にはおいしい干し柿がたべられるでしょうか。とても楽しみです。時々「おいしくなあれ」と柿をもみに行く子ども達の姿もきっと見られる事でしょう。
2007年11月30日 金曜日
今朝は冷え込んでいましたが時間がたってくるとお日さまも顔を出し、青空も見えてきてとても過ごしやすいお天気になりました。
今日はくじら組の女の子が5人で楽しそうに包丁ままごとのコーナーで料理を作っていました。今日のままごとコーナーはラディッシュやクローバー、お花など、材料がたくさんそろっていて子ども達の意欲も強く高まっていた様でした。それらの材料を色どりや切り方などを工夫して作り、できあがった料理はお皿やコップなどに色どりや盛り付け方などを考えてキレイに盛り付けていきました。それらをテーブルに並べていたMちゃんに「どのくらい時間かかったんだろう?いつから作ってたの?」と聞いてみると、「あのね、朝きてシールを貼ってからずーっと作りよったんよ。」と話をしてくれました。そしておいしそうな料理が並んだところでMちゃんたち5人がいろいろな教師を呼びとめ、料理の説明を始めました。「先生はどれが一番好き?」と聞かれたのですが、「それは選べないよぉ。どれもおいしそうだから。」と言うと、「それじゃー全部ね!!」と笑顔で満足そうに言いました。そこで料理の得意な古森先生にも見ていただくことになり「こもりせんせい、きて、きて。」と呼んできました。古森先生は「すごい!フランス料理みたい。これも、これも、これもおいしそう!」と驚いた様子で言ってくれました。その様子を見ていたくじら組のH君も料理を一生懸命に作り始めました。ザルを使い、手際よく水を切る姿がとてもさまになっていました。「H君は何を作ったの?」と聞くと、「大根のサラダと野菜炒めとお味噌汁!」と教えてくれました。「先生、食べていって!」と声を掛けてくれたので立ち寄ってみました。「あっ!H君、おはしがないみたいだけど・・・。」と言うと、「本当だ!ちょっと待っとって!」と何かを探しに行きました。「はい!おはし!」と持って来てくれたのは大根の茎2本。無いものは無いなりにあるもので補うという力が身についているなと感じました。
一方、プールではトランポリンとマットが出ていますが、今日はさくら組の男の子2人とらいおん組の男の子とぞう組の男の子が遊んでいました。年長さんがマットですもうをとっていました。トランポリンの上から見ていたさくら組のAちゃんもBちゃんもその後、見よう見まねですもうを始めました。ところが「はっけよーい・・・」と言うと、構えましたがその格好がボクシングのような構え方でした。それを見ていた年長児のTくんが「すもうはこうやってするんよ!」と、のこったのやり方やルールを丁寧に教えてくれました。三葉では年長児が年少児達と一緒に遊んであげたり、世話をしたりする姿がよく見られます。年長児は責任感をしっかりと持って、園での良きお兄さん、お姉さんとして活躍しているのです。とても感心させられます。
プールから園庭に出てみるとひよこ組の幼児たちが太鼓橋に上ったり降りたり、ぶらさがったりする姿も見られ、伸び伸びと遊んでいました。
桜の木の葉っぱもほとんど落ち、冬のおとずれを少しずつ感じられてきましたが、その落ち葉をカマキリにプレゼントしてあげる子や小さくちぎってケーキの飾りにする子、さらに落ち葉の雨と言って、みんなで息を合わせ空高く舞い上げる姿も見られ、落ち葉という自然の物でこれだけの遊び方を見つけ出す子ども達はきっと幸せに違いないと思うのです。
子ども達は明日はどのような遊びを見つけるのでしょうか。そんなことを考えられる私達もとても幸せに思えます。
コメント (「マルがたくさん!?少ない!?」 ひまわりぐみ・吉本多恵子 はコメントを受け付けていません)