2008年6月19日 木曜日
今日バスから降りると、すみれ・ひまわり・さくら前のテラスがとても賑やかでした。テラスの天井や壁、さくら組やひまわり組の窓にまで子どもたちや教師が作った魚がたくさん飾られていました。トンネルもあるし、まるで本物の水族館のようでした。私がそれを眺めながらテラスを歩いていると、ぞう組の男の子たちに「チケットがないと入れません。写真を撮るのも禁止です!」と道をふさがれてしまいました。チケットをもらって渡すと魚の説明をしてくれて丁寧に案内してくれました。年少さんは水族館に行ったことのない子が多く、キャ-キャ-言って喜んだり天井の魚を指さしてはしゃいだり「お母さんに頼んで水族館に連れて行ってもらう」と張り切っている子もいました。年長組のT君たち3人グル-プはこの水族館にはトビウオがいないことに気がつきました。早速図書室へ行って海の図鑑を探し難しいトビウオを描いていました。又、「1人1匹ずつ作ったら30匹作れるね。2匹ずつ作ると…?」などちょっと高度な会話も聞かれました。1階のテラスだけでなく2階のテラスまで魚の数はどんどん増え続けているようです。何日かしたら幼稚園は魚でいっぱい☆大水族館になっているかもしれません。
今日は雨のため外で遊ぶことはできませんでしたが、テラスへ出れば水族館、お部屋に入ると作品展へ向け、一生懸命作品を作っている子どもの姿がたくさん見られました。雨の日もまた、外に出られない分室内での楽しい活動が生まれ、新しい発見があります。一方ひまわり組のY君は作品を作りたいのに何を作ればいいか迷い、困っている様子だったので一緒に他のクラスの子の作品を見て回ることにしました。たんぽぽ組でたくさんの作品に見入っていたY君は何かを思いついたかのように走ってお部屋に戻り、廃材を両手いっぱいに握って作品を作り始めました。Y君の目はとても生き生きしていて、あんなにやる気になっている姿を見たのは初めてでした。そんな姿を見て私の方が作品が仕上がるのが楽しみで待ち遠しいくらいでした。
雨の日が多い中、戸外で遊べなくても自分の遊びを見つけ遊び込める三葉の子どもたちはさすがです。三葉の子どもたちの発想や想像力にはいつも驚かされるばかりで、うらやましく思います。私も三葉幼稚園に通いたかったなぁなんて思う毎日です。子どもたちと遊んでいく中でたくさんの事を学び、発見し、楽しんでいきたいです。
2008年6月4日 水曜日
「先生、今日はじゃが芋掘りに行ける?」とバスから降りてくるなり、嬉しそうに聞いてきた子ども達です。昨日は雨で中止になり、じゃが芋掘りをとても楽しみにしていたようでした。
年少児にとっては初めての園外保育です。歩き登園の子ども達は、バスに乗れることが嬉しくて「今日は一緒のバスやね。」と口々に話す姿がみられました。生石農園に着くと、古森先生の話を一生懸命に聞いていました。虫を怖がる子ども達のために、虫がたくさんいることについては、「カナブンの幼虫が美味しいじゃが芋を食べたいと言って食べに来てるんよ。ミミズさんはね、じゃが芋が大きくなるようにってお手伝いしてくれているの。ありさんは「みつばようちえんのお友達が来たよ」と嬉しいんだって、みんなお友達だよ。」しっかり聞いていたT君は、虫に食べられて穴があいているじゃが芋をみて、「これは美味しいじゃが芋やけん、幼虫が食べにきたんやね。大変!!早く掘らんとじゃが芋が全部食べられてしまう!!」と一生懸命に掘っていました。大きいじゃが芋が出てくるたびに「わぁ!大きい!!」と歓声をあげていた子ども達。じゃが芋と玉ねぎのおみやげをとても大切そうに持って帰りました。そして、園に戻るとM君が「あのね、幼稚園にだんご虫がおるやろ?じゃが芋畑にもだんご虫がおったんよ。何でやと思う?ずーっと考えよったんやけど、みんながじゃが芋掘りに行くけん、幼稚園のだんご虫さんも一緒に行きたくて、土にもぐってトンネル作ってじゃが芋畑に行ったんやと思うんよ。」と話してくれました。何とステキな夢のある発想でしょう。絵本の中のお話を聞いているようでした。
「今日のじゃが芋、お母さんにお味噌汁の中に入れてもらう!」と楽しみに帰った子ども達にお母さんはどんな献立を考えて待っていて下さったのでしょう。明日の子ども達の話が楽しみです。
2008年5月27日 火曜日
浸し染め・たたき染め・はじき絵に続き、今日は新しく版画のコ-ナ-が増えました。子どもたちも教師も興味を持って版画を楽しんでいました。大きな葉っぱの裏に好きな色の絵の具を塗り、その上から紙を被せて、手でこすります。紙をそっとめくると葉っぱの葉脈まで浮き出ていて、とても綺麗でした。まだ始まったばかりの版画ですが、子どもたちや教師のアイデアなどで、もっともっと面白いコ-ナ-に発展していきそうです。私も、版画に使えそうな素材をどんどん探してみようと思います。
今日は三度目のこあら保育でした。子どもたちもだいぶん園に慣れてきたようで積極的に遊んでいる姿がたくさん見られました。
私がひまわり組の部屋に戻ってみると、なんだか見慣れない顔が一人いました。あまりに馴染んでいたので一瞬戸惑いましたが、よく見るとこあらさんでした。その子はひまわり組が気に入ったようで、とても楽しそうにひまわりの子どもたちと粘土遊びをしていました。こあらさんの遊びの時間が終わりかけた頃、ひまわり組のR君はこあらさんに抱きついて、ほっぺたにチュウをしました。別れが惜しかったのでしょうか。とても可愛らしい光景で、思わずお母さんと笑ってしまいました。
最近のひまわり組では、このような異年齢の子とのかかわりや、友だちを思いやる気持ちが見られるようになりました。給食の時間、準備が遅れている子を手伝ってあげたり、どこに座ろうか迷っている子がいたら「ここ座っていいよ!」と呼んであげたりしている姿も見られます。気がつけば、朝泣いてくる子がいなくなりました。友だちの名前を覚えて呼ぶようになり、仲良しの友だちも出来てきました。そんな子どもたちを見ると、心が温かくなります。そして、すごく優しい気持ちになれます。子どもたちの力ってすごいなぁと毎日感心させられています。
2008年5月9日 金曜日
「先生みてみて!今日はね、お母さんが僕たちの給食作ってくれるんだって!!」と嬉しそうに朝から話してくれたM君を中心に砂場の奥で「これがお茶で、こっちがご飯!!」と言いながらおたまをまぜてみんなで給食作りが始まりました。「今日は何のご飯やろ?」「楽しみやね。」と話しながら真剣です。又テラス前では、今日の手づくり給食で使うそら豆を子ども達と準備していました。このそら豆は、園の駐車場の畑で収穫したものです。そら豆の外皮と実を分けていると、年長児のH君が「この皮は、そら豆くんのベットなんよ!このフワフワでそら豆を守りよるんよ。」と、絵本で見たことを思い出して年少の子ども達に得意気に話していました。そのフワフワベットを、みんなそーっとそーっとなでるように指で触っているとYちゃんが、半分に割った皮をスポッと5本の指にはめました。そして、「こんにちは!」「私は○○です!よろしくね!!」と指人形に変身しました。子ども達の手にかかると、たちまち豆の皮も楽しい遊び相手になっていました。
11時過ぎに給食ができあがり放送が入ると少し早いお昼になりました。遊んでいる時もおいしそうな匂いがしていて待ちこがれていた給食に片付けも素早くして、みんなワクワクしながら並びました。「トンピッピッピッ!トンピッピッピッ!」と年長さんの真似をして年少さんも上手に1列に並んで順番を待ちます。今日はスナックえんどうと、そら豆そして黒豆と、ういろう豆(緑色と黒色)のご飯と種類のいろいろな豆が入っていました。
園で育てた玉ねぎや豆・ニラなど、本当に栄養たっぷり愛情たっぷりの手づくり給食です。そして、ホータレの唐揚げはカルシウムたっぷりです。美味しそうに食べていた子ども達の顔はみんなニコニコ笑顔で嬉しそうでした。美味しくて栄養たっぷりのご飯をたくさん食べて、みんな元気なみつばっ子になるに違いないと、子ども達の食べっぷりに教師も嬉しく楽しい時間になりました。
2008年5月7日 水曜日
長いようで短かった連休が終わり、今日は久しぶりの幼稚園です。私も、子どもたちに会えるのをとても楽しみに幼稚園に来ました。泣いてくる子が多いと予想していたけれど、子どもたちは「先生、久しぶり☆」と私の心配をよそにケロっとしていました。連休中の思い出を楽しそうに話してくれる子、甘えてくっついてくる子など様々でした。
今日、色水のコナには先生が採ってきてくれた綺麗な花がたくさん並んでいました。年長児のH君は「俺は30種類作る!」と張り切っていました。しばらくその場を離れて戻ってくると、たくさんの色水が完成していました。年少の女の子たちは、出来た色水に顔を近づけると「いい匂いがするね」「ジュスみたい」と嬉しそうでした。
今日は天気が良く、運動会の練習には最適でした。子どもも先生も裸足になって、踊ったり、走り回ったり…園庭は元気で明るい笑顔で溢れていました。
いっぱい動いたのでお腹はペコペコです。私がご飯をついでいると、待ちきれずに子どもたちが集まってきました。
「早く食べたい」「お腹空いた」「もう持って行ってもいい?」給食は子どもたちが最も楽しみにしている時間です。デザトのパイナップルをペロっと舐めてはニコニコしていたT君は、ちっちゃいちっちゃいパイナップルをまるで宝物のようにゆっくりゆっくり食べていました。
子どもたちの宝物といえば、一生懸命作った泥だんご。私も一緒に作っていますが、なかなか固まらず、本当に難しいです。壊れてしまっても何度でも挑戦する子どもの姿には感心させられます。例え形が崩れてしまっても、袋に入れて「お母さんにあげるんよ♪」と大切に持って帰ります。子どものその時の気持ちや宝物を、私も大切にしていきたいです。
子どもたちと出会ってから、もうすぐ1ヶ月が経ちます。どの子もみんな本当に可愛くて、幼稚園の先生になれたことをとても嬉しく思います。まだまだ未熟な私ですが、子どもたちと一緒に1日1日成長していけるよう頑張ります。
2008年4月9日 水曜日
“にゅうえんおめでとう”のかわいいアーチを通りぬけてピカピカの帽子と制服を着て登園してきた子ども達。家族みんなで嬉しそうに写真を写した後、ドキドキ・わくわくしながら保育室へ入ってきました。お部屋では一人ひとりにワッペンをつけると嬉しそうに肩のワッペンに触って確かめている子ども達の姿がみられました。なかには教師に「○○です。どうぞよろしくお願いします。」と丁寧にあいさつする子もいて、ほほ笑ましく思いました。こあら組で泣かないで登園してきたAちゃんはお母さんと離れて座ると泣いてしまう姿もみられましたが、名前を呼ばれた時には、きちんと返事をすることができていました。特に式の中で年長・年中のお兄さんお姉さんのお祝いのことばや踊りでは立ち上がるようにして夢中になってみていました。中には一緒に踊りを真似する子どももいました。
また、教師の寸劇では、エーンエーンと泣いている猫のまいちゃんのところへ犬のおまわりさんがやってきました。名前と幼稚園名が言えたまいちゃんは無事、幼稚園に連絡をしてもらって帰ることができました。迷子になった時は三葉幼稚園の名前を言うと、おまわりさんが助けてくれるということを知った子ども達は、その後、古森先生が「どこの幼稚園?」と聞くと、大きな声で「三葉幼稚園!」と答えることができていました。和やかな雰囲気の中で式を終えると、桜がこの日をまっていてくれたかのように満開に咲き乱れるなかで全員で記念写真を撮りました。
1日入園で覚えた自分のマークも今日は「あった!」「このマークは僕の!」とお道具箱を嬉しそうに入れていた子ども達。明日からいよいよ1人で登園してきます。教師達全員でみんなの笑顔を待っています。
2008年3月6日 木曜日
今日は、昨日に引き続き、雲ひとつない青空の気持ちのよい朝でした。空を見上げていると、桜の木には、かわいい木の芽がふくらんできていました。「この木に桜の花がいっぱい咲いた頃、みんなは、年中さんになるんだよ。」と話しながら、一年前の入園式のことを懐かしく思い出していました。
「先生!今日もキングやまつくろう!!」とK君の声に続き、M君、Y君、Aちゃん、Mちゃん達が、張り切って砂場へいちもくさんに出かけて行きました。昨日みんなで作った山に『キングやま』と名付けたことで親しみができ、今日も続きをしようということになったのです。なんだか友達に会いに行くようなわくわくした気持で、私も砂場へと向かいました。すると、「あのね、山はね、お水をかけると、固くなるんよね。」「あんまり水をかけすぎてもくずれてしまうんよね。」「お舟が流れるには、水をくんできて流したらいいよね。」と子ども同士で試したり、考えたりしながらの言葉がとびかっていました。キング山をせっせと大きくしようと砂を高く盛り上げているひまわり組さんのそばでキング山のまわりに長い長い川づくりをしているりす組さん、そして、その川の水が流れるようにと中の砂を掘り出して形を整えている年長のY君。異年齢児たちがこうしてかかわりながら砂場という場所を共有して遊んでいる姿はすごいなと思いました。キング山ができ上った時、ひとつの穴を見つけた私は、お山に顔を描こう!と誘い掛けました。(実は、この事が後の反省会で、教師の誘導でそういう展開になるのはどうか?という議論?となりました。副園長から一つの穴からの発想、そして展開は子ども達ならもっと面白いものになったのではないか?という話を聞き私自身の反省するところとなりました。)
そして、口を大きく掘って穴をあけたことで、そこにプリンカップの型押しを並べ歯にみたてました。「上の歯は無理よね。」というと少し考えたK君。「わかった!」と言って白いコップを上に差し込んだのです。中に砂が入ったままでは差し込めないので砂を出してコップを入れてみました!すると「できた!!」上の歯下の歯そろったキング山になったのです。そして、その口にプリンを作って食べさせてあげているかわいい姿がありました。果てしなく広がっていく子どもたちの発想をとめてしまわないよう、教師はいつも子どもたちの芽をのばしてあげられる援助の仕方や言葉かけをしていきたいと思いました。
今日はらいおん組の最後の習字でした。以前の習字の時間に管野先生から「次の習字で最後になります。その時には自分の名前を書くから練習してきてね。」と言われていたことを覚えていた子どもたちは「先生!昨日練習してきたよ!」と言って登園してくると自信あり気に言っていました。一文字ずつ書いていた今までの習字とは違って、名前の手本を見ながら自分のペースで書いていきます。最後まで集中して書き続ける子や途中、集中が途切れても気持ちを切り替えて書く子等、いろいろな姿が見られました。
ぞう組では、今までに書いた習字の整理をしました。うずまきの字から始まって、1文字から2文字、4文字、そして今までのことをおさらいして書いた名前をとじながら自分たちの字がだんだんと上達していることに気付き、自信を持ってきた様子でした。この1年間してきた習字の時間は文字の練習だけではなく集中すること、話を聞くこと、書けた喜び、正しい姿勢、汚さないこと、大切に扱うこと、準備から片付けまで沢山のことを学んだようです。
コメント (雨の幼稚園☆ ひまわり組 越智 未帆 はコメントを受け付けていません)