2012年3月6日 火曜日
大きなトラックが朝から何台も園庭に入ってきました。トラックの上にはショベルカーが乗っています。雨が降ったり、休みがあったりで工事が見れませんでしたが、今日は久しぶりに外で工事の様子を見ることが出来ました。パイプを切断する「キーーーン」という音に子どもたちは大興奮です。コンクリートも固まり、通路や壁の部分が少しずつ分かるようになってきました。
工事の様子を見ていた子どもたちに、副園長が「トイレが2つあって、奥にはままごとや泥だんごが作れるところが出来るんだよ」と説明をしてくれ、子どもたちは目をキラキラと輝かせていました。山になっていた土も全てきれいに敷き詰められて明日からは工事の様子ももっと見やすくなりそうです。
そんな中、砂場を覗いてみるとぱんだ組の男の子を中心に大規模な遊びが展開されていました。大きな山をいくつも作り、その周りをスコップで力いっぱい掘り進めていきました。次第に深くなるので溝に入り込みながら協力して掘り進めている姿もみられました。I君はスコップで土をすくうと、雨上がりの水たまりにつけて水を含ませて、それを山に運び、固くなるように工夫していました。もうすぐ年長組になる年中組の子どもたち。たくさん遊んでたくさん学び、自分で考えられる子になってほしいと思いました。
もうすぐ今のクラスともお別れです。ひまわり組では、お世話になった役員さんにプレゼントを作りました。1年間様々な行事でお手伝いをして下さった役員さんの顔を思い浮かべながら、心を込めて絵を描いていきました。出来上がった絵を1枚ずつ丁寧に貼り終わった子どもたちは、じっくりと眺めて「上手に出来たね」と大満足でした。
入園したときは泣いてお母さんから離れられなかった子や年長組のお兄さんお姉さんにベッタリだった子たちが1年間で相手のことを思いやれるようになりました。残り少なくなってきましたが、進級に向けて子どもたち1人ひとりとしっかりと向き合って保育に励みたいなと感じました。
2012年2月11日 土曜日
今日は、生活発表会。寒空の下、保護者の方々は朝早くから並ばれていました。そんな中、子どもたちはニコニコ笑顔で元気よくやってきました。今まで練習してきたことを、お父さんお母さんに見せるぞ!!とはりきって衣装に着替えていました。「ドキドキするね?」と舞台袖に控えているプログラム進行の年長児。「間違えても良いんだよ。もう1回やりますって言ったら良いから。」と副園長に声をかけてもらい、安心した様子でプログラム進行に向かっていました。そして、大きな声で一生懸命、お客さんに一つひとつのプログラムを紹介していきました。
副園長の挨拶の中に、「幼稚園は子どもたちにとって初めての学校です。学期に1回、大きな行事があり、1学期はゆうすずみ会、2学期は運動会、3学期は生活発表会。ゆうすずみ会は、自分も相手も楽しめる行事、運動会は応援してくれている人がいることを知る行事、生活発表会は観に来てくれているお客さんを楽しませる行事」という言葉があり、発表会が始まりました。観ているお客さんにとって、子どもたちはどのように見えたのでしょうか。
幼稚園の子どもたちだけでなく、保育所ぴよぴよの子どもたちも出演しました。練習の時には泣いていたぴよぴよの子どもたちですが、副園長のアドバイスで年長のお姉さんと一緒に踊ることとなり、ニコニコで踊ることが出来ました。着替えのときにも声をかけにきてくれた、きりん組のIちゃんは「その衣装かわいいね?」と声をかけながら、出番まで一緒に控え室にいてくれました。横で着替えていた年少児も、「今日は頑張る!!」と言って自分のお面を探して、はりきって準備をしていました。
小さい子から大きい子まで三葉幼稚園の園児全員が舞台に立つことが出来たことは教師にとって、何よりも喜ばしいことでした。年少のオペレッタでは、衣装のピンクの帯はしないという子もいましたが、だんだんと出番が近づくにつれて、周りの友達の衣装姿が気になり始めて、「やっぱりつける!!」と自分でどうするかを決めることが出来ました。踊っている年中の子どもたちの掛け声の元気が足りないときには、舞台袖に待機していた年長児が「ソーランソーラン」の掛け声をかけてくれました。
たくさんの仲間に囲まれて、子どもたち同士で助け合いながら一つひとつの課題をクリアしていく姿を見て、舞台裏でも、とても感動することがたくさんありました。年長児のアンコールでは、「見上げてごらん夜空の星を」を手話で発表しました。大きな声でアンコールをして下さった保護者の方に感謝の気持ちも込めて心を込めて歌いました。子どもたちの素直な心は、お客様、保護者の方々、教師たちにも大きな感動を与えてくれました。
大きな舞台でも、とても頼もしい年長児。教師よりもきっと年下の子どもたちの大きな支えとなったことでしょう。ありがとう。
お忙しい中、観に来て下さった方々、ありがとうございました。
2012年1月30日 月曜日
今日のバスではいつもの月曜日の会話「休みにお出かけしたよ。」という話をしていました。「お買い物に行ったよ。」「昨日はお父さんが風邪やったけん家におった。」と話している中「椿さんに行ってきたよ。人がいっぱいやった。」とお椿さんのお祭りに入った話も聞かれました。
1月もあと2日となり、生活発表会に向けての活動も盛り上がってきています。年少では踊りかオペレッタのどちらかに出るのですが、昼食後には子どもたちから、「曲をかけて!今日はオペレッタがいい。」と出演するものだけでなく、どの踊りも楽しんでいました。そして、今日の片づけが終わった後には、A君が一か所に椅子を集め、「大型バスでーす。 ♪大型バスに乗ってます♪」と発表会で歌う大型バスを歌い始めました。すると、一人また一人と乗り込み最後には全員で大型バスに乗って歌を歌っていました。発表会まで歌や踊りを楽しみ、楽しく自信を持ってステージへ上がれるようにしていきたいと思います。
♪おおがたばすにのってます♪ ♪うしろのひとはーねむった♪
また、今日は全クラスが副園長に歌や踊り、劇を見てもらいました。担任と子どもたちが話し合いながら劇の内容や踊りを考えているのですが悩んだり、行き詰ったりしているところのアドバイスや課題をもらうのです。子どもたちも副園長の言葉が魔法の言葉で言ってもらったことを直せばもっと楽しく良くなることを知っています。踊りの振りや劇の動きが実際の生活の中での動きと違うものも多くあったのでもらった課題をクリアしていけるように普段の動きを見直し、取り入れていくようにしたいと思います。
そして、練習をした後は、みんなのお楽しみの昼食の時間です。献立にはコーンスープとあったのですが、ただのコーンスープではありませんでした。『具だくさんの』コーンスープです。「これがスープ?」と思うほど具がたくさん!以前、「カレーの中に入っている果物はなんでしょう?」というクイズを放送で経験していた子どもたちは「この緑のなんだろう?」と具材にも興味津々!「わかった!ブロッコリーや。」とブロッコリーの茎の部分を見つけて自慢げでした。野菜たくさんの具だくさんコーンスープを食べ「風邪にも負けないぞ。」とパワーをつけました。ちなみにスープの中には、勿論コーンがいっぱい!にんじん、たまねぎ、ブロッコリー、マカロニ、豆乳が入っていました。(ボリューム、おかわりたっぷりのスープです)
2012年1月19日 木曜日
今日は雨。久しぶりの雨に、子どもたちも「お外で遊べんね」と残念そうでした。そんな中、プールのお部屋で教師が何やら準備をしているのを見つけた子どもたちは、自分のお部屋で遊んでいる友達に声を掛けにいきました。それを聞きつけて、ぞくぞくと子どもたちが集まってきました。そこでは、教師が絵を描いていました。その様子をじっと見ていた子どもたちは発表会の海であることに気がつき、自分の役の絵が描きたくなりました。そこで、図鑑を持ってきて何度も見ながら魚を描き始めたのです。
真っ白だった大きな紙は、みるみるうちに魚でいっぱいになり、楽しい海になりました。みんなが描いた魚たちをみんなで眺めながら「タコかな?」「あれ、サメさんやろか?」などと子どもたちの会話が弾みます。岩の陰にはカニの家があってカニが隠れられるようにしています。そして、色塗りです。今日は、順番に交代しながら海の色を塗っていきました。海藻やタコの足の間など、細かいところも筆を上手に使いながら、線からはみ出さないように丁寧に塗っていきました。
明日も続きを子どもたちと少しずつ進め、発表会に期待を持って楽しく背景画作りをして行きたいと思います。
ひよこ組を覗くと、動物たちのお面をかぶった子どもたちが飛び跳ねていました。「お面上手に出来とるね」と声をかけると、嬉しそうにそれぞれの動物の動きを見せてくれました。ヘビ役のN君は全身を使ってヘビの動きを表現したり、Tちゃんは「つるさんみたいに1つの足で立てるんよ」と片足立ちをして見せてくれたりと、無邪気な満3歳児なりの表現を見ることが出来ました。
劇あそびであるオペレッタでも、子どもたちは音楽を聴いて、自分なりに表現することができる様子をみて、成長を感じます。年長児や年中児の表現活動もさらに創造力が豊かで、幼稚園で過ごす3年間の子どもたちの成長を期待しながら、楽しく発表会を迎えることが出来そうに思える1日となりました。
年長児は、今年に入って初めての手話教室がありました。今回は「見上げてごらん夜の星を」の歌を手話で表現します。子どもたちのことを歌詞に出てくる星に例えながら、1つひとつの歌詞の意味を教えてもらいました。手の動きだけではなく、表情や姿も添えて感情(心)を表現することがとても大事だということを改めて学ぶことが出来ました。
2011年12月16日 金曜日
今日バスで迎えに行くと、お母さん達が「さむ?い!」と肩をすくめて身震いをされていました。しかし、子ども達は風の子。バスに乗るとすぐに「今日も昨日の続きをしよう。」「サッカーしようぜ。」と遊びの予定を話し合っていました。
そして、今日は『地震からの火災発生』の避難訓練を行いました。今回は消防車と起震車、そして消防士さんが5名指導に来てくださり避難する様子を見ていただきました。今まで毎月避難訓練を行っていましたが、子ども達も教師も大きい地震を経験していないということに副園長が気づいて、起震車の体験が必要と呼ぶように手配してくれていたのです。今回の避難訓練にはいくつもの問題点と反省点があがりました。それは、教師の中に、避難訓練が一つの行事のような感覚があり、訓練の為の環境を作ろうとしていたのです。過去に大きな地震を経験している副園長から防災頭巾をイスにかけて日常から着脱の練習をしておくよう指導してもらっていたのですがそれも怠り、ロッカーの上に置いていたままで、今日イスに付けて取りつくろうとしていました。それを察知した副園長から、「子どもの命を守るとはどんなことか、避難訓練はイベントではないこと、通常の保育中に突発的に起きるかも知れないのだから、普段と同じようにやってみなさい。」と注意を受けそのままで進めることになりました。
そして、放送が始まり、「今日は5秒後に地震が起きます。5秒間の間に子ども達は防災頭巾をかぶり、先生はストーブを消し避難通路を確保してください。」と指示がありました。実際の地震では5秒も待ってはくれないのですが、ロッカーの上に防災頭巾を置いてしまっている状況では5秒あっても子ども達に防災頭巾をかぶせて身を守ることはとうてい無理なことでした。そして、地震がおさまり、火災が発生のサイレンがなり、園庭へ避難を始めました。そこでも教師の反省があり、副園長に言わせると信じられない甘さがありました。教師間の連携も取れず必要な場所に教師がいなくて後で消防士さんから厳しい指摘がありました。
そして、避難後に消防士さんに話をしていただきました。子ども達には「『お:おさない か:かけない し:しゃべらない も:もどらない』の約束を守ってください。今日は し:しゃべらないが守れていない子がいたよ。と注意を受けました。後で「今までは良くできました。で終わっていたのですが、私達も実際に東北の震災に行ったことで形ではなくその内容が命を守ることなのだと感じたのです。」と話され、消防士さんたちも自分達の任務について真剣に考えてくださっていることを強く感じました。
それから教師達の水消火器を使った消火訓練をした後、消防車見学と起震車体験を行いました。予定では起震車は年長児数人しか体験できないことになっていたのですが、消防士さんも全員が体験できたほうが良いよね。と言って下さり、特別に全員が体験できることになりました。年中、年長は震度7まで体験し「怖かった。飛ばされるかと思った。」と地震の怖さを感じることができました。年少、プレ年少では震度5までだったのですが震度5で飛ばされそうになっているプレ年少の姿を見て教師達は今までの自分達の考えが甘かったことを痛感させられました。もし今日実際に起震車で体験したような地震が起きていたら子ども達を守ることができていたのかと思うととても怖さを感じてしまいました。避難訓練後の反省会で「教師がいくら頑張っても全員の子どもを守りきれないことがある。その為には子ども達が自分達で身を守れるようになるよう援助し、身に付けさせること」と指導を受けました。もう1度普段からの環境や保育のあり方、避難訓練が実際の場面で生きるものであることをしっかり考えていかなければならないと思いました。
消防車見学では2人の消防士さんが丁寧に子ども達の質問に答えて下さったり、器材を持たせてくださったりしました。ホースの特殊な筒先を持たせてもらい「これを持って消防士さんは火の近くまでいって火を消すんだよ。」と話してもらうと「火の近くまでいって熱くないの?」と年少児のA君が聞きました。すると、「消防士さんも熱いんだよ。だから訓練しているんだ。」と話してくださいました。いつ災害が起きるかわからないことを踏まえていざという時に備え、日々小さなところから身を守る習慣を身に付けさせていきたいと話し合いました。
また、年長児たちは避難訓練終了後、月曜日のおもちつきにむけてお米洗いをしていきました。一粒も落とさないように真剣にすることができていました。
2011年11月24日 木曜日
火曜日から始まっているお店やさんごっこ!!「先生にかわいい靴を作ってあげる。」と教師と約束をしていた年少児は家から材料のリボンを持ってきて「持ってきたよ!」とやる気満々で登園してきました。年長さんも全員作品作りが終わり、お店屋さんごっこに加わるとさすが年長!レジにカートなど面白いものが作られていました。しかし、自分でお買い物をしたことのない子どもも多く、全体ではおすし屋さんや焼きそば屋さんなど外食屋さんばかりで広がりがあまりありませんでした。その様子を見た副園長が本物のお店で買い物を経験させたいと年中・年長児のサニーマートへのお買い物を計画してくれました。今回は副園長が一緒に行けない為、出発前に集まって話をしてもらいました。
「お店に行って走ったり、うるさかったりしたら、もう三葉幼稚園のお友達は来ないで下さいって言われてしまうよ。」と言ってもらってから、
「バスから降りたらきちんと並ぶこと!」
「さわがないこと。走らないこと。」
「5人組でリーダーに100円を渡すからみんなで考えて買うこと。」
「ガム、チョコレート、ラムネは買わないこと。みんなで分けて食べられるものにすること。」
「アレルギーの友達がいるグループは店員さんに聞いたりして食べられるものを選んであげること。」
「お金を払ってからシールを貼ってもらい、レシートももらうこと。
「袋はお店でもらわずに最後に先生にもらって入れること。」
と沢山の約束事を副園長と子ども達の間で交わされました。そして、「100円をもらって99円のものを買ったらおつりはいくらかな。」と計算の練習をし、最後に「年少さんだけ行けないからみんなで食べられるものがいいかもね。」と送り出してもらいました。
バスの中でもそれぞれのグループで副園長との約束事を復習しながらサニーマートに到着すると店長さんが外で待っていて下さいました。挨拶をし、店長さんに案内してもらいながら店内へ行くと、「いらっしゃいませ。」と店員の方も声を掛けてくださるなど1人前のお客として接してくださり、子ども達もお母さん達と来るときのお店やさんとは違う雰囲気を楽しんでいました。
それから店内を見学するグループとお買い物へ行くグループとに分かれて行動しました。見学では、自分達のお店屋さんに活かそうと陳列の仕方を見たり、値段の表示を見て「こうしたら分りやすいね。」と話したりしていました。また、魚コーナーの店員さんが魚の商品について説明をしてくれたり、試食のコーナーに準備中の札があるのを見て「準備している時はこうすればいいんだ。」と気付いたり、流れている音楽やアナウンスを聞いて「自分達もこうやって流したい。」と今日しか出来ない体験を子どもならではの視点で気付くことができていました。
一方、お買い物では年中と年長が混ざった5人グループで副園長から預かった100円を吉本先生が手渡すと早速年長児が引っ張ってすいている所を見つけて、グループでの買い物がスタートしました。副園長との約束をしっかりと覚えている子ども達はどのグループもみんなで話し合いながら選んでいました。
1つで100円丁度のお菓子を買うグループ。20円のスナック菓子を2つ買い残ったお金でもう1つ買うグループ。4つの小袋がつながっていて「4つあるのに100円や!」と選ぶグループ。中には31円と41円のスナック菓子を買って「残りがまだ18円もある。」と18円で買えるお菓子を探し、10円のうまい棒を見つけることが出来たのに「8円も残ってしまった。」と少し悔しがるグループもありました。そして、約束の1つのアレルギーのお友達がいたグループは、裏の表示を自分達で見ようとしたり、アレルギーの子に「これは食べられる?」と聞いたり、店長さんに確認してもらったりしながら買う姿が見られました。
商品を選ぶと年中さんにお菓子を持たせてあげ、三葉幼稚園専用に開けてくれていた『6番レジ』で会計です。そこでも、年中さんがお菓子を出す場所を間違えると「こっちに出すんよ。」と優しく年長児が教えてあげたり、「シールを貼ってください。」と自分でお願いすることも出来ていました。全員の買い物が終わり、最初からずっと買い物に付き合って下さっていた店長さんが見送りに来て下さると、年中児のA君が「店長さん、お名前は?」と聞き、「たけだ店長さんありがとうございました。さようなら。」で幼稚園へ帰ってきました。
帰ってくると早速副園長に各グループ報告のための紙をレシートを見ながら書いて整理をしました。ほとんどの子が「古森先生から100円頂いて〇円と〇円のお菓子を買って〇円のおつりです。」と正確に報告し、約束のレシートとおつりを渡すことが出来ました。それから行く前に年少さんのことも話してもらっていたことで覚えていた子が「年少さんも呼ばないと。」と呼びに行ったり、分けるためのおかし入れを作ったりと一人ひとりが考えて行動することが出来ていました。降園前に年少児もお呼ばれをし、お菓子を食べたのですが、今日のお菓子は同じお菓子なのに、満足感いっぱいでとても美味しく感じられました。
副園長から出発前に約束事をきちんと説明してもらった事で、お店へ行った時のルールやマナー、そして1番大切な『自分の手に持っていてもお金を払う前はお店の品物。お金を払ったら自分の品物という社会のルールを実感することが出来たのではないかと思います。バザーの前に体験できたことでバザーの買い物も今日の経験を踏まえたものとなり、自分達のお店屋さんごっこも本物により近いものになるのではないかと楽しみです。
ご協力下さいましたサニーマート衣山店の店長さん、店員さん、ありがとうございました。子ども達は今日もとても大切で素晴らしい社会体験をすることができました。
2011年11月14日 月曜日
土曜日のフリースクールで干し柿を作った子どもたちは、テラスに干している柿を見て「太陽パワーで甘くなっとるかな?」と登園してすぐに見に行っていました。テントの下には干ししいたけや切り干し大根もあり、フリースクールに参加しなかった子どもたちは「何だろう」と不思議そうに見ていました。全員が登園して、園庭で身体をいっぱい動かして遊んだ後は、みんなで集まって干し柿を作ることにしました。干し柿を作ると分かると、年長児達は急いで縄を作り始めました。
わらを4本ずつ手に取り、水に濡らして柔らかくすると、足の親指にわらをはさみ、慣れた手つきで縄をなっていきました。何本か縄が出来たところで、副園長が干し柿の話をしてくれました。干し柿に使う柿は渋柿といって、とっても渋くて口の中がざらざらするという話をしてくれた後、「甘くおいしくするためには、どうしたらいいかな?」「先生がおまじないをかけて、甘くなぁれってしても・・・ならないね」「甘いお砂糖をかけて甘くする?」という問いかけに、子どもたちからは「太陽パワー!!」という声が上がりました。
土曜日のフリースクールに来ていた子どもたちは、劇の内容もしっかりと覚えていました。副園長の話が終わると、それぞれの学年に分かれて干し柿を作っていきました。年長児は、手を切らないように気をつけて自分達で柿の皮をむきました。年中児は、教師と一緒に1人ひとり柿の皮をむいていき、包丁の使い方も学ぶことが出来ました。年少児は、教師が皮をむいているのを見て、包丁は使い方によって危険なものであることを知る機会になりました。
それぞれの年齢に合わせた指導を教師自身がしっかりと研修し、準備をしておかなければならないなという反省が残りました。出来上がった柿がテントに仕掛けられた竿につるされて、沢山の干し柿が出来上がりました。それを見た子どもたちは、「おいしくなぁれ」と、しばらく柿を眺めてから保育室へ戻りました。5月に植えたトマト、6月に園庭で行った田植え、どれも出来た頃には、カラスやすずめに食べられてしまいました。今日作った柿も、おいしそうなオレンジ色です。甘くておいしい干し柿になる頃には、カラスに狙われるかもしれません。その時には、子どもたちと一緒に対策を考えながら、見守っていきたいと思います。
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