2010年7月11日 日曜日
昨日(11日)は、高島屋スカイドームで幼稚園フェスティバルがありました。きりん組とくじら組が三葉幼稚園の代表として歌や踊りを披露しました。前日は、夕涼み会で気持ちが盛り上がり夜更かしをしてしまったせいか、子ども達にはいつもの元気がなく舞台に上がった時に副園長が「元気ですかぁ?」と声をかけましたがあちらこちらからぽつりぽつりと「元気です!」という小さな声が返ってきただけでした。そこで、まずは、くじら組を盛り上げるため、副園長が「頑張るぞ!」と一声。しかし、まだまだ元気が出ません。きりん組の方にも行って、「頑張るぞ!」と一声。何度も繰り返していくうちに子ども達の「お!」という声も次第に大きくなり、どちらのクラスも負けまいと掛け声合戦になりました。それを聞いていた保護者も拍手で応援して下さってなんとか笑顔が見られた子どもたちでした。副園長にたくさんの元気とパワーをもらったところでフェスティバルが始まりました。
トップバッターは、くじら組の盆踊りです。かわいい浴衣を着てステージに上がるとYちゃんは、真っ先にお母さんを見つけ、にこにこしていました。練習の時、手をしっかり伸ばすこと、うちわの方を見て顔を上げることなど、気を付けるポイントを教えてもらったことで、盆踊りがとて上手になり、踊り終えた後の子どもたちは、とても満足そうでした。くじら組が終わり、いよいよきりん組の出番です。いろいろな先生に元気づけてもらい、堂々とステージに上がったきりん組の子どもたちでした。曲がかかると「えいえいお!」の元気な声で踊り始め、クラスみんなが心を一つにして息もぴったりで踊っていました。踊る向きをそろえたり、踊りの中に出てくる掛け声を合わせたりと、練習を始める時は、課題がたくさんありましたが、今日は全て完璧!!元気な声と最高の笑顔で踊りきりました。最後の2クラスの歌でも、大好きな歌なので元気よく歌うことができ、会場からたくさんの拍手をいただきました。昨日の夕涼み会に引き続き、お休みの中たくさんの方がフェスティバルを見に来ていただき、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
2010年6月17日 木曜日
今日は、昨日いちごを虫に食べられてしまったということで登園してきた子どもたちは、「いちごが赤くなっとる!早く取らんと!」と言って集まって来ました。そして、一番に見つけたくま組のK君たちは、自分が見つけたということを周りの子たちにアピールしながらいちごを取っていきました。
また、今日はトマトのりりこの実の頭のところが黒くなっていることに気付き「うそぉ」と驚いていました。そして心配そうにその実を手に取りました。黒い部分は【尻腐れ症】という症状で過湿、過乾によるカルシウム不足からなるそうです。今日、液肥をまいたので、明日からまた観察していきたいと思います。
もう一つの発見は、トマトの鉢を持ち上げた時のことです。そこでは、だんご虫の赤ちゃんが産まれていて、お母さんのお腹から5匹以上の赤ちゃんだんご虫が次から次へと出てきました。だんご虫は、たくさんいて、子どもたちは親しんでいますが、お母さんだんご虫のお腹から出てくる赤ちゃんだんご虫を見たのは始めてでした。植物の観察だけでなく、その周りの虫達の観察も、子どもたちとしていきたいと思います。
くじら組のSちゃんが持ってきたびわの種は、6月8日に水につけると昨日根が出て、今日は土に植えていたびわの種がら根が出ました。びわの話を聞いてから、いろいろな種を植えている子どもたち。私も生長を見るのが楽しみになっています。
一方、年長・年中は、さつま芋の苗植えをしました。年中児が初めてで・年長児が2回目ということで、副園長がじゃが芋・さつま芋を使って苗のでき方の違いについて分かりやすく話してくれました。「じゃが芋は、半分に切って植えるけど、さつま芋は、さつま芋ができた時にできるつるを植えること。そして、根っこから栄養をもらって大きくなっていくことまた、お芋さんの苗は、ここで自分の力で生きていくこと、みんなも幼稚園ではお母さんと離れて自分のことは自分でするよね。つるのところどころから根っこが出てくるので、立てて植えるのではなく、横にして植えること、みんなも立つ時は、逆さにはならないよね?」と話すと子どもたちはニコニコ笑って聞いていました。年中児も、植える時には、その約束事を守ってつるの上下を確認して「こっちかな?!」と言いながら植えていました。初めてのことで緊張していたけれど、楽しんでみんなで400本植えることができました。ミキスタディーの子どもたちも、話を真剣に聞いて一緒に「よいしょ、よいしょ」と言って力を込めて土をかぶせていました。
明日は、プール開き・カレーライスパーティーがあります。私も、子どもたちも、とても楽しみです★”
2010年5月25日 火曜日
今日、くじら組はお年寄りのディーケアー施設の歩風里訪問をしました。訪問する前、練習しながらふざけて自分達だけ楽しんでいた子ども達に古森先生が3つの約束事をしました。「1、笑顔2、おふざけをしない3、元気よく」始めは、緊張していて笑顔が見られなかった子どもたちでしたが、「地球にエコしよう♪」の踊りをして「上手やねぇ!」と拍手をしてもらったことで嬉しくなり、少しずつ笑顔が見られるようになりました。自己紹介では、練習で恥ずかしがっていたHちゃんも「好きな食べ物は何ですか?」と自分から聞くことができていました。何歳のおじいちゃん・おばあちゃんが一番年上かな?100歳の方はいるかな?と楽しみにしていた子どもたち♪途中、もうすぐ101歳のおじいちゃんが来て下さると「すごいね!」「100歳やってぇ!」と驚いた顔で口ぐちに言う姿がありました。「げんこつ山のたぬきさん」の手遊びでは、歌で「どっちの指にとまる?」の時に指を出して、おじいちゃん・おばあちゃんに「どっちにするのか選んでもらったら楽しいね!」と古森先生にアドバイスをもらってやっていくと、おじいちゃん達は、選んで子どもの指をつんつんとしてくれて子どもたちもとても嬉しそうにしていました。今までは、普通にじゃんけんをしていた「げんこつ山のたぬきさん」だけれど、この曲を見つけて、子どもたちと覚えていくとじゃんけんをするのも、歌をうたうのも楽しいなと思いました。あじさいの折り紙では、自分で持っている折り紙のうち1枚をおじいちゃん達に渡し、おひざをかりて折り方を見せて一緒に折っていきました。みんなが折ったあじさいの花びらを一つにして貼ると、今までのものより花びらが多くとてもきれいなあじさいができました。昨日までの練習では、折れなくて何回も練習していたあじさいでしたが今では28人全員が折れるようになり、28枚の花びらと今日おじいちゃん・おばあちゃんのものと合わせて50枚くらいの花びらになりました。一つのものがたくさん集まるとこんなにきれいで温かく幸せな気持ちになるんだなと、おじいちゃん・おばあちゃん達のいっぱいの拍手の中で思いました。今日のこの経験を活かしてこれから一日一日、子どもたちとたくさんの思い出を作っていきたいと思います。
今日、ひまわり組のMちゃんが家で育てたあおむしがちょうちょになったと言って嬉しそうに持て来てくれました。お空にかえしてあげようということでみんなでかえしました。ちょうちょは、空高く羽ばたいていきました。
2010年4月26日 月曜日
今日は、とても暖かく空には、きれいな虹がかかっていました。年長児は、秀野邸へじゃがいも畑の草引きとえんどう豆の収穫をしに行きました。最初に着いた、らいおん・きりん組は、まず、じゃがいも畑の草引きです。副園長から、じゃがいもの周りにある草を抜いて各クラスで高い山にしよう!というアイディアをもらい、抜いた草の山を作る競争をしていきました。草をたくさん重ねていくらいおん組とフワフワに草を重ねていくきりん組。取った量は、違うけれどそれぞれ高い山を作ることができました。2回戦のくま・くじら・ぞう組も「負けては、いけない」と言って必死に山を作っていきました。1位になったくじら組の子どもたちは、とても嬉しそうでした。競争をして楽しみながらの草引きでみるみるうちにじゃがいも畑の草がなくなり、すっかりきれいになっていました。豆の収穫では、副園長がえんどう豆の皮をそっと開いて見せてくれました。その中のえんどう豆は豆がジグザグに2列になっていて、閉じるときれいな1列になっていました。また、そら豆、さやえんどう、えんどう豆の違いも教えてもらい、楽しんで収穫をすることができました。たくさんのえんどう豆を収穫した帰りに屋外遊ぎ場によることにしました。遊ぎ場には、新しく人工芝の山とトンネルがアスレチックの真ん中にできています。緑の芝の山を見た子どもたちは、思いっきり山をかけ上っていきました。芝の上を転がる子、トンネルに入り「涼しいねぇ」と休んでいる子「楽しい、もっと遊びたい!」と元気な子どもたちを見ると私も、元気になります♪そうやって、子どもたちと楽しみながら一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。
先週の金曜日、教師達で凛々子(トマトの名前)の苗をプランターに植えました。それを、土曜日、預かり保育で来ていたR君、T君、S君、A君の4人がひっくり返してしまい、凛々子の茎が折れてしまいました。4人は、それを隠そうとして茎を土に深く埋めて立っているように見せかけるという出来事がありました。それを聞いた副園長は、叱らないでその折れた苗を4人で大切に育てるよう言ってくれました。4人の凛々子の苗の鉢が特別にできたのです。そして、副園長は4人に課題を与えました。毎朝様子を見ること。水は毎日やらないで土が乾いた時だけあげること。4人は、「俺が育てるけん」「俺も」と言って早速今朝、水をあげていました。15クラスの子どもたちと凛々子、4人の子どもたちと凛々子のかかわりと生長を毎日見守っていきたいと思います。
2009年6月25日 木曜日
今朝、副園長が、「駐車場のトマト、10個くらい採れる」と呟いているのを聞いて、1番に収穫できるチャンスだ!!と、園庭で遊んでいたくじら組の子ども達と一緒に、駐車場の畑に行きました。行ってみると、緑の葉と葉の間に隠れて、赤色に色づいたトマトがたくさんなっていました。子ども達と、「このトマトおいしそぉ」「こっちにもある!」と言いながら、収穫していきました。「あっこれ食べられとる!!」と呼ぶ声に行ってみると、いちごやびわに続いて先を越されて食べられているトマトが13個もありました。そのトマトも採って、隣りにできていたきゅうりも2本収穫して、園に戻りました。そして、大きなたらいに水と氷を入れて、収穫したトマトときゅうりを浮かべました。そして、園内で採れた小松菜と春菊の花を浮かばせて、そこに副園長が色合いを考えて、レモンを入れてくれました。「うわぁおいしそう」とRちゃんは、人差し指を水に浸してなめて、ニコッと笑いました。
その後、食べるのはお楽しみと言う事で、年長は初めて5クラス全員で、旗とポンポンを持ってリトミックをしました。いつもと違うのは、5クラス全員でする事と、旗の合図で、まんまるちゃんの時に旗を横に持つ事と、2分ちゃんの時は、旗を上下に動かすという2つのルールができた事でした。考える事が増えた事で、子ども達も放送を聞いて真剣に動く姿が見られました。
その後、年少児、年中児も交えて、新しい盆踊りの曲を元気いっぱいに踊った後、副園長が、今日収穫したトマトやきゅうりの話をしました。その時の事です。水に浮かべていたトマトを手に取ると、なんとかじった跡のあるトマトが3個も出てきました!!「あらー」「これはどうしたんだろう」「食べたのだれ」参観日に保護者に「おかあさんですか」慌てて首を横に振るお母さん。それを見た子ども達は、「あーあ」と、先に食べられてしまった事をくやしがっていました。冷たくて水々しいトマトを見て思わず口に入れてしまった子どもを想像すると、かわいくもあり、幼稚園で実った初めてのトマトはまたまた誰かに味見をされてしまったと、教師も思わず笑ってしまいました。これから、夏の野菜が食べ頃になります。手作り給食が楽しみです。
☆ミキスタディのお友達と一緒に・・・「いただきます」
2009年4月22日 水曜日
朝、とてもうれしい事がありました!!かけっこの準備をしようと、じょうろを持って水をくみに行くと、たんぽぽ組のMちゃんが「先生何するの」と言ってついて来ました。「みんながかけっこできるように、線をひくんよ!Mちゃんかけっこする」と聞くと、「うん!走るー!!」と、にこにこ笑顔で答えました。「Mちゃん線ひいてみる」と誘うと、「うん!」と言って、初めてラインひきにチャレンジする事にしました。その姿を見て、兄のHちゃんがやってきて、「どうするん」と声を掛けると、「線ひくんよー!」とMちゃん、「ふーん。」と言うようなやりとりをしていましたが、お兄ちゃんとしては、”できるんかなぁ”と弟のことを気にしている様子でした。Mちゃんと線をひき始めましたが、にょろにょろ線にはなったものの一生懸命に大きなじょうろを持って教師と一緒に線をひく事が出来ました。やがて、「自分でやる!」と言って、教師の手からじょうろを取って、自分が持つことのできる重さだけ水をくんできました。年少さんなのに、水を加減してやろうとしている姿に感心しました。そしてMちゃんは、線の続きをひこうとしたのですが。昨日の線が消えて、分からなくなったのに気付きました。それを見た兄のHちゃんが、Mちゃんが分かるように、足でさーっと線ひいていきました。Mちゃんはそのあとをたどって水線をひく事が出来ました。しばらくして、その水線が消えかかっているのに気付いた古森先生が、せっかくひいたラインが分かるように白線をひいてくれました。その様子をひまわり組のKちゃんは、腰を低くして、石灰が出てくる所を見ながら、なんと2周もついて歩く姿が見られました!!その後、古森先生は、ぞう組の男の子にバトンタッチしてラインをひいてもらう事にしました。とっても上手にラインをひきをおして、途中、石灰の出る部分が閉じてしまっても、きちんと直してひいていく姿に、さすが年長さんだと感心しました。
さて今日は、年長5クラス集まって、リトミックをしました。このリトミックは『聞いて とっさに判断をして 行動に移す』事が、ポイントとなります。しかし、教師自身がしっかりと動く事が出来ず、古森先生から一つひとつ基本を教わる事になってしまいました。子ども達もそのために、始めはリズムにのれなかったのですが、[ギャロップ]という、横にステップする動きになると、古森先生の声にパッと反応して動く事が出来るようになりました。一番上手だったのは、年長がやっている中で一人加わっていたひまわり組のAちゃんでした。Aちゃんは古森先生の話をよく聞いて、即座に反応し、リズムに合わせて動く事が出来ていたのです。次は、年長さんがかっこいい手本となるように一緒にがんばりたいと思います!!
また今日は、泣いていた年少さんのために古森先生が浸し染めの遊びを用意してくれました☆キッチンペーパーを四角におって、角を絵の具に浸すと、じわじわと絵の具がしみ込んでいく様子を、泣いていたYちゃんは、釘付けになって見ていました。 それを使って、小さなこいのぼりを作っておよがせると、大きいこいのぼりと見比べて、「あかちゃんこいのぼりだぁ!!」と言って、うれしそうに眺めていました。
2009年3月23日 月曜日
今日は、今年度最後の登園日でした。登園してきた子ども達は、何やらニコニコしていました。「今日は、新しいクラスわかるんやろ?」と楽しみにしていたのです。また、今日は今のクラスで過ごす最後の日でもありました。クラスのみんなが揃うと、新しいクラスの名札を配りました。友達とお互いの名札を見合いながら進級することや来年も同じクラスになれることを喜んでいました。しかし、クラスの中には、転園したり、一人で新しいクラスに進級する友達もいます。たんぽぽ組のRくんは、東京に転園することが決まっていました。そのことを教師がクラスのみんなに話している時、友達のYくんがRくんの肩を抱きながら、「頑張るんよ!」と優しく声を掛けたのです。たった4歳の子どもに、このような人を思いやる優しい気持ちが育っているのだと驚き、感動させられました。
全クラスが揃ったところで。平成20年度の終園式が始まりました。古森先生から「春休みが終わったら、違うクラスになるから今日は、みんな仲良しで帰ってね。」と話がありました。そして、アルバムを持ってきた古森先生は、「今日でクラスの名札ともお別れになるね。進級写真のところに名札を貼ってみて!ほら、素敵でしょ!」と見せてくれました。今日の帰りのバスでのことです。名札の話をしっかりと聞いていた年少児のAちゃんは、バスが停留所で時間を待っている間にアルバムを開いて名札を貼っていました。そして、名札を貼り終えた進級写真のページを嬉しそうに見ていたのでした。
”今のクラスとはお別れするけれど、また新しいクラスになってもみんなで遊べるから寂しくないよ”という思いを込めた古森先生の発案で、みんなで楽しくお引越しゲームを歌って踊りました。また、お世話になった先生達とのお別れもしました。「先生達は、いつでも三葉幼稚園のいろいろなところからみんなのことを見守っているよ!」という古森先生の話に、子ども達も安心してにっこりした表情でお別れすることができました。
終園式が終わってから、ぺんぎん組では大好きな手遊びをしたり、踊りを踊ったりしてぺんぎん組最後の楽しい時間を過ごしました。そして、子ども達一人一人に声を掛けながらさよならの握手をしていくと、子どもから「先生、また一緒に遊ぼうね!」「年長になっても頑張ります!」という言葉が返ってきました。私は心の底から、「幸せ者だな」と感じさせられました。
1年間を通して、本当に色々なことを子ども達から学び、たくさんの感動をもらいました。こんなに素敵な子ども達に出会えたことに感謝したいと思います。また、子ども達に良き園生活を送ってもらえるように教職員一同頑張っていきたいと思います。来年度もよろしくお願いします。
くじらぐみの自慢 「くじらパワー!!」
ドキドキで始まったくじら組。4月の頃は私の言葉がけが悪く、「先生どうやってするん?」「できんけんやって!」と自分で考えてするということができない子どもたちにどうすればいいか悩んでいました。すると、その度に古森先生がきてくれて話をしてくれました。古森先生の話になると、目が変わり「次は何を言うんだろう?何を教えてくれるんだろう?」と興味を持って聞いて理解しようとする姿がみられました。それからも、古森先生は年長のどのクラスよりもくじら組を気にして声をかけてくれました。そうして少しずつ「先生!先生!」ということが少なくなってきた秋。大変感動することがありました。それは運動会のことです。
運動会の1か月ほど前にTくんが足を骨折してしまいました。私はTくんは運動会に参加できないと決めつけていました。しかし、毎日見学のTくんの前に古森先生がすっと行き、「運動会出たい?」と聞いたのです。するとTくんは力強く「出たい!」と答えました。そして、松葉杖ついているTくんも参加することになりました。そのことをTくんに伝えると、全員が「やったー!」と飛び跳ねて喜びました。それから特訓が始りました。自然とみんながTくんのそばに集まり、何度も何度もリレーをしました。松葉杖をついたTくんは半周走り残りの半分を走る友達も決めました。勝つためには一人ひとりがTくんの分まで走らなければなりません。当然みんなの表情が変わり意欲も高まっていきました。一方、Tくんの頑張りもすごいものがありました。松葉杖をついて、何度も何度も半周走る練習を繰り返すTくん、脇の下は赤くなって痛そうでした。「Tくん大丈夫?無理したらだめだよ!」と言うと、「大丈夫!痛いけどもっとやりたい。それに、幼稚園には足の動かない友達も頑張っているんだから僕も頑張らんといかんのよ。」と答えてくれました。三葉幼稚園には足が不自由で車いすの子もいます。その子たちが頑張っているところを見たり、かかわったりすることで、Tくんのように感じてくれていたということをとても嬉しく思いました。そして、Tくんのために練習をしたくじら組。「仲間のために!仲間と一緒!」気持ちが一つになった時のパワーは子どもたちの底力お感じました。
そして、くじら組の集大成は何といっても発表会でした。これも今考えると、自分の子どもの心をつかんだ劇の構成不足だったのですが、リハーサルでは意識が低く、セリフを忘れてしまったり、移動を忘れてしまったりしていました。その様子をみた古森先生は「楽器を使ってみたら。踊りを変えてみよう。」と課題を与えてくれました。それまで、練習した過程でもみんなが覚えるまでに下り坂になりダラダラになってしまっていたのが課題をもらったことで子どもたちの目が変わり1日のうちに今までとは違うクラスなのではないかと思えるような劇になていました。今年1年間、私は子どもたちを引っ張るのではなく、子どもの興味関心を知ってヒントを与え背中を押すことの大切さを学び、子どもたちは古森先生からたくさんのことを教えてもらったくじら組!!古森先生から教えてもらったことを自慢、そして自信として頑張っていってほしいと思います。くじら組のみんなのやる気になった時のパワーは1番です。これからもそのパワーで小学校でも活躍することを期待しています。
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