2023年9月9日 土曜日
8月が終わり、9月1日より幼稚園は2学期が始まりました。2学期から幼稚園のプレ年少に進級するれもん組の10名の子ども達。夏休みの間、毎日登園していましたが、幼稚園に上がることを意識した慣らし保育をしていませんでした。そこで古森先生から、「幼保連携型認定こども園なのだから、”今日から別”という線引きはしないで徐々に慣らしていくこと」とアドバイスをもらいました。という事で、9月1日から午前中は保育園で過ごしながら、みんなで戸外で遊んでいる幼稚園児、特にたんぽぽ組さんに交じって遊ぶなど慣らし時間をとっていきました。朝もいつものように登園し今まで一緒に遊んでいた友達と関わりながら時には小さい友達に優しく関わりながら徐々にお兄さん、お姉さんの意識を高めていきました。
プレ年少の先生と連携を取りながら保育室へ遊びに行くことから始まりました。その時はたんぽぽ組さんのクリーム色の帽子をかぶるのですが、たんぽぽ組の帽子が嬉しくて帽子を配ってもらうまでもう待てません!「これ僕の?」「これ私の?」と手を伸ばして近くの帽子を取ろうとしていました。「違うよ、これよ」と渡すと嬉しそうに自分の名前の帽子をかっぶっていました。時々反対にかっぶっている子もいましたが、それが2歳児!とても可愛いのです。
そしてたんぽぽ組の保育室にいくと自分の目印がついたロッカーを探したり、黄色の道具箱に帽子を片付けていました。椅子を並べてもらうとたんぽぽ組の先輩たちに交じって少し恥ずかしそうに椅子に座っていました。青組、赤組、黄組の先生から名前を呼ばれると小さな声で返事をしていました。
しかし、さすがは三葉っ子のたまご・・・Tくんは早速きになったおもちゃで遊んだり、Uくんはそっと手を伸ばしたおもちゃを取りに行ったりしていました。保育園では年齢の低い幼児もいたので、我が物顔だった子ども達も同年齢とはいえ、今の生活に慣れているたんぽぽ組の先輩達に少し遠慮しているようでした。これから同じように生活していく仲間にもまれながら楽しく幼稚園生活が出来ればいいなと思います。
今回、このような移行期間をもったことで同年齢の子ども同士でゆっくり関わりながら慣らしていくことが出来、安心して進級させることが出来ました。これも幼保連携型認定こども園の良さだとつくづく思います。子供たちも私達保育教諭も幼稚園の先生と連携を取りながら見守り交流し、その様子を保護者のみなさまにもお伝え出来るのは素晴らしいことだと思います。
幼保連携型認定こども園は保育園~幼稚園がつながった幼児教育施設です。私達保育教諭は保育園入園から卒園するまで見守っていくことにやりがいを感じながら、今後も日々頑張っていきたいと思います。
2023年9月8日 金曜日
昨日、屋外遊ぎ場で運動会の練習をした子ども達。特に年長達は、ぞうりでは走れないからと運動靴を履いて来ましたが、かえってドタドタ。いつもの調子が出ず、昨年までのスピード感溢れるリレーになりません。それに気付いた園長が走路を庭ほうきではいて、綺麗にすると「裸足で走ろう」と声を掛けてくれました。それを見た年長児も見回りながらたくさんの石を拾っていました。「こんなに拾ったから裸足で走れるかな?」と満足そうにしているAくんが試しに足が痛くないか思いっきり走って帰って来ると「足が痛くなーい!」と嬉しそうに言いました。そこでみんな裸足になってリレー開始です!みんな速い、速い!応援にも熱が入ります。運動会が楽しみになりました。
一方、年中児は初めての絵本の貸し出しがありました。初めてなので、幼稚園の絵本を借りたら大切に使うことなど、いくつかの約束を話して図書館に行って絵本を借りました。お手伝いに来てくれている図書サークルのお母さん達に挨拶をして絵本を選びます。「僕は電車が好きだから電車の絵本がいい!」とH君。たくさんの絵本の中からお気に入りのものを探します。気に入ったものを並べて「こっちがいいかな?」としばらく悩んで「これにする!」と1冊の絵本に決めました。みんな気に入ったものを借りることが出来ました。「おうちに帰ってお母さんと読む!」と嬉しそうに持って帰っていました。
今日は園舎解体工事でお世話になった松田さんが、幼稚園に来てくれる最後の日でした。そこで、幼稚園のみんなでお礼をしました。解体工事の間、働く車を見せてくれたり、壊れて形だけ残った建物で写真を写させてもらったり、今まで子ども達が松田さんにしてもらったこと、嬉しかったこと、「バックホーに乗せてくれてありがとう」「工事を頑張ってくれてありがとう」「幼稚園を壊してくれてありがとう」等、一人一人感謝の気持ちを伝え、中には気持ちを伝えたくて自分から前に出て来る子もいて、みんなで感謝の気持ちを伝えたあとは、年長さんが作った様々な場面が写った写真のプレゼントを松田さんに渡しました。「ありがとう、こんなことは一生に一度のことで嬉しい!」と言って受け取って、中も見てくれました。その様子を子ども達も嬉しそうに見ていました。これからも松田さんは時々顔を見せてくれるそうですが、新園舎が出来て仮園舎を解体する時にはまた交流ができます。新しい園舎が出来上がる様子を子ども達と見ながら、また松田さんに会えることを楽しみにしたいと思います。
2023年9月7日 木曜日
一昨日の朝、園長が運動会の練習が出来るようにと屋外遊ぎ場の園庭を広げてくれて練習が始まりました。年長児達は待ちに待ったリレーが出来ると大張り切りでした。そして今日、園長は遊具やテントを動かして園庭を本園の園庭に負けない程の広さに広げてくれたのです。子ども達は朝から登園するなり、『リレーはいつするの?』『踊りしたい!』と次々に言ってきてもはや運動会気分です。火曜日に園長特製の元気が出るゴーヤチップスも食べたおかげで増々元気倍増のようです。
そこで今日は突然ですが全園児集合で何と全体練習が始まりました。応援合戦もしてみると、年少児もたんぽぽ組の時にしたことを思い出して、お兄ちゃん、お姉ちゃんの真似をしながら声を出して手を振り足を上げ大張り切りです。年長児達は遠慮気味でしたが、先輩らしく自信を持ってみんなを引っ張っていけるようこれからしっかり頑張ってくれるだろうと楽しみです。早速、年長児達もリレーの仕方について注意と指導をしてもらってリレーをしてみました。リレーは円周の内側を走ると距離が短いこと、バトンタッチの仕方などまだまだ基礎練習が必要ですが、これから子どもなりにコツを掴んでいくことを期待しつつクラスで秘密特訓もしていきたいと思います。
今日は交通安全協会の指導員の方が来園して下さって交通安全教室をひらいて下さいました。会議室で行った実施訓練では年長・年中児が参加をしました。指導員の方が交通ルール、道路の渡り方などを手本となって指導して下さいました。年長児は夏休み中に西署へ行って交通安全のルールを一足先に学ぶことができていたので、復習をしながら理解を深めることが出来ました。「横断歩道を渡る時は車が乗っている人にも見えるように手を上げること」「大切な命は1つしかないこと」「小学生になったら自分達で歩いて小学校に行かないといけないから自分が気を付けないといけないこと」など大切なルールを沢山教えて下さいました。何度も園外保育の時に伝えているつもりでも、ルールを守れていない時もあるので再確認して意識を持って道路を歩けるようになる良い機会となりました。今の年長児は去年の交通安全教室で、年長児に手を引いてもらいながら道路の渡り方を教わりましたが、今回は、年長としての自覚を持って参加することが出来ました。所々のポイントに教師や指導員の方に立ってもらいながら、1列で歩くこと、建物の死角になる所はよく見て歩くこと等声を掛けてもらい、上手に歩くことができました。普段さんさんらんどへ行く道中も、今日教わったことを実践して自分達の生活に生かしていくよう子ども達と約束しました。
2023年9月5日 火曜日
今日は朝から小雨が降っており、バスに乗って来た子どもたちは「今日はプールできんね」と残念そうに話していました。
しかし、園に着くと先生たちが忙しそうに何か準備をしていました。なんと今日はゴーヤチップス屋さんができるというのです!『ゴーヤ』と聞くと『苦い』というイメージが強いため、ひまわり組のIちゃんも「え…ゴーヤ…」と顔が渋くなっていました。私もゴーヤチップスは初めてなので苦いというイメージしかありません。美味しいのかな…子どもたちは食べられるのかな…と思っていました。しかし、古森先生のたくさんのアドバイスによって毎年子どもたちからも大人気のゴーヤチップスができるというのです。
まず、ゴーヤのわたを取る時には、白い部分がなくなって緑になるまで取っていきます。白い部分が残っていることで苦味が出るそうです。わたを取ったゴーヤを食べやすいサイズに切り、塩を入れてもみこみ、10分程つけて洗っていきます。泡が出なくなるまで洗うこともポイントです。さらに、新発見がありました。ゴーヤの中にあった赤い種はそのまま食べることができるというのです。その赤い種は甘くて美味しいと教えて下さり、とても衝撃でした。
Sくんは、「お金はいらんの?」と聞いていました。看板を見ると『??えん』と書かれています。それを聞いた教師が「何円がいいと思う?」と聞くと「1,000円!」「10円!」と口々に言っていました。「1,000円だったら高いし、10円だったら安いから100円にしよう!」と言うと、子どもたちは急いで部屋に戻ってお金を作ることにしました。部屋に戻って「1を書いて◯を2つ書くんだよ」と教えてもらうとすぐに書き始めました。
嬉しそうに書いた自分だけのお金を握りしめて、いざゴーヤチップス屋さんへ!お金を渡して、出来たてのゴーヤチップスと交換しました。
実はその頃、ゴーヤチップス作りと同時進行で、年長児は遊ぎ場で運動会に向けてリレーの練習をしていました。「年中さん、年少さんとは違う、年長さんだけが使う特別なバトンなんだよ」と言われると、顔が引き締まったように見えました。
実際に走ってみると、ぞうりで登園していた子もいたため途中で脱げる子もいました。しかし、最後まで全員が走り切っていました。全クラスがゴールをすると、先生が子どもたちにアドバイスをしていました。「円の外側と内側だったらどっちが速く走れると思う?」と聞くと、子どもたちは「外側!」「内側!」と両方の答えがありました。そこで、実際に外側と内側で同じ歩数を歩いてみると、内側にいた方が前にいることがわかりました。それを見た子どもたちは「内側の方が速い!」と気付いていました。子どもたちにもわかりやすいように実際にやってみることは大事なことだと思いました。
最後に遊ぎ場に落ちていた大きな石ころを拾うことになりました。走る時に危ない石をたくさん捨ってくれたおかげですっきりとしたグラウンドになりました。
そしてようやく全員でゴーヤチップスを食べる時が来ました。食べた途端、初めは不安そうにしていた子や、普段野菜が苦手な子たちも満面の笑みを浮かべていました。「苦くない!」「いくらでも食べれる!」と嬉しそうにしていました。私も食べてみると本当に苦味はなく、子どもたちの気持ちがよくわかりました。
このような食育があることで、子どもたちも喜んで食べたり、苦手意識も減ったりするのだと実感できました。食物のありがたさや大切さを知ることができる経験をこれからも大切にしていきたいです。
2023年9月4日 月曜日
朝、登園してきた年長児の男の子達が、「先生!バスケットボールがしたいけん、準備していい?」と駆け寄ってきました。どうやら、先週のバスケットボールの試合を見たようで、すぐにでもバスケットがしたい様子が伝わってきました。ゴールとボールを準備すると、ゴールの前には長蛇の列ができ、フリースロー対決が始まりました。初めは、距離感がつかめずに上手くゴールできなかった子も2、3回練習すると、すぐにコツをつかんで面白いようにゴールが決まるようになりました。三葉の年長児達の吸収力の速さと集中力に驚いていると、Kくんが「ゴールの下に守る人もおったよ!」とみんなに提案して、ディフェンスをつけてのフリースローが始まりました。ディフェンスにとられないようにするにはどうすればいいんだろう?考えた子ども達はフワッとボールを浮かせてシュートしたり、なかにはドリブルをしてシュートを打つ子もいて、自分達でどんどん面白い遊びに変化させていく年長児の姿に感心させられました。「今度はダンクシュートがしたい!」とRくん。いつまでバスケットボール熱が続いていくのか楽しみです。
先日の夏季保育のブログの中でも紹介されていましたが、本園のテラスは靴箱が移動して広くなり、プラレールやブロックなどの遊びの広場になっています。そこに、もっと魅力的な空間を古森先生が作ってくれました。それは、移動した靴箱の裏の3畳ほどのスペースです。今日もそこを覗くと年長の男の子達が集まってブロックをして遊んでいました。でも、なぜかいつもよりも楽しそうで、まるで秘密基地のようでした。私も小さい頃、よく段ボールや廃材を集めてきて友達と秘密基地を作って遊んだことを思い出しました。それは今でも特別な思い出として残っています。新築工事が進む中、遊ぶ空間は限られますが、知恵を出し合って子ども達が楽しめる遊びや空間を作っていきたいと思いました。
今日は先週に続いて園児募集説明会がありました。子ども達は小さいお友達が来ることを楽しみにしていて、やって来ると早速、説明会の会場に「こっちですよー」と手をつないで案内していました。今日来てくれた子ども達も、とても落ち着いていて保護者と一緒に話を聞いたり遊んだりしていました。遊び体験では、何度もさんさんらんどの山を登ってお父さんやお母さんとローラー滑り台を滑る子や幼稚園のお兄ちゃんやお姉ちゃんとままごとや水汲み遊びをする子など、幼稚園の遊びを楽しんでいました。説明会は明日と明後日もありますので、ご来園をお待ちしています。
2023年9月3日 日曜日
昨日は来年度募集対象の子ども達が、幼稚園に遊びに来てくれました。
説明会が始まる前に、「お母さんは大事なお話があるから、先生と一緒に遊ぼうか?」と声を掛けると、何も気にせずに保護者から離れて教師と積み木やお絵描き、ブロックを楽しむ子や保護者と一緒に静かに説明会に参加する子など、例年にない子ども達の落ち着きぶりに教師達は驚かされました。
説明会後は、さんさんらんどで幼稚園のお兄ちゃんやお姉ちゃんに交じって水遊びを楽しんだり、包丁で野菜を切ってままごとをしたりして遊びました。50メートルのローラー滑り台をお父さんやお母さんと一緒に滑る子もいて、親子で幼稚園の遊びを存分に楽しんでもらうことができました。
中にはなかなか帰りたがらない子や「給食も食べて帰りたいー!」という子までいるほど、三葉幼稚園を楽しんでもらえたことに教師達は嬉しくなりました。
園児募集説明会は、来週も4日(月)、5日(火)、6日(水)の3日間行う予定です。
10:00~説明会 11:00~遊び体験を行いますので、是非ご参加ください。
三葉幼稚園の子ども達と教師一同、皆さんの来園をお待ちしております♪
2023年9月1日 金曜日
今日は9月1日、2学期始園式の日です。
夏季保育の日、園舎がなくなった広い空き地に入って次の園舎が立つことに期待を持った子ども達でしたが、今日はもう高い壁が立ち中に入れなくなっていました。しかし…その壁はなんと透明のアクリル板になっていて、2月に新しい園舎が完成するまで子ども達はその様子を見守れるようになっていました。
それに気づいて「先生!!壁が透明でショベルカーが見えるよ!」と教えてくれたK君は、壁の前からずっと離れません。「あのダンプのトミカ4台もっとるんよ。」「小さいロードローラーがある!」「僕工事見るの好きなんよ!」と話が盛り上がっていました。今まで親しんできた解体業者さんから今度、建築業者に変わったこともあり新しい業者さんにはまだ遠慮がありますが、人懐っこい三葉っ子の事ですから通りかかった工事現場の方に話しかけていくうちに子どもに笑顔で手を振って返してくれるようになりました。その後の始園式では園長先生から園庭を珍しそうに見ていた子ども達に「今はひもで線を引っ張ているでしょ。あそこにみんなの部屋が出来ていくんだって。」と教えてもらうとみんな嬉しそうでした。2月・3月完成に向けて急ピッチで進む園舎の建て替え工事。1日で目に見えて変化していく工事を間近で見られる経験は、そうそうあるものではありません。建設会社さんにも協力してもらいながら工事過程をみんなで見届けながら楽しんでいきたいと思います。
始園式では園長先生の話の後、園歌を歌ったり、新しいお友達の紹介があったり、みんなで踊りを踊ったりしました。そして、園長先生からは、2学期は年長さんが半分お兄さんお姉さんになる時、年中さんが半分お兄さんお姉さんになる時、年少・プレ年少さんが…。運動会も頑張れるかな。」と言われ、「はい!」と気持ちのこもった返事をしていました。
その後、仮園舎のクラスは部屋の引っ越しをしました。お引っ越しはみんな得意で、環境が変わってもへっちゃらです。すみれ組の子ども達も新しく同じ部屋になったちゅうりっぷ組さんとも話したり、一緒に遊んだりしていました。工事に合わせて環境や生活の仕方も変化の多い半年になりますが、教師も子ども達もそんな変化を楽しんでいきたいと思っています。
コメント (プレ年少になったよ ひよこ組 檜垣 美恵子 はコメントを受け付けていません)