2023年10月28日 土曜日
朝・晩は寒さを感じるものの、日中はもうすぐ11月とは思えないほどの暑さを感じる今日、ひよこ組の運動会を行いました。
毎年運動会が近づいてくると「どうする?」「何しようか?」と保育教諭はザワザワし始めました。ここ数年の反省を生かし、特別なことや何かをやらそうとするのではなく、いつもの生活や遊びの中から考えようと話し合いを重ねていきました。
そして迎えた本番当日。昨晩の雨が心配でしたが太陽も出てきて気温も上がっていき運動会日和となりました。いつも通りに受け入れを行い、お部屋でひとしきり遊んだ後、「みんなー!遊びにいくよー!」の声にパッと笑顔になり次々に人工芝に出て行きました。それぞれ好きな遊びをしながら保護者の方に入場して頂きました。気配を感じて泣いてしまう子もいたり圧倒されたようにじーっと保護者の方を見回している子もいました。保護者の方に遊びを見てもらった後はみんなでお片付けです。子どもにとって片付けも遊びです。保育教諭の手伝いをするように重たいものも一緒によいしょよいしょと運んだり、ボールや電車をかごに入れたり上手にお片付けができました。
そして大好きな踊り『ピカピカブー』が始まりました。実は練習の時には違う曲にしていたのですが前日の練習を見た古森先生からアドバイスを頂き1番ノリの良い『ピカピカブー』に変更したのです。これがオープニングにぴったりで良い表情で踊る子ども達を見ることができました。
そして次は大好きな磁石遊びです。れもん組は自分で磁石を取って貼りに行きます。たくさん持ってきて1つずつゆっくりと貼る子もいれば、泣きながらも走って貼って戻る子もいました。次は予定ではみかん組だったのですが早く行きたくてたまらない子がいるもも組に変更です。磁石を持っていないのでれもん組ボードからはずして届けてもらうことになりました。もも組より1つ大きいれもん組さんたちは”まかせて!”と言わんばかりの表情で張り切って届けてくれました。磁石をもらったもも組さんたちは、歩ける子は1人で貼りに来たり不安がる子は保育教諭と来たり、這い這いの子も片手にぎゅっと持ちながらいっしょうけんめいボードに向かってきました。そのいっしょうけんめいな姿に胸がキューっとなります。そして最後はみかん組。ここで幼稚園児さんの出番です。磁石を持っていないみかん組にボードからはずして持ってきてくれました。するとそれまで泣いていた子も泣くのをやめて受け取り行く気満々で立ち上がりました。ボードも幼稚園児さんに持ってもらい、そこへ向かって走って行く子ども達はみんな笑顔です。幼稚園児たちが”おいでおいで”と手まねきする姿はとってもかわいくほほえましかったです。そして磁石遊びは終わり・・・と思いきや、古森先生が「れもんさんもう1回やる?」と一声。幼稚園児さんたちがボードを持った方が子ども達の反応が良いと思う!とのことでもう1度れもん組さんのでばんとなりました。すると1回目よりも動きが良く「おねえちゃんいたね」「もってくれてたね」と話す子もいました。
そしてここで一息、お茶休憩が入ります。「おやつもね。」と古森先生に言って頂き保育教諭たちが用意し始めると自然とみんなが集まり涙も止まり、保育教諭たちにとってもホッと一息つく時間となりました。ここで気分が変わった子もいて、次の『いないいないバーナナ』の踊りをいつものように踊る姿が見られました。
踊りの後は問題の(?)玉入れです。実は前日の練習では全く反応も動きもなく頭を抱える事態に・・・。それは私たち保育教諭たちがいつも同じ練習を繰り返してしまったせいなのです。どうにかして子ども達の身体が動くようにならないものかと考えながら本番となりましたが、結果オーライ?ボールを拾い始めると好きなかごやたらい、プールなどに入れ始め動くたらいなどを追いかけたりボールそっちのけでかごのひもを引っ張って運ぼうと張り切る子もいました。ボールがなくなるとお片付けです。「おかたづけしよー。」と声をかけると友達と一緒にたらいを持ったり小さな子もプールをよいしょよいしょと引っ張って持って行こうとしたり、ぼくも!わたしも!とみんなやる気満々でした。褒められて拍手されると自分も手をたたいてパチパチ。得意気な表情に笑ってしまいます。
そして次は古森先生ともも組の子ども達で代々受け継がれる『おつかい』です。毎朝古森先生が大事なファイルを持ってもも組の部屋へ来て「先生の所に持って行ってね。」と渡してくれるのです。それを先生たちに持って行く。そんなかわいいやりとりを保護者の方にも見てもらいたいね、とプログラムに取り入れることになったのです。練習では新聞紙だったのですが、同じことを繰り返してきた練習の反省を元に、ちょっと違うものに変えてみようと、幼稚園の先生たちの大事な大事なファイルをちょっと拝借しました。すると子ども達の表情が練習の時よりもパッと変わったのです。最初はれもん組のおつかいです。それまでお母さんにくっついていた子も「おつかいいく!」と離れて古森先生からファイルを受け取るとなんとも言えないかわいい笑顔で走って持ってきてくれました。次のみかん組は、古森先生がファイルを手に近づいてくるとファイルをもらおうと次々に出て来ました。受け取ると離れて待っている保育教諭の所に遠くからファイルを差し出しながら歩いて来るのです。『せんせーまっててねー!いまいくよー。」という声が聞こえてきそうでたまらなくかわいかったです。最後はもも組です。泣く子も多かったので全員はすることはなかったのですが、小さな身体で大きなファイルを持っていっしょうけんめい保育教諭の所に持って行こうとする姿には、がんばれ!がんばれ!の応援にも力が入りました。いつものもも組お部屋でのおつかいは大体決まった子がしていたのですが、運動会ではそれまでやったことのない子も嬉しそうにしていたのです。実は今までもやりたかったのかな?お友達の様子をじーっと観察していて、いつかは自分も・・・と狙っていたのかもしれません。
そして最後はひよこ組運動会恒例となってきた『親子でアンパンマン』です。今年はアンパンマンに変身してバイキンマンにアンパーンチ!することにしました。それまでお母さん・お父さんと離れてがんばっていた子ども達も抱っこしてもらうとホッと安心したような表情になりました。それぞれピンク・赤・青のマントとスカートを身に着けた小さなアンパンマンたちが自由に空を飛んでいきます。どの子もスタートの時からワクワクした表情で(保護者の方はちょっぴり緊張気味?)空を飛び始めると笑顔が弾けます。バイキンマンにアンパンチした後は観客たちに手を振ったり古森先生にタッチしながら、満足した顔で座席に戻っていく様子が印象的でした。
アンパンマンが終わり踊りが始まったのですが1度くっついた子ども達はなかなか離れられず保護者の方にも一緒に参加してもらいました。急遽1曲追加し、保護者と手をつないで歩いたりお母さん・お父さんが踊る様子を笑いながら見ている子もいて、来年からは親子で楽しめる踊りをプログラムに入れようと保育教諭たちで話し合いました。
踊りの後は古森先生のお話では保護者の方にも芝生に座ってもらい子ども達もリラックスした様子でいました。青い空と緑の芝生と保護者にくっついて安心している子ども達を見てなんだかとってもほっこりした気持ちになりました。
今年は例年よりも盛りだくさんの内容で、プログラムの変更などもあり、時間も少々オーバーしてしまいました。練習での反省や不安を抱えながらの本番でしたが、笑顔で帰る様子を見ることができ嬉しく思います。日程の変更などもありご迷惑をおかけすることもありましたが、たくさんのご協力ありがとうございました。認定こども園らしく、幼稚園児たちにも手伝ってもらいながらの運動会。1歳から5歳までの成長を見ることのできる幸せを感じながらこれからの日々の保育を頑張っていこうと思います。
2023年10月27日 金曜日
明日は、ひよこ組さんの運動会という事で、今日は年中さん達が、準備のお手伝いを頑張りました。ひよこ組に弟や妹がいる子どもたちは「〇〇ちゃんの為に準備する!!」と、はり切っていました。お母さん達が座るイスをテントの下まで運ぶ時には、「こっちかな?」と近くの先生に聞きながら、並べていました。お手伝いが大好きな子ども達は、「次も運ぶぞ!」と、次々運んでいました。イスを運んでいる-方で、運び終わった子たちが今度は「きれいに拭く!」とぞうきんで一つ一つ、一生懸命拭いてくれていました。ひよこ組の先生達に「ありがとう!」とお礼を言ってもらうと、嬉しそうに「どういたしまして!」「運動会頑張ってね!」と応援していました。
お手伝いの他にも、ひよこ組さんに一生懸命頑張って欲しいと、みんなで応援の旗を作りました。アンパンマンの絵を描いたり、文字の書ける年中児は「がんばってね!」と、メッセージを書いたりと、どんな絵を描いたらひよこ組さんが喜んでくれるか考えながら作っていました。旗が完成すると「先生、応援してきてもいい??」とすぐにひよこ組さんのそばまで行って、旗を振りながら、「頑張れ」と応援していました。しばらくすると、幼稚園の応援合戦の時のように、「フレーフレー〇〇ちゃん」と何度も何度も復唱する姿もありました。練習にもお母さん役で参加した子ども達は、弟や妹がいる子は「おどってた!」「可愛いかった!」と嬉しそうに話していました。
うさぎ組には月曜日から、中学生のお兄ちゃんが一週間、来てくれていました。いっぱい遊んでくれるお兄ちゃんが子ども達は、大好きです。
昨日は、手遊びをしてくれたり、絵本を読んでくれたり、楽しいことが沢山ありました。そして、今日が最後の日。朝から子ども運は「一緒に遊ぼ!」「鬼ごっこしよ!」とお兄ちゃんの周りに集まっていました。
鬼ごっこをしてくれたり、築山で遊んでくれたりと、顔が真っ赤になるほど遊んでいた子ども達に、お兄ちゃんと何して遊んだのが楽しかったか聞くと、「鬼ごっこ!」「汽車!」「かけっこ!」と、沢山の答えが帰ってきました。
お兄ちゃんが帰る時間になり、さよならする時は「まに遊びに来て」とお願いしていました。人懐っこく、どんな人にも、すぐに話しかけ、仲良くなれるのは、「さすが、三葉っ子」と感じた5日間でした。
2023年10月25日 水曜日
今日は青コースのさつま芋掘り、今年の夏は、例年にない暑さで、水をあげてもあげても追いつかず、ポンタ農園では、さつま芋がほとんど出来ていなくて、お芋ほりが出来ないという事が分かりました。そこで毎年ポンタ農園に行く年少児達も今年は年長、年中さん達と一緒にレインボーファームへ行くことになりました。
朝9時15分には仮園舎を出発し、本園舎へ。本園舎では年長らいおん、ぞうも降りて来ていて、6クラスがそろって話を聞き、分かれてバスに乗り込みました。年中さんは、昨年のポンタ農園でのさつま芋掘りを経験しているので、ワクワク・ドキドキで気分も盛り上がっていました。バスから降りてレインボーファームへ着くと、そこにはレインボーファームの方々、園長先生、丸山先生、河野先生達、役員さん達が蔓を刈って、土を掘りおこしてくれていました。
その芋畑の入口付近に集まった青コースさんに園長先生が昨日、年長さんが稲刈りに来て、土が割れていることに気付いたことを話していただきました。それと同じようにさつま芋畑もレインボーファームの方々が沢山頑張って水をあげてお世話をして下さったけど、それでも水が不足し、土が乾いて、コンクリート化して固くなっていました。土を耕すと岩のような大きな塊がごろんごろん、その塊は、スコップを突き立てたり、鍬でたたいたりしてもびくともしない位固くなっていました。またお芋も「水」「水」と探し求めて、直径1cm位の細さで長く長く伸びて、蛸の足のように何本も伸びていました。
そんな固い土なので「一人では手で掘れないね」ということで、年長2人、年中2人、年少1~2人のグループを作って、力を合わせて掘っていくことにしました。「ここお芋があるのにとれない」「ここの土をとろう」と言いながら助け合って掘り、とれると年少さんが嬉しそうに持って歩いていました。年長児が「ここは まだ!スコップがいる」「あそこにスコップがあるよ」と言って、スコップで周りを掘ってはとっていきました。掘り終った頃、年少から順に掘ったさつま芋をもって写真を撮り、その後年長さんが稲刈りをした後の田んぼの中に入って、カエルに触れたり、落ち穂をひろったり、刈った稲の株を踏んでみたり、普段体験できない自然に親しむことが出来ました。田んぼのひび割れの中に藁を差し込んで「わぁ!こんなに入った」「あれ?下は固いよ」とひび割れが深いことや固い所にぶつかったこと等にも気付いていました。
今日の芋掘りでも今しか味わえない自然にいっぱい親しんだ一日となりました。
2023年10月20日 金曜日
最近、幼稚園に登園してくる、年中、年長児の朝はラジオ体操からはじまります。早くに登園して来たY君は、「先生もうすぐラジオ体操の時間だね!」と、透明パネルの方を見ていると、ゾロゾロと工事のお兄さんたちが集まってきました。8時ちょっと前になると、透明パネルの中では、「今日も怪我なく幼稚園を造るぞー」とラジオ体操がはじまります。それを見た子どもたちは、なんの迷いもなく、いつもの生活の流れで一緒に体操をします。その様子を見て教師の私も、「さぁ今日も1日いっぱい楽しいことをするぞ〜!1日頑張るぞ〜!」と思いながら一緒に身体を動かします。登園して、朝1番にラジオ体操をして、身体もスッキリ!!何して遊ぼっかな~と子どもたちは好きな遊びをはじめます。
そして昨日から、今度は作品展に向けて絵を描いたり、廃材集めをしたりしています。りす組のKちゃんやSちゃんが「絵が描きたい」と言って、クレヨンと画板を持ち透明パネルの真ん前で、工事現場のお兄さんの絵を描きはじめました。
すると…その様子を見た大林組のお兄さんが、大きな大きなクレーン車を子ども達の方に向けてくれて、”ウィ~ン”と、クレーンの先を透明パネル越しの目の前まで降ろしてくれたのです!
それを見た子ども達も教師も大興奮です!物をひっかける爪のような物はとても大きく、”すごーい!”と子ども達の目はキラキラです!!スゥーっと上に上がっていったと思ったら、2つ目のひっかける爪のような物が降りてきて、「え!!クレーンって2つもひっかける所あったんだね!!」と、大発見でした!
こんな日頃目にすることのない車を見ることができて本当にラッキー!!後から登園してきた子ども達は急いで部屋に戻ると、クレヨンとカレンダーを持って降りてきました。今見たことを細かく描く子もいれば、かっこいいお兄さん達を描く子もいる。クレーン車を描く子もいれば、クレーン車で物をつった先のことを描く子もいる。ひとりひとり違ってみんなとても素敵な絵を描いていました。気がつけば1階の透明パネルテラスも、2階のテラスも子ども達でいーっぱい!みんな素敵な絵を描いていました。なかには1時間近く集中して描いている年長児もいて、すごいな~!細かいな~!と驚かされました。こんな真近で見る体験なんて、普通はできることではないので、ありがたいな!と思うし、又、それを見てすぐに描ける子ども達は、さすがだなぁ!と驚かされます。これから作品展にむけて、子ども達と楽しくいろんな物を作ったり描いたりしていきたいです。
〈お願い〉
子どもたちがた~くさん素敵な絵を描いたり、廃材で作ったりしています。家にカレンダーや廃材がありましたら是非持たせてください♪
2023年10月18日 水曜日
今朝、園長が一番に「今日は九州から北海道まで日本中が晴れなんだって!」と教えてくれました。毎年雨の心配があったり、予想気温が低かったり天気に不安があるのですが、今年のお日様は三葉っ子のために日本中を晴れにするほどのパワーで、三葉の運動会を応援しているかのように感じました。先日は雲がおいかけっこしているような空模様でしたが、一部赤コースの時は雲一つないまさしく日本晴れ!二部青コースはどうかな?と思ったら、雲がぽこっと大きく出てきて、なんだか怪獣のように見えます!運動会の案内状デザインの工事の重機「バックホー」は怪獣に見立てているし、年少さんの競技も「かいじゅうのたまごわり」だし・・・と神様が面白がっていたずらしているかのような楽しい気持ちになりました。
今年は開会前の諸注意、開会式の進行、プログラム紹介を年長児が任せてもらいました。年長児が真面目な顔で「ビールやお酒は飲まないでください」と言うのがかわいらしくて保護者からも暖かい笑いが起こりました。諸注意、進行、開会宣言、プログラム紹介はつい先日練習し始めたばかり・・・でもマイク大好き三葉っ子。任せてもらえたことを力にまた一つ自信につなげる姿が見られました。運動会を「やらされる」のではなく、自分たちで主体的に「創り上げる」ことが三葉っ子の運動会の一つのねらいです。
今年の運動会はコロナ禍では叶わなかったノーマスク、大きな声、のびのびとした活動がようやく取り戻せたように思います。め~っちゃ元気に踊れた「めっちゃ元気体操」を皮切りに今年の運動会が始まりました。
プレ年少たんぽぽ組さんの踊り「ペンギンサンバ」。
練習でにこにこ、ぷりぷりかわいく踊っていたたんぽぽさんたちでしたが、たくさんのお客さんを前にどきどき、又お父さんお母さんと離れてさみしくなる子もいました。今日は年長児のお手伝いのお姉さんたちと一緒に手をつないで踊りました。二部の時には登園が中途半端な時間になったため涙が出る子が多かったので、急遽年少さんとプログラムの順番を入れ替えてもらいました!(年少さんありがとう!)静かになるために出番の合間に肝油ドロップをぱくっと口に入れてもらったのは内緒です。年少さんのたまごわりを見て怪獣が出てきたことが面白かったのか、出番の頃には少し落ち着きました。えらかったね。子どもたちの衣装がかわいくて教師たちはみんなかわいいぺんぎんちゃんたちにメロメロです。泣いてもかわいい、笑って、もちろんかわいいたんぽぽさんでした
たんぽぽさんのかけっこ「ここまでおいで」は入場門での待機中、年長の踊りを見ていたことで涙も止まり、名前を呼んでもらって「は~い!」とご機嫌でお返事することができました。たんぽぽさんのかけっこは年中児のお兄さんお姉さんにお手伝いしてもらいました。人数も多いたんぽぽさんでしたが、みんなよく頑張りました。これからどんどん体が大きくなって逞しくなって、数年後にはみんなもリレーをします。お父さんお母さん、今日の初めてのかけっこ・運動会を覚えていてくださいね。
年少児の競技「かいじゅうのたまごわり」
たまごの割れ方に何日も何日も試行錯誤してきた競技でしたが、今日の本番は大成功!両クラスとも大きな時間の差もなくぱかっと割れてほっとした担任たちです。朝ちょっと泣いてきたKちゃんでしたが、Kちゃんを中心に考えたかいじゅうのデザインだったので、ぱかっと割れた時は満面の笑みでした。今日のたまごわりが上手で大成功だったので、年長児のお手伝い隊の出番はありませんでしたが、実はやりたいと思っている子が多いこの競技。年少さんのお片付けも早く、なんでも楽しそうに一生懸命する年少児がかわいかったです。
踊り「ぱんぱかぱーんパイナップル」は自分で材料を集めて作ったパイナップルの飾りと腰みのがとにかくかわいい!子どもたちも自分がかわいいことをわかっていて(笑)、衣装を身に着けると必ず違う学年の先生の元へ行き、「ねぇ見て」とちょんちょんと裾を引っ張るのです。入場の「HO~ほら行こうぜ!」の曲に合わせてトトトト~っとパイナップルが集まるところがかわいくって大好きです。かわいい衣装+かわいい笑顔で堂々と踊る姿に思わず微笑んでしまいます。仲間のパイナップルちゃんたちと元気いっぱい踊る姿にお客さんの表情もほころんでいました。楽しく踊れたことが満足の年少さんたちでした。
かけっこ「よーいどん」では名前を自分で言うことに挑戦しました。お父さんお母さんからの初めてのプレゼントである大事な名前を大きな声でいう事はこれから成長して生きていく上で大事なことです。最初は返事だけにしようかと考えていた教師たちでしたが、そんな思いもあって名前をいう事に決めました。
年中児のかけっこ「めざせゴール」はお父さんお母さんの応援があったからなのか、練習の時よりも大きな声で名前を言うことができました。練習の時、かけっこで負けるのが悔しくて、1番じゃなかったら拗ねたり怒ったりする子がいました。今日、3番でゴールした時に担任は心配してあえて順位を濁して「がんばったね、一番かっこよかったよ。」と声をかけたのに、すっと自分で3番の順位札の所に並んで「今日3番だったんよね♪」と落ち着いた表情で話したそうです。運動会の練習の中でずいぶん成長したんだなと嬉しい出来事でした。
競技「三葉ねぶた祭」
ねぶた祭りってなぁに?から始まった年中さん。思い思いにねぶたの山車を作ると総重量10キロ以上になりました。あるクラスは大きく作りすぎて階段を降ろせないというハプニングがありました。2クラスで体重計を使って重さ比べをして勝負に臨んだクラスもありました。4クラスともお祭り男お祭り女が張り切って山車を引っ張りました。後半のひつじ組うさぎ組の勝負ではぴぴ~っと終了の笛が鳴ったのに、アナウンスの年長児が「まだ勝負は終わっていません。あと少し残っています」と言われ教師たちはきょと~ん。「え?何が?!」とゴールの線を見るとあと10数センチ、わずかに届いていなかったのです。目の付け所が面白いな~と職員会で大笑いでした。
踊り「エンジン全開」園舎建て替え工事の今年ならでは!元気な年中児にぴったりの曲でした。日本中、どこを探しても作業服とヘルメットと安全帯を着けて踊る運動会はないだろうと自負しています!初めてあの衣装を見た園長や年中以外の教師たちはなぜかその姿がかわいい+おもしろいで大笑い!しました。いつの間にか着こなしてアイテムを増やしてかっこいいに変身させた年中さんはさすがです!二部青コースの時にはスペシャルゲストで建て替え工事をしてくれている「大林組」さんの工事のお兄さん達が子どもたちの様子を見に来てくださいました。いつも工事を頑張ってくれているお兄さんたちが来てくれて大喜びの子どもたちが出番の前に「頑張ります!見ててね!」と声をかけて踊り始めました。笑顔で拍手をくださってまたまた嬉しい子どもたちでした。
年長児の踊り「獅子舞」は一週間前に隊形移動の仕方を変更しました。また一部と二部で観覧の保護者が入れ替わるので、なんと一部と二部でスタートの場所やそれに伴う移動場所、決めポーズの位置が違うのです。本当によく頑張ったと思います。練習の時から「疲れた、もうやりたくない」と言わなかった年長さんたち。数日前、ちょっぴり疲れた様子が見られましたが今日は出番の前から目が輝いていました。それを見た園長が「今日は頑張ろうね!みんななら大丈夫!自分たちで考えてやってごらん」と声をかけてくれました。練習の時には気付かなかった子ども同士の声の掛け合いや、さりげない手での制止、アイコンタクト・・・いつの間にこんなにかっこよくなったんだろうと驚きました。和太鼓を自分達で叩くことになってめきめき自信をつけていった太鼓隊。みんなが「かっこよく踊ろう」という思いで頑張ったのが伝わってきました。
鼓笛隊「ぼよよん行進曲」ではみんなの心を一つに、今日は「お父さんお母さんのために頑張る」という気持ちで臨みました。鼓笛隊の練習を初めてしたとき、園長にフランスの鼓笛隊の話をしてもらいました。フランスの兵隊さんたちは王様、王女様のために隊を頑張るそうです。みんなの運動会での王様、王女様は誰?と聞かれて「お父さんお母さん!」と答えたのが始まりです。練習の中で園長が「今日は担任の先生のために頑張ってみて?」と言った日がありました。子どもたちが一生懸命頑張る姿を見守りながら「今わたしのために頑張ってくれている子がこの中にいるんだ」と思うと物凄く嬉しく、胸がじ~んとしたことがありました。お父さん、お母さん、みんな頑張ったでしょう?子どもたちの心の中にお父さんお母さんの顔を思い浮かべながら今日は頑張りましたよ。かっこよかったですね。今日の子どもたちは「見て!ぼく/わたし頑張ってるよ!!」の目が何人も輝いていました。そこそこで見守っている教師たちの隣を通り過ぎる度にその目で教師を何人もが見つめるのです。あんなに泣き虫だった子が一生懸命首でリズムをとりながら叩く姿、二日前までできなかったことを成功させようと隣同士アイコンタクトを取りながらタイミングを合わせる子、大きな声で歌う子、振りの上下が合わなかったのに今日はばっちり合わせてきてにこっとほほ笑む余裕まであった子、旗の上げ下げのカウントを大きな声で数える子、指揮の笛のタイミングが難しくて自信なさそうに吹いていたのに、お腹に力を入れてかっこいい笛を吹いた子、みんな一人ひとりがんばったポイントがあって、練習の中でその成長の様子を近くで見ているだけに年長の担任もそれ以外の小さいころを見てきた教師たちもみんな目頭が熱くなりました。
クラス対抗リレーはその大迫力にお客さんもみんな楽しそうに応援してくださっていたように見えました。転んだ子がいましたが、それを見てハッとした教師がすぐさま側に行こうと立ちかけた時に周りの友達が駆け寄って来て心配そうに声をかけだしました。「大丈夫?」「痛かったやろ?」「頑張ったね」と頭をなでたり肩をさすったりする子ども同士の様子に教師は今はやめておこうと見守りました。いろんな性格、得意不得意、走るのが速い遅いがある30人の子どもたちですが、誰も、誰かを責めたり傷つけたりすることはなく、みんながただただ一生懸命頑張る姿に感動しました。4月の年長さんの初めてのリレーからいっぱい成長しました。4位になったクラスの子もまだ目に闘志が残っています!度々さんさんらんどに遊びに行ってリレーしたいねと教師たちで話しました。
今年の運動会はまさに子どもたちが主役で教師の心配をよそに堂々と振る舞う姿に驚かされました。子どもは「できる」と信じて送り出すことが大切だよねと園長が話しました。三葉っ子の明るく優しい、なんでも元気にやりぬく力は信じることを抜きには育たないと改めて感じる一カ月でした。
送迎でご迷惑をおかけした方もいらっしゃったかと思いますが、ご協力ありがとうございました。保護者の皆様のご協力、応援のおかげで無事に運動会を終えることができ、子どもたちの成長の喜びと心地よい疲れで胸がいっぱいです。
2023年10月17日 火曜日
「明日は運動会やけん、楽しみー♪」「僕は妹がおるけん、パパとママが来てくれるんよ!」と、子ども達の会話から明日の運動会への期待が膨らんでいることが伝わってきました。
今年は園舎建て替え工事に伴って、運動会をどこで行うかという課題から「何とか屋外遊ぎ場で行えるのではないか」と思案の末に決まったのは8月のことでした。本格的な練習が始まったのは9月でしたが、いよいよ明日!運動会本番を迎えます。「どうすれば三葉っ子らしさを発揮して、子ども達が生き生きと表現できるか」と知恵を振り絞りながら、グラウンドをどうしようかと考えました。考えに考えた末、「子ども達が慣れ親しんだ『さんさんらんどの園庭』で運動会を行うことが、このような状況下では不便なこともあるだろうけれど、これしかない!」という答えになりました。今年のテーマは「げんき!やるき!がんばるき!かがやくえがお みつばっこ」です。本番まで最後の練習日となった今日は、子ども達の元気ややる気が最高に高まっているように感じました。
三葉幼稚園の行事は、どれも「子どもの主体性」を大切にしています。昨日のブログでも少し紹介されていましたが、今年は進行も年長児が行います。それぞれの学年の競技では、準備から片付けまで子ども達がするのが当たり前の光景です。プレ年少児でも、教師に手を引かれるのではなく、これも保育園の時から幼稚園児の姿を見ていることもあるかと思われますが、自分で友達の後ろに並んだり歩いたりする姿には驚かされます。明日の運動会では、子ども達が自分で考えて行動したり、友達と助け合って表現したりする姿にも注目してもらいたいと思います。
今日はブログの写真を撮る為、年長児が練習している中にそっと入っていくと、子ども達が色々な言葉を掛け合っていることに気づきました。「列を真っすぐにせないかんよ!」「みんなで歩くスピードを合わそう!」「ちゃんと手を伸ばすよ!」どの言葉も人を責める言葉はひとつもなく、「みんなで力を合わせて頑張ろう!やり遂げよう!」という前向きな言葉ばかりで、聞いていた私はとても嬉しくなりました。
明日はそんな三葉っ子達の「明るく伸び伸びと笑顔いっぱいで一生懸命に頑張る姿」をご覧いただけると思います。たくさんの温かい声援や拍手をお願いします。
━運動会の番外編 工事のお話です━
今日は朝から工事の現場に大きな生コン車が何台も入ってきて、子ども達は驚いていました。10月から新園舎の基礎の部分の工事が始まり、約1万本の鉄筋が運ばれてきて、その鉄筋を結束した箇所は、なんと!10万箇所にもなったそうです。今日は約40台のコンクリートミキサー車がやって来て、基礎の部分にコンクリートを流し込んでいました。この基礎工事が終わると、いよいよ1階部分から新園舎が建てられていきます。運動会に加え、工事の進み具合も楽しみな子ども達です。
2023年10月16日 月曜日
運動会を水曜日に控え、「あと2回寝たら運動会!」「お弁当の日(水曜日)運動会だね!」などと子ども同士で気持ちを高め合い、園庭では子ども達の活気でいっぱいでした。まずは、園庭の整備から。子ども達はいつものように園庭に落ちている石拾いをしていました。すると、スピーカーから小さな音でオープニングで踊る「めっちゃ元気体操」が聴こえてきました。すると、子ども達は、自然と曲に合わせてリズムをとり始めました。しかし、目線は下で石拾いを続けていました。なんとも可愛く楽しい光景に思わず笑ってしまいました。
今日は総練習で衣装を着て本番通りに進めていく日でした。さんさんらんどの園庭の真上の空は綺麗な青空で山の周辺に青空を囲むように白いまるで真綿のような雲が浮かんでいました。その雲はどこか三葉っ子達を応援しているように見え、園長の指さす方を子ども達は嬉しそうに眺めていました。
練習では、年長児が運動会の進行をするようになったため、短期間で自分のセリフを覚え、進行する姿に年長児の頼もしさに感心するばかりでした。色々な新しいことに触れ、臨機応変に対応する子ども達には本当に産まれてまだ5年?と時々自分の目を疑うことがあります。年長児の踊りは、今日は隊形移動がなかなか上手くいかず、何度もやり直しがありました。年長児は前半と後半に出場するため青コースバージョンと赤コースバージョンがあるし、土日と2日もお休みしていたからか今日はなかなか合格になりません。実は先週、今の隊形にに変えて1日目さえうまく移動できていたのです。練習は明日1日だけですが、本番に強いのが三葉っ子の年長児です。大丈夫!!ご期待ください!
一方リレーでは、今日初めて〇〇組が1位をとりました。(本番までのお楽しみにクラス名は控えておきます、、)他の3クラスも負けてはいられません。日に日に年長児の顔つきが変わってきています。運動会に参加するミキスタディのお友達も今日のリレーではとても速くなっていて心強い仲間になりました。
年少児のかけっこの「だんごむし歩き」はとっても可愛いし、年中児の「三葉ねぶた祭り」の競争はまだまだ続くし、プレ年少児も音楽がかかれば他の学年の踊りでも身体が動きます。三葉っ子らしい表情や動きが色んなところで見られます。
あと1日の練習を子ども達と楽しみたいと思います。運動会当日まで2日間、体調管理をお願いします。
コメント (「令和5年度ひよこ組運動会」 ひよこ みかん組 山岡由紀子 はコメントを受け付けていません)