幼稚園の日記(ブログ)

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  2008年6月23日 月曜日

 今日は三葉幼稚園として2年目の田植えでした。園を出発する頃は「ちょっと暑いかな・・・」と思っていましたが、到着すると、心地良い風と暑くない日差しで、子どもたちからも「わあ!涼しいねえ!!」という声が聞かれました。

 木の田んぼに行くあぜ道で風がサーッと吹き、田んぼの水がさざ波のように走る様子を見たぞう組のA君は「田んぼが流れよる!」と指さしました。田植えをした水田の水が、苗を風になびかせながら動く様をすてきな言葉で表現したA君の感性に教師達は感動して眺めたのでした。

 準備が整い、早速田植えの開始です。一人3束の苗を持ち、一列13人の子どもたちが次々と田んぼの中へ裸足で入っていきました。子どもたちにとっては初めての経験です。入った途端「キャー!気持ちいい!」と言ったのもつかの間、泥に足をとられそうになりながら進むうちにコツを覚えた子どもたちは両手を広げバランスをとりながら歩く姿がみられました。その姿がとても可愛くて思わずシャッターを切ってしまったほどです。しかし中には田んぼの中に尻もちをついてしまう子もいましたが泥んこ遊びに慣れている子たちはそれぞれ平気で楽しんでいました。白いひもについている赤い印の所に苗の土の部分を持ってグッと泥に差し込んで、植え終わるとまた反対岸までバランスをとりながら歩いて出ました。足を洗ってからは周囲の自然観察です。泥と同じ色のカエルを見つけたり、シロツメクサを摘んだり、友だちと寄りそいながら、川の水の流れを眺めたりとそこではほのぼのとした、時間が流れていました。

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 そしてみんなのためにお手伝いをして下さった遠藤さんに感謝の気持ちを伝え、同じ道を歩いてバスへ向かう道中でまたまた発見です。田んぼへ水を入れる用水路の仕組みを古森先生から聞き、また1つ勉強した子どもたちに、「これなーんだ!」と言って広げた古森先生。手の平には大きなタニシ、そして次は赤ちゃんのカブトエビなど田んぼの生き物がいました。

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 全てが機械化されてきた時代ですので手で田植えをすることもないかも知れない子どもたちにはこの感覚をしっかり覚えていてほしいと願っています。私自身も昨年、今年と2度経験しましたが、三葉幼稚園にいなければ一生懸命することはなかったと思います。率先して幼稚園のためにして下さる方々への感謝の気持ちを忘れずに子どもたちと様々な経験をして一生の大切な思い出を作っていきたいと思います。