幼稚園の日記(ブログ)

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  2011年8月29日 月曜日

 夏休みも残り4日になった今日と明日は年長組のお泊り保育です。子ども達は大きなリュックを背負いはりきって登園してきました。正門をくぐり、テラスに荷物を置いてまず1番にしたことはトマトやなすの収穫です。Mちゃんは「ここにあるよ!」「あそこにもある!」と飛び跳ねるように言い友達と協力し合って収穫していました。一方テラスでは玉ねぎの皮むきをまるで皮むきを競争のようにどの子も真剣な表情でしていました。

      

 野菜の収穫を終えると3階ホールに上がり、いよいよオリエンテーションの始まりです。副園長の古森先生は3階ホールに入ると何の前ぶりもなくいきなりまねっこ遊びを始めました。「あのね」と副園長が言うと子どもたちからも「あのね…」始めは小さな声で元気がないなと心配していましたが副園長の陽気な調子に乗せられてまねっこ遊びはどんどん盛り上がり子ども達の声も弾んできました。そして、副園長からお泊まりについて大切なお話をしてもらいました。「お泊り保育をする人はどんな人かな?」の問い掛けに子ども達は「ひよこ組は小さいから出来ない」すると、副園長から「小さいという漢字はね…大きい人が真ん中にいてその横に小さい人がいるんだよ。みんなもお父さんやお母さんがいるからその横にいてもいろんなことをしてくれるから大丈夫でしょう」と「小」という文字の真ん中の「1」をお父さんやお母さんを表しその横の「ハ」を子ども達にみたてて話してくれました。次は「人」という文字を書き、「みんな人は支え合って生きているし、みんなも友達や仲間がいるから楽しいよね」と語るように話してくれました。そして、次に書いた漢字は「大」です。まず「一」の文字から「これは一人ですそしてこの『一』に『人』が付くと「大」という字になり一人で何でもできるようになることなのだ」と説明してもらいました。そして、子ども達に「今日は小さい人から大きい人になるために三葉幼稚園にお泊まりに来たんだよ。だから今日は自分たちでハンバーグを作ってお布団を敷いて大きい人になるんだよ」と話してもらいそれを聞いた子ども達は「はい!」とやる気いっぱいの表情になっていました。私達教師も副園長の話を聞き漢字一つ一つの意味を知り、何て素敵なんだろうと感動で胸がいっぱいになりました。

      
 副園長から大切な話を聞いた後はいよいよグループに分かれてのくじ引きです。4クラスがABCのグループに分かれていろいろなクラスの友達とのかかわりが始まりました。

      

 Agroupはぺんぎん組保育室、Bgroupはぱんだ組保育室、Cgroupはりす組保育室での生活がスタートしました。自己紹介を終えてさっそく先生達が作ってくれた昼食を食べに行きました。どの料理も「おいしいおいしい!」と言っ。て何度も何度もお代わりをする子ども達の食べっぷりに感心しました。なかでもじゃがいもチップスは好評でIくんはよくばってお皿いっぱいにお代わりしていました。

       

 昼食が終わると次は夕食作りです。お昼ごはんの時に「お泊り保育で大きい人になるんだから自分たちでご飯作れるよね?」と副園長と約束していた子ども達はとてもはりきっていました。みんな素敵なエプロンに着替えて嬉しそうな表情もみられました。用意していただいたエプロンの中にはおばあちゃんやお母さんが作ってくれたんだという子、自分でお家の方とエプロンを選びに行った子もたくさんいてすごくほほえましく思いました。さぁ!気合いを入れて調理スタート!‥とおもいきやなんと先生達が分量を間違えるというハプニング!しかしきちんとはかりなおして再びスタート!どの具材も小っちゃくちっちゃくみじん切り‥みじん切りがなかなか難しく思うようには切れません。まして玉ねぎのみじん切りをする時は自然と涙がポロポロ‥しかし、グループの仲間と交代して助け合いながらなんとか切り終わりました。具材を混ぜ合わせる時も自分たちで数を決めて三人づつで交代しながら「おいしくな〜れ!おいしくな〜れ!」と声をかけて作る姿がとても楽しそうでした。

      

        

        

 つぎは温泉♪家族で行く温泉ではなく幼稚園のみんなでいく温泉!副園長がバスの中でお話をしてくれて楽しみで仕方なかった子ども達は着替えも素早くて驚きました!身体も手作り石けんタオルできれいに洗ってもらって湯舟にもみんなでつかってぞうさんのすべり台もみんなですべりました。帰ってからは冷たぁ〜いアイスクリームのおやつも食べてとっても嬉しそうでした。温泉から帰ってきた子ども達はなんだかちょっぴり大人になったような気がしました。

      

 おやつを食べた後は全員がホールに集り運動会に向けて楽しい話をしたり意識付けをしたりして過ごしました。そして、いよいよ夕食の時間になりました。自分たちが作った豆腐ハンバーグがお皿に盛り付けられているのを見つけると「すごーい!おいしそう!」とあちらこちらで声が聞こえてきました。そして、食事の準備をしてくれた全ての先生に感謝の気持ちを込めて「いただきます」をして食べ始めまし。た。すると…あれよあれよという間におかわりの行列が…どのテーブルからも「おいしいね!おいしいね!」との声があふれていました。そんな子ども達の姿を見ていると本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

      

      

 夕食の後はいよいよキャンプファイヤーでしたがあいにく雨が降り始め、3階ホールで「楽しいお遊び」の時間を副園長が企画してくれました。わざわざ副園長はみんなの為に自宅に帰り、ろうそくやライトを用意してくれました。そのライトの演出も何て素敵なんでしょう。まるで夢の世界にいるかのように時が止まったようでした。そんななか、火の神様が現れ各クラスに火を分けて頂きました。この楽しいお遊びの時間では誕生児の紹介をしたり、歌を歌ったり、先生たちの劇「さるかに物語」を見たりして楽しく過ごしました。先生たちの劇は大好評で「カニさんは大丈夫かな?」と言ったり応援したりしていました。キャンプファイヤーは残念ながら出来ませんでしたが副園長が企画してくれた素敵な「楽しいお遊びの時間」を経験することが出来た子ども達は本当にラッキーだったと思います。

   

   

   

 そして、みんなで協力して敷いた布団に横になった子ども達は副園長が読む絵本を聞きながら眠りにつきました。    

  

                  ☆Aグループのみんな☆

  

                 ☆Bグループのみんな☆

  

                 ☆Cグループのみんな☆

 今頃はきっと「小さな人から大きな人になる」夢を見ている頃でしょう。