幼稚園の日記(ブログ)

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  2011年5月31日 火曜日

「バス待ってる間にカエル見つけたよ!」とバスに乗ってきた子どもと早速梅雨の季節を感じさせられる話をしながら幼稚園に着きました。登園すると年少児も自分のしたい遊びにすぐかかわって遊ぶ姿が見られています。

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  (新しい踊りを踊りました)   (作品作り中!)     (ヨーヨー作り!)

 その遊びのなかで保育後の教師の会議の話題になった遊びがありました。それが色水のコーナーのことでした。春から出してあるコーナーで、年少児は特に興味を持ち、泣いていた子も色水遊びに誘うと泣き止みいつの間にか笑顔になる遊びです。しかし最近は遊びが散漫になり、作って袋に入れるもののその後あちこちに捨てられているのです。

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 それに気付いた副園長から「先生達はどういったねらいをもって色水のコーナーを出しているのか?今日の色水のコーナーでは子ども達は何も得ているのか。ビニールを捨ててしまうことは環境破壊にもつながってしまう。何を教えようとしているのか。」と指摘を受けました。

 それから教師達は一人一人が思いを言っていきました。持って帰りたいと言う幼児にビニールを渡したものの何も指導しないで持たせてしまっていた。ビニールではなく廃材で適した物が無かったのだろうか、出した当初はカップを置いて名前も書ける様にしていたのにいつの間にかそれさえしなくなってしまっていた。ビニールに入れるのではなく子どもがカップを選んで入れるのにはどの様な意味があるのか。また、作った色水を持って帰らせるのがいいのか園で最後まで見るのが良いのかと意見が沢山出されました。いつも副園長から教師の思いで子どもの様子が変わってくる。環境次第で遊びが変わると言われているのですが今回もその通りで、花の集め方、飾り方、名前を書ける準備、声のかけ方で遊びが変わっていました。

 そしてこれからの色水のコーナーをどうするかということを話していると副園長から「色水のコーナーは本来いつのものなのだろうか?」という投げ掛けがありました。

 今テレビでも春の終わりと夏の始めと言われている様に今は花の種類も少なく、今日作った色水も綺麗な色が出ていなかったのです。そして、綺麗ではない色水を子ども達は置きっぱなしにしてしまっていたのです。その事に気づけていなかった教師達は副園長の話を聞いて納得、そして反省。遊びは繋がっていて次の遊びへの移行も出来ていませんでした。

 そしてそれは色水だけではなく他の遊びでも同じで教師が子どもの遊ぶ様子を観察しながら何を伝えたいのか、気づかせたいのかをもっと考えてこれからの遊びの環境を作っていかなければならないということを強く感じさせられました。そして改めて一日の保育を振り返り話し合うことの大切さを実感しました。一日一日変化していく自然や子ども達に遅れを取らないようこれからも教師全員で遊びを考えていきたいと思います。

 そして、三葉幼稚園の保育は教師だけでは出来ません。持って帰った色水をお家でどうするのかで子どもの学びも変わってきます。何も言わずに処分してしまうのではなく少し玄関に飾ってみたり、茶色くなってしまった物を「栄養として土に返そうね。」と一言声をかけてもらったりするだけで大きく変わってきます。またお家でも子どもと一緒に持ち帰った物をどうするのか考えていただけるとすごく嬉しいです。今の子ども達が大人になった時に命を重く受け止められるように今を大切にしていきたいと思います。他の場面ではいきいきと過ごしていることを考えるとしっかり心のこもった保育をしていかなくてはならないと強く思いました。

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    (年少もひよこ組も上手に歯磨きできるようになりました。)