幼稚園の日記(ブログ)

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  2021年1月21日 木曜日

今日も登園時はとても寒く、霜が降りた朝になりました。しかし、空を見上げると雲ひとつない澄んだ青空で、寒い中でもすっきりと気持ちの良い朝でした。

登園した子ども達は、戸外で羽根つきをしたり、縄跳びをしたり、サッカーをしたりと身体を動かして元気に遊んでいる姿が見られました。そこで、みんなどんなことをしてるかなと園庭を歩いていると「せんせーい」とプールの方で呼ぶ声が聞こえてきました。プールに行ってみると、昨日、収穫したいよかんがシートに並べられていました。それを年中さんが大きくて美味しそうな物を選んで分けていました。年中さんにどうしたらいよかんは美味しくなるのか聞いてみると「お日様と水といい気持ちの風」と返事が返ってきました。いい気持ちの風?なんだろう?と思っていると、昨日のいよかん穫りの時、幼稚園のいよかん畑には海からの風も吹いていることを聞いた事を思い出し、海からの風=いい気持ちの風になったそうです。それを聞いて、確かに!と思わず笑ってしまいました。この年中さんが選んでキレイに磨いたいよかんは東京の姉妹園に送られるそうです。きっと、お店で売られている物よりもずっとずっと美味しいはずです。

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そんな時、プールに様子を見に来てくれた園長先生がとても楽しくて嬉しい提案をしてくれました。実は、昨日収穫したいよかんの他にお世話になっているポンタ農園さんから頂いたいよかんが沢山あったのです。それを見て、「いよかん屋さんをオープンしたら?」と言ってくれたのです。その言葉を聞いて「やったー!」と急いで教師達でいよかん屋さんの準備を始めました。売り方も園長先生に提案してもらい、いよかんの皮をお皿にし、一つ30円と決まりました。どのクラスも急いでお金を作ると、あっという間に列が出来ました。たんぽぽ組の子ども達も自分で作ったお金を握りしめ「いよかんください!!」といよかんを買い、みんなでいただきました。2日間も続けていよかんを食べれてみんな大喜びでした。

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エピソード🎶

たんぽぽ組のK君は、いよかん穫りに行った事がとても嬉しかったようです。登園して来たK君に「いよかん食べた?」と聞くと「パパとお姉ちゃんにあげた!」と嬉しそうに話してくれました。その事をお母さんに聞いてみると「実は食べてないんです」と返ってきました。どうしてかなと思っていると自分で穫ったいよかんが大事すぎて食べないで寝る時も気が付くと抱きしめて寝ていたそうです。朝ごはんの時もテーブルに置いて嬉しそうにコロコロ転がしていたようです。

その話を聞いてKくんの姿を想像した私は思わず笑顔になっていました。

ひつじ組のRちゃんは、自分で収穫した2個のいよかんを大事そうに持って帰りました。そして、1個は、みんなで分けましたが残りの1つは家族の誰にも渡さず大切に持っていたそうです。なぜかというと、「八幡浜で1人で住んでいるお婆ちゃんに絶対食べて欲しいから食べない」と話したそうです。お母さんはその気持ちが嬉しくて1個のいよかんをRちゃんの気持ちを添えて送ることにしたそうです。八幡浜のおばあちゃんの所はみかんの産地なので沢山あるけれどこの1個のみかんはどこにもない子どもの優しさいっぱいの心のこもった「大きな大きなみかんなんです。」とRちゃんのお母さんが言われた言葉に教師皆が感動しました。

このいよかん穫りを通して各ご家庭、色々なエピソードがあると思います。たんぽぽさんもいよかん穫りを体験することができ、本当に良かったなと改めて思いました。