幼稚園の日記(ブログ)

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  2019年8月28日 水曜日

 今日は久しぶりに子供達が集まる夏季保育1日目です。教師達は子供達が楽しめるようにとかき氷屋さんを予定し準備を進めていましたが、今日は大雨でどうしようかと頭を悩ませていました。すると、そこにやって来た園長は、いつものように雨が降ったら楽しいことができるチャンスだよと言わんばかりに嬉しそうに教師に発想の転換を提案しました。そして、雨が滴るテントにはわせた雨どいを触り始めると、テントに溜まった水が上手く流れるように傾斜をつけました。それでもテントが弛んだ部分には雨水がすぐに溜まって落ちてきます。すると園長が「棒が欲しい。」というので持ってくると、弛んだ部分に棒をはわせて梁を作るとテントに雨水が溜まらないように工夫しました。さすが、遊びの天才の園長です。その姿を見ていた子供達は、「樋は重ねんと水が漏れてしまうんよね。」「斜めにしとるけん上手く流れよるんよ。」等々、気づいたり発見したりしたことを思い思いに話していました。さすが三葉っ子。砂場での学びがしっかり生活につながっていて、園長との会話が弾んでいました。他の先生達は、「すごーい!」とただただ驚いたり感動したりするばかりでした。

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 さて、子供達の楽しいことの一つ目は、プール遊びです。雨が降っていましたが湿度が高かったので、室内プールは丁度良い温度でした。シャワー前に雨のシャワーを浴びて、プールに入ります。夏休みの間に海や川、プールに行った子供達からは、「顔をつけれるようになったんよ!」「泳げるようになったけん、先生見よってや!」とできるようになったことを嬉しそうに教えてくれました。

 そして、二つ目の楽しいことはかき氷屋さんです。先程、園長が工夫して準備してくれたテントの中には「かき氷30円、いちご味、メロン味、レモン味」の看板が貼られていました。それを見ていたひまわり組の子供達に、園長が声を掛けてくれました。「30円って10円玉が何枚いるのかな?」指で示しながら、みんなで算数のお勉強です。「10円、20円、30円」と数えていくと・・・。「3枚いる!」とRちゃんが気付きました。裏紙で10円玉を3枚作ると、何味にするかを自分で決めて注文しました。今日のかき氷には、スライスした冷凍バナナも添えてあって、みんな喜んで食べていました。

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 食べ終わると、かき氷を作ってくれた先生たちにお礼を言いました。「おいしかったです。ありがとうございました。」すると、かき氷屋さんのA先生から「みんな何がおいしかったのかな?」と質問が返ってくると、子供達は少し考えて「かき氷がおいしかったです。」「バナナがおいしかったです。」と、きちんとお礼を言うことができました。このように会話の中で、相手としっかりと言葉のキャッチボールができることが大切です。こうした積み重ねが、小学校の生活につながっていくのです。

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 子供の生活や遊びの中に、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿がたくさん転がっていることに改めて気づかされました。2学期もピンチをチャンスに換えて楽しむことができる工夫をしながら、子供達の素敵な気付きや発見が多くある保育をしていきたいと思います。