幼稚園の日記(ブログ)

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  2010年1月16日 土曜日

 新しい年を迎え気持ちも新たに3学期がスタートした初めてのフリースクールは昔ながらのお正月遊びをとりいれました。ここ数日寒い日が続いていたにもかかわらず、親子で130名を越える人数の方々が参加して下さいました。今日はお父さんの参加が多く活気を感じました。 

今日は特にお父さんが主役になって作ったり遊んだりされる姿が目立ったように思います。

まず、最初にホールに集まってお正月遊びについて、恒例になった先生達の劇で始まりました。 その中で丸山先生が扮する「伝承マン」が登場し、子ども達や保護者の笑いを誘っていました。伝承マンになって出てくることを知っていた私達でさえ、その変身ぶりに大笑いしながらも楽しくお正月遊びの由来を学んでいきました。 この伝承マン、勢いよく飛び出したものの時々分からないと、お助けマンの副園長にすがる場面も見られ、笑いは更に広がっていきました。 そんな時は更に詳しくよくわかるように教えてくれ、そのやりとりが面白くてかれこれ40分位の時間もあっと言う間に過ぎていました。 話を聞いていた子ども達や保護者は食い入るようにその話を聞き、一つ一つの由来や意味を聞いて、「はー、そうか。」「なるほど。」と、うなづいていました。

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後で職員間で話し合ったなかでも感じたことですが、医学も文明もまだまだ進んでいなかった昔の人たちは、子ども達の成長を心から願って凧や羽子板を作り、元気で丈夫な子どもになって欲しい、病気や災いから守りたいという本当に人間らしい気持ちで願いを込め、生まれたものが遊びとなって今に伝わっているんだと言う事、伝承遊びには手先、体、頭を使う要素が充分に含まれていて、そこから生まれた発見や発明が今の私達の生活を便利で豊かにしてくれていることなど学ぶべきところが沢山あると思いました。また、羽根つき、こま回し、カルタあそび、お手玉、おはじきなど古くからの遊びは一人でなく、グループで楽しみ、そのなかで人とかかわることが自然に出来るものがほとんどでした。こうして考えてみると、これらの遊びのなかで幼児期に育てなければならない人間関係、環境、表現、言葉、健康の5領域がしっかり含まれていることが分かります。 

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実際に今日のフリースクールでは、子ども達はもちろん参加していた保護者の方々が懐かしさや初めて体験する羽根つきの音の心地よさを味わったり、作ることに夢中になったり、うまく回るようにしたいと試行錯誤して、工夫したりされる姿が見られました。くまぐみのNちゃんのお母さんは、作ったブンブンごまを回そうと一生懸命練習していたのを見て、お父さんがアドバイスされる姿に思わず周りの先生達も応援に加わってしまいました。そして、勿論回せるようになりました。

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お天気にも恵まれ、少しの風でも凧が上がって自分の作ったもので遊んだり、お互いにその出来栄えを喜んで見せ合ったり、微笑ましい光景が沢山見られ、親子で伝承遊びの楽しさを味わって頂けたように思います。