幼稚園の日記(ブログ)

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  2009年5月27日 水曜日

 今年度からディケアサービスセンター歩風里さんからの要請を受けて交流が始まり今日、初めてぞう組が訪問しました。5月に入ってそのことを知った子ども達は、「おじいちゃんやおばあちゃんに元気とパワーをプレゼントする」と張り切って準備を進めていきました。クラスで話し合いをし、その中でどんな気持ちでするのか、どんな内容でするのか、そして、どんなふうにしたら、元気とパワーをプレゼント出来るのか考えました。そして、「お引越しゲームをしよう」という案があがり、実は、2日前に年少さんや年中さんに小さなおじいちゃん、おばあちゃんになってもらって練習もして当日に臨みました。「先生、おじいちゃんを一人にしたらかわいそう」とR君。R君のつぶやきを聞いたまわりの子ども達も練習をする中で「ここに誰か来て」「あっ、あそこは、一人になっとる」と友達を呼んだり、まわりを見渡して考えて行動したりする姿がみられました。いろんな気持ちを心の中に溜め込んで歩風里交流当日を迎えた子ども達。副園長に歩風里をつくった人は、卒園児のお母さんであること。また、おじいちゃん、おばあちゃんが気持ちよく過ごせるように木で出来ていること。そして、どんな気持ちでおじいちゃんやおばあちゃんと触れ合っていくのか話して頂きました。副園長の話を真剣な表情で聞いている子ども達を見て副園長の語りには、常にイメージが描かれていることにとても感動した私です。また、その中には、教師としての演出の工夫が大切であることが含まれており学び多い場でした。やや緊張気味に始まった交流でしたが、お年寄りの方と「幸せなら手をたたこう」や「茶摘み」の触れ合い遊びをしたり、自己紹介をしたりと親しみをもって、かかわることが出来ていました。お年寄りの涙を見て「おじいちゃんやおばあちゃんが喜んでくれたのが嬉しい」と言って一緒に涙を流すKちゃんの姿・・・そして、副園長から「おじいちゃんやおばあちゃんは、みんなの姿を見て、温かい気持ちになってハートがいっぱいになったんだよ。そして、ハートがいっぱいになって溢れてきたのが涙だよ」と教えて頂きました。その話を聞いて今度は子ども達のハートがいっぱいになって、幼稚園に帰っても涙ぐんでいる子もいました。子ども達の姿、気持ち、そして、歩風里の皆さんの涙、姿、気持ちに私も今日は一日感動いっぱいで過しました。卒園児のお母さんでもある、歩風里の所長さんが涙を流しながらアブラハムの子を一緒に踊って頂いたこと、本当に嬉しかったです。そして、このような交流の場を頂き感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

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 続・ビワの大事件

 一昨日、もぎ取られていたビワの実・・・教師の間でタイミングの良い指導が出来ていなかったこと。そして、もっと教師自身が重く受け止めて考えなければならなかったことを反省し、今朝その青いビワの実を木の根元に置きました。また、残っている色付き始めたビワには、新聞紙の洋服を掛けて子ども達の登園を待ちました。一番に登園して来たS君は、すぐにビワの変化に気付き「あれ、どうしたん?」と見に行きました。そして、植木鉢の上に置いてあるビワの実を見て「かわいそう」「包帯を巻いてあげよう」と言いました。今まで、大切に見守ってきたビワの木。実をつけるまでに3年間もかかっていること。色々なことを話しながら、子ども達と命の大切さを考えました。飼育栽培を通して命の大切さに気づかせていく、と言いますが、それはどういうことでしょうか。どんな果物でも、青いうちは、美味しくない。それは、今は食べないでねと言っていること。色付き始めると甘くなりおいしい香りがするようになり食べてねと言っていること。そして、食べてもらって種を捨ててもらって芽が出て子孫を増やすことに、つながること。青い実は次の命が育たなくて私達、人間が生きていけなくなること。「つなぐ命」について教師自身が考える機会を頂いたように思います。

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