幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年6月11日 月曜日

今日は年中、年長は待ちに待ったさんや市場の畑へ行く日です。

というのも、先々週、年少さんから「じゃがいも掘り楽しかった。」「やぎさんもいたよ。」「電車も見えた。」とさんや市場の畑の楽しかったことをたくさん聞いていた年中、年長は楽しみで仕方ありませんでした。

副園長を先頭に出発し、ルールを守って線路を渡ると、「ワァー!!」と目の前に広がる景色に歓声を上げる子どももいました。そこは、普段生活している松山とはまるで違う、舗装された道路もないでこぼこ坂道がいっぱいの世界が広がっていました。

着いてからは、年長はさつま芋植えへ、年中はヤギのメイちゃんと写真を撮った後たまねぎ抜きへと分かれました。

さつま芋の畑では、副園長から年長児に「幼稚園では見たことないものなかった?」と聞かれると「桃の木、ヤギ、かかし、かき、いちじく、きゅうい。」と答えていました。そして、「シー!」と耳を傾けると鳥の鳴き声も聞こえ、アゲハチョウ、モンシロチョウ、きいろいチョウチョもヒラヒラ飛びかっていました。そんな自然を感じながら、さつま芋の植え方を説明してもらいました。さつま芋の苗を見ながら根っこを土につけてあげないといけないから寝かせて植えることや、山側が葉っぱになるように植えることなど教えてもらいました。話を聞いた子どもたちは中には数人立てて植えてしまいそうになる子もいましたが、自分たちで聞いたことを守って植えていく姿がありました。そして、その姿を山の上のほうから見ていた年中児は「来年は僕たちがするんよね。」と一年後を期待する声も聞かれました。

年中のたまねぎ抜きでは、玉ねぎVS三葉っ子の戦いがありました。先週、幼稚園の畑でたまねぎ抜きをした時にはスポスポとすぐに抜けた玉ねぎでしたが、今日はそう簡単にはいきません。副園長が抜き方を説明してくれた時もなかなか抜けず、「ヨイショ、ヨイショ!」と力が入り、時間をかけて抜けた時には拍手。そして「この根っこさんがみんなに負けないぞ!って頑張ってたんだね。土も玉ねぎさんの味方みたい。みんな、玉ねぎさんと綱引きだね。」と話してもらったことで、なかなか抜けないたまねぎ抜きを楽しむことができました。その年中児の様子を見た副園長は年長にもこの経験をさせたいと、さんや市場の藤岡さんに頼み込んで抜かせてもらうことになりました。初めは予定していなかった年長のたまねぎ抜きを「かまんよ!」と心よくさせてもらえることになりました。

今回のたまねぎ抜きではもう葉っぱが枯れてしまっていてたまねぎの根っこが水分を土からとるために太く長く伸び、生きようと必死な姿に気づいたり、なかなか抜けない玉ねぎを抜く工夫をしたり、整備されていない坂道を上り下りしたりと普段できない活動をすることができました。さんや市場の方も子どもたちに野菜の話をして下さったり、年長児が植えたさつま芋の苗を植え直そうとする教師に「苗を直すのは子どもが帰ってからにしよう。子どもたちは頑張って植えたんだから。」と気遣ってくださったりと心のこもったかかわりをしてくださいました。帰りにはおじさんから、「また、さつま芋の様子を見に来てね。」と声を掛けてもらって子どもたちは元気よく「はい」と嬉しそうに返事をしていました。植えたさつま芋の世話をして下さっている方がいるということを知り、感謝の気持ちを持ちながら、時々観察して、成長を確かめていきたいと思います。