幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年2月22日 水曜日

「今日雨降るのかな。」「お外で遊べるかな。」と天気を心配しながらバスが到着すると園庭からは元気いっぱいの子どもたちの声と音楽が聞こえてきました。「やったー。外で遊べる。」と勢いよく張り切ってバスから降りていきました。

生活発表会が終わり、当日お休みした子のために行っているミニ発表会も昨日で終わりました。しかし、子どもたちの中ではまだまだ余韻が残っていて今日も朝早くから「発表会の曲かけて!ブレーメンが良い。」とずっと踊りを楽しんでいました。そこで踊っている子を見るとひよこ組から年長までいろいろな色の帽子が混ざっていて、オペレッタでは1人3役も4役も完璧に演じていました。人数が増えてきたのでテラスに特設ステージを作ると、年長児は客席を用意し、お母さんになって、手でカメラを作り撮影している子もいました。片づけ前にはそんなお客さんから「アンコール・アンコール」の声があがりました。予想していなかった教師は何の曲が良いか迷っていると「見上げてごらんが良い。」と年長児から声があがりました。すると、その場にいた年少、年中児達も全員が上を向いて目をつむって用意したのです。発表会で自信をつけている年長児は、表情もやさしく、手話もしなやかな動きでみんなの手本となって歌っていました。

年中では今日、ひな祭りに向けて、お雛様を廃材で作りました。ぱんだ組では教師が雛壇を部屋に作っておくと、登園してきた子から各々が屏風やひなあられを作り始めました。今日どんな廃材も使っていいよ。と伝えると、プレ年少や年少時から廃材遊びをたくさんしている子どもたちは発表会で「うれしいひな祭り」の歌を歌ったり、園内に飾った本物のひな人形を見たりしていたことでひな人形の自分なりのイメージを持っていました。そのイメージを持って取り掛かるとひな人形の扇子を持った手が印象的だった子は長い手のお雛様ができたり、顔が印象的だった子は顔をうまくつけるために切り込みを入れたりと、自分のイメージに近づける為の工夫をしていました。そこで出来上がったひな人形はどれも個性的な一人ひとり表現豊かな楽しいひな人形ができていました。今日の会議の中でこの話が出た際に、子どもたちと教師のイメージは違い、教師の固定観念にしばられた乏しい発想では、子どものイメージと表現力を台無しにしてしまう。子どもたちが自分の体験を創造し表現するための援助をするということを大切にしていかなければならないということを副園長に改めて指導してもらいました。子どもたちは体験を重ね合わせてイメージし、それを表現するために、考えたり、工夫したりして創造していくのです。子どもたちには体験できるチャンスを多く作り、たくましく、何もなくても、どんな時でも自分で工夫して楽しんで、喜びを見つけて生きていける三葉っ子を育てていかなければと思いました。