幼稚園の日記(ブログ)

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2022年4月25日 月曜日

朝一番の出来事です。

園庭に飛び出していったらいおん組のH君が「せんせい~はやく!こっち来て~」とT先生を呼ぶのです。T先生が急いで行ってみるとそこには散った藤の花が地面一面に広がっていたのです。そして・・「Hはね、ここをにゃんこの足で歩くんよ」と話し、そろりそろりと歩いていました。その様子を見た年長のNちゃんが「わ~お嬢様歩きだね~」と話しNちゃんもちゃんも落ちている花を集め始めました。

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そんな中、集まった子どもたちと先生がふと見上げると・・・桜の木の上に伸びた藤の枝にたくさんの藤の花が咲いていました。藤の花は、花がたくさん集まって房のように垂れ下がっていてそれは素敵で見事な景色となっていました。でもその藤の花は道路に垂れ下がっていてすぐ手が届かずよく見える場所ではないのです。そこで考えた園長が藤の花を一輪切り取り、持ってテラスの方へ歩き始めました。そしてなんとテラスに藤棚が出来上がったのです。子どもたちは「ワ~ワ~!キャ~キャ~」大騒ぎ!!身近で藤の花を見た子どもたちは「きれいね~」「かわいいね~」「すみれ組の色とおんなじだね~」「女の子が通る道かなあ~」と口々に感想を言いながら通る三葉っ子たちは感性豊かで嬉しいなと思いました。

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藤の枝に隠れてなかなか開花できなかった桜の花!やっと開きました。これもすごい自然の不思議な現象・!

 

一方では、藤の花を頭に付けてもらったJちゃんがしゃなりしゃなり・・・モデル歩きをして皆に「すてき~オシャレ~」と言われるたびに手でスル~と触りにこにこ髪飾りを見せていました。それを見た年長の女の子たちが髪に飾ってもらって次々と「藤のお姫様」になりきって歩いていてとても微笑ましくかわいかったです。

実は、私の時代も藤の花の髪飾りはお姫様の髪飾りとして女の子のあこがれだったものです。私も少女時代(?)そんなことがあったな~と懐かしい思いがよみがえってきました。そんな時、今度はボタン桜の木の下で落ちていた桜の花を拾い集めていたEちゃんとYちゃんが「このお花はもふもふ♪だね~」「もふもふあ・た・ま・~♫もっふ♪もっふ♪」とかわいい歌を歌い始めたのです。手触り・形・色・・。その感触を肌で感じ、感性豊かな子どもたちの表現力に驚きました。藤娘・・・桜姫・・・。本当に三葉の子たちはあちこちで自分なりの感性をアピールできる力が身に付いてきていると感じ本当に嬉しくなります。

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今年は桜、藤、ちゅうりっぷ、菜の花、サクラソウ、ジュリアン、ガザニア、サフィニア、そしてツツジ・‥等本当に季節を間近に感じられる花が重なり合って咲きそろっています。花に囲まれそれを感じられる子どもたちがいてなんて幸せな年なんだろうと感じます。そんな幸せを共感しあっているとき、又、子どもたちのすごい発見がありました。色々な種類の花びらを集めていたEちゃんがこうつぶやきました。「お花の葉っぱの色が違う!」Eちゃんは、同じ緑でも花によって葉っぱの色が少しずつ違う事に気づいたのです。「この花は、色が濃いから濃い緑!」「この花は薄い色だから薄い緑!」なんてすごいのだろうと驚きました。「ほんとだ~」と大騒ぎをしながら探していると他の年長さんたちも集まって来て次々と新しい発見をしていくのです。「あっ!!おんなじみつばでも色が違うね~」「真っ赤の花(つつじ)の葉っぱはやっぱり緑が濃いね~」「この黄色の花の葉っぱは薄い」等探していくとどんどん新しい発見に出会います。『チビッ子研究班』たちは、なんでだろう?すごいね?!を繰り返し「不思議発見」を楽しんでいました。

最後は、イチゴの葉は、同じイチゴでも葉の色が違うのはどうしてかな?というところまで行っていたので驚きました。葉の色の違いを園長に話すと「みんなの髪の色も皆の肌の色に会うようになっているんだよ。本当に自然の神様はすごいね」という話をしてもらっていました。

子どもたちの探究心は果てしなくどこまでもどこまでも続きます。伸びゆく芽に気づきぐんぐん伸ばしていける教師でありたいと今日の子どもたちの姿を見て深く深く思いました。

今日もまた三葉っ子とほっこり温かく幸せで貴重な時間と体験を共感出来て本当に幸せだなと感じました。

image【今日のメニュー】

パン・ナポリタン・コーンサラダ・ウインナー・リンゴ・牛乳・三葉駐車場農園で収穫したキヌサヤ(子どもたちが収穫しスジも採りました)

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コメント (「花姫とちびっ子研究班」      吉本 多恵子 はコメントを受け付けていません)