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2021年7月4日 日曜日

今、S君は夢中になっていることがあります。それは虫を見ることです。テラス前に一匹のダンゴムシが歩いていると、近くまで顔を寄せて見ています。ダンゴムシが動くと「あっ」と言いながらS君も少しずつ体を動かしていきます。そんなS君を見て本当に虫が好きなんだなと思います。

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そして最近もう1つ夢中になっているものがあります。それはひよこで植えているトマトです。休み明けに、赤いトマトや少し赤くなっているトマトがたくさんなっていました。朝一にトマトを見たY君は保育教諭に赤いトマトがあることを指差しながら教えに来ました。一緒に見に行くと他の子どもたちも集まってきて赤いトマトを見て大喜びしていました。そして隣に座っている友達に話しかけている子もいました。そこで収穫することになりました。「赤いトマトどこ?」と聞くとみんなが指を差しました。トマトを収穫している間、子どもたちは目を輝かせてず~っと見入っていました。トマトを1個採って「赤いトマトは・・・おしまい?」と声をかけると「違う」「ココも!!」と少し怒った表情で言いながらあっちこっちを指差していました。そんな会話をしながら全部収穫し終わると子どもたちは一安心したように遊びの続きをしていました。洗ってお皿にのったトマトを保育教諭が「これ、何?」と聞くと自信満々に「トマト」と答えていました。保育教諭が食べる準備をしている間、早く食べたくてうずうずしていた子どもたちですが「もも組さんにも見せに行こう」と言うと、そのお皿を持ってもも組のお部屋にいきました。もも組の子どもたちは、赤くなったトマトを見て目を輝かせていました。見せた後は調理師さんに切ってもらいみんなで分けて給食で味わうことにしました。

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7月1日木曜日は激しい雨が降っていました。少しでもテラスに出れるように靴箱や柵を動かしていると古森先生から「それじゃ子どもたちに雨が見えないでしょ」と指導を受け、子どもたちから雨が見えるように環境を作ってくださいました。そして、保育教諭が子どもたちに雨だれ・雨だれの音・水しぶき・雨水が溜まっていく様子など、見えるようにカップ・ペットボトル・タライ・バケツなどを用意しているといつの間にか子どもたちがたくさん集まってきて、その様子を見ていました。自分たちは雨だれが落ちてあがる水しぶきや水が溜まる様子を目を輝かせて夢中で見ていました。水が溜まっていくと、またまた古森先生に面白いアイディアを出してもらって、保育教諭がペットボトルから何かを取り出しました。それはビー玉です。ビー玉をペットボトルの中に入れるとポトンッと沈んでしまいました。ビー玉より軽いものはないかと、今度は小さく切られたストローにも挑戦してみましたが、残念ながら沈んでしまいました。その様子を見た古森先生が、雨のために落ちていた緑色のミニトマトをこっそり持ってきてペットボトルの中に入れると今度はポコンと浮きました。そして浮いたトマトに雨水が落ちるとトマトは雨だれに押されてペットボトルの中程までスーッと沈み、また自然にスーッと浮いてくるのです。それが面白くて子どもたちは夢中で見ていました。また私たちもこの不思議な動きを夢中で見てしまいました。

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「科学の芽」がこんな所にも転がっているのだと気付かされると共に、今まで雨の日は室内で過ごしていたのですか、この遊び方を目にして幼児期に保育教諭は何を与え・何に気付かせ・何に興味を持たせるかまた、子どもは乳幼児期にどんな経験をさせてもらうかで大きく生き方まで差がついてくるであろうことに気付かされました。そして小さい頃からいろんな物を自分の目で見て自分なりに考えて成長し面白い発想をしていくんだなと学びました。何気ない私たちの行動ももちろん子どもはあの透き通った目にしっかり焼き付けているのです。責任の重大さを改めて感じました。

 

 

 

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