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2020年12月4日 金曜日

 ぞう組は今年最後の習字がありました。年長になり、習字がスタートしてから半紙に大きく平仮名を1文字ずつ書いてきた子ども達は、今日、50音全てが終わったので初めて2文字、3文字に挑戦しました。

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「50音が終わりました。今から2文字を書いてみるよ〜」と「つり」と書いた半紙を黒板に貼ると、子ども達は声を合わせて「え〜!!」と驚き、初めての文字数に心を踊らせながら新しい半紙を準備していました。姿勢を正し、筆を持つと子ども達の表情が真剣な顔へとガラリと変わりました。今まで1文字しか書いてこなかった半紙に2文字を書くとなるともちろん1文字の大きさを考えなければなりません。ですが、筆の力加減や字のバランスが難しく、1文字目が大きくなり、2文字目が極端に小さくなったり、2文字目を意識してすごく上に書いたりとありましたが、その一生懸命で完璧ではない文字をとても可愛らしく感じました。子ども達の中では、「大きすぎたわ〜」「りがうまい!」と自己採点していました。

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2文字の次は3文字です。またまた驚く子ども達。今日は三葉幼稚園の「みつば」も書きました。自分が折り目を付けた線、半紙にある4つの窓を意識しながら2文字よりも緊迫した雰囲気で取り組んでいました。書き終わると緊張が溶け、またまた自己採点が始まりました。今日の習字は一段とレベルアップした日となりました。

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 実は、習字中、園庭から「フライドポテトがありますー!」という声が聞こえてきていました。その放送を聞いた数人の子ども達は、顔を見合わせて「まだあるの!」と微笑み交わしていました。習字が終わると急いでフライドポテトの袋とフライドポテトの50円を用意し始めた子ども達は、靴を持ち園庭に向かっていると、らいおん組の子達に呼び止められて「50円じゃ足りないよ」と教えてもらいました。「フライドポテトとみかんがあるけん、合わせて100円なんよ!」と聞いた子ども達は、部屋に駆け戻りすぐ作って再び園庭へと向かいました。

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 フライドポテト屋さんになぜみかんが追加されたかというとうさぎ組のKくんが「みんなでフライドポテトと一緒に食べたい!」とみかんを1個握りしめて大事そうに園長に渡したのでした。園長は1つのみかんをみんなで分けるという難題を受けてうさぎ組のみんなで食べるよう説得しましたがどうしても幼稚園のみんなで食べたいと譲りません。「では、預かるね!」とみかんを受け取った園長はどうしたものかといつものように頭の中で知恵を巡らしていました。すると、偶然保育園の先生が実家で獲れた紅まどんなのみかんを持ってきてくれたのです。まさに園長のピンチを解決し、みんなで分けることにしたのです。

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フレッシュなみかんにカリカリで塩気の効いたフライドポテトに「まだお金あるんだけど、お兄ちゃんに買っていい?」とくま組のKくんはフライドポテト屋さんの受取口まで待って行っていました。

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 食べてばかりの1週間でしたが、毎日違った喜びと子ども達の姿を見ることができました。そして、食育とは人を育てる教育であることをつくづく感じた5日間でした。

 昨日、自分がフライドポテトを食べて美味しかったA君は園長に今日の「フライドポテトを食べるのがしんどい」と話しました。美味しいし、食べたいけど実は食べないで持って帰って食いしん坊の妹に食べさせたかった。というお話やKくんの1個のみかんの話など心の温まる話題がいっぱいの1週間でした。

〜今日の献立(青コース)〜

胚芽米

メンチカツ

きのこのクリームスープ

ドレッシングサラダ

りんご

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