幼稚園の日記(ブログ)

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2018年9月25日 火曜日

園庭には銀杏の実が転がり、年中児が植えているさつまいものつるは大きく伸び、稲も穂が垂れ始め、いつの間にか実りの秋が訪れています。

 

土曜日のフリースクールで使った野菜や果物をテラスに飾っていると登園してきた子供達が集まって何やら話をしていました。どうも、野菜や果物の名前を当てるクイズをしているようで、「これはなんだ?」「さといも!」「正解!」などのやり取りをして楽しんでいました。フリースクールに参加していたKちゃんは、「柿は柿でも、この柿はなんだ?」と質問していました。なかなか答えが出ないので、身振り手振りを加えて、「こんな形が渋柿やけん、この丸い柿はなんだ?」とヒントを出しました。それでも答えは出ず、最後はKちゃんが、「正解は、甘柿でした!」と、得意げに答えました。フリースクールで経験したことが、こうやって遊びとして子供達の間で生きていることを知り、子供達の育ち合いの大きさに驚かされました。

 

ここには、たんぽぽ組さんも来ていたようでした。いがの中にある栗を見ると「どんぐり!」と言ってみたり、すすきを見ると「お米!」と言ったりしていたようです。私達が子供の頃には普通に見ることができた栗やすすきも、今はあまり見ることができなくなっていることを感じました。しかし、満3歳児の子供達から、すすきと穂が垂れている稲のイメージが重なり合って言葉として出てきたことには、教師みんなが驚かされ、感心させられました。

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事務所前の花壇の片隅には、数個の小さな実をつけたみかんの木があります。そこに、男の子達が集まっていました。みかんの葉っぱに幼虫がいて、何の幼虫なのかを騒いでいました。それを聞きつけて寄ってきたぞう組のSくんは幼虫を見ると「これはアゲハの幼虫やで!アゲハの幼虫はみかん好きやけんね!」と年中、年少児に教えてあげていました。周りにいた子供達が驚いていると、Sくんは続けて「モンシロチョウはキャベツが好きやけん、キャベツに卵産むんで!」と、虫の種類によって卵を産む場所が違うことも教えてあげていました。こうした学年を超えたかかわりも、子供達の知恵を豊かにする要素なんだと感じました。

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年長の保育室からは鍵盤ハーモニカの音が聞こえてきます。又、年中児は園庭でフラフープを回し、年少児は魚釣りをして遊んでいます。今年は運動会の練習ではなく、興味をもって子供達が遊んでいることを運動会の踊りやゲームに取り入れ、自然な形で表現したり競い合ったりできるよう、まとめていきたいと思って進めています。

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らいおん組では、先週の金曜日に人間ブロックの形作りを、磁石を人に見立てて動かしながらしていく方法を園長から教えてもらってやってみました。すると、今日は子供達の中から教師役が出てきて、「この形を作って!」「次は4人グループ!」と声を掛けながら磁石を動かして教え合ったり助け合ったりして、色々な人間ブロックを造って楽しんでいました。このように、遊びとして主体的に進めていく育ちや学びを大切にしていきたいと思いました。

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