幼稚園の日記(ブログ)

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2018年5月22日 火曜日

今日は、戸外に新しい遊びの環境が出ました。テントの下で野菜やブロックなどを使って、スタンプ遊びをするコーナーと大きな泥舟に水をいっぱい入れて、色々な容器で水を汲んで遊ぶコーナーです。水汲み遊びでは、ヤクルト容器、ヨーグルトカップ、500mlペットボトルやその他様々なプラスチック容器をたくさん準備して、子どもたちが自由に使って遊んでいました。一つの容器でただ水を汲んで流すだけでも小さな子どもたちには、気持ちよく楽しい遊びです。大きな容器に小さな容器で何回も水を汲んで、いっぱいにしてみたり、その逆をして水があふれたり、卵パックの一つ一つの穴に少しずつ水を入れてみたり・・・このような遊びを幼児期に十分楽しんでおくことがやがて学校で学習していくときの基礎になっていくのだなあと子どもたちの様子を見ているとつくづく思います。大きな容器に水をいっぱいためるには小さな容器で何回水を入れたらいいかな?とさりげなくつぶやくと子どもは「いーち、にいー」と数を数えながら入れていくのです。㎖やℓなど難しい単位を今は知らなくても、水の量が多い、少ないということを体で覚えていると、その学習をする段階になって点と点が線でつながるように学びの意欲となっていくであろうと実感します。

 

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スタンプコーナーにも見に行こうかなと思っていると、「さくら組のK君がおもしろいことをしているよ」と吉本先生が教えてくれました。K君は水をいっぱいに入れた筒型の容器に全く別の種類のカップを入れ込むようにしてフタをしていました。それをひっくり返してみるとなんと水は一滴も落ちません。偶然にもヨーグルト容器が筒型の容器にぴったりと合うフタになったのです。みんなでぴったりとあう形を見つけたことに驚いているとその後K君は、水の入った筒型の容器の中にヤクルト容器を入れてその上からカップでふたをしました。そして、底を泥舟につけてぎゅーっと押し込んだ瞬間、立っていた私の視点からヤクルト容器が巨大になって見えたのです。「あー!すごいすごい」と声をあげましたが、K君本人も周りでしゃがんで遊んでいる子ども達も何のことだろうという顔をしていました。「この辺から見てごらん」と斜めの角度から見ると子どもたちにも大きくなったことがわかるようでした。子どもたちはびっくりして「なんで?」「マジックみたいやね」と話していると「水に入れたけん大きくなったんよ」「そういう仕組みなんよ」と子どもたちから意見が出ました。この現象も水と光の関係であり、光の屈折によるものなのですが、こんな風に遊びの中でひとつひとつの体験をすることで科学の芽が育っていってるんだなと嬉しく頼もしく思いました。K君が小学生になって理科の勉強で光の現象?に出会った時、ふとこの体験が生きるのかなと思うとなんだかとても嬉しくなります。K君は最初から最後までずっとこの水汲みで遊んでいました。あんまり楽しくて最後にナイロン袋にその水を入れて大切に持って帰っていました。

 

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