幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

2015年10月15日 木曜日

運動会まであと2日となり、幼稚園の園庭も徐々に運動会の準備ができ始めました。そんな中、年長児達で事務所の横に植えていた朝顔を片付けることにしました。朝顔の種の袋は、茶色に変わって周りの葉も枯れて、黒い種が今にも飛び出しそうになっていました。種を積んで、優しく殻を破ると中から黒い種が出てきました。その種を集めた年長児達は、「年中さんに年長になった時、一緒に植えてもらおう!」と大切に容器に入れていました。夏に花を咲かせて、子ども達を楽しませてくれた植物達も終わりを迎え、秋真っ只中の三葉幼稚園です。

昨日、突然崩れ始めた年長児の鼓笛隊。昨日の職員会で、教師達は子ども達を信じ、認めて気持ちを盛り上げていこうと決めていました。そして、朝から気を引き締めて練習しようと構えていた教師達を尻目に、副園長が「今日はたくさん踊ろうね!」と子ども達に声を掛けました。そして、園庭の中央に踊りの台やすのこの椅子を出して、色々な学年の踊りの曲をかけて、誰でも参加できる『運動会ごっこ』が始まりました。その楽しそうな雰囲気に、登園してきた子ども達も次々と加わり、大盛り上がりでどの子も頬を真っ赤にして笑顔で踊っていました。三葉っ子のすごいところは、どの子もいつの間にか、他の学年の踊りを踊ることができるようになっているのです。憧れの年長児の四国民謡めぐりや、年長児は年少や年中児の踊りも何でも踊り、それが楽しくてたまらないのです。それは教師達も同じで、緊張気味であと2日どうしたらよいか迷っていた気持ちは吹き飛んで、みんながもう笑顔いっぱいになっていました。

オープニングの曲が終わり、退場しようとしたその時、年長児が突然、「応援準備!!」とマイクを持って声を掛け、子ども達が自分達で考えて動き始めたのです。15クラス+ぴよぴよ組までも加わって、16クラスの『運動会ごっこ』がプログラム通りの本格的な物になっていきました。こうなれば、教師の出番はありません。子ども達は次に何が必要か、どう動かなければいけないかを自分達で考えます。子ども達自身が、教師になるのです。いつもはテント下から眺めている年長児の組体操にも加わり、とても楽しんだ年中、年少児達でした。年長児も教師役として、自信をもって動いていて、昨日とは違った表情になっていました。

副園長の誘い掛けから始まった踊りは、『運動会ごっこ』へと発展し、子ども達の気持ちを盛り上げるきっかけとなりました。【一つの言葉、一つのきっかけで、気持ちを大きく変えることができる】これが副園長の魔法なのです。今日の生き生きとした表情と自信たっぷりの『子ども達の子ども達のための三葉らしい運動会』が、2日後に繰り広げられるであろうと期待いっぱいの教師達です。

トラックバック
コメント (「副園長の魔法! 【運動会ごっこ】」 りす組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)