幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

2014年2月4日 火曜日

 

 立春を迎え、暦ではもう春です。幼稚園の周りの自然も春の息吹を感じるようになりました。幼稚園の裏山には梅の花が咲き、園内の桜のつぼみも少しずつ膨らみ始めています。子ども達と植えた桜草も花を咲かせ、身近な自然は子ども達に少しずつ近付いている春の訪れを知らせてくれています。

         

 そんななか、生活発表会の歌のイメージがしっかりと持て始めたぺんぎん組の子ども達と先週から「わんぱくマーチ」の壁面作りをしています。子ども達と話し合って一人ひとりが自分の絵を描いて、森の中を探検しているようにしたいと全体のイメージが決まりました。歌詞を思い浮かべながら「丘を作りたい!」「森やけん、木がいるね!」とイメージが段々と膨らんでいきました。しかし、作っていく途中で問題が起きました。子ども達は「アザミ」を知らなかったのです。こういう時は、図書館に行って図鑑で調べることを知っている子ども達は、植物の図鑑を開いて、「アザミ」を見つけることができました。「花がトゲトゲや!」「葉っぱもチクチクしそう!」と膝小僧がひりひりする感じが伝わったようでした。完成すると、ぺんぎん組の子ども達が元気よく森の中を探検している壁面の飾りができ、満足そうでした。

         

 教師の間で「胸がいっぱいになる」と話題の年長児の手話ですが、私自身も年長児の姿に感動させられた一人です。副園長から手話を教えてくれている山中先生の言葉掛けや指導方法がとても素晴らしという話を聞いていたので、その様子を少し覗かせてもらいました。手話には、運動会の「ともだち賛歌」などで触れていましたが、耳が聞こえない人に言葉をサインとして伝えるという位の感覚でした。しかし、山中先生の手話教室の中では、言葉の中に込められた思いを大切にし、子ども達に伝えていました。「愛おしい」という言葉には「可愛く思うー恋しく慕わしい。」などの意味がありますが、それに加えて人の温かさや心の温もりといった感情が大事になります。声色や強弱が伝わらない手話には、表情や手の動きで感情を表現することが重要です。それを年長児達は、素直に表現することができるのです。それは、どんな子どもでもできるわけではありません。心を育てる三葉幼稚園の教育の中で3年間過ごしてきたからこそ、培われた心と表現。そして柔軟さや手や指の動きなどの技術なのです。年長児の豊かな表情、しなやかな手の動きや透き通った声に、必ず誰もが心を揺れ動かされ感動するに違いありません。(と自信を持っています。)

         

 今日は、初めてこあら保育の両コースが登園し、88名の子ども達が出席しました。室内では、鬼の的当てや踊りを楽しみ、寒い戸外でも包丁を使ったままごとやうさぎのえさやりを楽しんでいました。昼食は、初めて一人で食べましたが準備や片付けを進んでしていて、ご飯をおかわりする子もいて、とても頼もしい姿でした。

         

トラックバック
コメント (「表現活動の奥深さー壁面飾りづくり・年長児手話ー」 ぺんぎん組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)