幼稚園の日記(ブログ)

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2012年10月31日 水曜日

 今日は待ちに待った遠足です。通園バスから降りてきた子ども達は「お弁当何入れた?」「お菓子何もって来た?」とワクワクしながら出発時間を待っていました。年長児は、出発までに、飼育しているうさぎ小屋の掃除とえさやりをしていましたが、今日はうさぎの毛の色や生えかわりの毛にも興味を持って観察している姿がみられました。

 動物園に着くと、まず、フラミンゴが沢山出ていて迎えてくれました。鳴き声も聞くことができて、子どもたちも大喜びでした。どんどん歩いていき、サイのところへ行くとちょうどお部屋の中に入ったところでお尻が見えていました。「おーい、こっちだよー。」と呼ぶと出てきて子ども達の前をのっしのっしと歩いてくれました。しばらく見ているとコンクリートの壁に寄っていき、”ビシャッ”と勢いよくおしっこを噴射しました。初めて見るサイのおしっこに大興奮でN君は「水鉄砲みたい!!」と喜んでいました。その中に、カッコいいねーカッコいいねーと出てきたクロサイについて歩き、おしっこをしたサイを目の前で見た後もまた、ついて戻り、しばらく観察していた2人の男の子がいました。実は、その2人の男の子T君とS君は、写真を撮り終えた後、そのクロサイが気になってみんなの列から離れてクロサイのほうに走っていってみんなより早くから見ていたのです。その列から離れたT君とS君は副園長がしっかり見守ってくれていたのですが、教師の誘導でついて行った子達よりも少し得した2人でした。

 

 インドぞうの所では、去年のらいおん組がした劇の主人公タローがいました。タローは去年よりとても弱っており今にも倒れそうな程の老体ですが、子ども達の呼びかけにしっぽを振って応えてくれました。劇を覚えていた子ども達は「タロー大丈夫かな?」「パワーあげに行こう!」と言って急いで駆け寄ると「タロータロー」と何度も何度も呼んでパワーを送ります。すると、そこへ副園長がきて、タローと花子の生い立ちについて話してくれました。その中で、花子が亡くなった後、タローが楽しく生活できるように飼育員さんがゲームを考えたという話がありました。そのゲームとは、エサを色々なところに隠して探しながら食べられるようにしたのだそうです。また、大好きなおもちゃを出して遊ばせたり、人とのふれあいを大切にしたりしたそうです。動物も人と同じで色々な感情があることを子ども達は知ることができました。

 

 さて、お楽しみの昼食の時間には、とてもポカポカの天気の下、全園児が一緒に広いシートでお母さんの心のこもったお弁当を食べることができました。昼食の時間を少し延ばし、ゆっくりと食べたことで、普段昼食を食べるのが遅かったり、全部食べられなかったりする子たちも楽しんで食べることができました。お弁当が終わると、今日はおやつがあります。お弁当が多すぎる子は、今日は残しておやつを食べてもよいことになっているので、大喜びでみんなで見せ合ったり交換したりして食べていました。バスのおじちゃんたちもこれが楽しみでお菓子を持ってきていて、交換する姿が見られ、子どもたちとの触れ合いを楽しんでいました。また、こんなエピソードもありました。時々反抗的な態度を見せるA君は副園長には心を開いています。「昨日、お父さんとマルナカに買いに行って、13種類もあるよ。ドーナツはわけっこしてあげるね。」バスの中で副園長と約束していたA君。友達に交換しようと言われましたが、ドーナツだけは「ダメ」と言って最後まで残していました。そして、大切に残しておいたドーナツは副園長にそっと渡しに行っていました。 

 

 みんなで「楽しかったね?。」と、帰りのバスも動物園の話でもちきりでした。

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コメント (秋の遠足”タローくんだいすきっっ!!”              くま組 細川 渚 はコメントを受け付けていません)