幼稚園の日記(ブログ)

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2012年9月29日 土曜日

 今日のフリースクールはお月見。台風接近中で、あいにくの雨でしたが、たくさんの方が集まって下さり、みんなでお月見について考えてみました。

 

 今年の十五夜は9月30日です。一年の中で一番空気が澄んでいて、キレイなまんまるいお月さまを見ながら、秋の実りに感謝してすすきやお団子をお供えします。すすきは切り口や葉が鋭いので魔除けの意味があります。そして、お団子もお供えするのですが、実は昔は里芋の皮をむいたものをお供えしていて、そこから形のよく似たお団子をお供えするようになったそうです。私達教師もここまでは事前に調べていたのですが、副園長がもう一つ楽しい話をしてくれました。なんと、十五夜の日には子ども達は、お供えしてある果物やお団子などを盗ってもいいようです。それを聞いたひまわり組のRちゃんは、すっとお供え物を置いていたテーブルに近づき、「なし」を一つ盗っていきました。その後も大事そうに抱えていました。

     

     

 さあ、いよいよお月見団子作りです。このお月見のフリースクールは、家族そろっての参加が多いのが特徴です。今年はどのグループも協力しながら作っていました。お父さんもエプロンをつけて張り切って作っているグループもありました。今年は、どのグループも手際よく早目に出来上がったように思います。出来上がったお団子の味に子ども達は大喜び!みたらしのタレの味が気にいった子ども達はお皿がきれいになるまでなめていました。

     

     

   

 

 「明日お団子作ってね!」と言うMちゃんのお母さんはカメラにしっかりとレシピをおさめていました。又、帰りには「お月見の日には子どもはお供え物を盗ってもいい」ということを覚えていた、ちゅうりっぷ組のR君がお供え物の梨を盗りましたが、梨は重たいのでお団子と交換し、ちゃっかり弟の分までお団子を盗って帰りました。副園長が「見てないよ」と言っているのを聞いてくま組のTくんとさくら組のTちゃんの兄弟もお団子をさっと盗っておいしそうに食べていました。明日の十五夜にまんまるいお月さまが見えるといいなと思います。昔からこのような行事が段々少なくなってきています。昔の人々は生きることに感謝し、自然に感謝し、それを自然の教えとして次の世代につないできたのですね。このように一年のうちの季節的な伝承行事を一つひとつ見直していくことは、昔の人の心をしのばせる貴重なことのように思えます。

   

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