幼稚園の日記(ブログ)

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2012年5月12日 土曜日

 今週のぴよちゃん達は、たくさんの自然とふれあうことができました。水曜日は駐車場の畑にぴよちゃん達が植えたじゃがいもを見に行きました。前回(4月)見に行ったときは芽が出ているものとまだ、出ていないものがあり、「早く大きくなるといいねー」と楽しみに帰ってきました。今回、見に行くといつの間にか子ども達の背丈程になっていて、成長が目に見えて分かりました。その中の1本には花が咲いており、子ども達はすぐにそれに気づいて「みつけたよ!」 「おはな?」 「きれいだね!」と友達や保育士に話しかけていました。興味津々で葉っぱを触ってみたり、引っ張ろうとしたり、次々と伸びてくる手を止めて、いけないことや思いやる気持ちを持つことをゆっくりと子ども達に伝えながら、しばらくじゃがいもの花をながめていました。その後もねぎとねぎぼうずを見ましたが、それよりも気になったのはイチゴです。Kちゃんは赤くなったイチゴを見つけ、指でつんと触ってみました。すると、そのイチゴにはぽっかりと大きな穴があいていました。それを見てKちゃんは「誰が食べたの?」と慌てていました。そこで保育士がそのイチゴをよく見てみるとその穴の中に小さな虫がいました。「みんなよりも先に虫さんが美味しそうなイチゴを見つけて食べてしまったね。」と言うと子ども達は「いいなー」 「僕も食べたい」 「赤いのないかな?」とイチゴさがしを始めました。子ども達は実際に見て触れて自然を感じることができました。このような実体験は次への学びにつながる大切な体験だと改めて感じました。

   

  

 木曜日は、幼稚園から分けて頂いたトマトの苗を植えました。お集まりの後、トマトの苗を植えること、名前が「リリコちゃん」であること、そして大きくなりトマトができるとケチャップに変身することなどを話しました。理解するのはまだまだ難しい子ども達ですが「トマト?」 「リリコちゃん」 「ケチャップ?」 と復唱しながら話を聞いていました。苗植えは難しいので保育士が植えていると・・・。あれ!

その時、子ども達の目は美味しそうなイチゴにうつっていました。そして思わず手がイチゴに伸びていたのです。保育士が気づいた時にはイチゴは子ども達の手の中にありました。美味しそうなイチゴだけど幼稚園のお友達みんなのイチゴだから勝手にちぎらないことやみんなで分けて食べることなどを指導するいい機会になりました。保育士の話をしっかりと聞いていて「みんなの?」と口ぐちに言う姿に小さいながらもよくないことをひとつ学んだかなと思いました。後で全園児で分け、ぴよぴよも少し分けてもらいました。本当に小さく小さく切ったイチゴですが、子ども達にとっては貴重なイチゴになり、中にはアメのようになめている子もいました。みんなで分けるからこそ、ほんの少しでもとってもおいしいイチゴになりました。トマトの苗植え後、実際にふわふわの土を触り「やわらかい」と言う子ども達です。水やりも順番にすることができ「おおきくなぁれ!」が自然と口から出てくる2歳児です。トマトの世話も楽しみにしているようで、水やりが終わると「また明日?」と聞いていました。6月にはみんなでじゃがいも堀りをするのが楽しみです。

  

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2012年5月12日 土曜日

 今日は、今年度第一回目のフリースクールがありました。昨年も好評だったフリースクールも今年で8年目になります!このフリースクールは、教師達の研修も兼ねたボランティア活動で、園で日頃、子ども達が遊んでいる遊びを科学的な目を持って大人も一緒になって楽しむ中で、発見したり気付いたりして、幼稚園の遊びの意味を保護者に理解してもらうというねらいをもっています。

 今回のテーマは、”布や紙に水がしみ込むのはなぜ?”でした。子ども達が入園して毎日のように遊んでいる浸し染めを科学の目で考えてみようというねらいがあります。副園長から、水の入ったバケツに雑巾をかけっぱなしにしていると、水を吸い込んでバケツの外側に水がもれて、床がびしょびしょに濡れていたことあるでしょ?!それに、みんなが着ている洋服や身の回りの物ほとんどが植物のせ・ん・いからできていて、水がしみ込んでくるでしょ?!と大ヒントをもらい、劇を進めていきました。子ども達にその意味を理解してもらえるように、先生が糸に変身して、水を吸い上げる様子を表現しました。すると、すかさず副園長から教師達に質問が投げられました。

          

          

 劇の中の説明では、たて糸に添って水が広がっている様子を表現していたのです。「浸し染めは横にも四方に広がっていくと思うんだけどそれはどうして?」と副園長に言われて、たて糸を演じていた教師達は大慌てで横になったり斜めになったり、網目状になった糸を必死で現して笑いを誘っていました。いつも楽しいことが起きる劇ですが、第一回目も見事に副園長のつっこみでフォローしてもらうことになりました。また劇に入る前に、根っこのついた大きなたんぽぽの茎を見せてくれたことで、植物も根っこからつながっている細い筋を水が浸透して水分補給をして生命を維持していることを教わりました。

 そしてもう一つ!新たな発見がありました!!今回は絞り染めで、玉ねぎの皮・黒豆・あかじその3種類で染め物をすることになり準備をしていた時のことです。黒豆を煮て色を染めている時に、あかじその鍋をつついていた箸で黒豆の染め物に触ると、突然紫色の黒豆で染めた部分がきれいなピンクに変わっていたのです。これは赤じそに入れた何かの成分に反応しているのではと、副園長がレモンを用意してレモン汁を付けてみました。すると、見事にその部分がピンク色に変身したのです。それだったら食酢も色が変わるのではと試したところ食酢には反応しません。そこでよく考えてみると、赤じそにクエン酸をいれていたことが分かりました。またレモンには、クエン酸が含まれていたのです。食酢にはクエン酸が含まれておらず、体内に入った時にクエン酸に変わることが分かりました。

        

       

        

 その後園庭に出て、浸し染め・野菜スタンプ・浸し染めをしたペーパーを使って作るコーナー・たたき染め・絞り染めの遊びを楽しみました。作るコーナーでは明日、母の日ということでプレゼントにカーネーションをたくさん作って花束にしたりヨーヨーや帽子を作ったりしていました。また、家からハンカチや赤ちゃん下着、野菜等を持ってきて染め物やスタンプで作品作りを楽しむ親子の姿も見られました。絞り染めでは、昨年は下着を玉ねぎの皮で染めたので、今年は黒豆で染めると言って、張り切って参加して下さった方もいました。

         

      

         

      

         

      

最後は学年ごとにそれぞれが作った作品を紹介しました。またこれからフリースクールでも色々な発見を楽しんでいきたいと思います。たくさんの方の参加をお待ちしています。

         

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コメント (「第一回フリースクール☆水がしみこむ不思議☆」 くじら組 村田麻美 はコメントを受け付けていません)