幼稚園の日記(ブログ)

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2012年4月17日 火曜日

 お天気がよく、温かい春らしい陽気の中、裸足で走り回る子やミサトッ子ぞうりで登園してくる子が増えてきました。戸外で思い切り遊んだ後は、明日の仲良し会に向けて踊りを踊ったり、集まる練習をしたり、お引越しゲームでは、様々なカラー帽子は入り混じって好きなグループを作って楽しみました。入園したばかりの年少児もお兄さんお姉さんを見よう見まねて動いていました。

 その後、事件が起きました!春休みから育てていた、しいたけの木に昨日、小さなしいたけが生えていることに気が付き、喜んでいたのもつかの間、赤ちゃんしいたけがもぎ取られていたのです。昨日職員会で子ども達は目ざといから、気が付いたらちぎってしまうだろうと話し合ったばかりでした。副園長の注意は正に的中。コロンと転がった丸くて小さなしいたけを見て、またまた指導が遅れたことが悔やまれました。給食の後、年中児と年長児は、副園長に、しいたけの話しをしてもらいました。

「しいたけの木があったのを知っていたお友達ー!?」と聞かれ、ほとんどの子ども達が「はーい!」と返事をしていました。しいたけの木の中には、水分があって、木の穴に埋め込まれたきんが育ってしいたけになっていきます。たけのこはお母さん竹と根っこでつながっていて、みんなは、お母さんとおへそとおへそでつながっていたということを聞いて、子ども達はますます興味を持って話を聞いていました。

又、昨日の手作り副食の中に入っていたたけのこを美味しいといって食べていた子ども達のために、運転手さんが新たに掘ってきてくれました。たけのこのお母さんは、竹。たくさんお洋服を着ていることを聞いて、いつもは何事にもあまり興味を示さない年長児のA君が話の後、「古森先生、たけのこお洋服何枚着ているのかな?」と興味を持ってやって来ました。そこで副園長はいつもと違うA君の様子に「よし!数えてみよう!」と言って、たけのこの皮を一枚一枚はいでいきました。「1、2、3、4・・・」と数えていくと、なんと30枚もありました。「わぁー!30枚も着ていたね。お母さんにも教えてあげようね!」と声をかけた副園長はA君のいつもと違う表情に嬉しそうでした。

 年長児は駐車場に出来た、きぬさやの収穫にも行きました。235個のきぬさやが穫れたそうです。副園長がたけのこと一緒に煮てくれる約束をして、明日の手作り給食で食べられるのを楽しみにしていました。

↑ブロッコリーの花

 しいたけやたけのこ、きぬさやなど子ども達は今日一日で様々な植物達の成長に気付きました。そして、その命を頂いていることを知ったのではないのかなと思います。全ての生き物は小さい芽から大きく育っていき、自分達もお母さんのお腹の中から生まれて、育ち、大きくなっていることともつながっていることにも気付いてほしいと副園長は反省会で話してくれました。花の生長、木々の生長、命あるものすべてが生長し、命をつないでいることをいつか、しっかり意識するようになることを願っています。幼稚園にある身近な自然や、食物でこんなに学ぶことがあることにも、私自身改めて気付きました。そして、これこそ、食育だなと思いました。ますます明日の手作り給食が楽しみです。

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